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藤村隆史論文ヒッチコック・ホークス主義
ハワード・ホークス機能・運動連関表 日付は2014年のデータを取った日。
■「無花果の葉」(1926)70分 5/28
天秤と木の実と砂時計が目覚まし時計に。木が枕に。イビキがノコギリ音に。足は足をかくため。水面が鏡に。イビキは振動で水面を揺らすため。木の実は人の顔にぶつけるため。石板は投げ置くため、また新聞に、また割るため。食事は目の中に入れるため。机は叩くため。草木は風に揺られるため。恐竜は煙を吐き出すため、また通勤バスに。通勤バスが満員なの女に席を譲らせて女性の人権が確立していないことを示すため。石は投げつけるため。ヘビは口をパクパクさせるため、またおしゃべり女に。歯は糸を切るため。服はリンゴをこするため。風呂桶は人が立つため。妻へ電話をかけさせるのは妻に電話を切らせて夫の同僚を怒らせ妻の「しつけ方」を実演させたところにやって来た妻の首を夫に絞めさせて慌てさせ妻に金をせびらせるため。胸は叩くため。タオルは投げ渡すため。バッグは落とすため。制止が服のお掃除に。顔が鏡に。バーナーは煙を吐き出すため。雑誌は燃やして人の服を燃やし煙を吐き出させるため。電話は落とすため。服は脱いで踏みつけるため。妻に大通りを渡らせるのは車に轢かせて放水車の水を浴びせるため、またデザイナーとめぐり逢わせるため。歩道は人が座るため。帽子は投げ渡すため。妻が回転するのはデザイナーに気づかないため。手を振るのは顔にぶつけるため。ダイヤは輝くため。椅子が洋服掛けに。ガウンは受け渡すため。ショールは投げ舞わせるため、またちぎり舞わせるため。写真立ては隠すため。タバコは煙を吐き出すため。耳はいじるため。膝が椅子に。隣の女のランプが壊れるのは風邪をひいている夫を修理に行かせて酒を飲ませキスマークを付けて戻らせ妻を怒らせるため。キャップは投げ棄てるため。時計のねじを巻くのは時間を見るため。時計の針は進ませるため。ランプの房はもぎ取るため。耳打ちはキスマークを付けるため。妻は行ったり来たりさせるため。夫が背中を向けて廊下に出てくるのは妻に気づかないため。靴は落とすため。寝返りはキスマークを妻に見せるため。ランプは点けたり消したりするため。椅子はその上に人が乗るため。銅像が妻に。帽子のつばは上げるため。妻がデザイナーからコートをもらうのはそれに嫉妬した隣の女にコートを奪わせたのちに妻と喧嘩させたところを夫に盗み聞きさせて妻と和解させるため、またコートを失くした妻を怒らせ仕事に行かせるため。コートがトランペットに。質札は入れ替わるため。机は人が座るため(1度だけ)。配管は腕にはめハンマーで叩いて脚の上に落下させるため。女が足を組むのは脚を見せるため。タバコを吸うのはローソクをマッチにさせないため。カードは足に着けて振るため、また破るため。ショールは投げ置くため。妻が鏡に見入るのは夫に気づかないため。ショーは夫に見つかるため。壁、椅子は人が隠れるため。絨毯は引っ張って人をひっくり返すため。スネは蹴り上げるため。デザイナーが転ぶのは女の脚に見とれるため。ピアノ?が呼び鈴に。洋服ダンスは衣服を散乱させるため。隣の女が外出するのはコートを妻に見せて怒らせたところを夫に盗み聞きさせるため。コートは投げ置くため。ホウキはヘビを掃くため。パーティは妻に服をねだらせるため。
■「港々に女あり」(1928)64分 6/3
ヨットは水しぶきをあげるため。帆は風に揺られるため。船は煙を吐き出すため。タバコは煙を吐き出すため、また投げ棄てるため。女に会いに行くのはデートできないため。メモは消すため。警官はぶつかるため。木々は風に揺られるため。風車は回るため。自転車を転倒させるのは女を船乗りに介抱させ腕のブレスレットを確認させるため。壁は人が寄りかかるため。机は人が座るため。酒瓶は逆手で握られる。服は蹴り上げるため。女が男と喧嘩するのは控室で船乗りに会うため。膝が椅子に。女を膝の上に座らせるのはガーターを確認するため。女は投げ置くため。ドアはナイフを突き刺すため。窓は人が出入りするため。足を引っかけるのはめぐり会うため。椅子は座り潰すため。楽隊の曲が乱闘の伴奏に。テーブルはひっくり返すため。色男がやられるのは船乗りに加勢させるため。警棒は回すため。帽子は投げるため。酒場の喧嘩は色男の指輪のマークを船乗りの顎に刻ませるため、また警官に2人を逮捕させ船乗りに色男の保釈金を払わせるため。家具は人が寄りかかるため。喧嘩はできないため。木々は影を落とすため。海に落下するのは水しぶきをあげるため、また船乗りを色男に助けさせるため、また色男のたばこを湿気させて船乗りからタバコを貰わせひとつのマッチで2人のタバコに火を付けさせるため。船乗りが泳げないのは色男に助けさせるため。服は絞るため。マッチは煙を吐き出すため。海を見つめるのは警官を海へ突き落すため。コインは滑らすため。椅子は足を乗せるため。喧嘩を挑発するのは突き指を直させるため。札は肩に乗せるため。また投げ棄てるため。樽は人が座るため。帽子は人物の特定に。服は投げ置くため。部屋は間違えるため。椅子は人が乗るため。母親が留守なのは子供に事情を伝えさせるため。母親が奥の部屋に行くのはその隙に子供にお金を渡させるため。笑うのは歯が痛くて笑えないため。歯痛は2人に別行動させるため。ティアラは輝くため。帽子は金を入れるため。高飛び込みは船乗りに水をぶっかけて女に濡れたコートを乾かさせ親密にさせるため。帽子は水に浮かべるため。マッチはもらえないため。麻袋は投げ置くため。船乗りがビールを買いに行くのはその隙に色男と女を2人きりにさせるため。船乗りが背を向けるのはその隙にタトゥーを隠すため。船乗りにハイヒールの修理をさせるのは背後の女に色男を誘惑させるため。ソファーは人が乗るため。例え話は通じないため。ドアは人が寄りかかるため。毛布がパンツに。壁は影を投射するため。女が色男の寝室に行くのは船乗りに浮気を知らせるため。人の胸を突くのは背中を人にぶつけるため。柱は人が寄りかかるため。色男が襲われるのは船乗りに救出されるため。
■「ファジル」(1928)74分 5/29
地面は煙を撒き散らすため。処刑は礼拝の歌で延期させて信仰の強さを指示させるため。衣服は風に揺られるため。差し出された女は興味を示されないため。お茶は場面を転換させるため。髪の毛はいじるため。水面が鏡に。ゴンドラの唄は女と王子を結び付けるため。柱は人が寄りかかるため。王子が国へ帰るのは帰らないため。顔が鏡に。宝石は輝くため。橋はゴンドラの2人に影を落とすため。新聞は顔を隠すため。高飛び込みは水中でキスをさせるため、また水泡を弾かせるため。車輪は回転するため。車、ボートの中でキスをするのは車、船と衝突しそうになるため。ボートは水しぶきをあげるため。手袋は投げ置くため。背もたれは人が座るため。女が召使いに自分を見ろと命令するのは慣習を知らされるため。フランス男が女の手にキスをし、また彼がパーティに招待されるのは王子を嫉妬させて帰国させ女に追いかけさせるため。断りの電話は招待の電話に。女を鞭打ちするのは慣習を指示させるため。王子の不在はハーレムで女と再会させるため。タバコは煙を吐き出すため。服は引っ張り合うため。足は踏んづけるため。女たちの喧嘩は王子に仲裁させて女と再会させるため。王子が女の男友達をなじるのはハーレムを解体するため。服は投げ置くため。女は行ったり来たりするため。笛、太鼓の音は女を悩ませるため。格子は影を投射させるため。第二の妻はフランス人を怒らせて女を奪還させるため、またフランス人に王子を撃たせて死に至らせるため。本を読むのは平静を装うため。壁は影を投射するため。銃は人を殴るため。フランス人が王子を殴って失神させるのはそれを見た女を失神させて足手まといにさせ追っ手に追いつかさせるため、また横たわっている女と彼女に覆いかぶさる王子をラストシーンで撮るため。岩がベッドに。銃は煙を吐き出すため。血は落下するため。部下にフランス人を送らせるのは女と2人きりになるため。指輪が毒に。
■「暁の偵察」(1930)108分11/28
エンジンは鳴り響くため。スカーフは風に揺られるため。機銃、被弾機、飛行機は煙を吐き出すため。司令部からの電話は少佐の性向を指示させるため。エンピツはいじるため。煙突は煙を吐き出すため。飛行機は屋根に影を落とすため。木々は風に揺られるため、またシルエットを投射させるため、また画面の手前にナメルため。エンジン音は帰還機を数えるため。プロペラは鳴り響くため。タバコは煙を吐き出すため。椅子は足を乗せるため。荷づくりは必要ないため。机、カウンターは人が座るため。ローソクは風に揺られるため。暖炉は煙を吐き出すため。単語のスペルを聞くのは遺族への手紙の反復を指し示すため。エンピツは投げ置くため。壁はマッチを擦るため。暖炉はマッチを投げ棄てるため。黒板の名前は消されるため。酒で眠るのは担がれて二階まで運ばれるため、また彼が酒に弱いことを指示して終盤で酒を飲ませて眠らせるため。壁は人が寄りかかるため。イビキは鳴り響くため。コーヒーのお代わりはいらないため。補充兵は戦死するため。敵情報の書類は持って行かないため。プロペラは回転するため。泣き言は言えないため。飛行機は人がすがりつくため。雑巾は叩きつけるため。レコードはかけないため。発音は直されるため。親友が撃ち落とされるのは撃ち落としたドイツ人捕虜と一緒に歌って未熟兵にたしなめさせたところで親友を帰還させるため。大尉が親友の最期を見届けずに去るのは死んでいないため。バイクの背もたれは人が座るため。トラックはよけるため。地面は煙を撒き散らすため。木は人をキャメラから遮るため。マシンガンは煙を撒き散らすため。戦闘で負けるのは敵飛行士にブーツを送り届けさせて大尉とその親友に復讐させるため、また帰還兵に未熟兵の最期を語らせるため。ブーツは飛行機から投げ棄てるため。霧は立ち込めるため。爆弾の落下音は鳴り響くため、また爆破して煙を撒き散らすため。地面は撃って煙を吐き出させるため。トイレを襲撃するのはスボンを履かせるため。マシンガンは鳴り響くため。飛行機は墜落させて炎上させ煙を吐き出させるため。大尉が被弾するのは親友に助けられるため。銃は煙を吐き出すため。翼は人が座るため。飛行機は人がしがみつくため。大砲は煙を吐き出すため、また空中に煙を撒き散らすため。オイルは人の目をつぶして背面着陸させ操縦士を逆さまにさせるため(この時期の航空映画には背面着陸が多い)。電話は会話を遮るため。騒ぐのは静かにするため。口は挟めないため。メダルは受け渡すため。ゴミは舞い散るため。タバコは投げ棄てるため。服、帽子は落とし置くため。マッチは折って掌で飛ばして帰還機の数を占うため。合図は気づかないため。飛行機は回転して落下するため。親友の弟が補充兵なのは暁の偵察で戦死させ大佐と親友を対立させて大佐を死の任務へと向かわせるため。占いは外れるため。ステッキが帽子掛けに。大佐がボトルを持っているのはヒントを得るため。大佐が親友に酒を飲ませないのは反発させて酒を飲ませ寝過ごさせるため、また親友に寝言を言わせて大佐と和解させるため。歌うのは歌い止むため。新聞は投げ置くため。汽車は煙を撒き散らすため。サイレンは鳴り響くため。木は大砲を隠すため。任務が危険で一人で遂行すべきなのは親友に引受けさせてから大佐に交代させて戦死させ親友に大佐の後を継がせるため。汽車、列車、コンビナート、その他敵基地は爆破して煙を吐き出させるため。階段は人を将棋倒しにさせるため。足場はそこから人を落下させるため。スピーカーは落下するため。機体は穴を開けるため。飛行機は落下する機体に寄り添うため(まるでつがいの鳥のように寄り添ってから去って行く)。ガソリンの炎が滑走路に。たいまつは投げ置くため。兵士が大佐を待つのは死の知らせを受け取るため。遺品は飛行機から投げ落とすため。帽子は脱ぐため。指令は反復されるため。
■「光に叛く者」(1931)96分 5/15
机は人が座るため(3回)。酒場の支配人はどいて青年の出のショットに協力するため。ナンパした娘の背中は検事の出のショットに協力するため。スカートをたくし上げるのは下げるため。タバコは煙を吐き出すため。座れと勧めるのは座らないため。机は人が寄りかかるため。弁護士が現代語や刑法を知らないのは彼の能力を指し示すため。弁護士は好青年を服役させるため。足音は鳴り響くため。壁は人が寄りかかるため。チェッカーはぶちまけるため。母親の死は青年を叫ばせて看守を呼ばせ看守と復讐男との因縁を指示させるため。マッチは投げ棄てるため。囚人のシュプレヒコールは所長に制圧されるため。靴はマッチを擦るため。座っているのは立ち上がるため。窓枠は人が座るため。塵は舞い散るため。機械は鳴り響くため。壁、彫像は影を投射させるため。青年が失神するのは医者に見せて所長と青年を再会させて所長に青年を思い出させ青年を所長の運転手にさせるため。娘が父親を紅茶に呼びに来るのは青年とめぐり会うため。青年が果物の皮を剥くのは娘にナイフを渡させてから渡し返させるため。盗んだハンカチは返すため。スポットライトは撃ち抜くため。テーブルが灰皿に。喉切り魔に髭を剃らせるのは所長の性質を指示させるため。肘掛けは人が座るため。脱走は密告させ復讐させるため、また密告者を所長に預けて娘を一時避難させ青年を守れなくさせるため。荷台は人が座るため。襟は風に揺られるため。汽車は煙を撒き散らすため。壁が黒板に。地面がメモ帳に。時間が顔に。コップは叩くため。紅茶が睡眠薬に。仮出所の提案は所長室に青年を呼んだ後騒ぎを起こさせて所長を退出させた隙に復讐者に密告者を殺させて青年を目撃者にさせ地下房に閉じ込めるため。青年に暴動の様子を見に行くよう密告者が頼むのはその隙に大男に殺されるため。格子は十字の影を投射させるため。大男のナイフは逆手で握られている。シュプレヒコールは鳴り響くため。召使いは復讐者の無実を証言するため。本は投げ置くため。マッチは落とすため。壁は人が寄りかかるため。杖は人を突くため。青年が大声で密告を拒否するのは他の囚人に聞かせるため。新聞は丸めて叩くため。青年の食事に忍ばせたナイフは復讐者に使わせるため、また復讐者に復讐を決意させるため。暴れるのは地下房へ入れられるため。サイレンは鳴り響くため。マシンガンは煙を吐き出すため、また鳴り響くため。復讐者が銃を持っているのは投げ置いて投降しナイフで看守を殺すため。看守が銃を拾うのは後ろを見せて復讐者に殺されるため。人が盾に。
■「暗黒街の顔役」(1932)91分 5/17
牛乳屋と掃除夫は時刻を知らせるため。クラッカーは投げ棄てるため。落ちているブラジャーはパーティの性質を指示させるため。タバコは煙を吐き出すため。口笛は鳴り響くため。ブラインドは影を投射させるため。銃は投げ置くため。パーティが殺人現場に。エプロンは投げ置くため。記事は丸めて投げ棄てるため。椅子は新聞を置くため。コインは投げ舞わせるため。床屋でギャングが布巾をかぶっているのは取って出のショットを撮るため。バッヂはマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。報告書は投げ置くため。逮捕されるのは釈放されるため。指はマッチを擦るため。壁は人が寄りかかるため。ボスに会いに行くのは女とめぐり会うため、またボスの器量を指し示すため。遅く帰宅した妹が男とキスするのは兄を怒らせてから金をもらわせ母親にたしなめさせるため。車は人が座るため。猿回しは用心棒と妹をめぐり逢わせるため、また用心棒の旧コインをもらうため。コインは投げ渡すため。木々は風に揺られるため。窓枠は人が座るため。タン壺は投げてガラスを割るため。柱は人が寄りかかるため。ペンは折るため。ようじは投げ棄てるため。反抗するのは制圧されるため。ギャングが秘書にペンを要求するのはボスのペンを奪うため。紙は投げつけるため。ビールはこぼれ落ちるため。バーは爆破して煙を吐き出させるため。銃は煙を吐き出すため。敵のポスを仕留め損なうのは病院で殺すため。花束は投げ置くため。マシンガンはカレンダーをめくるため、また鳴り響くため。階段は降りてくる女の脚を見せるため。子分のギャングがボスのガウンを触ったりボスのペンを借りたりボスの料理の匂いを嗅いだりボスの女を誘ったりボスのマッチの火をもらったりするのはボスを尊敬していないため。車は人を転げ落とすため。受話器は逆さに握るため。秘書が電話を受けるのは取り次がないため。受話器は投げ置くため。指は鳴らすため。花は花屋を襲撃したことを指示するため。ネオンがメッセージに。女かアパートにやって来るのはネオンとシャッターを見せるため。ギャングを逮捕するのはギャングと女とのキスを邪魔してレストランへと場所を移させギャングを敵ギャングに襲撃させて敵のギャングのマシンガンをギャングに手に入れさせ敵に逆襲させてボスを怒らせギャングを始末する計画を立てさせた上で失敗させてギャングにボスを殺させほとぼりが冷めるまでギャングをボスの女と雲隠れさせそのあいだにギャングの妹とボディガードを結婚させてギャングを怒らせ帰ってきたギャングにボディガードを殺させてその殺人容疑でギャングを逮捕させるため。ビールの樽は撃ち抜いて穴を開けビールを秘書のズボンにひっかけるため。服は投げ置くため。椅子が洋服掛けに。机は人が座るため(3回)。カートリッジの箱は投げ置くため。窓は撃ち割るため。椅子は倒すため。ビール樽は撃ち抜いて秘書にひっかけるため。水差しは投げてガラスを割るため。壁、ドア、窓は撃ち抜いて穴を開けるため。キューは撃ち落とすため。銃は投げ渡すため。トラックを衝突させるのは荷台の樽を転げ落として民家の天窓から中へ放り込み女に悲鳴を上げさせるため。道路標識は十字の影を投射させるため。マシンガンは煙を吐き出すため。階段は人が転げ落ちるため。給水塔は倒して水を撒き散らすため。電柱は倒すため。梁の文様は十字架に。タバコは投げ棄てるため。光が十字に。芝居を見るのは呼び出されるため。ボーリングのレーンが殺しの現場に。女がタバコを吸うのはボスでなく子分の火を取るため。お盆は落とすため。酔客の発砲はボディガートとギャングの妹とを再会させるため、またギャングが動じないことを指示させるため。薬味の器が銃に。ダンスをするのは妹が男と踊っているのを見せてギャングを怒らせて妹を家に連れ戻させその帰り際にギャングを敵ギャングに襲わせるため。レンガは撃ち割るため。斜面は車を転落させて煙を吐き出させるため。電話は犯人を特定させるため。ドアのガラスは拳で叩き壊すため。机は足を乗せるため。鍋は煙を吐き出すため。手摺は影を投射させるため。ルームナンバーが十字に。電話は初めて取り次がれるため。スポットライトは光るため。机の上の物は払い落とすため。妹が立って弾込めするのは撃たれるため。妹が撃たれるのはギャングに鋼鉄の扉を閉め忘れさせてガス弾を撃ちこませるため。ソファーがベッドに。ガス弾は煙を撒き散らすため。ドアは斧で打ち破るため。
■「虎鮫」(1932) 77分11/29
水面は揺れるため。波は鳴り響くため。水筒は飲めないため。船のヘリが枕に。棍棒は人を殴るため。水をやるのは背中を向けて殴らせ返り討ちにして海へ突き落とし鮫に食わせるため。人は海に落下させて水しぶきをあげさせるため。漁師が失神するのは左腕を鮫に食わせるため。汽笛は鳴り響くため。義手は背中をかくため。水面は地上に揺れる光を投射するため。通りすがりの女は見とれるため。女は見送りに来ないため。タバコは煙を吐き出すため(何度も強く)。名前は間違えるため。手摺は人が乗り越えるため。船は煙を吐き出すため。ギターはタバコを挟むため。足の裏、壁はマッチを擦るため。歌は漁師の運命を暗示するため、また老人に手足を食われた者の話をさせるため。船は水しぶきをあげるため。いわしが鮫に。銃は煙を吐き出すため、また水面を撃って水しぶきをあげるため。モリを投げるのはロープを足に絡ませて海に落下させるため(二度)。老人は鮫に足を食われて死に娘と漁師を引き合わせるため。帽子はせかされて脱ぐため。網は風に揺られるため。霧は立ち込めるため。椅子は揺れるため。麻袋は人物を特定させるため、また落とし置くため。階段は人が寄りかかるため。タバコの箱は握り潰して投げ棄てるため。机はマッチを擦るため、また人が寄りかかるため。札を出すのは義手を女に見せるため。保険金と女将の話は漁師の嘘を見破らせるため。帽子は投げ置くため。机は人が座るため。階段は転げ落ちるため。鼻の下の髭を剃るのはタバコの芸をさせるため。タバコは飲み込んでから吐き出すため。タバコは投げ棄てるため。帽子は投げ置くため。ネクタイは結んでもらうため。机は人が座るため。タバコの箱は叩き置くため。義手は人を突き刺すため。階段は人を転げ落とすため。昔の男は漁師に叩き出されるため。頭は掻くため。靴はマッチを擦るため。鼻の下の髭を剃るのはタバコを飲み込む芸をするため。カバーは投げ置くため。帽子は放り置くため(見事に投げている)。服はリンゴをこするため。階段は人が寄りかかるため。親友にドレスを頼むのは女と二人きりにさせるため。名前は呼び替えさせるため。靴と義手を磨きアイロンをかけるのは漁師の結婚を知らせるため。アイロンは煙を吐き出すため。帽子は脱ぐため。義手は指輪を引っ掛けるため(グロテスク)。ローソクは風に揺られるため。ダンスは転ぶため、また親友が代わりに女と踊るため。柱は人がもたれるため。クラスは叩き置くため。耳はタバコを挟むため。介抱は交代するため。ドアを引くのは押して開けるため。床は人が座るため。ご馳走は持ち帰れないため。漁師が酔って眠るのは妻と親友を2人きりにさせるため。洗濯物は風に揺られるため、また絞られるため。出航するのは寄港して妻に迎えられるため。ローブは人がしがみつくため。女たちに見とれるのは籠をぶつけられて転倒するため。通行人は挨拶するため。たき火、鍋は煙を吐き出すため。水面は輝くため。草は風に揺られるため。岩は人が寄りかかるため。漁師が料理するのは親友と妻を2人きりにさせるため。マグロは釣り上げられるため(ひたすらドキュメンタリー感覚で)、また人にぶつけて転倒させ帽子を落とすため。釣り針は人の首を引っかけるため。椅子が帽子掛けに、また洋服掛けに。一本釣りは親友を負傷させ妻に介抱させるため。口はコルクを抜き取るため。マッチは投げ棄てるため。お尻は蹴飛ばすため。ドアは閉めて影を投射させるため。皿は回転させて掴むため、また割るため。肩を叩くのはタバコを飲み込ませるため(長回しで撮っているので本当に呑み込んでいるようにも見える)。銃声は鳴り響くため、また鳴り止むため。コインは指を伝わせるため。キスするのは漁師に目撃させて親友を小舟に突き落とさせるため。人は引きずるため。モリは船体に突き刺して浸水させるため、また漁師を海に巻き込み足を鮫に食わせるため。オールは鮫を叩くため。女に看取られ死ぬのは歌を作るため。
■「今日限りの命」(1933)110分 5/19
船は煙を吐き出すため。汽笛は鳴り響くため。ガラスが鏡に。父親の従軍は娘に収入をなくさせて邸宅を賃貸させ借家人の男と巡り合わせるため。お茶を飲むのは男にテーブルを運び継がせるため、また砂糖不足で貧困を指示させるため(お茶は飲まれない)。男にライフルやパイプをいじらせるのは女を怒らせるため。椅子は人が寄りかかるため。格子は影を投射させるため。壁は人が寄りかかるため。木々は影を落とすため。服は投げ置くため。机は人が座るため(5回)。青年が下着姿なのは彼を隣の部屋に逃がして女を弟と二人きりでしゃべらせるため。足はドアをノックするため。ローソクは風に揺られるため。指輪は交換するため、また女の手元へ帰らせるため。時報は鳴り響くため。グラスは暖炉に投げ割るため。自転車は人が寄りかかるため。自転車の行き先が違うのは女に行き先を変えさせて男と同行させるため。壁は自転車を立て掛けるため。ゴキブリは女と青年をベッドの下に這いつくばせるため。壁は影を投射するため。青年が酒を買いに出るのは女と弟を2人きりにさせるため(酒は飲まれない)。ローソクがマッチに。女がストッキングを履くのは脚を見せるため。お茶は捨てるため。男の死の誤報は女を青年と婚約させるため。服は着せるため。帽子は投げ棄てるため。顔が鏡に。紙は丸めるため。タイピストに弱音を吐かせるのは吐かせないため。階段がベッドに、のた人が座るため。霧は立ち込めるため。光が帯に。マシンガン(機銃)は鳴り響くため、また煙を吐き出すため。飛行機は墜落して煙を吐き出すため。プロペラは鳴り響くため。雲は立ち込めるため。電気スタンドは影を投射させるため。ウイスキーは仲間の死を指示させるため(ウイスキーは飲まれない)。女に廊下の棚を整理させるのは男と劇的に再会させるため。道路がベッドに。飲みに行くのは道路で眠っている青年を介抱して家まで送り青年と女が同居していることを知らせて男を嫉妬させ青年を飛行機に乗せて度胸を試させたあと男を船に乗せて信頼を築き上げさせるため。机は足を乗せるため。ゴキブリは戦わせるため。机はマッチを擦るため。マッチ箱がゴキブリの家に。椅子が洋服掛けに。プロペラは回転するため。スポットライトは煙を吐き出すため。爆弾は煙を吐き出すため。工場は崩壊させるため。敵が後方から襲ってくるのはマシンガンで味方を撃つため。飛行機は衝突させるため。不発弾は青年の度胸を指し示すため。ゴキブリは戦死させて埋葬し戦士たちにジャムセッションさせるため。プレゼントは投げ棄てるため。ボートは水しぶきをあげるため。旗は風に揺られるため。砲弾、魚雷は水しぶきを上げるため。船は爆破して煙を吐き出すため。ボートで出撃するのは青年を失明させて自爆させるため。握手は青年の失明を示すため。ドアは手紙を挟むため。ローソクは点けてから消すため。机は人が寄りかかるため。ちぎった紙は舞わせて捨てるため。雨は影を投射させるため。紙切れは落とすため。エンピツは投げ置くため。男に困難な任務を志願させるのはそれを聞いた青年と女の弟を敵艦に突っ込ませて女を男と結婚させるため。ドアを開けるのは光を差し込ませるため。女が眠っているのは青年に寝顔を盗み見させるため、また女に出撃を止めさせないため。雨は男たちの任務を困難にさせるため。地雷が発射しないのは男たちを敵艦にに突っ込ませるため。船は沈めて泡を吹き出させるため。
■「奇傑パンチョ」(1934)108分 5/25
地面は煙を撒き散らすため。木はビラを貼るため。煙突は煙を吐き出すため。帽子は脱ぐため。土地を没収するのは少年の父親を鞭打ちで殺して少年を革命家にさせるため。地面は影を投射させるため。木は人を縛るため、また吊るすため。石は数えるため。土は握りしめるため。壁は人が隠れるため。少年が鞭使いを殺す時ナイフは逆手で握られている。樽は転がすため。壁は影を投射するため。格子は影を投射させるため。銃は煙を吐き出すため、また銃声を鳴り響かせるため。ラッパは落とすため。証人席が死体置き場に。起訴状を見せるのは字が読めないことを指示させるため。農奴の裁判は支配者を裁くため。判事にコンパクトを贈るのは兵士のものになるため。汽車は煙を撒き散らすため。証明書は投げ渡すため。柱は人が寄りかかるため。覗き見るのはお尻を叩かれるため。女の尻を触るのは殴られるため。汽車での検問は記者を同行させるため。窓は割るため、また人が出入りするため。光が帯に。ライフルは掲げるため。帽子は振るため(非常に多く振られている)。兄と話し込むのは妹に劇的に気づかせるため。木々は影を落とすため。手を振るのは結婚するため。帽子を脱ぐのは脱がないため。帽子を脱ぐなと指示するのは女の前で帽子を脱ぐため。馬は人を落馬させるため。お尻は蹴り上げるため。対立は和解するため。鍋は煙を吐き出すため。汽車の屋根は人が乗るため。タバコは煙を吐き出すため。ガラスの破片がカミソリに。誤報は実現されるため、また革命家と将軍の関係を悪化させるため。帽子は叩き落とすため。膝が椅子に。ダンサーは革命家に浮気させて妻に殴らせるため。机は人が座るため(5回)。壁は人が寄りかかるため。ラッパを吹くのは吹かせてもらえないため。手紙は破るため。顔のオブジェは壊れるため。結婚式を挙げるのは資金不足で銀行を襲わせ追放させるため。門はよじ登るため。銃殺はされないため。ひざまずくのは土を握りしめるため。遺書は書かれないため。インクはこぼすため。政治家を殺すのは革命家に二度目の革命をおこさせるため。ネオンは光を点滅させるため。ベッドの下、棺桶、瓦の中、梁の上は銃を隠すため。マシンガンは鳴り響くため。人が串刺しに。テーブルは人が乗るため。服は血を拭くため。スカーフが包帯に。革命家が貴族ともみ合うのは部下に女を撃たせるため。貴族の屋敷に寄るのは部下に女を撃ち殺させ兄に復讐させるため。梁は頭をぶつけるため。ハマキは吸わないため、また点火装置に。爆弾は煙を吐き出すため。マッチ、オレンジは投げ棄てるため。オレンジはアリを群がらせるため。蜂蜜は顔に塗るため、また処刑道具に。彫像は人がしがみつくため。机は穴を開けるため。札束は投げ渡すため、また落とすため、また投げ棄てるため。鏡、燭台を降ろすのは降ろさせないため。バスローブは投げ渡すため。肉屋に寄るのは殺されるため。傘がバリアに。銃撃現場に記者が居合わせるのは革命家の遺言を創作させるため。雨は降り注ぐため。太鼓は鳴り響くため。
■「特急二十世紀」(1934)90分 6/8
机は人が座るため(2回ほど)。椅子は足を乗せるため。台本は投げ置くため。ブラインドは影を投射させるため。床がベッドに。秘書が書類を拾うのはお尻を見せるため。ガムは噛めないため。代役は使われないため。舞台がキャンバスに。机が枕に。首になった男に金庫の番号を演出家に告げさせるのは首になっていないことを知らせるため。椅子がベッドに。杖が銃に。台本は叩きつけるため。女は怒らせるため。待針はお尻を刺すため、また記念の品に。床は人が座るため。階段は人が座るため。★は大女優を指示するため。足はドアを閉めるため。ベルは鳴り響くため。傘はボタンを押すため。頭を触るのは置物に触れて驚くため。女が大声を出すのは盗み聞きされるため。帽子は投げ置くため。ネオンは光を点滅させるため。身投げはしないため。机は足を乗せるため。盗聴するのは女に盗聴をばらして男の元を去らせるため。服はちぎれるため。ドアは人がもたれるため。ポスターはペンキをぶちまけるため、また割り壊すため。バケツは投げてガラスを割るため。ハケは叩きつけるため。代役は成功しないため。看板はマッチを擦れないため。カバンは人物を特定させるため。汽車は煙を撒き散らすため。鼻は伸びるため。汽車の通過物は影を投射させるため。唾液がノリに。シールはくっついて撮れないため、また丸めるため。窓、帽子、背中、電球の傘はシールを貼られるため。壁は人が寄りかかるため。酒は飲めないため。箱は叩きつけるため。小切手は破るため。帽子はお尻に敷くため。また落とすため。汽笛は鳴り響くため。椅子はその上に人が乗るため。受難劇は資金を必要とさせて狂人に小切手を切らせてから無効にしたあと男の芝居で女に契約書にサインさせるため、また女優をスカウトするため。水は頭からかぶるため。帽子が下敷に。狂人の奇行が秘密なのは男たちに知らせないため。ペンは人を差すため。銃は落とすため。肘掛けが枕に。男が撃たれるのは撃たれていないため、また女に契約書にサインさせるため。狂人は小切手を切るため、また男を撃つため。帽子は投げ棄てるため。
■「バーバリ・コースト」(1935)89分 5/20
霧は立ち込めるため。帽子は振るため。笛は鳴り響くため。海は人が飛び込むため、通行料を女に請求するのは記者が払うため。荷は投げ置くため、また投げ渡すため。船は揺らすため。眼帯の男が舟を漕ぐのをゴネルのは女の結婚相手を知らせるため。帽子の羽、襟巻は風に揺られるため。水面は光るため、また揺れるため。泣くのは化粧を直すため。婚約者の死は運動を起動させるため。銃声は鳴り響くため。ぬかるみは女を担ぐため。中国人を追いかけるのは記者をぬかるみに沈めるため。机は人が座るため(6回)。酔客は殴られて運び出されるため。タバコは煙を吐き出すため。バーテンが酒をこぼすのは女に見とれるため。顔が鏡に。音楽は鳴りやむため。銃は煙を吐き出すため。帽子は舞い上げるため。ノックはしないため。ショールは投げ置くため。椅子が帽子掛けに。市長はボスを怒らせ服を買占めさせるため。服は投げ飛ばすため。小男がルーレットで負けるのは殴られて介抱する男を用心棒に背中から撃ち殺させて裁判で無罪にさせ新聞を発行させるため。籠は投げ落とすため。酒場で椅子は逆さにされている。酒場が法廷に。杖がナイフに。中国人の髪が判事の髪に。印刷機は壊されないため。活字は壊されるため、また拾って落とすため。グラスは投げ棄てるため。手摺は影を投射させるため。雷は鳴り響くため。女に遠出をさせるのは雨を降らせて足止めさせ詩人の小屋へ迷い込ませるため。雨は女の下着を乾すため、また女を下着姿にさせるため。霧は詩人を足止めしてカジノに行かせ女と再会させるため、またカジノでスッカラカンにさせてボーイにさせるため。詩人にウイスキーを飲ませるのは入ってきた女に劇的に気付かせるため。袋は投げ上げるため。スパンコールは輝くため。タン壺は磨くため。エプロンは投げ渡すため。壁は影を投射するため。小男がビラを貼るのは社主と一緒に用心棒に殺されてジャーナリズムを誕生させるため、また用心棒を吊るすため。ビラは破り取るため。耳はペンを挟むため。用心棒が街を歩くのは吊るされるため。ぬかるみは音を立てるため。帽子は投げ棄てるため。詩集を女にやるのは詩人の存在をボスに知らせるため。眼帯の男が金を返すのはもう一度詩人に賭けをさせるため。大金を置き忘れるのは詩人と女が金に頓着しないことを指示するため、また眼帯の男にくすねさせてから届けさせるため。人は影を投射させるため。柱は人がもたれるため。窓は人が出入りするため。霧は人が隠れるため。船のオールストッパーを壊すのは詩人に膝立ちで舟を漕がせてギャングに撃たせるため。橋の下、柱は人が隠れるため。袋は落とすため。女が詩人に別れを告げるのはボスに盗み見させるため。
■「無限の青空」(1935)94分 4/23
パイロットが飛行機を乗り捨てて脱出するのはクビになるため。霧、雲は立ち込めるため。サーチライトは光を投射するため。タバコは煙を吐き出すため。窓枠は影を投射させるため。照明弾は煙を吐き出すため。エンピツはダイヤルを回すため。机は人が座るため(15回ほど座っている)。椅子は足を乗せるため。プレートは磨かれないため。書類は投げ置くため。声は重複させるため。エンピツは折って投げ棄てるため。娘の着陸は飛行士の着陸と比較されるため。手袋は地面に叩きつけるため。人は人にぶつけて転がし検査官の足元に座らせるため。逆さ飛行は免許の更新をさせないため。ブラインドは影を投射させるため。服は投げ置くため。飛行士にそっぽを向かせて旧友と握手させるのは振り向きざまに娘と出会わせるため。飛行士と娘の年齢が離れているのは飛行士に娘の恋人を守らせるため。指は鳴らすため。タバコは奪われて奪い返すため。人が犬に。帽子は人の口を塞ぐため。マッチは投げ棄てるため。札は投げ置くため。机は人が寄りかかるため。勝てる賭けは負けるため。柱は人が寄りかかるため。襟に手を挟むのはキスをしてもらうため。レストランでボスが娘と踊るのは飛行士と妻の2人きりで話をさせるため。恐妻家が妻に電話をするのはその隙に娘を帰宅させるため。机はマッチを擦るため。飛ばないカモメは霧の深さを示すため。エンピツは投げ置くため。プロペラは鳴り響くため。タバコは投げ置くため。娘が突然キスを嫌がるのは飛行士と恋人を喧嘩させるため。ガムは噛ませないため。視界不良、無線の故障は親友を事故死させるため。副操縦士になることを断る男は飛行士とボスの妻との関係を暴露させるため。フェンスは飛行機に激突されて火を噴かせるため。飛行機は墜落して煙と炎を撒き散らすため。帽子をかぶらないのはかぶるため。娘に家の鍵を渡すのは娘を死の現場に立ち会わせないため。免許の更新をしないのは飛行士を殺すため。恐妻家の死はボスを不在にさせた隙に飛行士に飛び立たせるため、また飛行士に罪の意識を負わせて飛び立たせるため。若い男が凍結防止器のテストパイロットなのは飛行士が彼に代わって飛び立って墜落するため。握手は人を殴るため。人は担がれるため。データーは丸めて投げ棄てるため。ライセンスは破ってから継ぎ合わせるため。
■「永遠の戦場」(1936)101分 3/17
鍋、煙突は煙を吐き出すため。ランブは紙を燃やすため。タバコは煙を吐き出すため。女が脚を組むのは脚を見せるため。机は人が座るため。瓶は投げてランプを消すため。大砲は煙を撒き散らすため(大活用されている)。飛行船の爆撃は逃げ惑う女を中尉の家へ導くため。天窓は女の脚に触るため。窓は人が出入りするため。爆風はローソクを消して再点火させ女の顔を浮かび上がらせるため。雨は敵の爆撃が終わったことを示すため。老兵は大尉の力量を指し示すため。水溜りは光るため。口笛は中止すため。水筒は投げ置くため。照明弾はゆらめくため。銃は煙を吐き出すため。有刺鉄線で動けない兵士は助けに行った中尉の勇敢さと彼を射殺した大尉の冷酷さを際立たせるため。壁がメモ帳に。靴は投げてランプを消すため。ローソクは風に揺らめくため。坑道を掘る音は爆破の有無を指し示すため。交代兵は爆死するため。居眠りは寝言を言わせるため。机は足を乗せるため。サーベルは逆手に握られる。サーベルは振動を伝えるために。ヘルメットは尻を防御するため。教会が病院に。病院で女にタオルを乗せたお盆を持たせるのはそれを振り向きざま中尉にぶつけさせて再会を劇的にさせるため、また女の忙しさを指示するため。軍曹が兵士たちの荷物を捨てさせるのは老兵のラッパを捨てさせないため・女への形見を大尉が中尉に依頼するのは中尉に大尉と女が恋人同士であることを知らせるため。大尉が中尉の部屋に命令を言付けにやって来るのは中尉が退出した後女にやったはずのロザリオが落ちていることを大尉に知らしめるため。次から次へと補充兵がやって来るのはその都度上官に演説をさせるため。ドアを開けさせるのは机の上の指令所を暖炉付近まで風で飛ばすため。暖炉は指令所を燃やすために。軍曹が酔っ払うのは指令書を吹き飛ばすため。建物は人が隠れるため、また崩壊するため。電話線を引かせるのは電話線を切断させ修理に戻った軍曹を敵に撃たせて老兵を怯えさせて居残らせ戻って来た兵士に手榴弾を投げさせて後方へと左遷させたあと息子と共に爆死させるため、また撃たれて瀕死の軍曹をして老兵の失態の身代わりを申し出させるため。老兵に手りゅう弾を投げさせるのは中尉を病院送りにさせて女と再会させてキスをさせそれをやってきた大佐に見られたと思った2人に告白させたところが実は大佐は盲目であったという驚きを劇的にさせるため。中尉の顔が鏡に。くわえたパイプは落とすため。医師が看護婦に患者を押さえろと命じるのは看護婦と中尉の再会を劇的にさせるため。観測所の任務は老兵を盲目の大佐の「目」にさせて2人を爆死させて英雄にさせるため、また老兵にラッパを吹かせるため。
■「大自然の凱歌」(1936)97分 6/14
煙突は煙を吐き出すため。酒は飲めないため。酒瓶は投げ渡すため。鍋をテーブルにぶちまけるのは怒った労働者たちを男にKOさせるため。鍋は煙を吐き出すため。人はしがみつくため。帽子は人を叩くため。椅子は足を乗せるため。木は伐り倒して雪を撒き散らすため。手袋は投げ置くため。机はマッチを擦るため。タバコは煙を吐き出すため。マッチは投げ棄てるため。爆弾は雪、丸太を撒き散らすため。丸太の山は崩し落とすため。斜面は丸太を転げ落とすため。川は水しぶきをあげるため。服は投げ置くため。机は人が座るため。帽子のツバは叩き下げるため。札は投げ置くため。殻は投げ渡すため。豆当てゲームは男を女と巡り合わせるため、また男を大勝ちさせてボスを怒らせ女に睡眠薬を入れさせるため。柱は人が寄りかかるため。日傘は女の顔に影を投射させるため。男を食事に誘うのはその隙に女に睡眠薬を入れさせるため。札は投げ棄てるため。汽車賃を出すのは睡眠薬を飲ませないため。酒が睡眠薬に。グラスは叩き落とすため。女の手のボトルは逆手に握られる。椅子は人を殴るため。階段は人を転げ落とすため。手摺は影を投射させるため。酒瓶は人を殴るため。お盆は脳天をかち割るため、また円盤投げに。グラス、鏡は割られるため。電球は揺らし割るため。ボイラーは壊すため。帽子は投げ置くため。足音は立てるため。格子は鉄棒に。男が女にドレスを贈るのは女に衝立の陰で着替えさせて覗くため。服は覗き穴を塞ぐため。スチームは煙を吐き出すため。水は頭からぶっかけるため。柱はマッチを擦るため。肘掛けは人が座るため。妻がファーストネームを呼ばないのは夫婦の関係を指示させるため。スーツを新調するのは娘との親密さを指示させるため。敷居はつまずくため。格子は影を投射させるため。紙コップは落とすため(不可抗力かも?)。汽車は煙を撒き散らすため。カバンは落とし置くため。狩りができないのは男に帰る決意をさせてから帰さないため。お盆が記念品に。朝食は娘に会うため。アイロンは煙を吐き出すため。クツは脱がせるため。机は足を乗せるため。揺り椅子は揺らすため。歌うのは歌い終わらせないため。腰痛は娘を都会へ連れて行くため。汽車は揺れるため。食堂車に行かせるのは女たちの服装を笑わせてから笑わせなくさせるため。草は風に揺られるため。階段は人が座るため。柵は人が乗り越えるため。娘を会社に行かせるのは息子と会わせるため、またドレスの代金請求書を息子に見せて娘に抗議に行かせるため。殴るのは殴り返されるため。キャンディは煙を吐き出すため、またぶちまけるため、またクツをヌルヌルにさせため、またコネるため。お玉は投げ棄てるため。工場は煙を吐き出すため。足掛けをずらすのは人を起こすため。息子が演説に来訪するのは帰宅時に家主に送らせまた従妹を台所へ行かせて男と娘を2人きりにさせるため。帽子、木々は影を投射させるため。キスは男に目撃させるため。親子がつかみ合うのは娘にオールドマンと言わせるため。壁は人が寄りかかるため。鐘は打ち鳴らすため。
■「赤ちゃん教育」(1938)100分 1/14
寄付金が必要なのは男の運動を起動させるため。恐竜の鎖骨は犬に食いつかせるため。ゴルフは女とめぐり逢うため。ボールを交換するのは男に代理人と話をさせないため。車は交換するため、またぶつけるたりしがみつくため、また男が代理人と会えなくさせるため。木は車をぶつけるため。帽子は落としたりその上に乗って潰したりお尻を隠すため。オリーブは玉に、またその上に乗った人が転ぶため、また精神科医夫婦と知り合うため。ハンドバックを取り違えたのは異常の印象を精神科医夫婦に与えるため。タキシードは破れるため。ドレスは破れるため、また破れた部分を隠すために男と女を一緒に行動させて男を屋敷に連れ込むため、また男を代理人と会わせないため。柱はお尻を隠すため。小石で窓が割れないのは大きな石を代理人にぶつけて男を代理人に会わせないため。石は人にぶつけるため。足はドアを閉めるため。テーブルはつまずいて転ぶため。電話はコードにつんのめって転ぶため。置物は叩き落とすため。受話器はこすりつけるため。レコードのメロディはそれを歌った者たちが異常者になるため。机はその上に乗るため。車のシートはかじるため。鶏の車にぶつかったのは豹を捕まえるために汚れた男にシャワーを浴びせその隙に服を町のクリーニングに出して男にネグリジェを着せて印象を悪くさせてそのままでは寄付をしてもらえないので身分を隠させ「ボーン(骨)氏」にさせて正体を明かすぞと脅かされるため。女が脇見運転をするのは鶏の車に衝突するため。肉屋に寄ったのは消火栓の前に車を止めさせて保安官を呼び寄せて精神科医の車を盗ませ泥棒にさせてあとで牢に入れるため、またサーカスを印象付けるため。豹がドクターの車に乗ったのはドクターの車を盗ませるため。男が女の足を踏むのは女のハイヒールを脱がせて足指占いをさせるため。足の指は花占いの花に。手袋はいじるため。ブーツは投げ棄てるため。男がシャワーを浴びるのはその隙に骨を犬に盗まれるため。途方もなく広い庭はその中を飛び回るため。土は掘るため。電話は混線させるため。婚約者が時間を聞くのは女に時報係をさせるため。ガラスがチャイムに。窓は人が出入りするため。夕食で少佐が会話するのはそれを無視して出て行く男を変人にさせるため。犬は男をテーブルから退席させるため。ヒョウがアビに。庭師が酒飲みなのは隠してある酒瓶を取りに行って豹を逃がすため。酒瓶やお盆は落とすため。椅子は人がぶつかるため。動物園への電話はトラックに乗っているサーカスの凶暴な豹を自分のおとなしい豹を動物園が捕まえたと勘違いして逃がすため。豹が叔母のものだと判明するのはサーカスの豹を動物園が捕まえた豹だと思わせて逃がすため。叔母と少佐が外へ出るのは少佐と豹をめぐり合わせるため。叔母が少佐にごねるのは豹に気づかせないため。枝は人にまとわりついて這わせるため。斜面は滑り台に。補虫網は人の頭を入れるため。川は転んでずぶ濡れになってキャンプファイヤーをするため。布巾は投げ棄てるため。サーカスはもう一匹の豹を逃がすため。靴下は燃やすため。たき火は煙を撒き散らすため。柵は乗り越えるため。地図は逆さにするため。石垣は座るため。銃は煙を撒き散らすため。人に人がぶつかるのは眼鏡を壊すため。メガネは投げ棄てるため。ハイヒールは片方だけ壊れてへんてこな歩き方をさせるため。倒木はつまずくため。豹が屋根の上に乗ったのはそれに向かって歌を歌う者たちが異常者になり牢屋に入れられるため。ハイヒールは振るため。女だけが最初家の中に連れ込まれたのは残った男をのぞき犯にして捕まえるため、またその隙に犬を逃がすため。保安官と女が口論するのは男が牢から出たのを気づかせないため。帽子は叩きつけるため。少佐がライフルを持っているのは牢に入れられるため。メイドは叔母を牢に入れるため。牢は豹から逃げたり豹を入れたりするため。牢屋の扉は乗っかるために。机は座るため。マッチは投げ棄てるため。タバコは煙を吐き出すため。警察署が暑いのは窓を開けさせそこから女を逃がしてもう一匹の凶暴な豹を連れてこさせるため。「豹」の綴りを間違うのは女を窓に接近させるため。鍵の束は落とすため。椅子は豹を近づけないため。はしごがメトロノームに。帽子は落とすため。恐竜の骨のオブジェは崩壊させるため、また男と女を高い空間に二人きりにさせてラストシーンを撮るため。
■「コンドル」(1939)120分 5/8
霧は立ち込めるため。船は煙を吐き出すため。鳥は飛び交うため、船員は女の帰宅時間を告げるため、また女の特徴を指示するため。ドアノブが女に。物売りは断られるため。タバコは煙を吐き出すため。帽子は脱がせるため。階段は人がこけるため。支払いの主張は支払わないため。飛行士が熱を出すのは2人の飛行士のどちらかを殺すため。飛行士がステーキを注文するのは死んでそのステーキをボスに食われるため。マッチがくじに。プロペラは鳴り響くため。壁はマッチを擦るため。タバコを吸うのはタバコに火をつけるため。水面が鏡に、また水しぶきを上げるため。机は人が座るため(13回ほど座っている)。タバコの箱は投げ置くため。霧は視界を遮らせて飛行機を引き返らせみんなの見ている前で墜落させるため。ピアノは鳴りやむため。エンジン音は居場所を知らせるため。おしゃべりはしないため。木は倒すため。女が4時出航なのは飛行士を急がせて殺すため。木は飛行機にぶつかり墜落させるため。タバコは火をつけて渡すため。マッチは投げ棄てるため。マッチ箱は投げ置くため。コインは舞い上げられるため。親友の酒は飛行士の恋人に飲ませるため。死者のステーキをボスが食べるのは女を怒らせて外へ出し飛行士たちと会話させてからジャム・セッションさせるため。ポーチは人が座るため。柱は人が寄りかかるため。ボスがピアノのキーを間違えるのは女にピアノを弾かせるため。遺品は女が飛行士の恋人に渡している姿をボスに見せるため。マッチは投げ渡すため。水は頭からぶっかけるため。プロペラ音は親友を起こすため。タバコは奪われるため。天候回復はボスを飛び立たせてから帰らせ女がまだいるのに驚くため。出航はしないため。ボイラー、階段は人が寄りかかるため。飛行士を墜落死させるのは新入りの飛行士とその妻を呼び寄せるため。プエルトリコの女はボスとスネに傷を持つ男との再会を劇的にさせるため。名前は間違えるため。プロペラ音は人の存在を指示するため。階段はサスペンスのため。親友は飛び立たせてから帰らせスネに傷を持つ男との再会を驚かせるため。マッチはつけてから消すため。机は人が寄りかかるため。スネに傷を持つ男が金欠なのは仕事を引き受けさせるため。鉱山の病人はスネに傷を持つ男を採用させその手腕を見せるため。医者に鉱山に行くか尋ねるのはシェークスピアを引用させるため。経営難と整備士の老眼はスネに傷を持つ男を採用させるため、また採用することで女を風呂のない部屋へ移動させボスの部屋のシャワーを使わせてからキスさせるため。コップが灰皿に。椅子は蹴飛ばすため。たき火、煙突は煙を吐き出すため。地面は煙を撒き散らすため。帽子は振るため。ブラインドは影を投射させるため。タバコを吸うのは元恋人に火をつけさせるため。マッチは弾き飛ばすため。ドアは人がぶつかるため。柱は人が頭をぶつけるため。喧嘩は飛行士の腕を折り飛行士の数を減らすため、またがスネに傷を持つ男を受け入れざるを得ないことを仲間たちに知らせるため。階段は人が座るため。握手はしないため。タオルは投げ置くため。マッチはくわえるため。タバコは舞い上げるため。草は投げ棄てるため。柱の棘はいじるため。ボスにテスト飛行させるのは風防(フロントガラス)を吹き飛ばしてボスを失神させ見ている女を胃痛にして親友と話させるため。ニトログリセリンと低気圧はスネに傷を持つ男の手腕を指示させるため、また谷のコンドルの存在を知らせるため、また飛行を断った飛行士をクビにするため(ニトログリセリンは届けられない)。木箱は人が座るため。木々は影を落とすため。ナイフは逆手で持たれている。ニトロは爆発して煙を撒き散らすため。木々は風に揺られるため。椅子は足を乗せるため。雷は鳴り響くため、また光るため。服は投げ置くため。元恋人が酔うのはボスに頭から水をかけられたあと髪を拭かれるため、またボスの部屋に謝罪に行かせそこに居合わせた女にボスとの関係の誤解をとかせるため。雨は女にコーヒーを沸かせてボスに同じ箇所を2度火傷させるため(コーヒーは飲まれない)。タンスは人が寄りかかるため。女のヒールが壊れるのはボスに抱き上げさせキスさせるため。コインで賭けをさせるのはコインに表しかないことを知らせるため。ビーズは揺れるため。雨は影を投射させるため。タバコの箱は丸めて捨てるため。悪天候でボスを飛び立たせるのは女を怖がらせて銃を暴発させスネに傷を持つ男に交代させるため。抱きしめるのは銃を奪うため。銃は投げ置いて暴発させるため、また煙を吐き出すため。コンドルは風防を割って突入し親友の首を折ってスネに傷を持つ男に助けさせるため、またその後親友を殺してコインをボスに相続させるため。飛行機は燃え盛るため、また爆発するため。無線が通じないのはスネに傷を持つ男の独力で解決させるため。親友の死際に仲間たちを集めるのは退出させるため。マッチは煙を吐き出すため。スカーフは投げ置くため。スネに傷を持つ男にテーブルで酒を飲むと主張させるのはカウンターでみんなで飲むため。女の出発を誰も止めないのはボスに止めさせるため。嵐は収まりボスを飛び立たせるため。コインは女に頼みごとをするため。雨は降り注ぐため。
■「ヒズ・ガール・フライデー」(1940)91分 5/9
婚約者は前夫と対比させるため。机は人が座るため(11回ほど座っている)。ひげを剃るのは振り向いて前妻を見るため。処刑は運動を起動させるため。選挙は囚人を死刑にするため。タバコは投げ渡すため、また煙を吐き出すため。机は人が寄りかかるため。バッグは投げつけるため。電話は偽装するため。待合室の老人が婚約者に。傘が手に、また持ち主の几帳面なさを示すため(一度もさされない)。婚約者を連れて来るのは保険契約を締結させ女を任務に就かせるため。膝が椅子に。マッチの火は横取りされるため。足は足を蹴るため。給仕は足を踏まれたり電話の偽装をするため。水は服にこぼして給仕に電話を偽装させるため。記者を休暇にするのは女を任務に就かせるため。嘘はバレるため。支払い保証小切手は男の信用度を指示させるため。汽車は乗らないため。男の手口が汚いのは婚約者の500ドルを女に預からせ女が賄賂に使った450ドルを偽札にして婚約者に返し婚約者を逮捕させて女を喜ばせるため。タン壺が灰皿に。服は投げ置くため。切符は落とすため(不可抗力か)。鐘の音は女の職業意識を指示させるため。壁は影を投射するため。電話はタバコを叩くため。新聞社が病院に。書類棚は人が寄りかかるため。帽子は小切手を隠すため。傘は忘れるため。面会を断るのは札を落とさせて賄賂にするため、また看守が賄賂に弱いことを指示しておくため。タバコは落とすため。格子は影を投射させるため。処刑台の練習は鳴り響くため。壁は人が寄りかかるため。タバコは投げ棄てるため。足はハマキの灰を振り落すため。急ぐのは人の足を踏んづけるため。処刑のチケットは投げ置くため。婚約者を投獄するのは男の愛を指示するため、また女を怒らせ任務を放棄させた後復帰させるため。椅子は足を乗せるため。帽子は投げ置くため。原稿は破る音を電話で聞かせるため。電話線はひきちぎるため。電話は投げ棄てるため。メガネは拭くため。精神鑑定は保安官の拳銃で被告人を脱獄させるため、。マシンガンは鳴り響くため。銃は煙を吐き出すため。窓は撃ち割るため。サーチライトは光を投射するため。カバンは投げ置くため。脱獄は怒った女を再び任務に就かせるため。サイレンは鳴り響くため。バイクとパトカーは人を横断させないため。人は飛びついて倒すため。銃声は鳴り響くため。帽子は叩き置くため。看守が賄賂を受け取るのは婚約者に借りたお金で買収して偽札を婚約者に返すため。婚約者がタクシーで待つのはブロンドの女といちゃついて捕まるため。母の墓は誓えないため。所持金は持っていないため。知事を釣りに行かせるのは市長のもとに使者をやらせ市長に賄賂の申し出をさせてから暴くため。カバンは投げ渡すため。窓は人が出入りするため。ブラインドが上がるのは拳銃の弾を使い果てさせるため。机は人が隠れるため。囚人を遠くへ逃亡させるのは記者たちを出て行かせ囚人を記者室の机の中に隠れさせるため。机は足を乗せるため。女が婚約者に囚人確保を伝えるのは婚約者の母親を呼ぶため。記者がブラインドを上げるのは窓から囚人の恋人を飛び降りさせるため、囚人の恋人が飛び降りるのは記者たちを退出させるため。ハンカチはくわえるため。服は手に持たせてから奪い返すため。複数の声は不協和音で鳴り響くため。机は叩いて叩き返すため。机から出ようするのは出ないため。机の持ち主は引き抜いてからクビにするため。電話が帽子掛けに。タオルは投げ置くため。帽子は人にかぶせるため。銃は投げ渡すため。男を怒らせるのは机を叩かせて囚人を見つけさせるため。傘はドアに引っかけるため。
■「ヨーク軍曹」(1941)134分 5/16
靴はきしむため。説教は銃声によって妨害されるため。銃は煙を吐き出すため。木は弾痕でイニシャルを刻むため、また撃った者の腕前を指示するため。木々は風に揺られるため。タバコは煙を吐き出すため。柱は人が寄りかかるため。机は人が座るため(5回)。新聞は投げるため。母親が雑貨屋にタマゴを売りに来るのは息子の話をさせるため。酒場の床が境界線に。椅子が洋服掛けに。足はドアを閉めるため。机は乗って倒すため。ガラス戸は割り破るため。ピアノは人が寄りかかるため。弟が兄を酒場に呼びに来るのは乱闘を惹き起こすため。料理は煙を吐き出すため。水は顔にぶっかけるため。暖炉は揺れた光を投射するため。石は投げ置くため。木々は影を落とすため。木は文字を刻むため。狩りは女にめぐり逢うため。柵はまたぐため。ズボンの破れは母親に結婚を打ち明けるため。ポーチは人が座るため。女に水を持って来させるのはその隙に喧嘩をして低地の男に恨みを抱かせるため。女が求婚を断るのは男に低地の土地を必要にさせるため。暖炉は燃え盛るため。売却物と土地の差額を男を働かせ射撃大会に出場させるため。鋤を引くのは女にキスさせるため。壁は影を投射するため。声は山に木霊させるため。帽子は金を入れるため。木は的を貼り付けるため。倒木は銃を固定するため。射撃大会は男の腕前を指示させるため、また土地を横取りされた男を怒らせて復讐に向かわせる途中男の銃に落雷させて改心させ良心的兵役免除させるため。雷は鳴り響くため、また光るため。酒瓶は投げ割るため。雨は影を投射させるため。落雷は木を倒すため。銃は被雷して曲がるため、また煙を吐き出すため。蹄鉄は落とすため。お湯は煙を吐き出すため。臼は人が隠れるため。回転する木はよけるため、また影を投射させるため。ナイフは突き振るため。長椅子は男を転げ落としてバケツの水を浴びせるため。水面が鏡に。男が雑貨屋に灯油を買いに来るのは牧師に良心的兵役免について教わるため。地面がメモ帳に。木がペンに。机は人が寄りかかるため。銃の手入れはやり直すため。ライフルは投げるため。銃口は舐めるため。押し屋は射撃をしくじるため。弾丸が七面鳥に。射撃の練習で腕を見せるのは上官に呼ばれて休暇をもらうため。岩は人が寄りかかるため。裏山の崖で考えるのは聖書のページを風でめくらせるため。爆撃は鳴り響くため、また光を撒き散らすため、また煙を撒き散らすため。塹壕は兵士を戦死させるため。水溜りはしぶきをあげるため。光が帯に。バケツは落とすため。木、レンガは人が隠れるため。ドイツ兵が七面鳥に。銃は投げ置くため。捕虜の見張りをさせるのは爆死させるため。手榴弾は煙を吐き出すため。ベルトは投げ置くため。司令官が背中を向けて打ち合わせしているのは振り向いて捕虜の多さに驚くため。船は煙を吐き出すため。紙吹雪は舞うため。ライトは点滅させるため。帽子は投げ置くため。汽車は煙を撒き散らすため。群衆はかき分けるため。帽子は落とすため。顔が鏡に。車は揺れるため。壊れた橋は修復されるため。大都市で歓迎されるのは故郷へ帰るため。
■「教授と美女」(1942)111分 6/23
木々は影を落とすため。口笛が合図に。雑談は博識を指示させるため。花を観察するのは口笛で呼ばれるため。文法は間違えるため。背中はくすぐるため。パトロンの苦情は収まるため。ゴミ収集人は教授を家の外へ出してナイトクラブへ行かせ女に引き会わせるため。肘掛けは人が座るため。クラクションは人を呼ぶため。手帳は叩くため。ノートは叩き置くため。車は人がしがみつくため。スラングはメモして見せるため。新聞売り、電車。野球場、公園、ビリヤード場、ナイトクラブがスラング収集場に。木は人が寄りかかるため。フラッシュは光るため。スパンコールは輝くため。ステージは人が座るため。テーブルが鏡に。マッチ箱がドラムに。マッチ棒がスティックに。マッチは吹き消すため。テーブルを拭くのはスラングを飛ばすため。机は人が座るため(7回ほど)。クローゼット、壁は人が隠れるため。教授が検事に。名刺は投げ置くため。人は人にぶつかるため。ドアは押し破るため。カーテンは風に揺られるため。窓は人が出入りするため。パジャマを贈るのは女を証人にさせ教授の屋敷に隠れさせるため、またギャングと結婚させて証人適格を失わせるため。女の家が見張られているのは女を教授の屋敷に行かせるため。ショールをいじるのは名刺に気づくため。手摺、ドアは人が隠れるため。椅子が洋服掛けに。ネクタイは首に掛けるため。ストッキングは脱がせてメイドに渡すため。雨は扁桃腺を腫らした女を屋敷に残させるため。女がりんごに。ドアは人が寄りかかるため。ズボンはプレスに出すため。ジッパーが引っかかるのは女をメイドと引き合わせるため。新聞は足でずらすため。新聞売りを研究会に呼ぶのは手配新聞を女に見せてカバンの中に隠させのちにメイドに発見させるため、また女に新聞を見せて退出させ「チキチキ・ボンボン」を踊らせるため。地面がメモ帳に。教授が一人だけ手前にいるのはパンフォーカスを撮るため。地面は人が座るため。机がドラムに。天窓を開かせるのはのちにこの天窓から差す光で敵を撃退させるため。値札は取り去るため。教授たちだけで話すのは女を一人にさせて一味と連絡させるため。女を追いだすのはキスをさせるため。本は人が寄りかかるため。後ろ髪は輝くため。机は人が寄りかかるため。本が「セッシュウ」に。椅子がベッドに。階段は人が座るため。教授が首をハンカチで冷やすのはのちに女にもやらせるため。タクシーを呼ぶのは乗らないため。階段はつまずくため。足はドアを閉めるため。パンは指輪を隠すため、また食べないため。ギャングがパパなのは教授に女をギャングのところまで連れて行かせるため。至る所の検問は教授たちに女を護送させるため。女が新聞を旅行カバンの中に入れるのはメイドに女の荷物をまとめさせて新聞を発見させ女にメイドを殴らせて監禁させてからパトカーで後を追わせ教授に女を逃がさせそれを女に盗み見させるため。手摺は人が座るため。式の練習はさせないため。検問は免許にケチをつけさせて運転手を怒らせよそ見をさせて看板に衝突させ一同をホテルに足止めさせるため。ドアは割り開けるため。電話の相手は間違えるため。電話は投げ置くため。女がひとりで部屋に帰って電気を消すのは部屋を間違えて入ってきた教授の暗闇の中での告白を女が聞くため。9が6に。グラスは叩くため。老教授に昔話をさせるのはみんなに歌わせて老教授をひとりで退出させそれを追いかけて退出する教授に部屋を間違えさせて女に告白させるため。ハンカチが花びらに。暖炉の炎は影を投射させるため。エンピツは噛むため。目は光るため。笑うのは笑えないため。キスマークは拭き取るため。ハンカチは頬を叩くため、また叩き置くため。タバコは投げ棄てるため。手紙は書かれないため、また投げ置くため。ポールは人がしがみつくため。メイドが蓄音機を片付けるのは「チキチキ・ブンブン」を聞かせるため。ギャングの指輪が大きいのは教授の指輪が小さいため、また返却させるため。解雇はされないため。木々は風に揺られるため。マッチは投げ棄てるため。2人組が屋敷に押し込むのは女がギャングとの結婚を拒否していることを教授たちに知らせるため、また退治されて反撃されるため。ゴミ収集人は撃退のヒントを与えるため。光は紐を焼き切り煙を吐き出させるため。机は足を乗せるため。地球儀は撃たれて回転し煙を吐き出すため。銃口はつばを付けて「ヨーク軍曹」に(前年の「ヨーク軍曹」(1941)でクーパーがやったていた癖をダン・デュリエがパロディで真似ている)。花瓶、シャンデリアは撃ち壊すため。席を立つのは座らせるため。コインを撃たせるのは時間を稼ぐため、また撃たれる瞬間に撃退するため。額は人の脳天を直撃させるため。天窓は光を投射させ鏡に反射させるため。絨毯は引っ張ってその上の人をひっくり返すため。くすぐりが拷問に(中国式。くすぐりの拷問は日本でも存在している(「拷問と処刑の日本史」209)。地面は影を投射させるため。歌は人物を特定させるため。人が盾に。マシンガンは煙を吐き出すため。天井は撃ち落とされるため。スパナは人を殴るため。後ずさりするのは殴られるため、また人にひっくり返って銃を手放すため。本は投げ置くため、また放り投げるため。帽子は振り落とすため。ゴミ収集車が緊急車両に、またギャングの留置場に。
■「ならず者」(1943)115分 5/26
地面は煙を撒き散らすため。手摺は人が座るため、また足を乗せるため。伝令は保安官の出のショットを作るため。新聞は投げ置くため。腰に保安官バッヂを付けるのは保安官とわからないようにさせるため。給仕は馬のありかを教えるため。握手をするのは殴るため、またキッドに殴られるため。酔客は殴られるため。煙突は煙を吐き出すため。柱はマッチを擦るため、また人が寄りかかるため。タバコは投げ棄てるため。階段は人が座るため。赤毛の馬は運動を起動させるため。馬の足は握手するため。馬の芸はキッドをホールドアップさせるため。保安官をホールドアップに利用するのはキッドと医者を和解させて保安官を嫉妬させ町を出ろと言わせるため。背中が盾に。木々は影を落とすため。皿が灰皿に。壁は影を投射するため。ドグがキッドに馬を譲るのはキッドに馬小屋を見張らせて女に襲撃させるため。拍車は投げるため。ワラはまとわりつくため、またベッドに。背中の下の石は鍬でキッドを襲うため。子供が笛を作るのはキッドの早撃ちを見せるため。お湯は煙を吐き出すため。机は人が寄りかかるため。銃は煙を吐き出すため。2人が街を出ないのは刺客にキッドを襲わせて逆に撃ち殺させて保安官にキッドを追わせるため。医者にキッドを援護させるのは保安官と医者とのあいだに対立を生じさせるため。タバコは煙を吐き出すため、また輪を作るため。椅子は足を乗せるため。酒場に入ってきた男は保安官にキッドを撃たせて女に介抱させるため。銃は撃って弾き飛ばすため。川は水しぶきをあげるため、またギッドを落馬させて馬に助けさせるため。女はナイフを逆手に握ってキッドのシャツを切り裂く。壁は人が寄りかかるため。鳥はサスペンスに。石は熱して体を温めるため。キッドの体が冷えるのは女の体で温めさせるため。馬は人を落馬させるため。医者がキッドを女のもとに預けるのは女とキッドを恋仲にさせるため。「ロリポップ(甘いもの)」は叔母をキッドに打ち解けさせるため。大声は人の来訪を隣室の者たちに告げるため。他人の食事を食べるのは奪い返されるため。ベッドが帽子掛けに。岩が椅子に、また人が寄りかかるため。紙タバコは交換するため。水が砂に。キッドに馬を選ばせるのは女を怒らせて水筒に砂を入れさせ保安官を呼ばせてキッドを怒らせ縛られるため。壁は影を投射するため。あくびの「のび」がホールドアップに。ガンベルト、手錠は投げ置くため。女が髪をとかすのは振り向いてキッドに気づくため。保安官が水辺で水を飲むのは足跡を見つけるため。女を縛るのはオトリにさせてキッドを逮捕するため。木が馬止めに。倒木は人が寄りかかるため。タバコの箱は投げ渡すため。足は引っかけて転ばせるため。人は転がしてたき火を消すため。水辺で水を飲むのは背後からコップで殴られて女と一緒に池に転落するため。木は人が寄りかかるため。のろしは煙を吐き出すため。インディアンの襲撃は手錠をはずし銃を持たせるため。手綱は投げ棄てるため。燃えカスは煙を吐き出すため。サボテンは地面を滑らせ煙を撒き散らすため。壁が下敷に。鳩時計が決闘の合図に。耳は撃ち抜くため。キッドと医者が和解するのは保安官に医者を殺させるため。形見の銃はキッドを丸腰にさせるため。柱は人を縛るため。
■「空軍」(1943)123分 3/18
簾は影を落とすため。すりガラスはシルエットを作るため。椅子は足を乗せるため。軍曹に『口は堅いか?』と尋ねるのは同じセリフを軍曹に言わせるため。プロペラ、エンジンは鳴り響くため。除隊希望は反感を買うため、また除隊しないため。タバコは煙を吐き出すため。コーヒータイムは大尉と砲兵との因縁を知らせるため。通信兵にラジオを聴くことを許可するのは基地爆撃の様子を聞かせるため。窓は割れるため。爆撃は煙を撒き散らすため。緊急基地に一時着陸するのはそこで日本軍に攻撃されて再び離陸するため、また軍曹が砲手を殴るため。窓は撃ち抜くため。地面は煙を撒き散らすため。火災は煙を吹き出すため。兵士の妹が重傷を負うのは中尉を仲間にさせるため。リンゴは標的に。雲で視界不良なのは航空士に小島を発見させてその力量を指し示すため。海軍兵が陸軍に犬を預けるのは預かった二等工兵を擁護する砲兵が「常習犯」に変化したことを指し示すため、また再び海軍に返させて海軍の男に協力させるため。高度を上昇させるのは犬に酸素マスクをつけさせるため。爆撃機は押して回転させるため。マニラの基地に寄るのは老兵に息子の死を知らせるため。ゼロ戦は被弾して煙を吐き出すため、また爆破されるため。ドアは蹴開けるため。爆撃機を被弾させて兵士たちを脱出させるのは砲手を残して負傷した大尉を助けさせるため、また爆撃機を放棄せずに着陸させるため。爆撃機を破損させるのは修理してもう一度飛ばすため。爆撃機は盗むため。タイヤは転がすため。マシンガンは煙を吐き出すため。水溜りは人が飛び込むため。ガソリン缶は投げ置くため、また穴を開けるため、また人から人へと手渡すため。若い砲手が戦闘に借り出されるのは彼を死なせるため。パラシュートは風に舞うため、また死者を覆うため。空港に妻や母親を見送りに来させるのは彼女たちが見送った兵士たちを殺すため。スパナは投げ置くため。木は機体を隠すため。プロペラは人が乗るため。銃は煙を吐き出すため。プロペラが回らないのは後に回るため。落ち葉は風に舞いあがるため。軍艦は煙を撒き散らすため。雲は爆撃機が隠れるため。軍艦は爆破して煙を撒き散らすため、またそこから人が海に落下するため。大砲は煙を撒き散らすため、また水しぶきを撒き散らすため。飛行機は軍艦に体当たりするため。爆弾は落下させてピューピュー音を出すため。旗は沈むため。
■「脱出」(1944)100分 4/24
網がベッドと枕に。酒瓶は投げ棄てるため。服は投げ置くため。水は人の顔にぶっかけるため。水面は揺れるため。ビニール袋は投げるため。舵は人が寄りかかるため。釣りの引きは逃げられるため。竿は海へ吸い込ませて損害を請求させるため。客が飲んだくれを殴るのは船長を怒らせるため。旗は風に揺られるため。タバコは投げ棄てるため。樽は人が寄りかかるため。政権の悪口を言わせるのは尋問されるため。タバコは煙を吐き出すため。格子、ブラインドは影を投射させるため。壁は人が寄りかかるため。タバコを吸うのはマッチを投げ合わせるため。マッチは投げ棄てるため。マッチ箱は投げ置くため。テーブルはマッチを擦るため。ピアノが灰皿に。腕に触れられるのは振り払わせるため。ピアノは人が寄りかかるため。ローソクは風に揺られるため。扇風機のプロペラは回転する影を投射させるため。女に財布をすらせるのは客がトンズラする気であることを船長に知らせて金を返済させたあと警察に没収させるため。机は人が座るため(3回ほど)。肘掛けは人が座るため。飲んだくれがやってくるのは死んだハチの話をさせるため。タバコは火をつけ合わせるため、またお尻の下敷きにするため。コップ、窓、ボトルは撃ち割られるため。銃は煙を吐き出すため。氷は撃って穴をあけるため。車は煙を吐き出すため。木々は影を落とすため。レジスタンスの来訪は警察に釣り客を殺させて船長と女を警察に連行させて金と旅券を没収させて船長に仕事を引き受けさせるため。札は投げ置くため。手帳は人を殴るため。女を殴らせるのは船長を怒らせるため、また殴られ慣れていると船長に言わせて女を怒らせ部屋から出て行かせるため。帽子は投げ置くため。警察の取り調べは女ののどをカラカラにさせて財布をすらせて買った酒瓶を持った男と女に部屋を行ったり来たりさせるため。酔客がタバコに火をつけるのは女に火を横取りされて追いかけ財布をすられるため。女の帰国希望は船長に仕事を引き受けさせるため。胸元は財布に。膝が椅子に。ニワトリは蹴散らすため。木箱は人が座るため。タオルは落とすため。飲んだくれを追い払うのは隠れさせて同行させるため。霧は立ち込めるため。ライトの点滅が合図に。ライトは撃ち割るため。巡視船は仏男の肩を撃ち船長に手術させるため。椅子は逆さにされている。女の帰国希望は帰国しないため。宿代の滞納6356フランは撃たれた男の弾を取り出すため。女に医療セットを持ってこさせるのは鍵を投げるため、また女をあとから地下室にやってこさせて仏女と男とのやりとりを見せるため、また階段から降りてこさせるため。女に麻酔薬を持たせて待機させるのは女に手術を見せて失神させうちわであおいでから抱きかかえてソファーに寝かせて服を脱がせるため(麻酔薬は使われないで終わる)。女を抱きかかえるのが体重測定に。女が船長に仏女の服を脱がせることを許可するのは許可しないため。マッチは投げ渡すため。机は足を乗せるため。靴を脱がせるのは脱がさせないため。女を回らせるのはキスをするため。マッチは投げ置くため。無口な男は何故無口なのかと聞いた船長の時間を稼ぐため。酒瓶はマッチを擦るため。握手で右手を出すのは左手でさせるため。仏女が船長に宝石を託すのは警察の来訪に隠れた仏女の代わりに女(バコール)を部屋から出て来させるため。女が船長の部屋に入って来るのは香水をつけている仏女の身代わりになるため。警察が飲んだくれに酒を飲ませないで監禁するのは船長を怒らせるため。タバコの箱は投げ渡すため。机はひっくり返すため。鉢植えは叩き壊すため。帽子は銃で払い落とすため。銃は人を殴るため。警察を船長の部屋に踏み込ませるのは出航許可のサインをさせるため。死んだハチの話は女を思い出させるため。ピアノマンに挨拶に行かせるのはお尻を振って戻ってこさせるため。両手のカバンはリズムを取らせるため。
■「三つ数えろ」(1946)116分 4/29
タバコは煙を吐き出すため。ドアは影を投射させるため。手紙は投げ置くため。髪は噛むため。人は人が寄りかかるため。温室が応接間に、また汗をかかせるため。耳は触るため。木々は影を落とすため。小切手がうちわに。服は投げ置くため。姉が酒を注ぐのは出のショットを作るため(酒は飲まれていない)。机は人が座るため(11回も座っている)。姉が探偵を呼ぶのは何の用もないため。帽子のつばは上げるため。メガネは下げるため。古本屋がギャングのアジトに。雷は鳴り響くため。本の題名は知識を試すため。向かいの古本屋は女と酒を飲むため。雨は女と長話させるため。本はお盆に。女のメガネははずして探偵に挨拶させるため。窓はシルエットを投射させるため、また人が出入りするため。雨は影を投射させるため。タバコは投げ棄てるため。足は窓を蹴開けるため。ビーズは揺らして人の出入りを指示させるため、また影を投射させるため。足はかくため。彫像はキャメラを隠すため。ソファーがベッドに。人は(ベッドに)投げ置くため。ブラインドは影を投射させるため。絨毯は染みをつけるため。エンピツは投げ置くため。紙は丸めて捨てるため。タバコの箱は投げ置くため。コートは投げ渡すため。車は海から引きあげるため。マッチは投げ棄てるため。手袋は指の本数を数えて奪い取られるため。警察への電話はからかうため。姉が母に。探偵が父に。本棚は人が寄りかかるため。ドアは開かないため。ワゴンを尾行するのはタクシーの女運転手から名刺をもらうため。爪は噛まないため。口笛は人を呼ぶため。手摺は影を投射させるため。カーテンは人が隠れるため。銃を持って妹が入って来るのは形成を逆転させるため。足を引っかけるのは妹を這いつくばせるため。銃は蹴飛ばすため。バッグは人の顔を殴るため。肘掛けは人が座るため。ドアは撃ち破るため。壁は影を投射するため。銃は煙を吐き出すため。鍵を出すのは殴られるため。足元に銃を投げるのは拾うところを蹴りあげるため。椅子は足を乗せるため。紙は破るため。壁は人が寄りかかるため。写真は人をゆするため、また投げ置くため、また燃やすため(写真に何が映っているか不明)。財布は投げ置くため。カーラジオの下が拳銃の隠し場所に。車は人が隠れるため。姉がカジノで探偵を騙すのは姉がオーナーに弱みを握られていることを探偵に知らせて任務を続行させるため、また姉に歌わせるため。リアウインドウがフレームに。車はキスをさせるため。コインは動かすため。タバコを吸うのはウエイトレスに火をつけさせるため。探偵が2人組の男に殴られるのは彼を介抱した男から情報を聞いてから男を殺し男の情婦から情報を聞くため。帽子は顔にかぶせて殴るため。霧は立ち込めるため。格子は影を投射させるため。ゴミ箱は人が座るため。すりガラスは影を投射させるため。酒が毒に。グラスは落として割るため。ソファーは人が転げ落ちるため。車はエンコさせるため、またパンクさせて修理工場へ行くため。殴られ失神するのは縛られている探偵と姉をキスをされるため、また姉に縄をほどかせて逃がすため。足はドアを蹴るため。ライターはもてあそぶため。ライトは消すため。水は人の顔にひっかけるため。女を怒らせるのは女を出て行かせた隙に探偵を逃がすため。タバコを男の口から抜くのはキスをするため。姉の悲鳴は敵を誘い込むため。銃声は男をトンズラさせるため。帽子は振り落とすため。植込みは人が飛び越えるため。女が盾に。窓は撃ち抜くため。弾を落とすのは震えを指示するため。彫像は撃ち壊すため。ドアは一直線に撃ち抜かれるため。家から出るのは殺されるため。部下はボスを殺すため。サイレンは鳴り響くため。
■「赤い河」(1948)133分 5/11
男が幌馬車隊から抜けるのは契約の不在を指示させるため、また女を残して行くため。スカーフは風に揺られるため。女は殺されるため、また授けられた腕輪を受け継がせるため。幌馬車隊は燃えて煙を吐き出すため。馬車は人が寄りかかるため。口笛、指笛は人数を特定するため。矢は光り射るため。銃は煙を吐き出すため。ライフルは投げ渡すため。銃は投げつけるため。銃が不発なのはインディアンと格闘して殺すため。水面は水しぶきをあげるため。ナイフは投げ渡すため。ナイフは逆手で握られる。腕輪は女の死を指示するため。鳥は舞い飛ぶため。孤児を殴るのは銃を突きつけさせてから銃を奪い再び返すため。幌馬車隊は全滅させてそれを目撃した孤児を仲間にするため。曲がった木の枝はこすって通過するため。地面がノートに。木の枝がペンに。烙印は煙を吐き出すため。焼きごては投げ置くため。メキシコ人は殺されて埋葬されるため、また孤児を教育するため、また孤児に銃を授けるため。地面は煙を撒き散らすため。木は烙印を刻むため。テキサスに市場がないのはミズーリへ行くため。草は噛むため、コックが逃げるのは入れ歯の男を連れてゆくため。地図に書けというのは書いてあるため。帽子はいじり回すため。マッチは投げ棄てるため。他人の牛に烙印を押すのは早撃ちを仲間にするため。銃を見せ合うのは互いの腕を見せ合うため。空き缶は撃ち転がし舞わせるため。鍋は煙を吐き出すため。椅子は足を乗せるため。タバコは煙を吐き出すため。ポーカーは入れ歯を奪われるため。柱は人が寄りかかるため。霧は立ち込めるため。鼻はこするため。タバコは点けて渡すため。たき火は影を投射させるため。水場は休憩しないため。コヨーテは鳴き響かせるため。砂糖を舐めるのは牛を暴走させて牧童を殺すため、また舐めた男を鞭で打つため、また食料車を喪失させるため。馬車はなぎ倒されるため。牧童が妻と赤い靴の話をするのは牛に轢き殺されて埋葬され赤い靴を妻に贈らせるため。落馬は落馬した者を引き上げるため。服は振り回すため。岩は人が座るため。馬車の帆は影を投射させるため。雲は山に動く影を投射させるため。麻袋は人が座るため。馬車は人が寄りかかるため。雷は光るため、また鳴り響くため。コーヒーは吐き捨てるため。雨は降り注ぐため。たき火は煙を撒き散らすため。食事は投げ棄てるため。ライフルは投げ渡すため(2度目)。首にロープを巻かれた男は目的地の危険を知らせそれを聞いて契約を破る者を男に殺させ埋葬させるため。ガンベルトは投げ渡すため。酒瓶は蹴り倒すため。酒が消毒に。酒瓶は投げ棄てるため。コップは投げ渡すため。木々は風に揺られるため。疲れているのに川を渡るのは脱走させないため。帽子は投げ置くため。倒木は人が座るため。酒瓶は投げ置くため。水面が鏡に。銃は撃たれて弾かれるため。銃は投げ渡すため。脱走するのは連れ戻されて絞首刑の判決を受け反乱を起こしてボスを交代させて追われるため。ボスが怪我をするのはその後の対決を対等ではなくさせるため。鞍は投げ置くため。矢は投げるため、また投げ棄てるため。入れ歯の男の足音がボスの足音に。インディアンの偵察隊は女とコーヒーを見つけるため。インディアン襲撃は孤児と女をめぐり逢わせるため。バリケードは飛び越えるため。女が矢に撃たれるのは傷口を孤児に吸わせるため、また失神して孤児に抱きかかえられるため。樽がテーブルに、また椅子に。霧は人違いさせるため。木の枝は削って投げ棄てるため。孤児が見張りをするのは女と2人きりにさせるため。木は人が寄りかかるため。木の枝がマッチに。雨は女を残して孤児を出発させるため、また女と元ボスを2人きりで会わせるため。左手で食器を置くのは腕輪を見せるため。テーブルはマッチを擦るため。腕吊りはガンを隠すため。汽車は煙を撒き散らすため。線路は横切るため。汽笛は鳴り響くため、また煙を吐き出すため。帽子は振るため。煙突は煙を吐き出すため。机は人が座るため。帽子は書類を入れるため。ランプは触れて揺らすため。銃はマッチを擦るため。牛の群れはかき分けるため。早撃ちはボスに怪我をさせてボスと孤児との対決を対等ではなくさせるため。帽子は撃ち飛ばすため。水筒は撃ち揺らすため。銃は投げ棄てるため。殴られるのは殴り返すため。荷台はぶつかりぶちまけるため。銃は叩き渡すため。女が銃をぶっ放すのは男と孤児を和解させるため。
■「ヒット・パレード」(1948)110分 5/21
プレートが鏡に。求婚ダンスはパトロンをつなぎとめるため。足は揺するため。窓拭き人は教授を家の外へ出してナイトクラブで女に引き合わせるため。酒場で椅子は逆さにされている。ピアノは人が寄りかかるため。格子は影を投射させるため。机は人が寄りかかるため。教授が検事に。クローゼットは人が隠れるため。窓は人が出入りするため。ドアは押し破るため。殺人事件は女を財団に隠れさせるため。マフラーをいじるのは名刺を見つけるため。雨は扁桃腺を腫らした女を財団に残させるため。スパンコールは輝くため。エプロンを着るのはお尻を見せるため。カバンはお尻を隠すため。椅子の背もたれは人がもたれるため。マイクの調整は教授と女を接近させるため。机は人が座るため(5回)。新聞はちぎって楽譜にするため。音楽は振動で置物を落とすため。プレイヤーは人が寄りかかるため。カーテンを開けるのはあとで窓際に立つため。本が踏み台に。椅子がベッドに。階段は人が座るため。砂糖が塩に。ケーキがパンに。パンがトランプに。パンは指輪を隠すため。階段は人をつまずかせるため。女が大きな宝石を贈られるのは小さな宝石を贈られるため。タクシーを呼ぶのは乗らないため。ボスがダディに。本は電話を置くため。ボスの電話は教授たちに女を連れて来させるため。家政婦を女の部屋に行かせるのは新聞を発見させて女に殴られ監禁されるため。監視されているのは自動車を使わせて事故を起こさせるため。うさぎは車を看板に衝突させて一行をホテルに足止めさせるため。ドアは割り出るため。乾杯のあと女が部屋に帰って電気を消すのは教授の告白を暗闇で聞くため。9が6に。老教授に亡き妻の話をさせるのは退出した老教授を教授に追わせて部屋を間違えさせるため。ローソクは風に揺られるため。タバコは投げ置くため。メイドがパトカーでやって来るのはうそを教える教授の姿を女に盗み見させるため。手紙は書かれないため、また投げ置くため。服はプレイヤーに引っかけてレコードをかけるため。背中はくすぐるため。ピアノは人が座るため。タバコは奪われるため。敵2人組は女がボスとの結婚を拒否していることを教授に知らせるため、また撃退されるため。窓拭きは歌を唄わせるため。椅子は足を乗せるため。銃は振るため。歌は会話を聞かせなくさせるため。置物は踊るため。太鼓は叩き破るため。絨緞は引っ張るため。置物は人の脳天を直撃させるため。音楽は振動させるため。タンバリンは人の頭を殴るため。歌は状況を察知させるため。トランペットがバリアに。服を脱ぐのは殴られるため。
■「僕は戦争花嫁」(1949)105分 6/11
汽車は煙を撒き散らすため。道を聞くのは聞かないため。車は煙を吐き出すため。部屋は間違えるため。女が電話をしているのは男に気づくショットを撮るため。ガウン、下着は投げ置くため。通訳の女はフランス男とアメリカ女の因縁を説明するため(結局通訳の女は同行しない)。男が先に部屋を出て行こうとするのは女に先を譲りその後男が「女」になったとき先を行く女を追い越して部屋を出るため。壁は人が寄りかかるため。待ち合わせるのは女が遅れるため。車がないのは男をサイドカーに乗せるため。男がバイクの免許を持っていないのは男をサイドカーに乗せるため。車はよけるため。バッグは投げ置くため。サイドカーは置き去りにされるため、また乗り換えるため。汽笛は鳴り響くため。踏切は女の落とした口紅を男に探させて踏切にまたがらせ上昇させるため。踏切は影を投射させるため。汽車は横切るため。通行止めはボートに乗せて滝に遭遇させるため。水面は光を投射するため。滝は鳴り響くため、また男を女のように怖がらせるため。木々は影を落とすため。筋肉痛は女の脚を男にもませるため。でこぼこ道はサイドカーを揺らすため。ヘッドライトは光を投射させるため。道に迷いかつ懐中電灯がないのは男を標識に登らせてペンキだらけにさせるため。ライターがライトに。雨は男をびしょ濡れにさせるため。雷は鳴り響くため。女が背筋痛なのは男に女の背中をもませて女を眠らせるため。ドアのノブは落下させて男を女の部屋に閉じ込めるため。椅子の背もたれは頭をぶつけるため、また枕に。椅子はきしむため。椅子で眠れないのは男を女の横に眠らせて女を誤解させるため。女が先に目を覚ますのは誤解するため。ベッドは人を落下させるため。ドアは叩くため。宿屋の女主人がドアノブを入れるのは女に誤解させるため。女主人の来訪は男を窓から出させ屋根のシートを上げて痴漢と間違わさせて女主人にモップでアヒルのいる藁の上に突き落させたあと女主人に誤解を解かせてるため。ベッドのポールは足を掛けるため。椅子は逆さにされている。潜入捜査は男を知らないと言わせて逮捕させるため。手袋は叩くため。知人とカフェに行くのは男を知りませんと言うため。オリは影を投射させるため。女に文句を言い続けるのは背後の闇商人に気づかないため。木は人が寄りかかるため。草は噛むため。男が木陰で眠るのはその後の居眠りの布石にするため。バイクのエンジン音は鳴り響いて会話を中断させるため。アヒルはよけるため、また蹴散らすため。道を聞くのは男を眠らせて子供たちにバイクをいたずらさせ運転手不在のバイクを暴走させて干し草の山の中へ突っ込ませ女とキスをさせて結婚させるため。干し草は記念品に、また影を投射させるため。背もたれは人が座るため。膝が椅子に。通りすがりの女兵士はお尻を見られるため。書類は投げ置くため、またたらい回しにされるため。帽子を取る手がパンチに。お盆は脳天をかち割るため。机は人が座るため。擦りガラスはシルエットを投射させるため。初夜は妨害されるため。宿泊は断られるため。椅子とベッドが塞がっているのは男をバスタブで眠らせるため。ソファーがベッドに。格子は影を投射させるため。帽子は手紙を入れるため。肘掛けは人が座るため。カバンが椅子に。足はドアを閉めるため。女の帰国命令は男を戦争花嫁にさせるため。言葉は重複させるため。コンテナがテーブルに。海軍の管轄の船で出航するのは陸軍の許可を無効にさせて男を女装させるため。看護婦が忘れ物をするのは制服の入ったカバンを預けさせて男を女装させ出産に立ち会わせ貧血で帽子を取らせて変装をばらすため。馬の尻尾がカツラに。ストッキングを直すのは脚を見せて口笛を吹かせるため。ポールは人にぶつかるため。人々は行ったり来たりさせるため。帽子がうちわに。かつらを船室の丸窓から海へ投げ捨てるのは部屋の鍵を海へ投げ捨てることを丸窓のショットだけで暗示させるため。
■「遊星よりの物体X」(1951)86分 4/3
雪は真横に吹き荒れるため。帽子は雪を振り払うため。ポーカーはおしゃべりのため。風は本のページをまくるため。机は人が座るため(3回)。手袋、帽子は投げ置くため。壁は人が寄りかかるため。タバコは投げ棄てるため。レーダーは点滅するため。プロペラは鳴り響くため。地面は影を投射させるため。UFOが氷の中に埋まるのは持ち帰った「物体」が溶けて逃げるため、また氷の上の人々の輪で空飛ぶ円盤を指示させるため。爆弾を使うのは円盤を破壊させて事件を「物体」との対決一本に絞るため。爆破は煙を撒き散らすため。地面は氷を撒き散らすため。煙突は煙を吐き出すため。かんじきは窓を割るため。貯蔵室の窓を割るのはそこから雪を舞いこませるため、また貯蔵庫を寒くさせて見張りに仕入れた電気毛布で氷を溶かして「物体」を逃がすため。電気毛布は氷を溶かすため。椅子は足を乗せるため。服は投げ置くため。マッチは投げ棄てるため。見張りが氷を背にして座るのは「物体」の出現を劇的にするため。「物体」は影を投射させるため。銃は光を発するため。段ボールの山は崩すため。水は顔にひっかけるため。毛布は窓を塞ぐため。前線は無線を混信させ北極には聞こえるが南極の本部には聞こえなくして北極側を孤立させるため、また軍人と科学者を対立させるため。事件が将軍のいる南極の本部でなく北極で起こるのは事件を本部から隔離して孤立させるため、また指揮系統を混乱させるため。犬は投げ飛ばすため、また「物体」の手を噛みちぎりその成分を調べさせるため、また手を培養させるため。報道が規制されるのはラストシーンで報道させるため。放射能探知機は「物体」探知機に、また点滅させるため。植物室は「物体」の培養のため、また人が殺されるため。兵隊たちに研究所の外を探索させるのは科学者たちを植物室に残して別行動させて死者を出させ博士の地位を危うくさせるため(外の探索は1ショットも撮られず成果もなしに終わっている)。箱は犬の死体が飛び出すため。風は鳴り響くため。ドアは「物体」の手を挟み手が再生したことを指示させるため。机は人が寄りかかるため。エンピツはいじりまわすため。タバコは煙を吐き出すため(ただし全体としてタバコの煙は弱い)。クッションが盾に、また裂くため。照明弾は火をつけるため。「物体」が部屋に入ってくる瞬間部屋の灯りを消すのは燃える「物体」を劇的に撮るため。「物体」は燃え盛るため。ボイラーは倒すため。窓は「物体」が出て行くため。消火器は煙を撒き散らすため。吐く息が白いのは「物体」に石油を抜かれたことを示すため。石油を抜かれるのは発電室に一同を集めるため。息は白を撒き散らすため。帽子はかぶせ渡すため。床の板は配線を隠すため。バリケードは叩き払うため。博士が発電機を止めるのは通路を暗くして「物体」の出現を劇的にさせるため。懐中電灯がスポットライトに。クワは投げ滑らせるため。熱戦は煙を撒き散らすため。、また光を点滅させるため。口に噛まれた手袋は落とすため。ラストシーンで主役の大尉と女を奥でいちゃつかせるのは脇役のジャーナリストを主にしてラストシーンを終わらせることを正当化させるため。人垣がフレームに。
■「果てしなき蒼空」(1952)121分 6/13
倒木はその上を人が歩くため、またくぐるため、またまたぐため、また乗って落下し蛇に襲われたところを短気な男に助けられたあと殴られるため、また足を怪我させて殴り返す時期をあとにずらすため。男が脱獄犯なのはあとをつけてきた漁師を殴るため。ナイフは投げてから返されるため。木々は影を落とすため。金を路上で分配するのは短気な男を馬にぶつかりそうにさせてインディアン嫌いであることを示すため。街での会話は短気な男の性向を指し示すため。毛皮商人を尋ねるのは因縁を生じさせるため。肩が肘掛けに。手摺は人が座るため。タバコは煙を吐き出すため。カウンターは人が座るため。毛皮商人が酒場にやって来るのは漁師たちを喧嘩させて牢屋に入れさせ叔父に引き合わせて船の仕事をもらわせるため。足は足を引っかけるため。お盆は脳天をかち割るため。帽子は投げ置くため。指は引っ張るため。コインは投げ上げるため。人はその上に人が座るため。悪口を言うのは先に殴って弾丸を落とさせるため。弾は投げ上げるため。格子は影を投射させるため。壁は人が寄りかかるため。霧は立ち込めるため、また船を出航させるため。水場は顔を突っ込むため。桟橋はくぐるため。水面は光るため。バッグが枕に。船漕ぎの酒が切れるのは女を発見させるため。袋は投げ置くため。酒をつぐのは女の出現を劇的にさせるため。木々は風に揺られるため。帽子は叩きつけるため、また踏んづけるため。倒木は人が座るため。英語はしゃべらないため。たき火は煙を撒き散らすため。樽は人が座るため。カップは投げ渡すため。樽は人が寄りかかるため。砦の検査は男たちを陸でキャンプさせ女と短気な男を対立させるため。たき火は光を投射するため。倒木は枕に。石は人が座るため。見張りに出るのはインディアンを仲間にさせるため。獲物、ロープは投げ置くため。川は水しぶきをあげるため。大声は聞こえないため。引き綱で船を曳かせるのは船長に乱暴な舵取りをさせて女を川へ放り込み短気な男に救出させるため、また男に指を怪我させて切断させるため。木の枝はスカーフを引っかけるため、また人がつかまるため、また人の指を怪我させるため。スカーフは投げ置くため。酒が麻酔に。焼いたナイフは煙を吐き出すため。切断した指をなくすのは這いつくばって探させるため。木は発射砲に。帽子は振るため。木は人を縛るため。眼帯の男が女を襲うのは鞭打ちを止めに入った短気な男を大男に引っ掴まさせて川に突き落とさせ女を笑わせるため。水面は影を投射させるため。女にナイフを渡すのは女にインディアンの頭皮を盗ませて短気な男にキスをさせるため、また短気な男の背中をナイフで切らせて女に介抱させるため。女のナイフはインディアンの村のテントの中以外逆手で握られている。男がナイフを蹴るのは放置したナイフで女に刺されるため。石は投げ上げるため。地面は煙を撒き散らすため。ライフルは倒すため。耳を逆さに縫い付けた経験は女に傷口を縫わせるため。雷は光るため、また鳴り響くため。口笛が合図に。木は人が隠れるため。眼帯の男が川で水を飲むのは殺されるため、また女を襲った男を殺させて物語的な厄介払いするため。船は燃やして光を投射させるため、また煙を吐き出すため。ライフルが命綱に。たき火が船の炎上に、また燃え盛るため。船に火をつけさせるのは毛皮会社へ乗り込ませるため。帽子は人を殴るため。銃は煙を吐き出すため。インディアンが遅れて帰るのは捕まらないため。ダンスは殺されるため。馬は人を落馬させるため。大砲は煙を吐き出すため。再び引き綱をさせるのは男に陸で怪我をさせて短気な男と女に介抱させるため、また帰り道で毛皮商人がインディアンのルートを無傷で通っていることを彼らに目撃させるため。丸太は人がしがみつくため。森の中で短気な男に不用意にしゃべらせるのは女に諌めさせて女を信頼させナイフを渡させるため。帽子がバケツに。体は人を温めるため。女が川辺で水を飲むのは出現するインディアンに驚くため。木は人が寄りかかるため。滝はその裏に人が隠れるため、また光を反射させるため。岩がベッドに。負傷者が馬に乗るのは回復して歩くため。男が撃たれるのは弾丸を摘出させて撃った者を特定させるため。弾は投げ渡すため。松明は人の顔を殴るため。木は折り倒して進むため。敵との交渉に女を同席させないのは女を逃がしてインディアンを呼びに行かせるため。流木は船を立ち往生させてインディアンに救出させるため。パイプは投げ棄てるため。荷物が椅子に。ナイフは投げ置くため。ライフルは振るため。岩は人が寄りかかるため。頭皮は投げ棄てて燃やすため。たき火に水をかけるのは煙を吐き出すため。弾入れは投げ渡すため。
■「モンキー・ビジネス」(1952)97分 5/27
ドアを開けるのは閉めるため。木々は影を落とすため。ライトは点けたり消したりするため。ダンスパーティは行かないため。机は人が寄りかかるため。椅子が洋服掛けに。膝が椅子に。ナプキン、エプロンはお尻を隠すため。座るのはお尻が出ているのを知るため。スープはやけどさせてアイデアを得させるため。パンは投げ置くため。電話が鳴るのは出ないため。ソファーは足を乗せるため。社長が電話中なのは秘書が男に脚を見せるため。ストッキングを見せるのは脚を見せるため。ブラインドは影を投射させるため。秘書か社長室にやって来るのはお尻を振って出て行かせるため。タイプは秘書に頼まないため。電球はサルがしがみつくため。机はサルが座るため。サルが博士のメガネを取るのは博士が老眼であることを指示させるため。サルを間違えるのはサルを不慣れな博士に檻に入れさせて鍵を閉め忘れさせサルに薬を調合させるため。博士がサルの檻の前で薬を調合するのはサルに調合の仕方を教えるため。紙は丸めるため。用務員は冷水器を交換してサルに薬を混入させるため、またサルが薬をいじっていたことを博士に教えるため。博士たちが実験室を出るのはその隙にサルに薬を作らせるため。薬が苦いのは水を飲んで若返るため。机がメモに。症状を記録するのは老眼の治ったことを指示させるため。電話帳が検眼表に、また叩きつけるため。握手はしないため。机は人が座るため(3回ほど)。指は鳴らすため。膝は叩くため。窓は人が出入りするため。電話は秘書のレヴェルを指し示すため。黒板は秘書の脚だけを見せるため。脚は人物を特定させるため。髪は風に揺られるため。車はよけるため、また追い抜くため、またその下をくぐり抜けるため、また衝突するため。地面は鳴り響くため。スケートの靴を履かせるのは脚を見せるため。手摺はくぐり抜けるため。ローラースケートは転ぶため。プールは秘書を水着姿にさせるため、また水しぶきをあげるため。フェンスは車をぶつけて止めるため。夫婦が中年なのは若返るため。車を買うのは秘書とドライブさせてキスをさせ妻を嫉妬させるため、また運転中に老眼に戻るため。博士が会社で仮眠をとるのは会いに来た妻と実験室で薬を飲むため。金魚はズボンに入れるため。パイはお尻に敷くため。車は人がしがみつくため。音楽は妻を踊らせるため。カギ、手袋、パジャマは投げ置くため。妻が新婚時代に若返るのは夫婦喧嘩をさせて夫のメガネを壊して部屋の外に放り出し洗濯室の穴から落下させパジャマ姿に女物のコートを着せて写真を撮らせるため、また友人に電話させて夫の悪口を言わせのちに妻の電話で駆け付けた友人の頭の皮を剥ぐため。枕は回転させるため、また顔を叩いてメガネを落とすため。ズボンの紐はドアに挟んで取られるため。管は人がすがりつくため。紙は破り捨てるため。コーヒーは夫婦で薬を飲むため。実験室の水道が飲み水ではないのは冷水器の水でコーヒーをいれるため。薬を2、3杯飲むのは子供まで若返るため。メガネをはずすのは若返りを指示させるため。妻がズボンに着替えたのは子供になるため。グラスはオデコに乗せるため。妻が椅子を引くいたずらをするのは博士に見破らせて博士が少年時代の鋭さを取り戻していることを指し示すため。肘掛けはサルと人が座るため。風船ガムは割るため。ネクタイは引っ張るため。会議は大勢で「子供」と対決させるため。秘書が入って来るのはお尻に輪ゴムを当てられ社長と博士を殴るため。机の下が遊び場に、また会議室に。机は人が乗るため。髪は掴むため。黒板消しは顔をひっぱたくため、また煙を吐き出すため。シャンデリアはサルがしがみつくため。電球、ソケットは投げるため。空き缶は蹴るため。妻が博士について来るのは喧嘩をさせてペンキを引っかけさせて博士の顔をインディアンにさせるため、またペンキで汚れた服を脱がせて赤ん坊を博士と勘違いさせるため。しゃがむのはお尻を蹴られるため。木々は風に揺られるため。柵は乗り越えるため。母親が赤ん坊を預けるのは赤ん坊を博士と勘違いさせるため。妻が眠るのは眠ることで薬が切れることを示すため、また横にいる赤ん坊を劇的に発見させるため。タクシーに乗るのは運転手を驚かせるため。友人を呼ぶのは頭の皮を剥ぐため。木は人が隠れるため。赤ん坊が眠らないのは待ちくたびれた者たちに水を飲ませるため。冷水器の水が苦いのは破棄させて事件を終結させるため。コップは頭に乗せるため。水は人にかけるため。秘書が入って来るのはお尻に水を浴びせられるため。研究室が娯楽室に。
■「紳士は金髪がお好き」(1953)88分 5/22
コートは投げ置くため。スパンコールは光るため。腕輪は投げ置くため。女たちの船旅に恋人が同行しないのは女たちにスキャンダルをおこさせるため。オリンピック選手の点呼は女たちに見とれるため。ブロンド女に「フランスのヨーロッパ行き?」と尋ねさせるのは女のレヴェルを知らせるため。壁は人が寄りかかるため。宝石ケースは投げ置くため。ベッドは跳ねあげるため。机は人が座るため(3回)。トランクは人が座るため。紙テープは舞い落ちるため。帽子は振るため。汽笛は鳴り響くため。プールは女を水着姿にさせるため、また水しぶきをあげるため。体操、トレーニング、テニスがダンスに。人は踏み越えるため。ラケットは投げ棄てるため。男たちがプールに飛び込むのは女をプールに落として引きあげ担ぎ上げるため。オリンピック選手が9時に眠るのは邪魔にならないため。ダイヤの話を禁ずるのは禁じられないため。顔がダイヤに。ティアラを首に巻かせるのはブロンド女のレヴェルを知らせるため。腕輪がティアラに。バイオリニストは他人の弦を弾くため。ボーイ長が賄賂をもらって席を決めるのは女たちの人気を指示させるため、また貴族の子供を登場させてあとで二人羽織をさせるため。デッキの散歩はダイヤ王とお尻を振って踊っているブロンド娘を盗み見させるため。椅子は人が乗るため。探偵が丸窓から盗み撮りするのは女に盗み見させて正体を知らせ写真を奪回させてブロンド娘にティアラをねだらせるため、また恋人の援助を打ち切らせて女たちにパリで歌って踊らせるため。蛇のハナシはダイヤ王に蛇のまねをさせてブロンド女に巻き付かせたところを写真に撮られるため。ドアは人が隠れるため。引き出しを探すのは見つけないため。探偵の部屋にボーイがいるのは鍵をかけさせてブロンド娘を丸窓に引っかけて子供と二人羽織をさせるため。子供の声が低いのはブロンド娘を喉頭炎にさせてダイヤ王に薬を取りに行かせるため、また部屋に暖房をつけさせて探偵の衣服を脱がせるため。毛布、服、バッグは投げ置くため。酒が睡眠薬に。水がウォッカに。水はズボンにこぼして脱がせ女物のパジャマを着せるため。生け花はレコーダーを隠すため。お尻はティアラを隠すため、また振るため。パリで買い物するのは文無しになるため。机は叩くため。椅子はその上に人が乗るため。オッパイは揺らすため。扇は人を殴るため、また投げ棄てるため。階段は人が座るため。ダイヤは投げ渡すため。宝石は投げ置くため。人はぶつかりそうになるため。ブルネットがブロンドに。足を組むのは脚を見せるため。宝石は光るため。原告の目か悪いのは人物を見分けないため。法廷がキャバレーに。廷吏が観客に。女がブロンド娘に成り変わるのは探偵に告白するため。ダイヤ王がすぐに飛び立たないのはティアラを見つけられるため。椅子は逆さにされている。
■「ピラミッド」(1955)102分 5/23
遠征は建築家を奴隷にするため。木々は風に揺られるため。花は舞わせるため。王妃を抱こうとするのは泥まみれで風呂に入るため。風呂は煙を吐き出すため。果物は投げ棄てるため。王妃が風呂場へやって来るのは大僧正を退出させて彼の賢さを指示させるため。ワニは人を食べるため。設計が気に入らないのは奴隷に設計を任せるため。奴隷に食料をやり儀式に参加させるのは彼を建築家として採用するため、またそれを大僧正に見破らせるため。壁は人が寄りかかるため。ブラインドは影を投射させるため。帽子は風に揺られるため。木片は投げ置くため。石は引きずるため、また落下させて人を下敷きにするため。太鼓は鳴り響くため。青年がしゃがんでいるのは立ち上がって成長したことを指示させるため。人手と食料が足りなくなるのは朝貢にやって来た姫を第二妃にさせるため。ケープは剥ぎ取られて裸体を露出させるため、また投げ棄てるため、また握りしめるため。奴隷が暴れるのは姫を鞭で打つため。グラスは叩き落とすため。殴るのは手を噛まれるため。柱は人がもたれるため。牛は王にねじ伏せられるため。第二妃に秘蔵品の部屋を見せるのは妃に首飾りへの執着を生じさせ王への謀反をたくませるため、また親衛隊長を誘惑させるため。首飾りをつけるのははずさせるため。宝石は放り上げるため。息子が父親に宝石を見せるのは父親の目が不自由なのを指示させて自分か父親の目になるため。壁は影を投射するため。かがり火は煙を吐き出すため。ナイフは目隠しの効果を確認するため。縄が切れて石が落下するのは建築家の息子に王を助けさせて身分を明かさせピラミッド完成後に彼を死刑にさせるため、また褒美に女の奴隷を与えて第二妃に恥をかかせ謀反の決意をさせるため。女の奴隷が宝石瓶を落として割るのは怒った第二妃の言い分を無視させて恥をかかせるため。肘掛けは人が座るため。宝の情報は王を出発させその隙に王妃を暗殺するため。笛はコブラを呼び寄せるため。手紙は握りつぶすため。王の寝込みを襲う奴隷はナイフは逆手に握っている。血は人物の存在を知らしめるため。剣は鳴り響くため、また投げ刺すため。王が剣を投げるとき剣は逆手に握られている。壁が枕に。首飾りをつけているのは謀反をばらすため。首飾りは投げ置くため。机は人が座るため(一回のみ)。香は煙を吐き出すため。石は鳴り響くため。大僧正が賢者なのは第二妃の謀反を見ぬいてピラミッドに埋めさせるため、また建築家親子を解放させるため。砂は石を動かすため。石は出口を塞ぐため。
■「リオ・ブラボー」(1959)141分 2013年7/11
たん壺はその中に銀貨を入れるため、また蹴り上げるため。薪は人を殴るため。飲んだくれ男の物乞いはトラブルを引き起こさせ悪漢に殺人を犯させて保安官に捕まえさせ、また協力した飲んだくれを保安官助手にさせるため。牧場主はダイナマイトを町へ運び、また小包をメキシコ男に届け、早撃ちを保安官に引き合わせたあと殺されるため。牧場主が加勢を呼び掛けるのは保安官に加勢を拒絶させ(町の者たちに保安官が加勢を呼び掛けた●「真昼の決闘」に対する反発のため)、また殺されるため。牢屋の中の悪漢がのんだくれを挑発するのは彼にビール瓶を投げさせるため。メキシコ女がドアの奥の者や夫に文句を言いながら出てくるのはそこに居合わせた保安官にあとから気づいて微笑むため(夫が尻に敷かれていることと女の気立ての良さがこれだけで表現できてしまう)。赤い下着はやって来た賭博女に冷やかされて保安官との出会いを彩るため。賭博女が駅馬車でやって来たのは飲んだくれの昔の女を想起させるため。一味に駅馬車の車輪を壊させたのは賭博女を足止めさせて保安官を捕獲させるため。口笛が合図に、ロバが敵に。牧場主に飲んだくれに対して失言をさせるのは飲んだくれに席を外させそのあいだに保安官をして牧場主に飲んだくれの過去を語らせるため。早撃ちに一度保安官の誘いを断らせるのは彼の大物ぶりを見せるため。バーのカウンターにやって来た男にカードの交換をさせるのはそのカードを見た保安官に賭博女のイカサマを誤解させたあと誤解をとかせて2人を接近させるため。早撃ちがポーカーに同席しているのはチェックの男のイカサマを見破らせるため。羽のショールが賭博女の名前に(フェザース)。チェックの服を着た男にいかさまをさせるのは賭博女がいかさまをしたと保安官に誤解させるため。手配書は賭博女をイカサマ師と誤解させるため。牧場主を殺した狙撃犯を馬小屋に隠れさせるのは飲んだくれを裏口から入らせ、また藁で保安官の目を潰させて狙撃犯が酒場に逃げたことを飲んだくれに目撃させ得意の酒場に飲んだくれを正面から入らせるため。馬小屋が銃撃の場に。藁が目つぶしに。飲んだくれの背後のバーテンに不穏な動きをさせるのはそれを注意した飲んだくれのカンが鈍っていないことを示すため。ジョッキは血がしたり落ちるため。泥靴が射撃の証拠に。「誰も来ていないぜ」と一味の男に言わせたのは彼を殴らせるため。巻きタバコは手の震えの有無を示すため。保安官がホテルで眠るのはその後保安官事務所に籠城することを際立たせるため、また賭博女と接近させるため。柵は拳銃掛けに。司法執行官が六日後に来るのはそれまで保安官たちを籠城させるため。賭博女が駅馬車に乗らないのは保安官とキスをするため。本は投げるため。飲んだくれにやすりで銃を手入れさせろと言わせるのは保安官が預かっていた彼の二挺拳銃を返させるため。じいさんにコーヒーと砂糖がないと言わせるのは保安官と飲んだくれをホテルへ行かせ、賭博女と保安官に2人で話をさせている隙に、ヒゲをそり見違えた飲んだくれを一人で事務所に返してじいさんに発砲させてじいさんの行動パターンを示すため。賭博女が椅子で眠っているのは保安官に抱きかかえられるため。じいさんが事務所の前をほうきで掃いているのはじいさんの頭にキスをしてからかった保安官の尻をほうきで叩くため。水飲み場の水が鏡に。早撃ちが巻きたばこを巻いているのは保安官に巻きたばこを貸して保安官の得意なライフルをポーチに置かせ、その隙にやってきた悪漢たちに保安官をホールドアップさせるため。保安官も早撃ちもマッチを持っていないのは早撃ちにマッチを取りに行かせて中の賭博女に鉢植えを投げさせ悪漢たちの気を逸らせてライフルを保安官に投げその隙に一人撃ち殺して早撃ちの腕を示させるため、また早撃ちを敵に憎ませて事件に巻き込み保安官の助手にさせるため。飲んだくれが水飲み場で悪漢に捕まるのは保安官を襲わせて早撃ちの腕を示させて飲んだくれを用無しにさせ助手を辞職させるため。葬儀屋は殺し屋の報酬が倍になったことを示すため。賭博女に鉢植えを投げさせたのは女を事件に巻き込んで酒を飲ませて酔わせるため。皆殺しの歌は飲んだくれの手の震えを止めさせみんなにジャム・セッションさせるため。グラスのウイスキーはボトルの中に返されるため。3~4日の籠城を決めたのは臭い飲んだくれを風呂に入れさせ拉致させて人質交換させるため。メキシコ女は悲鳴を上げて保安官を呼び寄せ階段で転ばせて失神させるため。割られた瓶はメキシコ女に悲鳴を上げさせるため(逆手で握られる)。保安官を失神させるのは彼の頭をもうろうとさせて飲んだくれのアイデアを通させ悪漢たちをじいさんに殺させて飲んだくれに恨みを買わせるため。水は顔にぶっかけるため。保安官事務所で保安官に鍵を取りに行かせるのは彼をどかせて悪漢たちをじいさんが撃つため。小麦粉の袋が椅子に。早撃ちの投げた銃が飲んだくれに届かないのは銃を取りに行くサスペンスを醸し出すため。2人の敵に背後に回られるのは彼らをダイナマイトの馬車に座っているじいさんに撃たせてダイナマイトを意識させるため。賭博女のバニーガール姿は保安官に「逮捕」させるため。黒タイツがスカーフに。
■「ハタリ!」(1961)157分 5/13
車は人が飛び乗るため。地面は煙を撒き散らすため。サイは車にぶつかるため。地面は鳴り響くため。草がタオルに、また投げ棄てるため。ボンネットは叩くため。車は人が寄りかかるため。タバコを吸うのは吸われるため。車体が太鼓に。水溜りは渡るため。ジッパーは上げてもらうため。机は人が座るため(7回)。タバコの箱は投げ渡すため。サイに刺されるのは仏男に輸血させ仲間にさせるため。仏男が病院で職を求めるのは殴られるため。タオルは投げ置くため。机は人が寄りかかるため。電話は話を聞かないため。酒瓶は落とすため。ブラインドは影を投射させるため。バーで飲むのは深夜帰宅して部屋のベッドに女が寝ているのに驚くため、また夢と思わせるため。帽子、手紙は投げ置くため。石垣は人が飛び越えるため。女がズボンをはかないのは車を柵にぶつけるため。ボンネットは人が座るため。ジープは揺れて女を転ばせるため。エンジンは鳴り響くため。柱は人が寄りかかるため。女が風呂に入るのはチーターに脚を舐められるため、またタオル一枚の女を男たちに見せるため。椅子がバリアに。濡れたタオルは男の顔に投げつけるため。椅子はその上に人が乗るため。机は足を乗せるため。ピアノのキーを間違えるのは女にピアノを弾かせジャムセッションさせるため。ポケットは中の物をすべて出すため。椅子は足を乗せるため。壁は人が寄りかかるため。瓶は揺らして撃ち割るため。木々は影を落とすため。空き缶は撃ち舞わすため。水筒は投げ渡すため。車がオーバーヒートしそうなのは現地人の井戸を見せるため。網は投げ落とすため。川は水しぶきを浴びせるため。女と仏男がハイエナと戯れるのは銃使いを嫉妬させるため。車は人がしがみつくため。母象が性悪なのは殺して小象を孤児にして世話させるため。帽子は金を入れるため。小象のいななきはヤギをパニックにさせるため。オスの乳を絞るのはボスに絞り方を実演させたところで小象を鳴かせてヤギをパニックにさせボスにミルクを浴びせるため。木は人が寄りかかるため。小象がミルクを飲まないのは女が飲ませるため。草は投げ棄てるため、またくじに。倒木は人が座るため。娘が水浴びをするのはくじ引きをさせボスには娘が子供であることを指示するため。タバコが切れるのは女と話をするため。豹の足跡はキスを邪魔するため。川を渡るのは車をエンコさせワニに襲われる銃使いを仏男に助けさせるため。肘掛けは人が座るため。ダチョウが逃げるのは捕まえるため(何の意味もない)。ペンは投げ棄てるため。檻は人が寄りかかるため。木々は風に揺られるため。石垣は人が座るため。女と小象を称える儀式は顔パックした女とボスをキスさせそこへ食事をぶちまけるため。チーターの尻尾は踏んづけて驚くため。肉は投げ棄てるため。車がカーブするのは煙を撒き散らすため。パンクは車を横転させ怪我した男たちを介抱する娘が男たちに惚れていないことを示すため。車の横転は煙を吐き出すため。帽子は投げるため。発明家に不得意な仕事を手伝わせるのは柵の上に彼を乗せて落下させ介抱する娘が彼に惚れていることを指示するため。人は落とすため。酒を飲むのは氷の欠乏を指示させるため。背もたれは人が座るため。タバコは投げ棄てるため。ロケットは屋根を突き破るため、また煙を吐き出すため。。鳥かごがヘルメットに。帽子は振り回すため。大木は猿を捕まえるため。小猿は鳴き叫ぶため。木は人が隠れるため。発明家がロケット打ち上げを見ないのはしつこく尋ねるため。カードは自慢話を聞き流すため。小象の水浴びは野生の象をおびき出すため。岩は人が寄りかかるため。象はいななくため。肘掛けは足を乗せるため。ジープで女が立ち上がるのはボスに頭を押さえつけられるため。捕まえたサイは逃がしてからもう一度捕まえるため。サイが車に衝突するのは車を揺らすため。ベッドは足を乗せるため。酒は奪われるため。灯りを点けるのは消すため。背中の棘はボスに取らせるため。女が逃げるのは捕まえられるため。服は投げ置くため、また匂いを嗅がせるため。写真家が銀行強盗に。缶詰の山は崩壊させるため。バナナの束は回してひきちぎるため。雑貨屋、土産屋は人が通過するため。通行人はよけるため。ホテルは女が捕まるため。象が探偵に。柱は人が隠れるため。発明家は恋の邪魔をするため(3回目)。ベッドは壊すため。寝室が動物園に。
■「レッドライン7000」(1965)108分 6/16
机は人が座るため。車は煙を吐き出すため。エンジン、地面は鳴り響くため。車は燃え盛るため。消火器は煙を吐き出すため。事故死するのは不幸を招く女を呼び寄せるため、また保険金を残して女をレストランの共同経営者にさせるため。酒は飲まれるため。背中はくすぐるため。女が不幸を招く女をけなすのは2人を和解させるため。男勝りの女に男と喧嘩をさせるのは彼に後任ドライバーのテストを受けさせるため。車が未整備なのは男の腕を試すため。地面は煙を撒き散らすため。車をスピンさせるのはスピンしなくなるため。土山は車を遮るため。車窓は人が出入りするため。車は人が寄りかかるため。壁は影を投射するため。旗は風に揺られるため。紙コップは投げつけるため。減速命令は男を怒らせるため。コインは投げ上げるため。仏女がタバコの買い方を知らないのは彼女を口説いた2人の男がスタードライバーの出現に驚くため。帽子は投げ渡すため。仏女がダンスをするのは男に見初められるため。車をエンコさせるのは男と女を巡り会わせ仏女を他の男と結びつけるため。壁は人が寄りかかるため。フランス語はしゃべらないため。不幸を招く女に歌わせるのは男に見初めさせ恋人の仏女に身を引かせるため。通過物は光を投射するため。髪は風に揺られるため。男が呼ばれて退席するのは仏女が主戦ドライバーから火をもらうため。マッチを点けるのは消すため。雑誌は投げつけるため。エンジンは煙を吐き出すため。タイヤは人が座るため。後任ドライバーの車をクラッシュさせるのは主戦ドライバーを中毒にさせて乗り代わらせ優勝させて女たちと遊ばせ男勝りの女を傷つけてその兄を怒らせ後任ドライバーを移籍させるため。水は頭からぶっかけるため。クツは蹴り飛ばすため。迷惑電話は相手を間違えるため。ブラインドは影を投射させるため。新聞は投げ置くため。自動販売機は男と仏女を巡り合わせるため。カーテンは閉めるため。テープは止めるため。筆は投げ置くため。椅子がベッドに。仏女に元カレの話をさせるのは男にスタードライバーへの殺意を抱かせて事故を惹き起こさせひねくれた考えを改めさせるため。仏女がスタードライバーに忠告するのは部屋を出てきたところを男に目撃させて嫉妬させるため。タバコは投げつけるため、また踏み潰すため。ドアは叩くため。ガラスが鏡に。車は空中を舞って落下し煙を吐き出すため。大事故を起こすのはドライバーを生還させて不幸を招く女の厄を払うため。カッパは投げ置くため。帽子はいじり回すため。雨は人が濡れるため。事故で片手を切断するのは女と和解させるため。マッチは点けられないため。雷は光るため、また鳴り響くため。
■「エル・ドラド」(1967)124分 5/31
木々は風に揺られるため。ガンマンが顔を洗うのは旧友に背中を向けさせるため。銃に近づくのは近づけないため。バスタブは足を乗せるため。ライフルは投げ渡してから投げ渡し返されるため。ドアは人が隠れるため。女が入って来るのはガンマンの女であることを旧友に知らせるため。水利権は事件を発動させるため。地面は煙を撒き散らすため。川は水しぶきをあげるため。銃は煙を吐き出すため。風車は回るため。屋根は影を投射させるため。金貨は投げるため。悪党と契約したのは牧場主にガンマンを敵だと思わせるため。柱は人が寄りかかるため。ライフルに近づくのは近づけないため。岩は人が寄りかかるため。未熟な者を見張りにするのは居眠りをさせてガンマンに腹を撃たせて自殺させ一家とガンマンの間に因縁を生じさせてガンマンを街から出て行かせてナイフ使いとめぐり合せてその間に旧友を飲んだくれにさせるため。ガンマンが何かを取りに行くのはその隙に青年に自殺させるため。「腹を撃たれたら終わりだ」は青年を自殺に追い込むため、またガンマンを牧場主に信頼させるため。地面は影を投射させるため。壁は人が隠れるため。木々は影を投射させるため。娘がガンマンの説明を聞かずに立ち去るのは彼女に真相を知らせずに恨みを持たせてガンマンの腰に弾丸を入れさせて敵の捕虜にさせ人質交換させるため。馬は人が落馬するため。手は足を振り払うため。ライフルは投げ棄てて水しぶきをあげさせるため。服は血をこすりつけるため。カーテンは風に揺られるため。鍋は煙を吐き出すため。ドアは人が寄りかかるため。手すりは足を乗せるため。帽子は埃をはたくため、また人物を特定させるため。タバコは投げ棄てるため。椅子は人ごと倒れるため。銃は弾丸で弾き飛ばすため、また落とすため。椅子は足を乗せるため。背中はナイフをしまうため。酒場はナイフ使いと早撃ちにめぐり会うため、また旧友が飲んだくれたことを早撃ちから聞いて街に戻るため。先に酒場を出るのは出ないため。椅子が帽子掛けに。ローソクは風に揺られるため。斜面は人が転げ落ちるため。岩陰は人が隠れるため。激痛で落馬するのは事情を知らせるため。銃は投げ渡すため。サボテンは撃ち抜くため。ナイフ使いの銃の扱いが下手なのは散弾銃を持たせてガンマンの足を撃たせ娘に敵を撃たせるため、またラストシーンでガンマンと旧友が松葉杖で歩くため。机は人が座るため(2回)。散弾銃は煙を吐き出すため。牢屋がホテルに。壁は影を投射するため。マッチは投げ棄てるため。水は人の顔にぶちまけるため。酒瓶は蹴り上げるため。人に手を貸すのは殴られるため。バケツは脳天に叩きつけるため。椅子は人を殴るため。机の上の物はぶちまけるため。酒を飲むのは飲めないため。酒を探すのは探せないため。ガンを抜くのは存在しないため。ボトルは投げ割るため。酒場へ行くのは笑われて泣くため。牧童が撃たれるのは旧友に酒を断たさせボスを逮捕させるため。ライフルは帽子をまくるため。口笛が合図に。窓沿いを歩くのは顔を出した女から情報を聞くため。教会が銃撃戦場に。鐘は撃って鳴り響かせるため。荷馬車は人が隠れるため。壁は人が寄りかかるため。ドアは押し開けるため。花瓶は撃ち割るため。ロープはつかまって鐘を鳴らすため。人は落下するため。看板は撃ち落とすため。弾は落とすため。銃を取ろうとするのは取れないため。樽は倒すため。一人逃がすのは酒場に逃げさせるため。ピアノは人が隠れるため、また撃ち抜くため。銃は人を殴るため。嘘をつく男は殴られるため。娘に納屋から敵を狙わせるのはナイフ使いと引き会わせ仲間にさせるため。カギは投げ置くため。コップは投げて音を出させるため。髪をけなすのは殴られて殴り返すため。ライフルは奪ってから返すため。面会の申し出は娘の性向を指し示すため。机は足を乗せるため。タオル、服は投げ置くため。メキシコ人はいなくなるため。夜の見回りに出るのは保安官バッヂを付けさせるため、また旧友の足を撃たせて事務所に立て籠もらせるため、またラストシーンで松葉杖で歩かせるため。ナイフ使いが旧友のズボンを切る時ナイフは逆手で握られている。スカーフが包帯に。名前は間違えるため。椅子は揺らすため。旧友を風呂に入れるのは入浴中に女たちを来訪させるため。石鹸は投げ渡すため。椅子は窓を割るため。窓は撃ち割るため。嘘をつくのは殺されるため。酒場に行くのは捕虜になるため。ドアがバリアに。牧場主の息子をさらうのは最後の対決をさせるため。松葉杖は投げ置くため。柵が馬止めに。帽子は帽子をかぶせるため。洗濯物は変装するため。鉢植えの皿は帽子に。木は人が隠れるため。ラッパは人の気を逸らすため。馬車は飛び降りて馬車の陰から撃つため。ランプは撃ち消し揺らすため。コーヒーはこぼすため。松葉杖は取り違えるため。
■「リオ・ロボ」(1970)113分 6/18
ギターが太鼓に。汽車は煙を撒き散らすため。兵士が転びそうになるのは荷物の中身が金貨であることを指示させるため。謝るのは謝れないため。木は人が登るため。石は人が座るため。線路は音を聞くため。汽車は影を投射させるため。草木は人が隠れるため。グリースは車輪を滑らせるため。荷物が椅子に。スコップは投げ置くため。汽車は人が転げ落ちるため。バチは人を追い払うため。窓は撃ち割るため。汽車は盗まれるため。ライフルは投げるため。汽車は飛び乗るため、また飛び降りるため。地面、松明は煙を撒き散らすため。木は引っこ抜かれるため、またブレーキに。荷物は転げ落とすため。強盗は裏切り者を大佐に追わせるため。川は水しぶきをあげるため。木に引っ掛かった制服の切れ端は人物を特定させるため。南軍が二手に分けて逃げるのは追っ手の北軍を分岐させ大佐ひとりにさせて捕虜にさせたあと北軍の大尉と軍曹を捕虜に仕返すため。血染めの包帯は大佐を欺くため、またその包帯した男をあとあと仲間にさせるため。川は人が飛び込むため。銃は人を殴るため。帽子は埃をはたくため。袋がベッドに、また椅子に。樽がテーブルに。ライフルに近づくのは近づけないため。木々は風に揺られるため。コケは方角を教えるため。水面が鏡に。たき火は煙を吐き出すため。北軍の野営脇を通過するのは南軍の馬を静かに歩行させるために大佐の手の縄をほどかせ逃走させるため。木は人が隠れるため。ハーモニカは鳴り響くため。木の枝は弓なりにさせて人を殴るため。倒木は人を隠すため、また人が寄りかかるため。草の茎は酸素を吸うため。川は人が隠れるため。軍曹が川に潜るのはのちにもう一度川に潜る布石のため。口笛が合図に。銃は投げ置くため。木々は影を落とすため。内通者は明かされないため。新聞は丸めて投げ棄てるため。帽子がうちわに。雨は新聞を水たまりで濡らすため。戦争終結は内通者を明かさせるため、また南軍兵と北軍兵を仲間にさせるため。ラム酒は出されないため。壁は毛皮を貼り付けるため。机は人が座るため。口は挟めないため。大尉が眠るのはのちにステテコ姿で参戦するため。酒場は銃撃場に。銃、額縁は落とすため。机は銃を隠すため、また人が隠れるため。女がやって来るのは裏切り者をおびき寄せて撃ち殺すため、また大佐と大尉を仲間にさせるため。裏切り者が軍曹の牧場を襲うのは北軍兵と南軍兵を協力させるため。女が短銃で男を撃つのはショックで失神して大佐に抱きかかえられ大尉に衣服を脱がされるため。大尉が娼婦を部屋に連れ込むのはズボンを脱がせてスカートを脱がされた女と対峙させるため。椅子は足を乗せるため。ズボンは投げ渡すため。大佐と大尉に土地勘がないのは女を同行させるため。酒瓶は投げ棄てるため。寒いのは大尉に女に毛布をかけさせて触らせ女の素性を語らせるため。インディアンの埋葬地は女を怖がらせて大佐と一緒に眠らせ彼女に「この人なら安全だから」と言わせるため。お尻は叩くため。拍車は鳴り響くため。屋根は影を投射させるため。馬を隠しに行くのは逃げ込んだ民家で裸の女と巡り合わせるため。壁は影を投射するため、また人が寄りかかるため。マント、ホウキは投げ置くため。柱は人が寄りかかるため。軍曹が街に馬を連れてくるのは馬泥棒にされて保安官一味に捕まるため。ポーチは人が座るため。保安官が女を連れて行くのは大佐に妨害させるため。歯医者は情報を仕入れるため、また大佐を叫ばせるため。名前を聞くのは聞けないため。女の家をガサ入れするのは大尉と女をベッドの下に隠すため。髪を洗うのは保安官をやり過ごすため。柵は人が飛び越えるため。銃は煙を吐き出すため。壁は人が隠れるため。鶏は人の居場所を知らせるため、また人に投げつけられるため。屋根は人がよじ登るため、また人が飛び降りるため。鐘の音は人をおびき寄せるため。ドアは蹴破るため。机は人が乗るため。ドアは撃ち破るため。タンスは金庫を隠すため。ランプで殴るのは足に火をつけるため。牧場を解放するのは保安官を怒らせて女の顔に傷を付けさせ女に復讐させるため。ボスを捕まえるのはのちに捕まる大尉と人質交換するため。ガンベルトは落とし置くため。机は足を乗せるため。格子は影を投射させるため。馬は人を落馬させるため。斜面は人が転げ落ちるため。援軍を呼びに行くのは捕虜になるため。石は手紙を巻いて投げるため。手紙は投げ棄てるため。歯医者が差し入れに来るのは権利証を持ち主に返してボスを保安官に殺させるため。風は鳴り響くため、また埃を撒き散らすため。ダンブルウィードは風に吹き飛ばされるため。酒場は仲間と出会うため。ライフルは投げ渡すため。橋げたはライフルを置くため。橋は人が隠れるため。ベルトは抜き取るため、また投げ置くため。水がめは撃ち割るため。帽子は撃ち飛ばすため。屋根は人を落下させるため。建物はダイナマイトで木端微塵にさせるため。保安官が足を撃たれるのはライフルを杖にさせて銃口を破壊させ暴発させて保安官の顔に傷をつけるため、また逃げ遅れさせて女に撃ち殺させるため。大佐が足を撃たれるのはラストシーンで女に肩を貸してもらって2人で歩くため。ライフルは投げ棄てるため。