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藤村隆史論文ヒッチコック・ホークス主義
ジョン・フォードを起動させる
映画開始時既に運動が起動している作品 27本
● 「誉の名手」(1917)牧場主が水利権を奪うために馬を走らせるところから始まる(職務行為かどうか難しいところだが)
● 「三悪人」(1926)開拓者が船で西部を目指すところから始まる
● 「四人の息子」(1928)ポストマンが手紙を配達するところから始まる(といっても寄り道だらけ)
● 「血涙の志士」(1928)外人部隊の司令官が馬で陣地に帰還するところから始まる
● 「悪に咲く華」(1930)ギャングが宝石を盗んでいるところから始まる
● 「河上の別荘」(1930)囚人が脱走するところから始まる(脱走が囚人の職務行為と仮定した場合)
● 「海の底」(1931)偽装艦の艦長が海兵たちに指令を出すところから始まる
● 「ドクター・ブル」(1933)郵便局員の娘が汽車で届けられた郵便物を取りに来るシーンから始まる
● 「肉弾鬼中隊」(1934)砂漠を行軍するイギリス軍の隊長が敵に撃たれて落馬し死ぬところから始まる
● 「プリースト判事」(1934)判事が法廷で事件を裁くところから始まる
● 「俺は善人だ」(1935)OLやサラリーマンが仕事をするところから始まる
● 「周遊する蒸気船」(1935)新生モーゼが説教をするところから始まる
● 「メアリー・オブ・スコットランド」(1936)女王を臣下たちが出迎えるところから始まる
● 「四人の復讐」(1938)軍人の軍法会議から始まる
● 「駅馬車」(1939)伝令が馬を走らせジェロニモ襲撃の報を知らせるところから始まる
● 「若き日のリンカーン」(1939)政治家が演説をするところから始まる
● 「コレヒドール戦記」(1945) 軍人たちが魚雷艇の演習をしているところから始まる
● 「荒野の決闘」(1946)カウボーイが牛を追うシーンから始まる
● 「逃亡者」(1947)神父が教会へ向かうところから始まる
● 「アパッチ砦」(1948)騎兵隊の中佐が馬車で砦へ向かうところから始まる
● 「三人の名付親」(1948)三人のお尋ね者が銀行強盗をするために街へ向かうところから始まる
● 「黄色いリボン」(1949)シャイアンが銃を撃ち、カスター将軍の第七騎兵隊全滅を伝える報を通信士が電信で打電するところから始まる
● 「幌馬車」(1950)カウボーイが馬を売りに街へ向かっているところから始まる
● 「リオグランデの砦」(1950)騎兵隊が砦へ帰還するところから始まる
● 「栄光何するものぞ」(1952)フランスに上陸したアメリカ海兵隊が前線から帰還するところから始まる
● 「騎兵隊」(1959)北軍士官が作戦会議へと向かうシーンから始まる。
● 「バファロー大隊」(1960)弁護士が弁護をするため馬車で街にやって来るところから始まる
映画開始後に運動が起動する作品 26本
● 「アイアン・ホース」(1924)幼少時の主人公とガールフレンドが柵にもたれながら羊たちを見ているシーンから始まる
● 「香も高きケンタッキー」(1925)馬たちののどかなショットから始まる、
● 「UPSTREAM」(1927)役者の男と女がキスをするところから始まる
● 「人類の戦士」(1931)主人公の母親が馬車で西部を目指すところから始まる
● 「男の敵」(1935)のちに密告者となる男が街角に貼られた賞金首の貼り紙を剥がして棄てるシーンから始まる
● 「虎鮫島脱出」(1936)群衆がリンカーンの演説を聞くために集まるシーンから始まる
● 「ハリケーン」(1937)医者が船の上から昔栄えた孤島に投げキッスをするところから始まる
● 「サブマリン爆撃隊」(1938)金持ちの息子が軍隊に入隊するために車を運転しているところから始まる(未だ軍人ではないので職務行為ではない)
● 「モホークの太鼓」(1939)開拓者の結婚式から始まる
● 「怒りの葡萄」(1940)刑務所を仮釈放された男が帰郷するところから始まる
● 「果てなき船路」(1940) 下船禁止命令に疲れ果てた船員たちが船の甲板から島の女たちを見つめているところから始まる。
● 「タバコ・ロード」(1941)農民が車を運転して知人に会いに行くところから始まる
● 「わが谷は緑なりき」(1941)男が町を出るために荷造りをしているところから始まる
● 「静かなる男」(1952)ボクサーが帰郷するところから始まる
● 「太陽は光り輝く」(1953)判事の召使いが釣りをするところから始まる。
● 「モガンボ」(1953)ハンターが朝起きてくるところから始まる(この直後に獲物がいるという知らせが入るがそれは映画開始後の出来事)、
● 「長い灰色の線」(1954)士官学校の教官が大統領に定年の延期を陳情しているシーンから始まる
● 「ミスタア・ロバーツ」(1955)貨物輸送船の貨物士官が双眼鏡で味方艦隊の空母や戦艦の一群を見るところから始まる(これは自分も駆逐艦に乗りたいという私的な願望からくる出来事で任務ではない)
● 「捜索者」(1956)ガンマンが兄夫婦の家に帰ってくるところから始まる
● 「荒鷲の翼」(1956)海軍提督のティーパーティのシーンから始まる
● 「ギデオン」(1958)刑事が夜の窓の外を見ているところから始まる
● 「馬上の二人」(1961)子供が教会の鐘を鳴らし保安官がポーチで居眠りしているところから始まる
● 「リバティ・バランスを射った男」(1962)上院議員夫婦が街に帰ってくるところから始まる
● 「ドノバン珊瑚礁」(1963)船員が船から海に飛び込み島へ向かって泳ぐところから始まる。
● 「シャイアン」(1964)シャイアンが議員たちとの交渉の地に集まってくるところから始まる。
● 「荒野の女たち」(1965)キリスト教伝道施設の館長が車で砦に帰ってくるところから始まる