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藤村隆史論文ヒッチコック・ホークス主義
マイケル・マン・機能・運動連関表 日付は2014年。データを取った日。
■「ジェリコ・マイル/獄中のランナー」(1979)
煙突は煙を吐き出すため。汽笛は鳴り響くため。壁は人が寄りかかるため。机は人が座るため。壁は人が挟まるため。水道管が鉄棒に。牢の点灯はランナーの性向を指示するため。地面は影を投射させるため。机は足を乗せるため。砂糖不足、子供の写真は黒人を白人と取引させて殺させるため、また黒人グルーブを怒らせるため。黒人が白人のランナーと隣の棒でいつも一緒にいるのは黒人グループを嫉妬させるため、また白人ランナーの悪意を疑わせるため。柵は跨ぎ越えるため。ロープは人が座るため。網、天井は影を投射させるため。ゴミ箱がトラックに。ボードは投げ置くため。女が逃げるのは捕まって白人を怒らせ隣人を殺させるため。ほうきは独房の鍵を壊すため。フェンスは死体が寄りかかるため。ヘルメット、ペンチは投げ置くため。技術室はぶち壊すため。棚は麻薬を隠すため。麻薬は燃やして白人を怒らせるため。タバコは投げ棄てるため。機械は人がもたれるため。缶は蹴飛ばして白を撒き散らすため。台は人を乗せて押し倒すため。はしごは殴るため。隣の黒人が殺されるのはランナーを黒人グループと対立させたあと和解させるため、また大会で走ることを決意させるため。窓ガラスが鏡に。刑務所内で大会を開くのは囚人にトラックを作らせて対立させ和解させるため。殴られるのは仲間になるため。昼食はおごられるため。カップは叩き置くため。机は叩くため。委員が白線を踏むのは排除されるため。肘掛けは人が座るため。大会は出場できないため。ダンベルは投げ置くため。ストップウォッチは投げ砕くため。
■「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」(1981)119分 10/21
雨は降り響くため。地面、街灯、信号は光るため(街そのものが光源たりえている)。雨は霧を立ち込めるため。壁は光を反射させるため。無線は光を投射するため。ドリルは煙と破片を撒き散らすため。ハンマー、カバンは落とし置くため。メガネは投げ置くため。金庫の中は放り出すため。車体は光を反射させるため。ヘッドライトは光るため(光源として)。車の屋根は荷物を置くため。水溜りは水しぶきをあげるため。脇の下は新聞を挟むため。新聞はブツを挟むため。レストランは女にデートを申し込むため。セーターは褒めるため。封筒は丸め棄てるため。ズボンは銃を挟むため。椅子が洋服掛けに。大型トラックは通過するため(マンの映画ではよく大型トラックが通過する)。コーヒーカップ、書類は落とすため。ビルの窓、ネオンは光るため(光源として)。水面は揺れる光を反射するため。車は人が寄りかかるため。電車は通過するため。バンパーは足を掛けるため。車輪は回転するため。地面は鳴り響くため(キキー!)。人、建具は人をキャメラから遮るため。遅刻は女を怒らせるため。バーの客は撃退されるため。人はどけるため。女は車に乗せ直すため。車は車にぶつけるため。声は大きいため。椅子は足を乗せるため(お行儀悪い)。ミルクは交換させるため。ライターは点かないため。ヘッドライトは光を投射させるため(女の髪に)。エンジンは鳴り響くため。涙はしたたり落ちるため。ビルが鏡に。バーナー、炉は火花と炎を撒き散らすため(バーナーが凄い)。白衣の男は否定されるため。机は人が座るため。スペルは間違えるため。机は叩くため。役人は男を怒らせるため。女が子供を産めないのは養子を断られるため、またギャングに養子を世話されるため。電話は盗聴器を仕込ませるため。水道の水は音を消すため。盗聴器は叩き置くため。人はキャメラの前を横切るため。楊枝はくわえるため。指は鳴らすため。店員が子供の名前を聞くのは名前を決めさせるため。恩人の死は子供に名前を継がせるため。客は電話を知らせるため。地面は煙を撒き散らすため。テールランプは蹴り割るため。電話帳、ゴミ箱は人を殴るため。探知機は鳴り響くため。天井は切り落として煙を吐き出すため。電気のこぎりは鳴り響くため。レンチは投げ置くため。回転ドライバーは鳴り響くため。机、椅子は投げ飛ばすため。机は逆さにされている。消火器は煙を撒き散らすため(凄く)。扉は切り倒すため。マスク、手袋は落とし置くため。波は水しぶきをあげるため。岩は人が座るため。木々は影を落とすため。袋は投げ渡すため。分け前を渡さないのは男にギャングを侮辱させてリンチさせるため。ボンネットが鏡に(見事に反射している)。ライトは光の列を投射させるため(中古車センターの)。ライフルは人を殴るため。銃は煙を吐き出すため、また光るため。車は人をぶち当てて血を浴びせるため。製銅は煙を吐き出すため。工場の容器は棺桶に。タオルは叩き置くため。鏡は頭をぶつけるため。肘掛けは人が座るため。木々は風に揺られて鳴り響くため。家、バーは爆破して炎と煙と破片を撒き散らすため。車は燃やして炎を撒き散らすため。バケツは投げ棄てるため。写真は丸めて捨てるため。ナイフは鍵を開けるため。ミルクを飲むのは冷蔵庫のドアをぶつけられてミルクをぶちまけるため。足はドアを開けるため。タンスは人が隠れるため。ライトは人をぶつけて倒すため。血は壁に浴びせるため。ガラスは撃ち割るため。服はひきちぎるため。
■「ザ・キープ」(1983) 92分 8/8
雷は鳴り響くため。霧は立ち込めるため(凄まじい)。山道を守るのは怪物に襲われるため。ガラスが鏡に。マッチは炎を燃えたぎらせるため。車輪は回転するため。子供は避難させるため。?は地面に突き刺すため。砂埃は舞い上がるため。風は鳴り響くため(徹底している)。エンジンは鳴り響くため。マッチは叩き置くため。十字架に触れるのは触れてはならないため。電燈は風に揺られるため。地面は影を投射させるため。キープは光を発するため。光が帯に(凄い)。ベルトは命綱に。壁の穴は煙を吐き出すため。胴体は二つに割れるため。風は人を吹き飛ばすため。十字架が銀なのは掘り起こさせて怪物を解放するため。銃、目は光を発するため。粒子は舞い散るため。ブラインドは影を投射させるため。たき火は炎を燃えたぎらせるため。船は水しぶきをあげるため。コーヒーは煙を吐き出すため。メガネは振るため。ステップは人が乗るため。木々は風に揺られるため。冊子は奪って叩き置くため。腕は触れられないため。壁は人が寄りかかるため。古代文字は教授と娘を呼び寄せるため。検問はされないため。娘が食事を取りに行くのはドイツ兵にレイプさせて怪物に助けさせ教授を若返らせて協力させ娘を宿に避難させて男と会わせるため。皿は落とすため。怪物は鳴り響くため、また煙を立ち込めるため。目は煙を吐き出すため。暖炉の炎は消えるため。書類、帽子は風に飛ばされるため。光が白に(露出オーバーで)。岩は人が座るため。洗濯物は風に揺られるため。人は放り投げるため。マシンガンは鳴り響くため、また光と煙を吐き出すため。タバコは叩き棄てるため。机は人が寄りかかるため。後ずさりするのは背後の怪物に驚くため。十字架は通用しないため、また握りつぶして落とすため。石板は払いのけるため。岩は人がよじ登るため。ジープが死体置き場に。武器は光るため。地面は人が座るため。魔除けは吹き飛ばされるため、また粒子と光を放出するため。霧が波に。魔除けを持ち出させるのは自ら滅びるため。髪は風に揺られるため。
■「刑事グラハム/凍りついた欲望」(1986)113分 8/9
風、波は鳴り響くため。流木は人が座るため、また洋服掛けに。机が鏡に、水面は輝くため。同行はしないため。地面、格子は影を投射させるため。血痕は撒き散らすため。鏡は人を分裂させるため。書類は投げ置くため。壁は人が寄りかかるため(頻繁に)。机は人が寄りかかるため。指紋は検出されるため。ボンネットはその上に人を放り投げるため。ガラスは割るため。列車は通過するため。ドアは開かないため。手摺は影を投射させるため。シャッターは鳴り響くため。面会は写真を撮らせてのちに記者を利用して殺すため、またその記事を息子に読ませるため。車はキャメラの前を横切るため。銀紙は電話に細工するため、また丸めて棄てるため。格子は叩くため。居眠りは隣の子供に写真を見せて驚かせるため。カモメは舞うため。ガムの袋は人物を特定させるため。ナイフは紙を拾うため。服は投げ置くため。木々は風に揺られるため、また人が登るため、また印を刻むため。机は足を乗せるため。車は人が寄りかかるため、また天井を叩くため。トイレットペーパーがメモに。ナイフは文字を追うため。タバコは煙を吐き出すため。プロペラは回転するため。メガネが鏡に。拘禁時間はサスペンスを生じさせるため。本が机に。笑うのは笑えないため。エンピツは落とし置くため。フラッシュは光るため。水溜りは水しぶきをあげるため。トラックは人が隠れるため。おとり捜査は失敗するため。車は蹴飛ばすため。床は鏡に。ストッキングは頭からかぶるため。オブジェは回転するため。悲鳴は鳴り響くため。車椅子は火だるまの男を乗せて斜面を滑降させるため。殺人犯が警官に。水槽は泡を吹き出すため。天井は影を投射させるため。ガラスが鏡に。海岸へは行かないため。桟橋は人が座るため。霧は立ち込めるため。独り言は反応されるため。ゴミは舞い散るため。顔は触れさせないため。トラは触るため。8ミリは光るため。胸が枕に。太陽は光り輝くため。人はシルエットを投射させるため。家の中は入らないため。タバコの箱、ライターは落とし置くため。壁は足を掛けるため。机、肘掛けは足を乗せるため。雷は鳴り響くため。目、口は光るため。女の家の前で待つのは男を殺すため。花粉を取るのがキスに。生垣は人を引きずり込むため。ダッシュボードは引きちぎるため。銃は光を発するため。書類は叩きつけるため。フィルムは現像所へたどり着かせるため。虫は鳴き響くため。音楽は盲人に音を聞かせなくするため。窓は人が寄りかかるため。地面は鳴り響くため。鏡はこぶしで叩き割るため。回転灯は光るため。割れた鏡がナイフに。サイレンは鳴り響くため。パトカーが事故を起こしまた応援と合流しないのは心理学者を犯人と対決させるため。机は人が寝そべるため。木の枝は影を投射させるため。窓は飛び込んで割り入るため。人は冷蔵庫にぶつけて中身をぶちまけるため。電燈は撃ち割り消すため。壁紙は通り抜け破るため。足はドアを蹴開けるため。ライフルは煙を吐き出すため。階段は人が飛び落ちるため。窓は撃ち割るため。石は投げるため。
■「メイド・イン・L.A.」(1989) 92分 8/10
シャワーは煙を吐き出すため。おしゃべりはできないため。写真は揺れるため。装甲車は輸送車にぶつけるため。爆破は煙を吐き出すため。車輪は回転するため。壁は人が寄りかかるため(頻繁に)。殴るのは「スポーツ」と言わせるため。人の呼び方が人物の特定に。鉄棒は落とし置くため。警備員が笑うのは殺されて裏切り者を作り出しボスの命取りにさせるため。人はキャメラの前を横切るため。ドアは蹴破るため。机は人が乗り上げるため。朝食は食べられるため。パトカーは裏切り者を逃がすため。車は人を隠すため。夜の街は光を投射するため。ビルが鏡に。手はどけるため。母親は制止されるため。満月は鳥が横切るため。膝が椅子に。椅子は蹴飛ばすため。服は叩き置くため。売春婦が男を追い出すのは殺されるため。タバスコが出会いのきっかけに。レストランはギャングと女がめぐり会うため。鳥はさえずるため。襟首は掴むため。鍋は炎を吐き出すため。厨房が会議室に。レストランの食事は監視されるため。地面は人が寝そべるため。ライトは回転するため。刑事に電話が入るのはその隙に妻を口説いた男を殴って妻と喧嘩し家を出るため。虫は鳴くため。盗聴器は投げ置くため。監視するのは監視されるため。カウンターは叩くため。夫が家を出るのはクリーニング屋の帰りにギャングと鉢合わせするため。電話のボタンは叩き押すため。尾行を巻かれるのは銀行強盗させるため。金庫破りは火花と煙を吐き出すため。口笛が合図に。缶ビールは投げ渡すため。背もたれは足を乗せるため。カウンターは人がその上に立つため。机上の事物は蹴落とすため。ストッキングは顔にかぶるため。ドアは押し開けるため。ボンネットは乗り越えるため。銃は光るため、また煙を吐き出すため、また鳴り響くため。車、壁、柱は人が隠れるため。案内板は撃ち壊して煙を吐き出させるため。ガラスは撃ち割るため。サングラスは投げ棄てるため。地面は鳴り響くため。車は人が寄りかかるため。足はドアを開けるため。木々は風に揺られるため、また撃ち飛ばすため。車は奪われるため。ネコは逃げるため(見事に逃げている)。子供は盾に。受話器は叩き置くため。ドアはハンマーで壊し開けるため。テレビは叩き壊すため。フェンスは人が乗り越えるため。ナイフは鍵を開けるため。懐中電灯は光を投射するため。ヘッドライトは光るため。草は風に揺られるため。フロントガラスは街灯を反射させるため。籠が椅子に。木は燃えるため。ヘリコプターは光を投射するため。ドアは撃ち抜くため。銃撃は人を吹き飛ばすため。お盆はぶちまけるため。人は蹴られて窓を割り破り落下するため。回転灯は光を投射するため。
■「ラスト・オブ・モヒカン」(1992)
霧は立ち込めるため。光が帯に。川は水しぶきをあげるため。銃は煙を吐き出すため。木々は影を落とすため。煙突、タバコは煙を吐き出すため。暖炉は揺れる影を投射させるため、また燃え盛るため。ローソクは風に揺られるため。市民軍には入らないため。水面が鏡に。帽子は脱ぐため。洗濯物は風に揺られるため。太鼓は鳴り響くため。ヤマネコは女を驚かせるため。たき火の痕跡は時間を指示させるため。足跡は人物を特定させるため。斜面は人が転げ落ちるため。森は人が隠れるため。木の葉は撃ち落とすため。馬は人を落馬させるため。帽子は振り払うため。木の枝はかき分けるため。ナイフは逆手で握られている(頻繁に)。煙は人を隠すため。剣は地面に突き刺すため。馬は逃がすため。娘たちを護送するのはヒューロンに襲撃させモヒカン族を娘たちに同行させるため。滝は水しぶきをあげるため。柵は人が乗り越えるため。焼け跡は煙を吐き出すため。開拓者一家は皆殺しにされるため。埋葬しないのは姉に誤解させるため。見張りをするのは姉と2人きりで話すため(結局襲撃はされない)。地面は人が這うため。木、倒木は人が隠れるため。木はシルエットを投射させるため、また風に揺られるため。月は顔に光を反射させるため。大砲は煙を吐き出すため、また光を撒き散らすため、また鳴り響くため、また人を吹き飛ばすため。水面は揺れるため、また地上に揺れる光を投射するため。舟は人が押すため。たいまつは炎と煙を吐き出すため。砦に行くのは危険に巻き込まれるため。埃は舞い落ちるため。報告は聞かれないため。机は人が座るため。斜面は人が飛び降りるため。銃身は光るため。約束は破られるため。妹が病気なのは退出させるため(退出の映画史)。結婚は断られるため。地面は人が座るため。たき火は煙を吐き出すため、また揺れる光を投射させるため。人はキャメラの前を横切るため。たいまつは揺れる光を投射させるため。砦は人を落下させるため。旗は風に揺られるため。援軍は来ないため。民兵を脱獄させるのは投獄されるため。和平はヒューロンの男に英軍を襲わせ白い息子を自由にさせ舟で逃亡させるため。雄叫びは鳴り響くため。英軍兵が殺されるのは手錠の鍵をはずすため。ライフルは人を殴るため。心臓は取り出すため。水面は光るため。滝は舟で落下するため、またその裏に人が隠れるため、また揺れる光を投射させるため、また水滴を上から下へと落下させるため、またその中に人が飛び込むため。人はシルエットを投射させるため。妹の身投げは制止した男と抱き合わせるため。滝は光のシルエットを投射させるため。女たちと別行動をとるのは妹をヒューロンの妻にして崖から落下させるため、また少佐を火あぶりにするため。ライフルが命綱に。葉の茎は折って目印にするため。言葉は訳さないため。ライフルは投げ渡すため。銃の煙は人の顔を覆うため。村が山の上にあるのは人を谷底へ落下させるため。岩は人が隠れるため、また撃ち抜いて鳴り響かせるため。銃声は鳴り響くため。風は鳴り響くため。草は舞い落すため。髪は風に揺られるため、またバックライトで輝かせるため。
■「ヒート」(1995) 165分4/1
煙突、シャワーは煙を吐き出すため。髪どめはみつからないため。新聞は払い落とすため。窓が鏡に。ジュースのおかりは飲まれないため。装甲車はぶつけるため。中古車センターの車は玉突きさせるため、またその窓を爆風で一斉に割るため。車が踏み台に。輸送車は爆破して煙を吐き出すため。旗は風に揺られるため。救急車は逃走車に、また爆破するため。警備員を撃ち殺すのは裏切り者になるため。人の呼び方が人物の特定に。机は顔をぶつけるため。パトカーの通過は裏切り者を逃がして復讐させるため。車は人を隠すため。机は鏡に。水は光を揺らすため。札束は投げ置くため。鍵は投げ棄てるため。額は叩き落とすため。レストランはギャングと女を出会わせるため。地面は煙を撒き散らすため。机上の物は払い落とすため。公衆電話を使うのは浮気現場を目撃するため。ハンガーは払い落とすため。手摺は人が座るため。紙袋は投げるため。車のボディが鏡に。ガラスは撃ち抜くため。人は車ではねるため。銃は煙を吐き出すため。レストランは監視されるため。網は人の顔に影を落とすため。娼婦が殺されるのはパーティで刑事を呼び出して妻との関係を悪化させるため。ヘリは光を撒き散らすため。母親は制止されるため。髪はバックライトで照らされるため。ドアは蹴り破るため。水溜りは水滴を落とすため。コンテナは中で見張るため。監視中に警官が音を出すのはギャングに刑事の存在を知らせるため。トランシーバーは叩き置くため、また投げ渡すため。車は人が寄りかかるため。机は足を乗せるため。ネクタイは引っ張るため。ヘッドライトは光り輝くため。蛇口は叩きとめるため。パトカーの回転灯は点滅するため。机は人が座るため。コンクリーの塊は叩き落とすため。書類は投げ置くため。運転手の裏切りは黒人ドライバーを雇って殺すため。冷蔵庫は人が寄りかかるため。帽子、布巾、エプロンは投げ置くため。デスクは人が乗るため。バッグは滑らせるため。壁、電柱、車は人が隠れるため。窓ガラスは撃ち割るため。車は穴をあけるため。カートは物を散乱させるため。噴水は人が転ぶため。子供が盾に。バーテンに注文を聞かれるのは答えないため。医療器具が鏡に。シャツは交換するため。射撃は光るため。ドアは撃ち蹴破るため。サッシは人をぶつけて割り破るため。椅子はガラス戸をぶち割るため。机と花瓶は倒し壊すため。サッシは人が寄りかかるため。草は風に揺られるため。テレビは叩き壊すため、また車の中から蹴落とすため。髪はバックライトで照らされ風に揺られるため。ギャングの妻に浮気をさせるのは夫を裏切らせないため。刑事の妻の浮気は刑事をホテル住まいさせそこで娘の手首を切らせるため。尾行を巻かれるのは銀行強盗させるため。刑事が突如追跡をあきらめるのはホテルに帰って娘を発見するため。床はシミを作るため。浴槽は手首を切るため。タオルはちぎるため。街灯は輝くため。トンネルは白光に包まれるため。ギャングがルームサービスに。灰皿はドアに挟むため。ドアは人を叩きつけるため。懐中電灯は人を殴るため。銃は蹴るため。ヘリは粉塵を撒き散らすため。ネクタイは投げ棄てるため。火災報知器は混乱を引き起こすため、またやってきた消防自動車でギャングと刑事の間を遮るため。人はかき分けるため。生垣は人が乗り越えるため。コンテナは人が隠れるため。飛行機は横切るため、また轟音を鳴り響かせるため。ショットガンは投げ棄てるため。飛行機は着陸させてライトを点灯させ地面にギャングの影を投射させるため。オブジェは人が寄りかかるため。飛行場が死体置き場に。
■「インサイダー」(1999) 153分10/15
エンジンは鳴り響くため。目隠しは繊維を露呈させるため。通過物は影を落とすため。鈴は揺れるため。旗は風に揺られるため。露店は煙を吐き出すため。塀は人が座るため。質問は知らせないため。壁は影を投射するため。カーテンは開けるため。ハンドルは親指で叩くため。木々は風に揺られるため(非常に)。テレビアニメは消すため。人形は埃を吸い込んで発作を起こさせるため。発作の応急措置は父親の能力を指示させるため。人はキャメラの手前にナメるため。ライスは足りないため。車にマグを探しに行くのは夫の退職を知るため。医療費、家、車のローンは夫に葛藤を生じさせるため。後ろ髪はバックライトで照らすため。ボディガードと揉めるのはキャスターの性向を示すため。ガラスが鏡に。箱は事件を起動させるため。公衆電話は皿を乗せるため。電話は切られるため。ペンは落とし置くため。机は指で叩くため。メガネは投げ置くため。諦めるのはファックスが届くため。ファックスは文字を見せるため。紙は投げ置くため。新聞は人物を特定させるため。服は投げ置くため。書類は落とし置くため。映写機はザラザラな光を顔に投射させるため。地面は影を投射させるため。呼び方は訂正させるため。追加条項は科学者を怒らせるため。ゴルフの打ちっぱなしは監視に。約束は守られるため。新聞が傘に。娘のバレエ教室と雨は車の中でジャーナリストと科学者を密談させるため。木々は影を落とすため。ワイパーは行き来するため。雨は窓に滴を垂らすため。雷は鳴り響くため。指は鳴らすため。人はキャメラの前を横切るため(頻繁に)。ズボンは銃を挟むため。花壇は足跡を残すため。アライグマが侵入者に。ポストは弾丸を投函してFBIを呼ばせ科学者を疑わせるため。回転灯は光を撒き散らすため。木は人がぶつかって転ぶため。斜面は人が転げ落ちるため。妻はインタビューを知らないため。壁は人が寄りかかるため。護衛は科学者を脅かすため、また妻を怒らせるため。庭仕事は流しで手を洗わせ妻と喧嘩させるため。階段は人が座るため。格子は影を投射させるため。物売りは排除されるため。書類は投げつけるため。車は人が寄りかかるため。取材は受けないため。海面は揺れるため。メガネが鏡に。ボンネットは人が座るため。異議は反復されるため。笑うのは笑えないため。波は水しぶきをあげるため。道ばたの車は燃えて煙を吐き出すため(何の意味もない)。証言は妻子を家出させるため。メガネはくわえるため。机は人が寄りかかるため。放送はしないため。ブラインドは影を投射させるため。机は叩くため。書類は投げ置くため。取材を続けるのは休暇をもらうため。編集はキャスターを怒らせるため。カーテンは風に揺られるため。波は鳴り響くため。通信障害は海の中に入るため。壁紙が映像に。電話に出ないのは「くそ電話」と言わせるため。柱は人をキャメラから遮るため。コーヒーを飲むのは手を見せるため。ゴミは舞うため。回転扉はフェイドアウトに。
■「ALI アリ」(2001)
人はシルエットを投射させるため。スポットライト、街灯、回転灯は光を投射させるため。パンチングボールは叩き振らせるため。バスに乗るのは新聞を見せられるため。机は人が座るため。縄跳びは縄を回転させるため。帽子は脱ぐため。フラッシュは光るため。耳はめん棒?を挟むため。拳、足、人は人をキャメラから遮るため。会場のライトは光るため(星のように)。椅子は蹴飛ばすため。足はジャンプするため(蝶のように舞う)。マウスピースは吐き出すため。地面は人が座るため。セリフは奪われるため。呼び方は間違えるため。宗派、名前は替えるため。布は振るため。旗、炎は風に揺られるため。ホテル前の再会は最後の会話になるため。ヘッドライトは光るため。口は挟めるため。銃は煙を吐き出すため、また光るため。椅子は人をぶつけて倒すため。教会が暗殺に。車を運転するのは友人の死を告げられるため。地面は鳴り響くため。メガネは光を反射させるため。涙はしたたり落ちるため。白人の服を着るのは夫と別れるため。取材は拒絶されるため。鍵は落とし置くため。服は匂いをかぐため。カツラはいじるため。砂糖は入れすぎるため。徴兵は拒否させて試合をできなくさせたあと無罪にさせるため(脚本に書いたような人生)。謝罪はしないため。名前は言わせるため。警備員は握手するため。ガラスが鏡に。パン屋は女と再会するため。回転オルゴールは回すため。机は足を乗せるため。銃声は鳴り響くため。電車は光って通過するため。火事は煙を吐き出すため。伝言は伝わらないため。破産は信仰を禁止された後禁止を解かれるため。カーテンは開けて光を投射するため。酒瓶は投げ割るため。線路は火花を撒き散らすため。返事はしないため。階段は人が座るため。照明は光るため(スタジアムの)。車は人が寄りかかるため。上着はけなされるため。援助は受けないため。ユダヤ教徒を首にするのは再雇用するため。大勢での食事は無罪判決を知らせるため。腕は掲げないため(試合後)。耳はくすぐるため。脇道は逸れるため。木々は風に揺られるため。頭は物を乗せるため(機能的か)。ラジオは担ぐため。木々は影を落とすため。壁がキャンバスに。カーテンは風に揺られるため。娘の病気は妻を不在にさせて浮気させるため。言語は言い間違えるため。言い方は正させるため。怪我は帰国させないため。壁、人は画面の手前にナメルため。話は聞かないため。ロープは背負うため。歓声は鳴り響くため。ラウンドガールはウインクさせてし返すため。雷は鳴り響くため。雨は降り注ぐため。
■「コラテラル」(2004)
エンジン、地面は鳴り響くため。人は人にぶつかりカバンを落として交換するため。車体は画面の手前にナメルため。車は磨いてランプを検査するため。窓ガラスが鏡に。客の愚痴は運転手に写真を見させるため。トラックは通過するため。ビルが鏡に。ペンは方向を差すため。ヘッドライト、街灯、ビルの窓は光るため(街そのものが光源になっている)。客との賭けは運転手のスキルを指し示すため。女の職種を当てるのは女に写真を譲るため。女がタクシーに乗るのは運転手に助けられるため。去るのは引き返すため。女の名刺は殺し屋に見せるため。エスカレーターは人とすれ違うため。客に気づかないのは呼び戻して乗せるため。写真はないため。死体は車の屋根に落下して煙を吐き出すため、またフロントガラスを割り検問されるため。タクシーを裏道に待機させるのは目撃させないため。トランクは死体を入れるため。ペットボトル、ネクタイは投げ置くため。車は放棄できないため。水面が鏡に。水で車を洗うのは地面にシミを作るため。青信号は発信しないため。回転灯は光を投射するため(マイケル・マンは回転灯の光をよく使う)。サンドイッチはぶちまけるため。検問はトランクを開けないため。ハンドルは手を括り付けるため。配車係は罵倒されるため。椅子はその上に人が乗るため。クラクションは人を呼ぶため。助けを呼ぶのは強盗を呼び寄せ殺し屋に殺させるため。銃は光を発するため、また鳴り響くため。カバンは投げ置くため。指は鳴らすため。薬きょうは投げ落とし渡すため、また投げ渡すため。目撃者が近眼なのは人物を特定させないため。客が少ないのは目撃されないため。人はキャメラの手前にナメるため。死体が酔客に。車は人を押しつけるため。エレベーターは刑事と会話するため。母の見舞いは運転手の嘘をばらすため、またかばんを運転手に盗ませて破壊させ運転手を殺し屋の代わりに依頼人に会わせて警察に殺し屋と間違わせるため。掃除夫はよけるため(マンには掃除夫がよく出て来る)。歩道橋の両翼がネットで覆われているのはカバンを宙に放り投げさせるため。カバンはトラックにぶつかり踏み潰されるため。弾痕は人物を特定させるため。航空機は光を点滅させるため。工場は煙を吐き出すため。人はシルエットを投射させるため。セリフは反復させるため(ダーウィンの法則)。メガネははずしてかけるため。人は人をキャメラから遮るため。地面は光るため。ヘリの車体は光を反射させるため。楊枝はくわえるため。車体が鏡に。コヨーテは横断するため。木々はシルエットを投射させるため、また風に揺られるため。人はかき分けるため、また盾に。ディスコが銃撃戦場に。グラスは割るため。銃は対象に煙を吐き出させるため。人はキャメラの前を横切るため。ナイフは逆手で握られている。椅子はその上に人が立つため。車は車にぶつけるため。ヘリは光の帯を発するため、また光を点滅させるため。赤信号は無視するため。刑事を殺すのは運転手を怒らせてタクシーを転覆させ煙を吐き出させ死体を発見した警官から銃を奪うため、また殺し屋を別行動させるため。工事は車をぶつけて転覆させるため。ドアは蹴り開けるため。窓枠は手錠を結ぶため。タクシーに備え付けのコンピュータがあるのは殺し屋のコンピュータの代わりをさせるため(この辺のマクガフィンは複雑に交錯している)、また標的を運転手に知らせるため。通行人は携帯電話を奪われるため。椅子は蹴飛ばすため。写真はデスクの持ち主を特定させるため。電池は切れるため。斧は発電機を破壊し光を撒き散らすため。すりガラスはシルエットを投射するため。灰皿はガラス戸に投げつけて割れないため。ガラスは撃ち割るため。ビルが迷路に。壁は人が隠れるため。床は人が這うため。壁は人が寄りかかるため。椅子はガラス戸を割り壊すため。ホームが幅跳びに。地下鉄はしがみつくため。駅は下車しないため。蛍光灯は点滅して運転手に殺し屋を殺させるため。カートリッジは落とすため。地下鉄が死体置き場に。
■「マイアミ・バイス」(2006) 124分11/4
人はシルエットを投射させるため。札は落とし置くため。人はかき分けるため。売春婦は殴られるため。用心棒は撃退されるため。ディスコの捜査はかかってきた電話に屋上で出るため(そのための売春捜査なので売春組織は見逃される)。街は光るため(ロスの光そのものが光源となっている)。売春捜査は見逃すため。髪は風に揺られるため。カバンは投げ渡すため。キャップは口で取るため。車は蜂の巣にされて煙を吐き出すため。捜査官は撃ち殺されるため。サーチライトは光を投射するため。木々は影を落とすため。ハイウェイで止まるのはトラックに飛び込むため。回転灯は光を点滅させるため。窓ガラスが鏡に。地面は鳴り響くため。雷は鳴り響くため、また光るため。情報屋の死は刑事を組織に潜入させるため。鍵は撃ち壊すため。銃は光るため(銃は煙を吐き出さない)。トラックはドアを突き破るため。反抗は制圧されるため。高速艇は爆破して火花、炎、煙を吐き出すため。指は鳴らすため。背もたれは人が座るため。壁は人が寄りかかるため。射精はしないため。チップは渡し継がれるため。ルーレットは回転するため。札束は機械で数えられるため。通過物は影を落とすため。屋根は人が登るため。木々は風に揺られるため。銃と手榴弾で対峙させるのは女の声で止めさせるため(コン・リーの出のショットを劇的にさせるため)。壁画は例え話に。ライフルはドアを押し開けるため。すっぽかされるのは外出させてその隙に家の中に入るため。携帯は通じないため。車は人が寄りかかるため。ガラスは叩くため。女がリムジンの進行方向と逆のシートに座っているのは車外の刑事と見つめ合うため。飛行機は影を落とすため、また合体させるため。雲、霧は立ち込めるため。水面が鏡に。窓は汚れているため。敵の麻薬を強奪するのは返却するため。エンジンは鳴り響くため。ボートは水しぶきを上げるため。服を脱ぐのはハンドルを持たせるため。関係は間違えるため。ブラインドは影を投射させるため。カーテンは風に揺られるため、また人のシルエットを投射させるため。シャワーは水しぶきをあげるため。柱は人が寄りかかるため。水面は光るため。滝は水しぶきをあげるため。車体が鏡に。発泡スチロールは撒き散らしてあるため。人はキャメラの前を横切るため。貨物が椅子に。服は風に揺られるため。ヘッドライトは光るため。買い物袋は置き残されるため。荷物は吊るし滑らせるため、また投げ渡すため。椅子は人を縛るため。ダイナマイトが首輪に。ジェット機は通過するため。指笛は合図に。テレビニュースは現在を知らせるため。脅迫電話は居場所を知らせるため。口は食べ物を噛むため。船は船に飛び乗るため。壁、木、電柱は人が隠れるため。ライフルは首を絞めるため。床下は人が潜るため。ライフルの上げ下げが合図に。壁は影を投射するため。ゴミ箱は刑事をピザ屋にするため。ナイフは逆手で握られている。ライフルは投げ渡すため。妻がトレーラーから離れないのは爆破で大やけどさせてラストシーンで回復させるため。トレーラーは爆発し火花と煙を撒き散らすため。机は人が寄りかかるため。ダンスは女を失脚させ麻薬と交換させるため。妻を監禁するのは失敗して取引するため。血痕は壁にぶちまるため。銃は整備するため。人、車、タイヤが盾に。ガラスは撃ち割るため。地面は撃って煙を吐き出させるため。銃声は鳴り響くため。懐からトランシーバーを出すのはバッヂを出して光らせ正体を女に知らせるため(トランシーバーの交信は何の意味もない)。地面は影を投射させるため、また煙を撒き散らすため。木はシルエットを投射させるため。ボスはいないため。風、波は鳴り響くため。肩が枕に、膝がベッドに。居眠りは回復に驚くため。
■「パブリック・エネミーズ」(2009) 132分4/1
トイレットペーパーは銃を挟むため。網は影を落とすため。銃は人を殴るため。見つめる看守は囚人を怒らせ殴られるため。銃弾は窓、壁に穴をあけるため。地面は煙を撒き散らすため。人は引きずるため、また車から突き落すため。洗濯物は風に揺られるため。リンゴ園は人間狩りに。銃は蹴り飛ばすため。冷蔵庫は人がもたれるため。大理石が鏡に。カウンターは飛び越えるため、またその上に立つため。袋は滑らすため。銀行の客が金を出すのは奪われないため。銃は煙を撒き散らすため。人、車が盾に。車は人がしがみつくため。木は人を縛るため。誘拐の誘いは断るため。レストランは女と出会い思い出となる曲で踊るため。レストランでギャングたちと偶然会ったのはその隙に女が消えるため。コートをもらいに来た男は殴られるため。コートは投げ渡すため。椅子が洋服掛けに。木々は影を落とすため。フォークは人を差すため。銃口は光るため。カウンターは人の頭を叩きつけるため。汽車は煙を撒き散らすため。ギャングにやられ続けるのはベテラン刑事を呼び寄せるため。靴磨きは靴を磨かないため。逮捕されるのは刑事と顔を合わせるため。発煙筒が照明に、また煙を撒き散らすため。フラッシュは光るため。車体が鏡に。掃除夫は利用されるため。粘土細工の物体が拳銃に。ドアは人の顔に叩きつけるため。階段は転げ落ちるため。プラグは引き抜くため。赤信号はサスペンスのため。電車は通過するため。客はつまみ出すため。映画館は手配写真を見せるため。天井を撃つのは煙を落下させるため。袋は投げ渡すため。森はヘッドライトを点滅させるため。札束は投げ渡すため。マシンガンは鳴り響くため、また窓を割るため、また火花を撒き散らすため。木が盾に。窓は人が出入りするため。屋根は人が歩くため。家は蜂の巣にするため。帽子は投げ棄てるため。霧は立ち込めるため。捜査官は車とマシンガンを奪われるため、また上司の前で死ぬため。車は横転するため。マシンガンは地面を撒き散らすため。息は白を吐き出すため。女が男に。ドアは蹴り開けるため、また撃ち破るため。女が一人でアパートへ行くのは逮捕されて男と引き離されるため。電話帳は殴るため。壁は人を押し付けるため。女を拷問するのは密告させないため。冊子がうちわに。机は人が座るため。ウエイトレスの認可証をもらいに行く女はギャングにシカゴ警察を見物させるため。捜査本部がミュージアムに。葉巻の火がギャング出現の合図に。人は押しのけるため、またかき分けるため。帽子は脱ぐため。曲の歌詞は2人だけの暗号に。