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藤村隆史論文ヒッチコック・ホークス主義
ジョン・フォード
■「誉の名手」(1917)70分 9/8
地面は煙を撒き散らすため(もの凄く)。稜線は人馬を出現させるため。木は人が登って枝に座るため、また風に揺られるため(何度も激しく)。斧は落とし置くため。木々は影を落とすため。室内はシルエットを投射させるため。帽子は叩き置くため。肘掛は人が座るため。マッチ、タバコは投げ棄てるため。マントルピースは人が寄りかかるため。タバコは煙を吐き出すため。木は貼り紙を貼るため、またその中に人が入るため。斜面は馬で下って煙を吐き出すため(とにかく煙が凄い)。地面は人が座るため。雨は降り注ぐため、また帽子のつばから滴を垂らすため。帽子は雨の滴を叩き払うため。レインコートは投げ置くため。カウンターを拭くのは酒を頭に浴びせられるため。楊枝は噛むため、また投げ棄てるため。握手は振り回すため。手袋は噛んでつけるため。窓は人が出入りするため。椅子は蹴り落とすため。屋根はそこから人が馬に飛び乗るため。銃は煙を吐き出すため(これも凄い)。スイングドアは蹴り開けるため。カウンターは人が乗り越えるため。粉は人の頭にぶっかけるため。ズボンは銃を差し込むため。粉は頭から浴びせるため。バーテンをいたぶるのは保安官に逮捕させた後すぐ釈放させて牧場主の力を指し示すため。鉄線は人がくぐり抜けるため。川の水は汲んで波紋を生じさせるため、また人が倒れ込んで水しぶきをあげるため。水汲みに行くのは背中から撃たれて殺されるため。草は風に揺られるため。川は馬で渡って水しぶきをあげるため(何度も激しく)。木が馬留めに。墓石は人がすがりつくため。木は人が寄りかかるため。帽子は脱ぐため。スカーフは風に揺られるため。倒木は人が跨ぐため。老人がガンマンの首を絞めるのは卒倒して介抱されるため。帽子は落とすため。カーテンは風に揺られるため。ドアは人が寄りかかるため。息子が背中を撃たれて殺されるのはガンマンを牧場主の味方にさせるため。皿は撫でて抱きしめてキスして片付けるため。タンスは撫でるため。頭は掻くため(何度もハリー・ケリーが頭を掻いている)。柱は人が寄りかかるため。スイングドアは人を出現させるため、また消すため。住民は逃げ出すため。壁は人が隠れるため。帽子がおとりに。壁が枕に。馬の尻尾は掴むため。木はシルエットを投射させるため。倒木は人が座るため。帽子は振るため。テーブルクロス、髪は風に揺られるため。手摺は人が乗り越えるため。光が帯に。机は人が座るため。馬の行き来は地面に煙を吐き出させるため(そのために馬を行き来させているとしか見えない)。木の葉は画面の手前にナメルため。木は人が隠れるため。窓、ランプ、食器、水がめは撃ち割られるため。木は撃ち抜くため。人馬は円になって回転するため。机がバリケードに、また人が寄りかかるため。木はそこから人を落下させるため。馬は人を落馬させるため、また宙づりにさせるため。投げ縄は人に掛けて引きずるため。人は馬に引き上げるため。ブラインドは風に揺られるため。服は物を入れるため。右腕の肘は左手で触れるため(ハリー・ケリーの癖)。人が重りに。人は間違えるため。去るのは去らないため。
■「アイアン・ホース」(1924)131分 8/29
柵は人が座るため、また影を落とすため。タバコは煙を吐き出すため(幾度も凄く)。木は人が寄りかかるため(見事に寄りかかる)。測量は少女を転ばせて少年に助けさせるため。よそ見をするのはその隙に子供たちに別れのキスをさせるため。たき火は煙を出すため(煙関係が凄い)。木の枝は人がもたれるため、またパイプを叩くため。倒木はその上に人が座るため、また人が踏み越えるため、また人が立つため、またその陰に人が隠れるため。木の枝は踏み潰すため。斧を倒木に刺すのは刺さった斧で殺されるため。銃は煙を吐き出すため(これも凄い)。頭の皮は剥ぐため。2本指は人物を特定させるため。父親が殺されるのは跡を継ぐため。スコップは倒し置くため。地面は人がすがりつくため。土は掴むため。成長した娘が背中を向けているのは振り向かせて出のショットを劇的に撮るため。斜面は人と馬で汽車を押し引きさせるため。木は伐り倒すため。土はスコップで放り投げるため。土をならす作業がリズムと歌に、またインディアンに中断させられるため。汽車は煙を撒き散らすため(凄い)。帽子は振るため(ラストシーンも凄い)。頭は掻くため(帽子を脱いた手で掻く)。ハンマーは打ちつけられるため。線路は人が歩くため。草は人が隠れるため。雪は降り注ぐため。テントは風に揺られるため。ロープは人を転ばせるため。木材は汽車を止めるため。汽車は人馬の影を投射させるため、また矢を突き刺すため、またよじ登るため。電柱はそこから人を落下させるため。布は振り回すため。人、馬の息は白を吐き出すため。握手は右手でしないため。工具は投げ棄てるため。人はかき分けるため(ジョン・フォードはよくこれをやる)。賃金を積んだ汽車をインディアンに襲わせるのは労働者にストライキをさせて娘に説得させるため。帽子は脱ぐため。汽車は人がその上に立つため。耳は引っ張るため。トランプは叩きつけるため。酒は顔に引っかけるため。カウンターは人がその上に立つため。酒場が法廷に。踊り子がギャンブラーにちょっかいを出すのはギャンブラーを撃ってその性格を指示するため(女はすぐ釈放されている)。椅子は足を乗せるため。本は投げ置くため。樽は人が座るため。訴えは却下されるため。カウンターは人が乗り越えるため。タオルは落とし置くため。馬は人を落馬させるため。汽車は飛び乗るため。青年がインディアンに追われるのは汽車の中で娘と再会させるため。インディアンの攻撃は青年と娘をしゃがませて再会を劇的にさせるため。帽子は落とすため。父親が娘の名を呼ぶのは青年に娘の名を知らせるため。地面は影を投射させるため。煙突は煙を吐き出すため。値札は書き替えるため。家具、酒場、街は移動させるため。汽車の煙は影を落とすため。土はスコップで投げ落として煙を吐き出すため。木はロープを結びつけるため。谷は人が落下するため。木がクッションに。地面は煙を撒き散らすため。結婚するのは離婚するため。服は物入れに。人は椅子ごとひっくり返すため。お尻を針で刺すのは歯の痛みを緩和させるため。机は人が座るため。近道は地主に雇われた婚約者を踊り子に誘惑させ青年を妨害させ決闘させるため。壁は人が寄りかかるため。スコップは投げ置くため。柱は人が寄りかかるため。帽子は人を殴るため。メモは投げ置くため。バッグは落として注意を喚起し握手するため、また叩き置くため。噛みタバコを噛むのは吐き出せないで外に出るため。帽子は叩きつけるため。鏡ははずすため。トランプは落とすため。人は間違えるため。銃は投げ置くため。帽子はツバを巻くため。銃は撃てないため。握手はしないため。青年が背中を向けるのは背中を撃たせて決闘するため。椅子は銃を叩き落とすため。テーブルは人ごとひっくり返すため。衣服は引きちぎるため。帽子は払い落とすため。テントはシルエットを投射させるため、また人が破り入るため。決闘は娘を怒らせて青年を西へ向かわせ東から来る娘と再会させるため。斜面は馬で駆け降りるため。旗は振るため。水面が鏡に。牛は川を渡るため。矢は投げ棄てるため。膝がベッドに。汽車の下は人が隠れるため。水筒は撃たれて水を垂れ流すため。インディアンが円に。死体が犬の枕に。汽車はそこから人を突き落すため。ライフルは投げつけるため。労働者が同行しないのは女たちを戦いに参加させるため。牛は暴れさせて労働者を戦わせるため。人が盾に。積木はその中に人が隠れるため、また盾に、また撃たれて煙を吐き出すため、また影を落とすため、また格闘場に。つるはしを握るのは2本指を青年に見せるため、また壁に突き刺すため。車輪は人がよじ登るため。開通は気づかないため。レールは触るため、また人が座るため、またその上を歩くため。傘は振るため。リボンは風に揺られるため。ボトルは割って怒られるため。レールの連結が人間の結婚に。
■「三悪人」(1926) 90分7/27
水面は光るため。船はシルエットを投射させるため。木々は風に揺られるため、また倒すため。煙突は煙を吐き出すため。旗は風に揺られるため。金は運動を起動させるため。馬は人が座るため、また滑り降りるため。帆は人が寄りかかるため。馬車の車輪が外れるのは青年と娘をめぐり逢わせるため。車輪は人を見つめ合わせるため、また人が寄りかかるため。ハーモニカが鏡に。娘の鼻についた泥は青年と接近させるため。馬車のステップは人が座るため。馬車の車体の下は足を見せるため。キスはしないため。人馬はシルエットを投射させるため。タバコはもらえないため。地面は煙を撒き散らすため(凄まじい)。スカーフがマスクに。銃は煙を吐き出すため(凄まじい)。馬は人を落馬させるため。帽子は落とすため。幌馬車を襲うのは父親を殺して三悪人に娘の世話をさせるため。銃は投げ渡すため。馬は盗まないため。看板が帽子掛けに。ハシゴは人がぶつからないため。帽子は振るため。杭が帽子掛けに。コップは払い落とすため。馬車は人が寄りかかるため。水飲み場は保安官が三悪人の正体を娘に教えるため。たき火、タバコは煙を吐き出すため。帽子は脱ぐため。ロープは人がくぐり抜けるため。弾丸は噛むため。人は引っ張り倒すため。酒瓶は撃ち割り煙を吐き出すため。階段は人が座るため。人はひっくり返すため。飲んだくれたり銃をぶっ放すのは娘に相応しくないため、また娘の亭主を探すため。鞍は椅子に。椅子は人が寄りかかるため。亭主は見つからないため。帽子は脱がせてかぶらせるため。膝の裏は押すため。帽子は銃を入れるため。机は倒すため。ズボンは本を挟むため、また手を拭くため。ひしゃくの水は捨てるため。手摺は人を放り落とすため。カウンターは人が乗り越えるため。椅子は投げ渡すため、また人を殴るため。水がめは撃ち割って水をぶちまけロープを揺らすため。喧嘩は青年と悪人を知り会わせるため。カバンは投げ置くため。道具箱は人が座るため。手袋は噛むため。青年が悪人と話し込むのは振り向いて娘に驚くため。青年が父親の所在を尋ねるのは娘とキスするため。紙はひきちぎるため。湯は煙を吐き出すため。鳥籠は目隠しされるため。樽がバスタブに。見張りが酒を飲むのは青年に娘を覗かせるため。帽子は取り落とすため。娘が風呂に入るのは青年をほかの女とくっつけるため。ハーモニカは人物を特定させるため。青年がテントに背を向けているのは目隠しをした女を娘と間違えて娘に嫉妬させるため。胸が枕に。髪をとかすのは青年と女の存在に驚くため。ハーモニカは投げ棄てるため。発砲は光るため。金を掘った男は撃ち殺されるため。地面は人が座るため。テーブルは人が立つため。コップは投げ落とすため。壁は人が寄りかかるため。幌馬車は燃やして斜面を転がらせ教会に衝突させて燃やすため。火事は煙を吐き出すため。牧師が教会を出て行くのは彼を助けた妹を殺させるため。ライフルは窓を叩き割るため。窓は人が出入りするため。赤ん坊は投げ渡すため。松明は煙を吐き出すため。服は投げ置くため。教会を燃やすのは悪人とその妹を再会させ、また青年に娘を救出させるため。ドアは殴り壊して通り抜けるため。酒場が厩舎に。松明は投げ棄てるため。スカーフは風に揺られるため。鋤を置いて行くのは持って行くため。身を寄せ合うのはラッパに驚くため。木箱が背もたれに。落馬は拾い上げられるため。馬車は転倒させるため。斜面は人が転げ落ちるため。車輪ははずれて転がるため。馬車の転倒は赤ん坊を忘れさせて拾い上げるため。凸凹は馬車ごと人を放り上げるため。地面を踏みつけるのは土の質に気づくため。噛みタバコは回し噛むため。帽子はトランプを入れるため。トランプは投げ棄てるため。倒木が盾に。岩は人が隠れるため、また寄りかかるため。銃は落とすため。胸は叩くため。看板は投げ置くため。火薬小屋の看板をはずしたのは敵に火薬があることを知られないため。窓枠がフレームに。銃身は線を刻むため。髭は投げ棄てるため。壁は撃ち割るため。ライフルは倒し置くため。ブーツは脱いで投げ棄てるため。カンは人が寄りかかるため。小屋に大勢入って来るのはみんなで爆死するため。爆破は大砂塵を舞い上げるため。青年が残ると主張するのは殴られて失神するため。人は担ぐため。帽子は脱ぎ捨てるため。光が帯に。峡谷なのはひとりずつ立ちはだかるため。草は風に揺られるため。
■「UPSTREAM」(1927) 60分9/5
タバコは煙を吐き出すため(凄まじく)。ナイフは光るため。タバコは吸ってキスをするため。ネクタイは締めるため。壁は人が寄りかかるため。機械は煙を吐き出すため。帽子は叩き置くため、また脱ぐため(よく脱いでいる)。階段はガムをくっつけるため。人は人にぶつかるため。階段は女の脚を見せるため。ダンスは階下のシャンデリアを揺らすため、また天井を崩れさせ煙を撒き散らすため。新聞は丸めて人の頭を叩くため。調味料、パン、バナナは奪い合うため。足は脚を触るため。机は叩くため。指は鳴らすため。ほっぺたはつねるため。椅子はその上に人が乗るため、また人が立つため。スカウトはされないため。握手はナプキンとするため。鏡は拭くため。ドアは人がもたれるため。息は白を吐き出すため。食事は一同を会させるため。しゃれこうべの楊枝入れはハムレットのセリフを言わせるため。格子は影を投射させるため。床は踏み鳴らすため。盾は落とすため。槍は倒し置くため。愛の告白が借金の申し込みに。ストッキングは札を挟むため。同行はできないため。トランクは叩き落とすため。ダンスは人から逃げるため。手紙は来ないため。ラックはいじるため。マントルピースは人が寄りかかるため。台本は叩きつけるため。拍手は打ち鳴らされるため。壺?は投げるため。マントは彫像をしまうため。新聞は落とし置くため。ライトは点滅させるため。花は女に渡して落とし棄てるため。車は煙を撒き散らすため。ローソクは風に揺られるため。トランクは倒すため。セリフは重複させるため(WHAT!)。頭は掻くため。家賃は届かないため。モノグルは落とすため。ダンスは中断させて転ばせるため。飾りは揺れるため。人は人を遮るため。フラッシュは光と煙を吐き出すため、また煙の中から人を出現させるため。ブーケは落として拾わせるため。花束は投げ渡すため。結婚式が男の歓迎パーティに。帽子は交換するため。恩は忘れられるため。ブーケは投げ渡すため。来賓はいないため。パーティは2階で昔の恋人たちを2人きりにさせるため。花は落とすため。お尻は蹴飛ばすため。階段は人を転げ落としてアクロバットにさせるため。花嫁が2階に行くのは男を階段から転げ落とすため。人は飛び越えるため。帽子は振るため。キャメラマンは階段を転げ落ちるスターを撮るため。
■「四人の息子」(1928)96分 8/25
髭は撫でつけるため。帽子は脱ぐため(頻繁にみんなが帽子を脱いでいる)。杖は落として拾うため。タバコは煙を吐き出すため。チェスはちょっかいを出すため。木々は風に揺れるため。洗濯物は引き出しに入れて四人の息子を紹介するため。草は噛むため。木々は影を落とすため。炉は煙を吐き出すため。鉄を打つのは火花と煙を吐き出すため。熱した鉄は水に入れて煙を吐き出すため。壁は人が寄りかかるため。手紙は逆さに見るため。汽車は煙を撒き散らすため(凄まじい)。マッチは投げ棄てるため。モノグルははずすため。ボタンは掛け忘れてから掛けるため。麦わらは司令官の頭からばら撒いて殴られるため。馬車は藁を撒き散らして飛び降りるため。帽子は埃をはたくため。お湯は煙を吐き出すため。木々は影を落とすため。客は追い払われるため。帽子は投げるため。誕生パーティは父親の不在を知らしめるため、また4人の息子を最後に集わせるため。モノグルは落とすため。茶碗は札束を忍ばせるため。ビールの泡は吹き飛ばすため。祝辞は邪魔されるため。紙は叩き置くため。椅子は人がもたれるため。帽子はその上に人が座るため。帽子は振るため。地面は人が座るため。車は煙を吐き出すため。お尻は叩くため。肘掛は人が座るため。次男がアメリカに移住するのはアメリカ人として従軍させドイツ兵の四男を看取らせるため、また母親をアメリカへ行かせて再会させるため。ブランコは揺れるため。雲は立ち込めるため。グラスは叩き割るため。ヘルメットは整備するため。手は顔に影を落とすため。鐘は揺れるため。光が帯に。旗は振られるため。紙吹雪は舞い落ちるため。ポーチは人が座るため。ハンカチは振るため。犬は帽子をかぶせるため。猫は道を横切り司令官に殺されるため。花は投げ舞わせるため。汽車の屋根は人が座るため。シャンパンは泡を飛ばすため。帽子は酒を入れてかぶるため。ショーウインドウは埃をはたくため。ほうきが槍に。戦争ごっこはできないため。バスタブは落としてお湯をぶちまけるため。ホウキがライフルに。耳はエンピツを挟むため。壁は影を投射するため、また人が寄りかかるため。封筒と手紙は落とすため。鳥は飛び立つため。石は川に投げて波紋を生じさせるため。水面が鏡に。母親たちがクリスマスプレゼントを包装するのはそこへ黒枠の手紙を配達させるため。友人がバスの屋根なしの二階でたばこに火をつけるのは風をよけるためにかがませて横に座った親友に気づかせないため。鍋は煙を吹き出すため。薪、帽子は投げ置くため。傘は人が隠れるため。ケーキはないため。配給は子供たちにあげるため。ヘッドライトは光を投射するため。ローソクがマッチに。ステッキは人を差すため。たき火は煙を撒き散らすため。羊飼いの四男は髪を剃り落とされるため(羊のように)。群衆は人と人を引き離すため。窓の位置が高いのは母親を背伸びさせ四男の身を窓から乗り出させるため。ランプは揺らすため。霧は立ち込めるため。石垣が盾に。人は地面に這いつくばるため。四男が兄弟で唯一ブロンドの縮れ毛なのは丸坊主にさせて戦場で再会した次男が一目で四男だと分からないようにさせるため。司令官は四男を丸坊主にするため(最初に戦場の兄弟の再会シーンが想定されそのために冷酷な司令官が設定されたと見える)。ペンダントは人物を特定させるため。木の葉、人はシルエットを投射させるため。コップ等は投げ置くため。服が布巾に。ベルト、服は投げ置くため。道具箱を開けて整理するのは蓋で配達人の接近を遮るため。タバコは投げ棄てるため。ガラスが鏡に。帽子がうちわに。ナイフがスプーンに。パンは投げ渡すため。揺り椅子は揺れるため。手紙を渡すのは奪われるため。手紙が出て来ないのは配達人の到着を間に合わせるため。母親が字を読めないのはそれでも4人の息子を育てたことを指示させるため。手紙は読み継がれるため、またキスをするため。息子が3人死ぬのは母親をアメリカに行かせるため。よそ見をするのはカンニングをさせるため。スカートは引っ張るため。女の子をトイレに連れていくのはふとしたキッカケで母親が思い出したり忘れたりすることを指示させるため。帽子を子供に預けるのは帽子を列車のステップに置かせて追いかけるため。椅子が洋服掛けに。盗み酒と盗み食いは親子の類似性を指示させるため。船は煙を吐き出すため。テストに受からないのは母親を放浪させて疲れさせ次男のソファーで眠っているところを再会させるため。格子は影を投射させるため。電車に揺られるのは吊革につかまるため。満員電車と人ごみは母親を疲れ果てさせるため。歩道は人が座るため。歩道に座るのは警官に保護されるため。レインコートは光るため。テーブルはハマキを置くため。空瓶は母親が警官を歓待したことを指示させるため。ローソクは風に揺られるため。暖炉は母親の顔に光を当てるため。椅子がベッドに。
■「血涙の志士」(1928) 70分 12/4
木々は風に揺られるため。タバコは煙を吐き出すため。帽子は脱ぐため。手紙は握りしめるため。煙突は煙を吐き出すため。鳥は舞い飛ぶため。暖炉の炎は人をキャメラから遮るため。人はシルエットを投射させるため。暖炉は幻想を見るため。木の枝は頭にぶつけて揺らすため。霧は立ち込めるため(凄く)。ローソクは風に揺られるため。客は密告者の正体を執事から知らされるため。酒は飲むため(ひたすら)。木はシルエットを投射させるため、また人をキャメラから遮るため(マクラグレンの横移動の時など)。灯りを点けるのは出来事を特定させるため。帽子は握りしめるため。腕は組み直させるため。サインはし直させるため。燭台は人がしがみつくため。ステッキは振りかざすため。ローソクは煙を撒き散らすため。ハンカチは落とすため。ステッキは倒し落とすため。立つのは立てないため。酒を飲むのは鏡の前に置いてあるボトルを鏡の中の男に投げつけて窓を割るため。去るのは呼び止められて振り向くため。ドアは人を締め出すため。犬は吠えるため、またバリアに。鞭は馬に舐めさせるため。地面は煙を撒き散らすため(ひたすら)。塀は人が座るため、また人が寄りかかるため。地面は人が座るため。柵は人が寄りかかるため。質問するのは嘘をつかせて妻に聞かせるため。弾丸がほどこしに。帽子は振るため(よく振る)。馬は人を落馬させるため、また障害物を飛び越えるため(過剰なまでに)。水面は馬で着地したり人を落下させて水しぶきをあげるため。柵は叩き壊すため(エキストラ出演のジョン・ウェインが)。荷車はロバごと傾かせるため(ここでもジョン・ウェインが荷車に乗っている)。馬は馬で飛び越えるため。帽子は放り上げるため。騎手が失踪するのは青年に交代させて勝たせ密告者に馬を撃ち殺させて孤立させるため。ステッキは落とすため。ローブは影を落とすため。毛布は叩き置くため。酒を飲むのは道具箱を開けて蓋の裏の銃に気づくため。ボトルは投げ棄てるため。銃は煙を吐き出すため。握手はしないため。トラックは密告者を叩き出すため。タバコは投げ棄てるため。ステッキはカウンターを叩くため。柱は人が寄りかかるため。コインは投げ置くため。グラスは叩き置くため、また叩き割るため。机は人が乗り上げるため。財布は叩き置くため。ローソクはタバコに火を点けるため。服は落とし置くため。椅子は足を乗せるため。車は人がしがみつくため。格子は影を落とすため。車はロープを引っ張らせて鉄格子を壊すため。壁は人を落下させるため。マシンガンは煙を吐き出すため。車は門を突き破るため。水面は揺れる光と波紋を生じさせるため(まるで溝口のような霧の中の船の移動撮影)。机は人が座るため。靴はマッチを擦るため。凄むのは和ませるため。服、スカーフは落とし置くため。鞭は人を殴るため。本は投げ置くため。肘掛けは人が座るため。荷車は人が隠れるため。荷物は人が寄りかかるため。灯油の染みたハンカチはローソクで火をつけ暖炉へ投げ込んで燃やすため。受話器は叩き置くため。ナイフは回転させるため、またテーブルに投げ刺すため、また落とし棄てるため、また投げ棄てるため。燭台は倒し落とすため。ローソクを荷物の上に置くのは突き飛ばされた青年にローソクごと荷持を倒させて家に火をつけさせ炎と煙を吐き出させるため。銃は落とし棄てるため。車のステップは人が乗るため。水面が鏡に。バルコニーは人ごと崩れ落ちるため。
■「悪に咲く華」(1930) 77分8/14
スポットライトは光を投射するため。帽子は振るため。トラック、花瓶?は壁に影を落とすため。ライトは消すため。ガラスが鏡に。銃は煙を撒き散らすため。柱が下敷に。背広は着替えるため。帽子は投げ置くため。レコードは人物を特定させるため、また止めるため。アゴは叩くため。手をつなぐのは兄を退出させるため。客は追い出されるため。壁、机は人が寄りかかるため。タバコは煙を撒き散らすため。「めがね男」は妹の恋人を怒らせるため。手は職業を特定させるため。財布、書類は投げ置くため。強盗、選挙は男を戦争へ行かせるため。時計は投げ渡すため。口は挟めないため。ホコリは払うため。タバコは吸えないため。火は点けてもらえるため。兵士を褒めるのは時計を盗まれるため。将校の息子は彼の妹と男を懇意にさせてから男の幼馴染に妹の子供を誘拐させ2人を対立させるため。ボールは窓ガラスを割るため、また将校の馬のお尻にぶつけて落馬させるため。バットがライフルに。ワインが女に。腕章は剥ぎ取られため。服は叩き置くため。鍋は煙を吐き出すため。袋は投げ棄てるため。ドアは叩き閉めて置物を落として割るため。指輪は女の胸元に落とすため。車輪は人がよじ登るため。地面は煙を吐き出すため。女が兵士に花を渡すのは兵士を落馬させるため。爆弾は煙を撒き散らすため、また鳴り響くため、また家を破壊して木材を撒き散らすため。マシンガンは鳴り響くため。馬車は横転するため。場所は言い間違えるため。セリフは重ねるため。勲章は投げ置くため。帽子は落とすため。ベッドはその下にヘルメットを置くため。包丁は机に突き刺すため。帽子は手袋を入れるため。結婚はできないため。机は足を乗せるため。言語は使い分けるため。タバコは投げ棄てるため(指で弾いて見事に投げている)。椅子は足を乗せるため。銃は投げ渡すため。ガラスは撃ち抜くため。密告者は幼馴染に殺されるため、幼馴染を男の家族に会わせるため。話し込むのはその隙に時計の針を動かすため。タバコは落とすため。木箱は人が座るため。マッチは投げ棄てるため(指で弾かれ放物線上に煙を発しながら見事に投げ棄てられている)。椅子は逆さにされている。カウンターは叩くため。ラベルは張り替えるため。霧は立ち込めるため。汽笛、鐘は鳴り響くため。柵は乗り越えるため。ナイフは鍵を開けるため。銃は投げ置くため。コートは子供を包むため。カーテンは撃ち抜くため。銃は落とすため、またランプを倒し撃ち暗闇で光り輝くため。人は扉に影を落とすため。グラスは落として銃撃の合図に。銃はポケットごと撃ち抜くため。スイングドアは開閉するため。
■「河上の別荘」(1930)84分 8/27
霧は立ち込めるため。汽笛は鳴り響くため。塀はその上を人が走るため、またそこから飛び降りるため。帽子、服は投げ置くため。パンクは置き去りにするため。柵は人がくぐり抜けるため。タバコは煙を吐き出すため。博愛はできないため。タオルは風に揺られるため。柱、壁は人が寄りかかるため。タバコは投げ棄てるため。ハープは鳴り響くため。耳は歩くため。脱走するのは舞い戻るため。タイプライターは鳴り響くため。机は人が座るため。ハマキはないため。ネクタイは投げ置くため。同房なのは殴られるため。枕は腕に挟むため、また奪い合うため。格子は影を投射させるため。手は叩かれるため。ちょっかいを出すのは利き腕で殴られるため。砂は手から手へと落とすため。あだ名は反応しないため。スカートは風に揺られるため。なぞなぞは男と女を2人きりにさせるため、また謎でないため。感謝するのはスカートの裾に手紙を隠すため。窓枠は人が座るため。ハンカチは振るため。帽子は脱ぐため。靴を磨くのはスカートの裾の手紙を取るため。セリフは重ねられるため(「NO~」とみんなで言う)。男が所長に伝言を依頼するのは所長にペンを取りに行かせるフリをさせて退出させ女囚と二人きりにさせるため。女囚に所長室で家庭教師をさせるのは男と二人きりにさせるため。木、服は風に揺られるため。ポケットに手を入れるのは驚いて出すため。教会は男と詐欺師を会わせるため。面会は詐欺師に恋人の名を知らせてゆすらせるため。ボールは手の甲で跳ね上げるため。タオルは振り回すため、また投げ渡すため。キャッチボールは背後の女と会話をするため。詐欺師に男をゆすらせるのは刑務所から投手とその相棒を脱獄させた後再び刑務所に帰還させるため。椅子はその上に人が乗るため。ガス管は落とすため、またサクスホンに。腹巻はハサミを隠すため。かつらは投げ渡すため。服はかつらを隠すため。机は人が寄りかかるため。椅子は人に殴りかかるため。洗濯板?は鳴り響くため。歌は人を泣かせるため。ライトは消して脱走するため。受刑者のショーは2人組を脱走させるため。地面は煙を撒き散らすため。椅子は放り投げるため。帽子は落とすため(不可抗力か?)。写真立てを取るのはガラスの棒を揺らすため。リンカーンが父親に。椅子は引くため。スプーンは落とし置くため。来客は男をテーブルから弾きだすため。草は噛むため。木々は影を落とすため。ピクニックはその隙に母親に債券を買わせてから取り戻すため。スボンは叩くため。タバコを断るのは吸うため。肘掛けは人が座るため。息子が母親に呼ばれるのはその隙に2人組を詐欺師の事務所に忍び込ませるため。指は鳴らすため。生垣は飛び越えるため。すりガラスはシルエットを投射させるため。カバンは投げ渡すため。地面は人が座るため。口は挟めないため。ベンチは足を乗せるため。帽子は振るため。荷物はその上に人が座るため、また人が寄りかかるため。帽子は詩集を入れるため。投手が貨物車の扉を開けるのは詩集を風で吹き飛ばし詩を2人の口から女に伝えるため。ルールを実演するのはルールを破るため。バットはつま先を潰すため。鐘は鳴り響くため。髪は風に揺られるため。銃は投げ置くため。ハマキは吸えないため。バットが指揮棒に。
■「海の底」(1931)89分 8/15
タイプライターは鳴り響くため。砲身は人が寄りかかるため。潜水艦が浮上、潜航するのは水しぶきをあげるため。柵は足を掛けるため。写真は撮れないため。返事は言い間違えるため。帽子は振るため。地面は滑って転ぶため、また人が座るため。マストは影を投射させるため。ハシゴは壊れて人を海に落下させ水しぶきをあげさせるため。帽子は投げ棄てるため。マストが高飛び込み台に。古参兵が泳げないのは彼を助けた少尉を印象付けるため。帆は風に揺られるため。柵は人が座るため。野菜は投げ渡すため、また投げつけて帽子ごと人を吹き飛ばすため。テラスはよじ登って落下するため。タバコは女に吸われるため、また煙を吐き出すため。カウンターは叩くため。船が撮影禁止なのは女に通訳させて船長と知り合わせるため、また女と記念写真を撮るため。ヒラヒラは風に揺られるため。椅子が洋服掛けに。すだれは上げるため。マッチは投げ棄てるため。壁は人が寄りかかるため。帽子は奪われるため。カウンターは人がその上に立つため。タバコは口の中に入れてから出すため。帽子は振り落とすため、また投げ渡すため。手摺はドレスを掛けるため、また人が座るため。帽子は投げ置くため。水面は輝くため。壁は影を投射するため。机は人が座るため。指輪は人を特定させるため。話はできないため。手摺は飛び越えるため。人、建物はシルエットを投射させるため。汽笛は鳴り響くため。木々は風に揺られるため、また影を落とすため。荷は人が寄りかかるため。酒を飲むのは船に乗り遅れて海に飛び込み敵補給船に忍び込んで殺されるため。泳ぐのは水面を光り輝かせるため(スパンコールのように見事に輝いている)。旗は風に揺られるため。帽子はかぶり替えるため。積荷は人が隠れるため。船底はトンカチで叩き壊して浸水させ水しぶきをあげさせるため、また船を沈没させて水しぶきをあげさせるため、また女を米軍に救助させて捕虜にさせるため。ドラム缶は燃やして黒煙を撒き散らすため。黒煙は海面に影を投射させるため。ロープは影を投射させるため。リボンは風に揺られるため。荷物は落とし置くため。逃げるのは逃げられないため。国籍は言い間違えるため。からかうのは殴られるため。「赤ん坊」は投げ渡すため。潜望鏡は影を投射させるため。船は人が隠れるため。地面は人が寝そべるため。大砲は煙を吐き出すため、また水しぶきをあげるため、また鳴り響くため。人が海に飛び込むのは水しぶきをあげるため。帽子は重ねてかぶらせるため。お尻は蹴飛ばすため。受話器は落とし置くため。吊るされた荷物は揺れるため。船室は爆破されて煙と木片を撒き散らすため。ホースは人の顔に水をぶっかけるため。ポールは人がしがみつくため。大砲はシルエットを投射させるため。マシンガンは鳴り響くため。魚雷は水しぶきを海中に進ませるため。浸水は水しぶきをあげるため。人、船はシルエットを投射させるため。
■「人類の戦士」(1931) 99分 10/20
実験は泡を吹き出すため。人馬はシルエットを投射させるため。進言は聞かれないため。机は叩くため。ブラインドは上げるため。壁は人が寄りかかるため。タバコは煙を吐き出すため(非常に煙っている)。英語はしゃべれないため。赤ん坊は泣き響くため。人は間違えるため。雑巾は叩きつけるため。看護婦が掃除婦に。立ち上がるのは忘れるため。床掃除は男と巡り会うため、また泡を掃き出すため。通りかかる看護婦は話題を変えさせるため。机は人が座るため。レバーは叩き押すため。口は挟めないため。タバコを吸うのは咳き込ませるため、また病原菌の付いたタバコを吸って死ぬため。本が踏み台に。柱は人が寄りかかるため。木箱は人がその上に立つため。カーテンは落ちるため。エンジンはかかりにくいため。ヘッドライトは光を投射するため。格子は影を落とすため。グラスは滑らせるため(カウンターの上を)。椅子は傾けるため。食事は食べないため。仕草は真似るため。新聞は燃やすため。椅子は人ごと倒して虫歯を抜くため。コインは投げ渡すため。服は投げ置くため。鍋は煙を吐き出すため。煙は影を落とすため。マッチは投げ棄てるため。ペンはくわえるため。殴るのは殴られるため。妊娠は流産するため。木箱、樽は人が座るため。クラクションは鳴り響くため。指は鳴らすため。紹介は後回しにするため。机は人が寄りかかるため。飲みには行かないため。ローソクは風に揺られるため。マントルピースは人が寄りかかるため。雪は舞い落ちるため。ガラスが鏡に。散歩はしないため。マッチ箱、帽子は落とし置くため。バーナーの炎は揺れるため。ゴミ箱?はボトルを入れるため。花はいらないため。抱擁は新聞の見出しを夫に見せるため。写真は撮らせないため。発見は先を越されるため。水面は地上に揺れる光を投射するため。ネズミは影を落とすため。旗は風に揺られるため。ハマキは吐き棄てるため。シーツは投げ置くため。帽子は叩きつけるため。受話器は落とし置くため。ビールを一緒に飲むのは後に再会するため。帽子は脱ぐため。汽笛は鳴り響くため。見送りの妻は同行するため。木槌は投げ置くため。手摺は影を投射させるため。紙は丸めて投げ棄てるため。タバコを机に置くのは病原菌を垂らしたタバコを妻に吸わせて殺すため。霧は立ち込めるため。地面は人が座るため。たいまつは放り上げるため。家は燃やして炎と煙を吐き出すため。壁は影を投射するため。赤ん坊は手遅れなため。注射器は落とし割るため。ブラインドは影を投射させるため。雨は降り響くため。雷は鳴り響くため。雨は降り注ぐため。水は無いため。歌うのは呼ばれたことに気づかないため。背もたれは人が座るため。ドアの下は人影を投射させるため。電話はシルエットを投射させるため(まるで「晩春」(1949)の壺のように)。受話器は揺れるため。鐘は鳴り響くため。グラスは落とし割るため。ドアは開けて光を差し入れるため。帽子は落とすため。助けはいらないため。グラスは壁に投げつけるため。服は人がすがりつくため。フラッシュは光るため、また煙を吐き出すため。人はキャメラの前を横切るため。ビーカーは影を落とすため。紙は撒き散らすため。昼食会は出席しないため。
■「ドクター・ブル」(1933)77分 8/16
汽車は汽笛を鳴り響かせるため、また煙を撒き散らすため。バッグは落とし置くため。煙突は煙を吐き出すため、また影を投射させるため。電話は通じないため。椅子が洋服掛けに。新聞は叩き置くため。帽子はかぶり替えるため、また叩き置くため。格子は影を投射させるため。歌声は鳴り響くため。木々は影を落とすため、また風に揺られるため。女の家には行けないため。タバコは落とし置くため。柱は人が寄りかかるため。ソファーがベッドに。肘掛けは人が座るため。マントルピースは人が寄りかかるため。椅子は引かないため。叔母の耳が遠いのは電話に出ないで医者のゴシップを流させるため。お産は他の患者の治療を遅らせるため。地面は影を投射させるため。車は人が通り抜けるため。やかんは煙を吐き出すため。スプーンは落として拾うため。年齢は言い争うため。ポールは人がしがみつくため。バッグは投げ置くため。机は人が寄りかかるため。ボトルは落とすため。帽子の羽は風に揺られるため。柵は車で倒すため。娘が酔うのは車の事故を起こさせて足を医者に治療させ恋人との仲介をさせるため。自己は煙を吐き出すため。メガネはずり落とすため。雨は病原菌を撒き散らすため、また影を投射させるため。小包は振り鳴らすため。コードは落とし置くため。石段は人が座るため。ブラインドは影を投射させるため。エサ箱は人が座るため。草は噛むため。牛は病気になって治療のヒントを与えるため。布巾は落とし置くため。口は挟めないため。新聞は投げ置くため。薬は吐き出すため。帽子は振るため。人はかき分けるため。お菓子は投げ置くため。病理学者に治療できないのは町医者に治療させるため。クラクションは鳴り響くため。服は投げ置くため。帽子は投げ置くため。帰るのは帰らないため。スリッパは蹴飛ばすため。ハンカチは振るため。カバンは投げ置くため。バットはズボンの中の酒瓶を割ってズボンをびしょ濡れにさせるため。
■「肉弾鬼中隊」(1934)64分 7/29
地面は影を投射させるため。馬は人が落馬するため。銃声は鳴り響くため。新兵は撃ち殺されるため。立ち去るのは祈りを捧げるため。祈りは中断されるため。地面は人が座るため。新兵が水筒の水を飲むのは飲めないため、また彼の未熟さを指示させるため。馬が倒れるのは安楽死させるため。帽子が日よけに。木々は風に揺られるため。水場で水を飲むのは水しぶきをあげるため。木々は影を落とすため(徹底している)。水面は地上に揺れる光を投射するため。ヘルメットはタバコを入れるため、また落とし置くため。服は投げ置くため。壁はライフルを立て掛けるため。地面は人が這うため、また寝そべるため。風は砂埃を撒き散らすため。新兵を歩哨に立たせるのは殺されて馬を奪われ出発できなくなるため。剣が墓標に。布は湿らせて絞り水を飲ませるため。草は噛むため。砂漠は逃げ道を塞ぐため。石は池に投げて波紋を生じさせるため。砂は人に投げつけるため。女の話は兵士たちに喧嘩をさせるため。壁は人が寄りかかるため。ヤシの木はよじ登ってから撃たれて落下するため。ロープは叩きつけるため。頭は掻くため。ヘルメットはクジを入れるため。人はシルエットを投射させるため。雲は動く影を地面に投射させるため。木は人が寄りかかるため。斜面は人がよじ登るため、また人が転げ落ちるため。見張りの体調が悪いのは歪曲した画面を撮るため、また殺されるため。銃は煙を吐き出すため。ライフルは投げ置くため。地面は煙を撒き散らすため。倒木は盾に。偵察に出るのは殺されるため、またその仇も返り討ちに遭うため。ライフルは落とすため。聖書が書置きに。タバコは投げ棄てるため。スカーフは風に揺られるため。帽子は振るため。飛行士は撃たれて死ぬため。ライフルは人を殴るため。飛行機はマシンガンを取るため、また燃やされて炎と煙を吐き出し味方を呼び寄せるため。翼は人がくぐり抜けるため。ライフルは飛行機を突き割るため。スコップがナイフに。修道士が発狂するのは撃ち殺されるため、また助けに行った兵士を殺させるため。ライフルは叩きつけるため。鞘は落とし置くため。剣は輝くため。
■「プリースト判事」(1934)78分 7/30
看板は揺れるため。居眠りは起こされるため。手摺は足を乗せるため。法廷は世間話をするため。洗濯物を取り込むのは歌うため。クラブは置き倒すため、また靴を差すため。地面は人が座るため。ゲートボールは甥と娘を再会させるため。娘が花を摘むのは木に登って甥に監禁されるため。ハシゴは人が座るため。判事が恋人たちに見とれるのはヤギにミントを食べられるため。木の枝は振り回すため。うちわは投げ置くため。揺り椅子は揺れるため。木々は影を落とすため。鳥はさえずるため。笑い声は鳴り響くため。生垣は人が隠れるため。判事が甥に法令集を取りに行かせ娘がレモネードを作りに家の中に入るのはその隙に判事に床屋の男を撃退させるため(法令集は存在せずレモネードも飲まれない)。判事がステッピン・フェチットに。ポーチは人が座るため。柱は人が寄りかかるため。靴はマッチを擦るため。道具箱が椅子に。ガラスは鏡に。時計のねじを巻くのは額縁の写真を目にするため。格子は影を投射させるため。ローソクは点けてから消すため、また風に揺られるため。墓参りは元南軍兵の墓参りを目撃するため。ニワトリは蹴散らすため。服はライフルを拭くため。鍛冶屋の主人が忙しいのは使用人と判事を会話させるため。蹄鉄がすり減るのは鍛冶屋の使用人と話をさせるため(蹄鉄はすり減っていない)。靴は首からぶら下げるため。服は投げ置くため。ベストと毛皮は黒人にティキシーを演奏させるため。武勇伝は遮られるため。机は人が寄りかかるため。中傷しないのはするため。キャンデー引きは甥を女から解放するため。メイドは歌うため。手摺は籠を乗せるため、また人が座るため。床屋は前を通った娘を床屋の男に中傷させ元南軍兵に殴らせるため。専用カップは持ち帰るため。クラブは投げ渡すため、また握るため。つまみ食いはできないため。タンバリンは落とすため。ナイフ、コインは投げ置くため。床屋の男がビリヤードをするのはバーで酒を飲んでいる元南軍兵を襲撃し刺されるため。キューは人を殴るため。スイングドアは開閉するため。クラブは地面を叩くため。ゲートボールをするのは情報を聞かないため。クラブは投げ置くため。階段は座るため。服は椅子の上からどけるため。タンは吐けないため。帽子はタンを吐けないため。パイプは吸わないため。判事が床屋で元南軍兵を擁護するのは判事を交代するため。議員を判事に立候補させるのは判事を弁護士にさせるため。声は裏返るため。タン壺は鳴り響いて検事の弁論に水を差すため、また移動するため。床はコップを置くため。帽子は振るため。窓枠、歩道は人が座るため。帽子がうちわに、また投げ置くため。地面は煙を撒き散らすため。復員兵の式典は法廷にディキシーを鳴り響かせるため、またみんなで行進するため。爆弾は土煙を撒き散らすため。銃は煙を吐き出すため。旗は風に揺られるため。火薬詰め棒は投げるため。大砲は人が乗るため。裁判は男を釈放するため。机はその上に人が立つため。ベンチは人が乗り越えるため。太鼓は踏み潰すため。帽子がタン壺に。ハンカチは振るため。
■「俺は善人だ」(1935)91分 8/30
要望は受け入れられないため。無遅刻は男の性格を指し示すため。メモは男の昇進と解雇を知らせるため。ブラインドは影を投射させるため。笑うのは笑えないため。原稿は丸めて投げ棄てるため。窓際で体操するのは街の時計を見て驚くため。枕はその下に時計を入れるため。時計は投げ置くため。風呂はお湯を溢れさせて煙を吐き出すため。人は人にぶつかるため。タバコは投げ棄てるため、また煙を吐き出すため。男が遅刻するのは女の遅刻を際立たせるため(男が遅刻をしなければならない物語上の決定的理由は存在しない)。机は足を乗せるため。指がピストルに。タイプライター?が鏡に。新聞は投げ置くため。鏡は人相を比べて他の客を怒らせるため。帽子は投げ置くため。クラクションは鳴り響くため。口は挟めないため。身分証が銃に。レストランで食事するのは逮捕されるため。車はしがみつくため。椅子は足を乗せるため。フラッシュは光るため。立つのは立てないため。社長が面通しに来るのは面識がないため。エンピツは叩きつけるため。同時刻の強盗は男の疑いを晴らすため。帽子は脱ぐため。頭は掻くため。帽子は拭くため。机は人が寄りかかるため。人がバリケードに。フラッシュは人を失神させるため。輪転機は回転するため。新聞は飛び交うため。机は人が座るため。紙コップは握り潰して投げ棄てるため。靴はみしみし音を出すため。グラスは投げ渡すため。椅子は傾けるため。下戸に強い酒を飲ませるのはギャングを侮辱させるため、また女にキスをさせるため。服、帽子は投げ置くため。夜部屋でライトを点けないのはしゃべってから点けて驚くため。男がギャングに似ているのは逮捕されて別人の証明書をもらいギャングに奪われるため。ネクタイは叩き置くため。靴は投げ置くため。書類がうちわに、また投げ置くため。電話は通じないため。コーヒーをいれるのはエプロンをつけさせるため。新聞は叩き置くため。質問はできないため。格子は影を投射させるため。帽子はコインを入れるため。椅子が洋服掛けに。写真を盗むのは女を感激させてギャングと抱き合わせ拳銃を目撃させて監禁させるため。家に荷物を取りに帰るのはギャングと入れ替わるため。お尻は叩くため。ギャングが眠るのは銃を奪えないため。クラクション、口笛は人を呼ぶため。車は人が寄りかかるため。ドアを閉めるのは音を出すため。お茶は飲まれないため。新聞は手で叩くため。帳簿は渡せないため。壁は影を投射するため。男に街への用事ができるのはギャングを刑務所から逃がすため。ガムテープは口をふさぐため。椅子は人を縛り付けるため。手帳は落とし置くため。絆創膏は傷を偽装するため、また剥がして丸めて投げ棄てるため。ギャングが女に会いに行くのは男のあとから戻ってきて殺されるため。車は煙を吐き出すため。スピード違反は男を走らせるため。大通りは車をよけて横切るため。人はかき分けるため。銀行は入らないため。金を忘れるのは髭を取ってアジトに帰りボスと間違われてボスを殺させるため。樽はマシンガンを隠すため。階段は人が転げ落ちるため。死体を隠すのはマシンガンを置き忘れて監禁されるため。マシンガンは煙を吐き出すため。失神は人物を特定させるため。叔母は監禁されるため。カナリアと猫はラベルを貼られて運ばれるため。浮き輪がアイリスに。
■「男の敵」(1935) 91分8/31
人はシルエットを投射させるため。霧は立ち込めるため(凄く)。手配書は剥がして丸めて投げ棄てるため、また風に舞って足にまとわりつくため。看板は頭をぶつけて揺らすため(2回)。柱は人が寄りかかるため(過剰なまでに)。壁は人がもたれるため。髪、ショール、羽帽子は風に揺られるため。柱はマッチを擦るため。風は砂埃を舞い上げるため。タバコは煙を吐き出すため。ようじはくわえるため、また投げ棄てるため。ゴミ、帽子は風に飛ばされるため。娼婦の客は男に投げ飛ばされるため。ガラスが鏡に。頭は掻くため。懐中電灯は光るため。壁は人が隠れるため。捜索するのは見つけないため。肘がフレームに(キートンが「拳闘屋キートン」(1926)でヒッチコックが「リング」(1927)でやっている)。鍋は煙を吐き出すため。貧困、恋人の夢は男を密告者にさせるため。ドアは閉めて鳴り響かせ男を驚かせるため。帽子がタオルに(何度も顔を拭いている)。ペンは紙にこすれて鳴り響くため。柵は人が座るため。ヘッドライトは光るため。時計は鳴り響くため。スプーンは落とすため。光が帯に。ライフルはドアを叩き壊すため。銃は光と煙を吐き出すため。窓は人が出入りするため。地面は人が座るため。札は投げ置くため。杖は札を滑らせるため。ボトルは回収できないため。肩を触るのは驚かせるため。コインは落とし置くため。おつりは女に怪しまれるため。ボトルは叩き割るため。人は馬車に放り乗せるため。帽子は脱ぐため。地面に座るのは立ち上がってコインを落とし回転させるため。コインは触れられないため。机は人が座るため。暖炉は揺れる影を投射させるため、また手配書を燃やすため。燃えカスは舞い上がるため。帽子は叩きつけるため(何度も)。銃は落とし置くため。椅子は足を乗せるため。酒は飲まないため、また吐き出すため。グラスは叩き置くため。机は叩くため。帽子は机を叩くため。椅子は蹴り倒すため。帽子はツバを下げるため。見つめるのは殴られるため。唾は吐くため。タバコは投げ棄てるため。カウンターは人がその上に立つため、また人が座るため。紙は叩きつけるため。肩は叩くため。指は鳴らすため。石は投げて窓を割るため。杖は人を差すため。ウェディングドレスは風に揺られるため。杖は人、ドアを叩くため。女将のお盆の酒は男に飲まれるため。お尻は叩くため。帽子は落とすため。女は抱えて落とすため。杖はカウンターを叩くため。ソファーは人ごとひっくり返すため。マントルピースは人がすがりつくため。女が女将を非難するのは男から金をもらうため。グラスは投げ割るため。札は落とすため。布?は舞わせ落とすため。壁は影を投射するため。階段は人が転げ落ちるため。帽子は服の汚れを叩くため。口は挟めないため。立つのは立てないため。証言は遮られるため。手を触るのは銃を見せられるため。金を使うのは合計で20ポンドになるため。板の間は光を差し入れるため。水がしたたり落ちるのは出口を教えるため。壁は人がすがりつくため。膝が枕に。男が眠るのはその隙に恋人を指揮官のアパートに行かせるため、また男の酔いを醒まし罪の意識を喚起させるため(後者が本命。詳しくは論文参照)。ドアは撃ち開けるため。火かき棒は人を殴るため。手摺は人をぶつけて突き破るため、またそこから人を落下させるため。母親が教会に行くのは男を教会で果てさせるため。
■「周遊する蒸気船」(1935)82分 7/16
木の葉は風に揺られるため。船は煙を吐き出すため(凄まじい)、また水しぶきをあげるため。汽笛は煙を吐き出すため、また鳴り響くため(徹底している)。羽帽子は風に揺られるため。タバコは煙を吐き出すため。水面は地上に揺れる光を投射するため(徹底している)。木はロープを巻き付けるため。薬が酒に。薬売りが船で薬を売るのは船長とレースの賭けをするため。新生モーゼが船で布教するのは薬売りに出会い甥の事件を目撃して証人になるため。ドアを開けるのはテーブルは倒すため。帽子は卵を入れるため。机は足を掛けるため。甥っ子が人を殺すのは薬売りと沼地の娘に彼を救出させるため。道具箱はその上に人が座るため。沼地の女の靴が濡れているのは脱がせて盗まれそうにさせ薬売りに守らせるため。壁は人が寄りかかるため。棚が帽子掛けに。木々は影を落とすため。石は窓にぶつけて寝ている人を起こすため。カギの束は投げ落とし渡すため。水面は輝いて揺れるため。髪、スカートは風に揺られるため。鍋は煙を吐き出すため。薬売りが調理道具を娘に差し向けるのはそれを娘に奪わせて襲い掛からせ娘を見直させるため。沼地の娘は調理道具を逆手に握って襲い掛かっている。椅子はその上に人が乗るため。薬売りはナイフを逆手で握っている(のちに順手に持ち帰る)。ナイフは投げ置くため。沼地の娘の父親たちが乱入するのは薬売りに沼地の娘は自分の甥と結婚しているといわせるため(娘と薬売りとの和解が不可抗力によってなされている)。スカートは皿をふくために、またテーブルクロスに。スカートで皿をふくのはスカートがテーブルクロスなのを薬売りに知らせて薬売りの妹の形見のドレスと帽子を娘に受け継がさせて娘にキスをさせるため。ベーコンが焦げるのはキスの余韻を撃ち消すため。娘が空腹なのは娘に調理道具で襲わせるため、またベーコンを焦がすため(娘の空腹ひとつが多くの運動を呼び寄せている)。絞首刑の判決は新しい弁護士の弁護料を必要にさせて見世物小屋を経営させ人形を薪にして燃やすため。教授が失踪するのは見世物小屋を薬売りに残すため。馬車の連結棒は人が座るため。「くじら」の口は人が中に入るため。鞭は「くじら」の口を突つくため。壁は掛物もろとも塗りたくるため。グラントがリーに。木片は木窓を叩くため。のこぎりは弾かれるため。囚人たちは歌うため。ボードは投げ置くため。キスをするのは舵を回転させるため(焦げるベーコンと同様、急回転する舵への緊急的対処がキスの心理的余韻を消している)。船が博物館に。蒸気ピアノ?は煙を吐き出すため。船は壊すため。保守的な町で博物館を開くのはリンチさせて人形に救出させるため。帽子を取られるのは取り返すため。くじらの塩は人にかけるため。帽子は金を入れるため。髪が土産に。鍬、つるはしは掲げられるため(ライフルに)。ポーチは人が座るため。木々は風に揺られるため。帽子は落とすため。囚人たちは退出するため。控訴棄却は牢屋で結婚式を挙げさせるため。オブジェは磨かれるため。帽子がハンカチに。新郎新婦のキスは参列者を「退出」させるため。柱はライフルを立て掛けるため。汽車は光を断続的に投射させるため。保安官が甥っ子に手錠をはめるのはライフルを柱に立てかけさせて娘に奪わせたところで甥っ子に止めさせるため。柱は人がしがみつくため。汽車は煙を撒き散らすため。丸太は人が座るため。帽子は方角を指し示すため、また振るため(ひたすら振られている)。汽笛の取っ手は引っ張って揺らすため。旗は振るため、また投げ捨てるため。柵は人が座るため。窓は人がしがみつくため。唾は人の顔にかけるため。帽子は叩きつけるため。新生モーゼを探しに川を上るのは引き返してレースに参加するため(新生モーゼはレース参加後に見つかっている)。知事に会いに行くのは川を引き返らせるため。レースへの準備時間がないのは薪を不足させて色々なものを竈に投げ込むため。パイプは大砲に火を点火させるため。大砲は煙を吐き出すため。旗は風に揺られるため。薪は投げ入れるため。竈は燃え盛るため、また煙を吐き出すため。ハンカチは振るため。木の葉は画面の手前にナメるため。投げ縄は人を捕まえて川を引きずるため。松明は煙を吐き出すため。階段は家具を滑り落とすため。家具、デッキ、救命ボート、人形、ラム酒が薪に。ボートは落下させるため。蒸気船はけん引されるため。窓枠は人が座るため。カップは投げるため。斧は投げ置くため。人形は投げ落とすため。敵船に引き離されるのは追いつくため。機関士がラム酒を飲むのは新生モーゼにラム酒を奪われ竈に投げ込ませるため。ラム酒は爆発するため、また爆風を撒き散らすため。叔父が薬売りなのはラム酒を薪にするため。新生モーゼが宗教家なのはラム酒を禁止させ竈の中へ「処分」させるため(脚本が実によく練られている)。傘は振るため。優勝カップは渡されないため、また投げ渡すため。楽隊の演奏は会話を聞こえなくさせるため。処刑はされないため。
■「虎鮫島脱出」(1936)94分 9/4
たき火は炎と煙を撒き散らすため。家具はたき火に投げ入れるため。帽子、ハンカチは振るため。たいまつは煙を吐き出すため。ランプは消すため。暗殺者のナイフは逆手に握られている。暗殺者が舞台に飛び降りるのは脚を怪我して治療した医者を共犯者にさせるため、またブーツを切って脱がせて名前を見せて医者を投獄させるため。劇場が暗殺現場に。石畳は蹄を鳴り響かせるため。雷は鳴り響くため。光が帯に。雨はしたたり落ちるため。ブーツは投げ置くため。木箱が添え木に。言葉は遮られるため。ナイフは名前を削り消すため。金は取り返されないため。大演説は孫に聞かせるため。机は叩くため。柵は人が乗り越えるため。ドアは叩き閉めるため。本は投げ置くため。娘が人形で遊ぶのはブーツを兵士に見せるため。人形を落とすのは修理がてらブーツの名前を見つけるため。ステッキは人を差すため。柵は人が座るため。傘は振り回すため。平等は不平等なため。頭は籠を乗せるため。椅子は足を乗せるため。人形は燃やすため。格子は影を投射させるため。ガラスが鏡に。ランプの炎は風に揺られるため。発言は無視されるため。手摺は影を投射させるため。暗殺者が死ぬのは証言させないため。人は間違えるため。帽子が目隠しに。水面は揺れ輝くため。石は投げて波紋と水しぶきをあげるため。壁は人が寄りかかるため。鎖は落とし置くため。エサは堀に投げ入れて水しぶきをあげるため。握手はしないため。門の扉は閉められるため、また影を投射させるため。ローソクは消さないため。道具箱の中身はボトルを除いて放り出されるため。窓枠は人が座るため。椅子は倒すため。石鹸は落とし置くため、また金具を隠すため。床は踏み鳴らすため。ハマキは輪っかを作るため、また煙を吐き出すため、また投げ棄てるため。鍵は叩き置くため。棒は投げ置くため。大砲、壁は人がよじ登るため。サーチライトは光を撒き散らすため。壁は人が隠れるため。レンガは落として水しぶきをあげるため。大砲はロープを結びつけるため。波は鳴り響くため。銃は煙を吐き出すため。レンガは撃ち抜くため。人は落下して水しぶきをあげるため。水面は撃って水しぶきをあげるため、また鮫を逃がすため。排水溝は人が隠れるため。波は水しぶきをあげるため。霧は立ち込めるため。脱走はできないため。うちわは投げ置くため。地面は人が座るため。大砲は人がもたれるため。帽子は落とすため。軍医が倒れるのは黒人に反乱を起こさせ医者に説得させるため。疫病は医者を解放させるため。つっかえ棒は倒し置くため。右腕は左手で触れるため(ハリー・ケリーの癖)。馬車、マットレスがバリケードに。ライフルは投げ棄てるため。窓は人が出入りするため、また叩き割るため。風は鳴り響くため。嵐は蚊を吹き飛ばすため。雷は光るため。補給船は補給をしないで医者を怒らせ砲撃されるため。大砲は光と煙を吐き出すため、また水しぶきをあげるため。帽子は脱ぐため。椅子が下敷に。ブラインドは影を投射させるため。
■「メアリー・オブ・スコットランド」(1936)120分 8/18
壁は影を投射するため(多い)。水面が鏡に。霧は立ち込めるため。たいまつは燃えたぎるため。席は外さないため。貴族は女王を怒らせるため。服は叩き置くため。階段は人が座るため。たいまつは光を反射させるため、また煙を吐き出すため。たき火は煙を吐き出すため。窓枠は人が座るため。帽子、たいまつは振るため。バグパイプは鳴り響くため。説得はされないため。剣は鐘を打ち鳴らすため。書類は落とすため。壁は人が寄りかかるため。バグパイプは人物を指示するため。ドアは閉めるため。暖炉は煙を吐き出すため。服は落とし置くため。使者は女王を怒らせて結婚させるため。帽子は叩き置くため。椅子は蹴飛ばすため。ハンカチは振るため。?は落として拾うため。書類は机の上を滑らせるため。剣は投げ置くため。旗は風に揺られるため。地面は人が座るため。槍は倒すため。スカートは人がキスをするため。剣は投げるため。ナイフは逆手で握られている。人は引きずるため。書類は暖炉で燃やして手で揉み消すため。剣は書類を突き刺すため。椅子は転がすため。地面は煙を撒き散らすため。馬は人を落馬させるため。クーデターは鎮圧されるため。手袋は人を叩くため。マントは投げ置くため。椅子は洋服掛けに。樽は投げるため。導火線は煙を吐き出すため。城は爆破して煙を撒き散らすため。星は流れるため。ローソクは煙を撒き散らすため。剣は足で折り投げ棄てるため。手袋は人に投げつけるため。バリケードは馬で飛び越えるため。ローソクは点滅させるため。水面は波紋を生じさせるため、また光るため。袋は投げ置くため。雷、風は鳴り響くため。雷は光るため。貴族の反逆は女王を姉のもとに行かせるため。木々、カーテン、衣服、天蓋は風に揺られるため。風がバグパイプの音に。布は落とすため。ローソクの芯は煙を吐き出すため。祭壇は人がすがりつくため。帽子、首飾りは取られるため。
■「ハリケーン」(1937)101分 8/21
船は水しぶきをあげるため。木々、旗は風に揺られるため。地面は人が座るため。窓枠は足を掛けるため。鐘は鳴り響くため。ロープを切るのは人を転げさせるため。水面は飛び込んで水しぶきをあげるため。帽子は振るため。マストが高飛び込み台に。花輪は投げ落とすため。木はよじ登るため。花輪は投げ落とすため。帽子は脱ぐため。水面は地上に揺れる光を投射するため(凄く)。服は脱がせるため。木々は影を落とすため。お湯は煙を吐き出すため。スピーチは新郎新婦を見失うため。木はキャメラの手前にナメるため。水面は輝くため。スダレを上げるのは上昇する光を投射するため。帆はシルエットを投射させるため。袋は人を入れるため。船に乗るのは泳いで引き返すため。帽子は人物の位を特定させるため。波は水しぶきをあげるため。タバコは煙を吐き出すため。扇は人の顔を叩くため。柵は人が乗り越えるため。酒場は有力者を殴って投獄されるため。格子は影を投射させるため、またタバコをもみ消すため。石は運ぶため。鞭は体にあざを点けるため。斜面は人が転げ落ちるため。崖が高飛び込みの台に。作業は男を逃走させるため。銃弾は水しぶきをあげるため。コーヒーを飲むのは海面の男を見つけないため。逃げるのは捕まって刑を重くするため。水面は波紋を生じさせるため。首輪は投げ棄てるため。髪は風に揺られるため。壁は掘り破るため。塀は人が飛び越えるため、また撃ち抜くため。車輪は人を縛り付けるため。水は人の顔にぶっかけるため。穴は人を落下させるため。壁は影を投射するため。人は椅子ごとひっくり返すため。首つりは逃走するため。銃は煙を吐き出すため。サイレンは鳴り響くため。麻袋は槍で突き刺すため。石は窓を割るため。水がめは撃ち割るため。ライフルは窓を割るため。窓は人が出入りするため。風見鶏は回転するため。駒は弾き飛ばすため。倒木は人が座るため。酒はたき火を燃えたぎらせるため、また吐き出すため。食べ物は投げ棄てるため。看守を殺すのは禁断の地へ逃げるため。風は鳴り響くため。ハンカチは落とし置くため。息は泡を吹き出すため。挌闘は水しぶきをあげるため。鮫は食われるため。ナイフは逆手で握られている。帆は風に揺られるため。イカダはしがみつくため。船で沖に出るのは男を救助するため。船はシルエットを投射させるため。荷物は投げ置くため。木の葉はかき分けるため。ハリケーンはローソク、カーテン、衣服を揺らし、ドアを開閉させて光と闇を交差させ、椅子を倒し、本のページをめくり、カーテンを揺らして揺れる影を投射させ、網を揺らし、窓を開けて花瓶を落とし、紙を舞わせ、海水を舞い上げて水しぶきをあげさせ、家を吹き飛ばし、大木をなぎ倒して人を圧死させ、旗をちぎり、船を転覆させ、大木を人ごと空中に舞い上げ、津波を惹き起こすため。津波は人を押し流し、教会の壁を破って崩壊させるため。鳥は飛び去るため。帽子は投げ棄てるため。ロープは揺れるため。教会が避難所に。船は出産するため。行政官が沖へ出るのは残った妻を男に助けさせてから再会するため。妻が教会に避難するのは男に救助されるため。倒木がイカダに。たき火は煙を撒き散らすため。足跡は人物を特定させるため。スカーフと袖は風に揺られるため。
■「四人の復讐」(1938)84分 8/14
サーベルは影を落とすため。旗、木々は風に揺られるため。木々は影を落とすため。すだれは揺れるため。格子は影を投射させるため。電報はくわえるため。法廷は退廷するため。デートは中止されるため。恋人が賊に。机は人が寄りかかるため。タバコは煙を吐き出すため。クラクションは人を呼ぶため。地面は人が座るため。銃声は鳴り響くため。ドアは押し開けるため。大佐が一人で書類を整理するのは殺されるため。書類は盗まれるため。新聞は丸めるため。四男を仲間にしないのは仲間にするため。ポーチは人が座るため。ハイヒールを脱いでいるのはタクシーの不在を指示するため。ドレスがコートに。咎めるのは謝るため。机は叩くため。タクシーが死体置き場に。電報は投げ棄てるため。服は落とし置くため。お盆は叩き落とすため。椅子はライトを叩き割るため、また投げるため、また人を殴るため。手摺は人が乗り越えるため。人は自動ピアノにぶつけて始動させるため。人は衝立ごと倒すため。グラスは落とし割るため。コンパクトは顔を隠すため。ダンスは踊れないため。壁は人が寄りかかるため。銃は持ち主を特定させるため。コインは噛むため。扇風機は影を落とすため。机は人が座るため。クリケットの情報は聞けないため。水面は輝くため、また揺れる影を船体に反射させるため。人がアヒルに。ハンカチは奪われるため。壁は人が隠れるため。猫は地面を横切るため。ライフルは投げ渡すため。ヘッドライトは光を投射するため。グラスは叩き割るため。タバコを吸わないのは吸うため。マシンガンは煙を吐き出すため、また鳴り響くため。帽子は振るため、また投げるため。ライフルは撃てないため、また叩きつけるため。階段は人が落下するため、また死体置き場に。グラスは投げ棄てるため。兵士を殴るのは投獄されて女に救出させ仲直りするため。ジープをよけるのはキスを目撃するため。無視、証言はできないため。本は落とし置くため。ボールはバウンドさせて渡すため。カバンは人が座るため。すだれは揺れる影を落とすため。女が武器商人に同行するのは疑われるため。キスはできないため。人が台に。説明はできないため。名前は呼ばせないため、また間違えるため。握手はしないため。会合は出席できないため。父親への追求は次男を愛していると告白するため。椅子が洋服掛けに。銃は暴発させるため。船が岸から離れているのは泳いで下着姿になるため。ほっぺたは鳴らすため。電球は点滅させるため。銃は落とすため。
■「サブマリン爆撃隊」(1938)93分 9/3
錨は影を落とすため。煙突・汽車は煙を吐き出すため。鐘、クラクションは鳴り響くため。車は人をかき分け轢き倒すため。車のステップは人が立つため、ブラインドは影を投射させるため。紙は叩き置くため。ライターは点け継ぐため。タバコは煙を吐き出すため。エンコは女と男をめぐり会わせるため、また男の技術を指示させるため。運転席下部の修理は女の脚を見せるため。箱は落とし置くため。汽笛は鳴り響くため。車は煙を撒き散らすため、また揺れるため。髪は風に揺られるため。水面は地上に揺れる光を投射するため。帽子は脱ぐため(よく脱ぐ)。バケツは蹴り飛ばすため。残飯は投げ棄てるため。大砲は人が寄りかかるため。地面は人が座るため。鍋は煙を吐き出すため。肉は鍋に投げ入れるため。エプロンは投げ置くため。排気口はマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。トランク、帽子は落とすため。服が布巾に。鴨居は頭をぶつけて帽子を落とすため。机は叩くため。椅子はその上に人が乗るため。人は指差せないため。借金は青年の財力と性格を指示させるため。スプーンは落とすため。鍋は踏み台に。帽子はネズミを入れるため。木箱は人が座るため。街灯が車留めに。ステッキは人を叩くため。帽子は叩き置くため、またコインを入れるため。電話ボックスは人を閉じ込めるため。帽子は投げつけるため。シャンパンは父親を怒らせるため。船は煙を吐き出すため。お尻は蹴り上げるため。階段は突き飛ばされ降りるため。タバコは吸えないため。デッキは人が寝そべるため。口は挟めないため。呼び方は間違えるため。水はホースで人にぶっかけるため。綱は落とすため。帽子はかぶり替えるため、また投げ棄てるため。柱は人が寄りかかるため。握手はしないため。除隊はできないため。船は磨くため。感謝するのはされないため。冊子は叩き置くため。机は人が寄りかかるため。モップは投げ置くため。服は人に投げつけるため。人はバケツごと殴り倒すため。反抗はできないため。人がバリアに。服は落とし置くため。丸窓はキスをするため。手摺は人が飛び越えるため。靴は左右を逆に置くため。ネックレスは海へ投げ棄てるため。人はシルエットを投射させるため。船は揺らして荷物、人、鍋を落とすため、またコックにレバーを押させて水を吹き出させるため。ナイフは鍋に投げ入れられるため。手は唾を吐くため。波は人に水しぶきを降りかけるため。机は人がその上に立つため。スプーンは叩き置くため。ドラム缶は海へ投げ棄てるため。ゴミが紙吹雪に。水面は輝くため。ドラム缶が潜望鏡に。魚雷は水中に水しぶきをあげるため。救命胴着は事実を指し示すため、また落とし置くため。ロープは叩きつけるため。爆弾は水しぶきをあげるため。階段は自転車で降りるため。旗は風に揺られるため。本のページは破って手紙に。帽子は手紙を入れるため。自転車は預けてその隙に逃げるため。網はつかまって乗船するため。階段が滑り台に。麻袋がクッションに。帽子は振るため、また投げ渡すため。ローソクは風に揺られるため。シャンパンは吹き出すため。蝋はしたたり落ちるため。警棒はズボンの中のボトルを割ってびしょ濡れにさせるため。長椅子がベッドに。父親が乗船するのは殴られて失神してから出航し青年と協働するため。霧は立ち込めるため。電球は揺れるため。機雷はオールで押せないため。銃、大砲は煙を吐き出すため、また鳴り響くため。機関室は水浸しにさせ火花を撒き散らすため。ポンプは煙を吐き出すため。潜水艦は沈んで水しぶきをあげるため。家は爆破して煙を撒き散らすため。タバコを吸うのはライターを贈るため。手紙は握り潰すため。結婚式はしないため。出航命令は船と船の間で大合唱させるため。セリフは重複させるため。
■「駅馬車」(1939) 91分8/2
地面は煙を撒き散らすため、また影を投射させるため。人馬、木、岩はシルエットを投射させるため。旗は風に揺られるため。質問は否定されるため。帽子は脱ぐため。机、椅子は足を乗せるため。ガラスが鏡に。馬車が給料を運んでくるのは銀行家に横領させるため。ガンマンが脱獄するのは保安官を駅馬車に乗せるため。家賃滞納は医者を馬車に乗せるため。看板は剥ぎ取るため。矯風会は娼婦を馬車に乗せるため。荷物はその上に人が座るため。名前は間違えるため。横領と矯風会の妻は銀行家を馬車に乗せるため。娼婦がステップに足を掛けるのは脚を見せるため。柱は人が寄りかかるため。夫が騎兵隊員なのは淑女を馬車に乗せるため。淑女を馬車に乗せるのは紳士を馬車に乗せるため。タバコは煙を吐き出すため。御者は馬車から降りられないため。セールスマンが酒を売るのは医者に妨害されて馬車を降りられないため、また医者に酒を飲ませるため。光が線に。話は通じないため。ライフルは回転させるため。スカーフは風に揺られるため。ガンマンが馬をダメにするのは馬車に乗るため。ライフルは投げるため。荷物は放り上げ置くため。馬車に保安官が乗り騎兵隊が護衛するのはガンマンが逮捕されるため。医者が昔話をするのはガンマンの弟が殺されたことを知らせるため。ハマキは吸えないため。崖は馬群を消してから出現させるため。屋根の突き出しは影を投射させるため。壁は人が寄りかかるため。最初の休憩地点は護衛を不在にさせ乗組員に採決させるため。保安官がセールスマンの採決を採るのはレディファーストさせるため。意見は聞かれないため。娼婦がテーブルに就くのは紳士と淑女を窓際の席に移動させるため。帽子、ハンカチは振るため。雲は立ち込めるため。ガンマンを逮捕するのは保護するため。スカーフはハンカチに(機能的か?)。帽子は風に飛ばされるため。吊り革(布)は風に揺られるため。水を飲むのは淑女にコップ付きで飲ませ娼婦にコップなしで飲ませるため、またコップで人物を特定させるため。スカートは風に揺られるため。酒瓶は投げ棄てるため。騎兵隊がいないのは馬車をインディアンに襲わせるため。第二休憩地点は淑女を出産させて医者に取り上げさせるため、また生まれた赤ん坊を娼婦に抱かせてみんなで取り囲むため。壁は影を投射するため。服は落とし置くため。水は顔にぶっかけるため。鴨居は人が寄りかかるため。コヨーテの鳴き声は赤ん坊の泣き声に。ランプはマッチに。雄叫びはあげられないため。木々は影を落とすため。地面は人が寝そべるため。ドアを開けるのは光を投射するため。立ち上がろうとするのは足が手錠でつながれて立てないため。カウンターがベッドに、また人が座るため。カバンが枕に。酒を誘うのは断られるため。酒は暖炉に棄てて炎を撒き散らすため。口は挟めないため。ライフルは持ち替えるため。ガンマンを逃亡させるのはアパッチに気づかせ出発を余儀なくさせるため、またガンマンの手に手錠をかけるため(ガンマンは逃亡しない。ルイーズ・プラットの産後の体調不良で出発できないところをアパッチの出現で出発を余儀なくさせる。そのためにガンマンは逃亡している)。柵は馬が飛び越えるため。のろしは煙を吐き出すため。体がベッドに。水面が鏡に、また揺れるため。船着き馬と渡し船が焼かれるのは自力で川を渡らせるため。燃えカスは煙を吐き出すため。コートは死体にかけるため。何かは光るため。丸太は馬車に装着するため。木々は風に揺られるため。鞍は投げ棄てるため。川は渡って水しぶきをあげるため。石は投げるため。乾杯はセールスマンに矢を突き刺すため。銃は煙を吐き出すため。斜面は人が転げ落ちるため。馬は人を落馬させるため。馬車はよじ登るため、また矢を突き刺すため、また屋根に這いつくばるため、また撃ち抜かれるため。人は馬に引きずられるため。槍は投げ棄てるため。インディアンが馬に飛び乗るのは馬と馬車の下敷きにされるため。落馬は人を地面に叩きつけるため(ランニングW=ロープを引くと馬は前足を掬われる危険なスタントのこと「ジョン・フォードの旗の下に」202頁)。御者が撃たれるのはガンマンに馬に飛び乗らせるため。弾切れは紳士が淑女を撃ち殺そうとして撃ち殺されるため、また騎兵隊を呼び寄せるため。ラッパは鳴り響くため。トランプは投げ置くため。銀行家がガンマンの逮捕を主張するのは自分が逮捕されるため。帽子は弾丸を入れるため。帽子とショールは預けてから取り返すため。グラスは落とし割るため。ボトルは滑らせるため。散弾銃はグラスを割るため、また投げ置くため、また使えなくさせてから使わせるため、また投げ落とすため。鏡は隠されるため。ポーチは人が座るため。酒場の喧騒は鳴り響くため。伝令はガンマンに間違えられるため。服は投げ置くため。猫は撃てないため。人はいなくなるため。地面は人が伏せるため。柵は人がすがりつくため。ライフルは落とすため。袋は揺れるため。連行が新婚旅行に。
■「若き日のリンカーン」(1939)99分 7/19
木々は影を落とすため。地面は人が座るため。樽は足を乗せるため。柱は人が寄りかかるため(何度も)。樽は本を入れるため。旅人は男に法律の本をもたらすため、また男の最初の依頼人になるため。地面は人が寝そべるため。木は足を乗せるため、また寄りかかるため。丸太が枕に。柵は人が乗り越えるため。花は風に揺られるため。石は投げて水面に波紋を生じさせるため。流氷は流れるため。帽子は投げ置くため。木の枝は倒して進路を決めるため。ポーチは人が座るため。窓枠は足を乗せるため。椅子は傾けるため。机は足を乗せるため。紙は舞い落すため。損害は弁護料に。帽子は書類を入れるため。コインは噛むため。また投げ置くため。屋根は人が座るため。帽子は振るため、また脱ぐため。パチンコは馬に当てて露店を崩壊させるため。階段は人が座るため。車輪は人がしがみつくため。木々は風に揺られるため。パイ競争はパイを食べるため。馬車が綱引きに。泥沼は人を落下させるため。柵は人が座るため。帽子は舞い上げるため。たき火は燃えたぎるため、また煙を撒き散らすため。銃は光を投射するため、また煙を吐き出すため。ナイフは落とし置くため。男たちが女をからかうのは殺されて兄弟を逮捕させるため。松明は煙を吐き出すため。兄弟がよそ者なのはリンチされるため。石は投げて窓を割るため。丸太はドアを叩くため。バッヂは投げ棄てるため。二人組の一人が現場にいないのは喧嘩を2対1にさせて兄弟を卑怯者にさせるため、また一人を目撃者にして法廷で証言させるため。事件を兄弟で起こすのは殺した者を特定させずに母親に証言させないため。祭りは殺人を引き起こすため。帽子は投げ棄てるため。縄?は叩きつけるため。リンチはされないため。扇は人を叩くため。お湯は煙を吐き出すため。投げ縄は人に掛けるため。帽子は脱がされるため。ナイフは投げ置くため。机は人が寄りかかるため。タバコは煙を吐き出すため、また投げ置くため。検事に陪審員を知的だと言わせるのは酔っぱらいにしゃっくりさせるため。椅子は足を乗せるため。壁は人が寄りかかるため。格子は影を投射させるため。タバコの煙は輪に。弁護士が母親の証言のメモを取るのは生活歴の手帳を渡されるため。メモは落とすため。ドアを開けるのは壁に光を投射させるため。勝訴は弁護士を「リンカーン」にさせるため。杭が帽子掛けに。馬車は人を隠すため。雲は立ち込めるため。曲がりくねった坂は人が登るため。雷は光るため、また鳴り響くため。雨は降り注ぐため。
■「モホークの太鼓」(1939)102分 9/6
ブーケは風に揺られるため、また投げ渡すため。木々は影を落とすため。水面が鏡に。小川は馬で渡って水しぶきをあげるため。新聞は落とすため。ハエは叩くため。雷は鳴り響くため、また光るため。雨は降り注ぐため、また揺れる影を投射させるため。ローソクは風に揺られるため。悲鳴は人を呼ぶため。人は影を落とすため。インディアンは妻を怖がらせるため。煙突は煙を吐き出すため。干し草は股に挟んで束ねるため。農具は投げ置くため。鐘は鳴り響くため。地面は人が寝そべるため、また座るため。点呼は自分を呼んで気づかないため。馬の尻尾は振るため。たき火は煙を撒き散らすため。切り株は人が座るため。薪は投げ入れるため。木は切り倒すため。羽根、瀬戸物はイヤミを言わせるため。柵は人が飛び越えるため。光が帯に。家は燃やして煙を吐き出すため(何度も凄まじい煙が)。銃は煙を吐き出すため。干し草は燃やすため。椅子は逆さにされている(馬車の上で)。家具は落とし棄てるため。木、人はシルエットを投射させるため。柱は人がすがりつくため。襲撃は妻を流産させるため、また夫婦で使用人になるため。鞭、ショールは投げ置くため。声は聞こえないため。手は採用を決めるため。薪?は蹴飛ばすため。帽子を脱がされるのはかぶり直すため。地面は煙を撒き散らすため。唾は吐けないため。砦へは引っ越さないため。ポーチは人が座るため。うちわは蚊を打ち払うため。窓枠は人が座るため。人は間違えるため。暖炉は揺れる光を投射させるため。柵は人がもたれるため。ランプは落とすため。壁が枕に。布巾は引き裂くため。長椅子がベッドに。格子は影を投射させるため。太鼓は鳴り響くため。椅子が柩に。鍋は煙を吐き出すため。木々は風に揺られるため。斧は落とし置くため。階段は人が座るため。頭は掻くため。鋤は人が座るため。かぼちゃがオバケに(ハロウィン)。机は人がその上に立つため。揺り籠は揺らすため。草は風に揺られるため。たいまつは煙を吐き出すため。眠るのはインディアンに驚くため。ベッドは運び出すため。農具は倒し置くため。人は担ぐため。壁は人がすがりつくため。酒は飲めないため。酒瓶は投げ棄て割るため。銃声は鳴り響くため。斜面は人が隠れるため。口笛が合図に。馬は人を落馬させるため。梯子は人ごと倒すため。大砲は煙を吐き出すため。未亡人は殺されて夫婦を相続人にさせるため。布?は投げ置くため。牧師は酒の許可を与えるため。地面は人が這うため。柵は人がくぐり抜けるため。火矢は投げ棄てるため。酔っぱらいは捕まって牧師に撃たれるため。窓は人が出入りするため。川は人が渡って水しぶきをあげるため。導火線は煙を撒き散らすため(凄く)。木は矢を突き刺すため。夕陽は赤を投射させるため。飛び石は人が飛び渡るため。倒木は人が飛び越えるため(まるで障害物競走)、また乗り越えるため、またくぐり抜けるため。小川は水を飲むため(水を飲むために小川は存在している)。お湯は頭からぶっかけるため。窓は壊し割るため。剣は落とすため。人を担ぐのは背後から撃たれるため。ライフルは落とすため。人は飛び越えるため。階段が死体置き場に。子供は泣くため。梯子は影を落とすため。アイパッチは人物を特定させるため。旗は風に揺られるため、また掲げるため。
■「怒りの葡萄」(1940)127分 7/18
電柱、電線は影を投射させるため。トラックは人が寄りかかるため。車のステップは人が乗るため。木々は影を落とすため。ヒッチハイクは男の前科を知らせるため。地面は煙を撒き散らすため、また人が座るため。木々は風に揺られるため。帽子がタオルに。瓶は投げ割るため。石は蹴飛ばすため。柵は人が飛び越えるため。雲は立ち込めるため。風は鳴り響くため、また埃を撒き散らすため。靴、帽子は人物を特定させるため。洗濯物は風に揺られるため。柵、家はなぎ倒すため。トラクターは農民を追い出すため。地面は影を投射させるため。帰郷は出迎えられないため。帽子は泥をはたくため。畑は人が隠れるため。石は窓を割るため。犬はいななくため。簾は風に揺られるため。タオルは叩きつけるため。手紙、新聞は燃やすため。階段は人が座るため。服は叩きつけるため。壁は影を投射するため。説教師がトラックに乗らないのは乗るため。ゴミは舞い上がるため。地面は人が寝そべるため。土は握りしめるため。綴りは書き直すため。ポーチは人が座るため。柱は人が寄りかかるため。パイプは手を叩くため。キャンプは妻子を失った労働者の話を聞くため。エンジンは煙を吐き出すため。小話は放し終わらないため。リボンは風に揺られるため。子供はキャンディを安くさせるため。羊はトラックを遮るため。トラックは傾くため。バンパーは人の足を乗せるため(何度も)。膝が枕に。紙袋は投げ棄てるため。ガラスが鏡に。検問は祖母の病気を指示するため。車は押すため。帽子は振るため、また叩きつけるため。景色を見るのは祖母の死を知らせるため。車のステップは人が座るため。煙突は煙を吐き出すため。樽は人が座るため。空き缶が食器に。車は人が寄りかかるため。車のシートの背もたれは人が座るため。銃は煙を吐き出すため。扇動者は保安官に女を撃たせるため、また説教師を逮捕させるため。銃は投げ棄てるため。ボンネットは人が乗り降りするため。柵は倒すため。バンパーは人が座るため。タイヤ交換は通りすがりの車の男に仕事を紹介させるため。男は排除されるため。網は人がしがみつくため、また影を投射させるため。耳はエンピツを挟むため。帽子はくわえるため。タバコは煙を吐き出すため。懐中電灯は光を投射するため。光が帯に。水面は輝き揺れるため。川は波紋を生じさせるため、また水しぶきをあげるため。説教師の死は男を殺人犯にさせ逃亡させるため。サイレンは鳴り響くため。マットレスはその下に人が隠れるため。車の故障はキャンプを見つけさせるため。キャップは落とすため。バケツは転げ落ちるため。凸凹道は人を荷台から振り落すため。水道水は止めるため。水洗トイレは人を驚かせるため。お尻は叩くため。帽子は脱ぐため(強制されて)。暴動は防がれるため。虫は鳴き響くため。汽笛は鳴り響くため。車のナンバーを調べるのは男を逃亡させるため。マッチがライトに。人はシルエットを投射させるため。柵はその下を人がくぐり抜けるため。
■「果てなき船路」(1940)103分 7/15
水面は光り揺れるため。木は人が寄りかかるため。船は煙を吐き出すため。地面は人が寝そべるため。タバコの煙は輪に。タバコは投げ棄てるため。帽子は投げ置くため。階段は座るため。靴の底はマッチを擦るため。ガラスは叩くため。懐中電灯は光を振るため。壁は影を投射するため。マストは影を投射させるため(徹底している)。鳥かごは影を投射させるため。水面は水しぶきをあげるため。壁は人が寄りかかるため。指は引っ張るため。酒瓶は奪われるため、また割って飲むため。胸元は金を入れるため。頭は籠を乗せるため。髪は風に揺られるため。酒瓶は海に投げ棄てるため。オウムは泣き叫ぶため。酒を飲むのは女を見失うため。ロープは人がしがみつくため。酒は飲まないため。人は影を投射させるため。人は転ばせて乱闘を惹き起こすため。りんご?は人の顔に投げつけるため。膝がベッドに。酒瓶は割って人を刺すため。タバコは煙を吐き出すため。会議は盗み聞きされるため。汽笛は鳴り響くため。爆弾を積み込むのは外出禁止にさせてアル中男を脱走未遂させるため。コーヒータイムはアル中男を脱出させるため。服は箱を隠すため。柵は人が乗り越えるため。地面は光るため。服は投げ置くため。嵐は水しぶきをあげるため、また水夫を殺すため、また鳴り響くため。シートは風に揺られて水しぶきをあげるため。錨は鳴り響くため。水は人を流すため。風は本のページをめくるため。スウェーデン男をキャメラの手前にナメるのは奥のアル中男とのパンフォーカスを撮るため。波は鳴り響くため。窓は塗りつぶすため。二段ベッドは人が飛び降りるため。新聞は投げ置くため。窓ガラスが鏡に。光が帯に。波は光を揺らすため。地面が鏡に。襟は風に揺られるため。ブラインドは影を投射させるため。海図室に酒を隠すのは酒を取り出すのを盗み見されてスパイと疑われるため。盗み酒は塗りつぶされた窓を開けて酒瓶を海へ捨てさせるため。交戦領域に入るのは船室の丸窓を塗りつぶさせるため。風で窓が開閉するのはスパイのシグナルに。コップはその上に人が座るため、また投げ棄てるため。枕は投げ置くため。ベッドは箱を隠すため。机は叩くため。箱をベッドの下に隠すのはスパイと疑われるため。箱は水に漬けるため。ネックレスはひきちぎるため。アル中男に猿ぐつわを噛ませるのは手紙を読んでいる最中にアル中男の言葉を遮断させるため。ロープは影を投射させるため。日向ぼっこは爆撃機を発見するため。エンジン、プロペラは鳴り響くため。爆弾は水しぶきをあげるため、また鳴り響くため。マシガンは甲板に穴を開けるため、また窓を蜂の巣にするため。床は人が滑るため。帽子は叩き置くため、また風に吹き飛ばされるため。フックは投げつけるため。爆撃機はアル中男を殺すため。帆が英国旗に。帆、旗は風に揺られるため。地面は影を投射させるため。サインはしないため。紙は破るため。札、切符は上着に縫い付けるため。帽子は脱ぐため。消火栓?はマッチを擦るため、また影を投射させるため。樽は人が座るため。カバンは落とし置くため。人は押し倒されるため。酒場に入れないのは因縁の酒場へ水夫たちを導くため。消火栓は人がもたれるため。ジョッキを渡されるのは殴られるため。紙は投げ棄てるため。机はひっくり返すため。人はシルエットを投射させるため。椅子は座り潰すため。机は蹴り倒すため。蓄音機のスピーカーが帽子に。お盆は落とすため。ドアは蹴破るため。ボトルは滑らせるため。椅子は踏み潰すため。握手するのは空いている手で殴るため。オウムは水夫の拉致を知らせるため。壁は光るため。マッチがライトに。人は船から転げ落ちるため。棍棒は人の頭にぶつけるため。人は引きずるため。水夫が拉致されるのは別の水夫が拉致されるため。ゴミは舞い上がるため。水面は揺れる光を地上に投射させるため。水夫たちが船を去るのは戻るため。新聞は海に落として海中で見出しを見せるため。動く雲は影を投射させて画面をフェイドアウトさせるため。
■「タバコ・ロード」(1941)83分 8/26
枯葉は風に舞い上げられるため。木々は風に揺られるため。車は煙を吐き出すため、また爆発するため、また門を押し開けるため、またパンクするため。ポーチは人が寝そべるため。柱が枕に。ボンネットは足を乗せるため。伝道師の夫が死ぬのは保険金で車を買うため。薪がライフルに。運転席は人が隠れるため。地面は埃を撒き散らすため。光が帯に。壁がキャッチボールの相手に。ポーチは人が座るため、また座って板を跳ね上げるため。木々は影を投射するため。地面は人が座るため(ジョン・フォード的人物は徹底して地べたに座る)。樽は人がもたれるため。麻袋は叩き置くため。揺り椅子は揺れるため。カブは落とすため。石は投げるため。婿が嫁の苦情を言いに来るのはカブを農夫に強奪させて懺悔させるため。川を渡るのは水しぶきを上げるため。柱は人が寄りかかるため(徹底して)。ドアの枠は人が寄りかかるため、また足を掛けるため。水はひっかぶるため。伝道師に嘘をつくのは懺悔するため。車はその陰に人が隠れるため、ステップは人が座るため。車のシートは盗まれるため。指は舐めて風向きを知るため。雷は鳴り響くため、また光るため、また農夫に改心させるため。雨は降り注ぐため。鳥は鳴き響くため。歌は人を逃げさせるため。帽子はいじるため。階段が懺悔室に、また人が座るため。カブを振り回すのは盗ませて逃げさせ地主の車へ場面を移行させるため。クラクションは人を呼ぶため。木は人がもたれるため。車は人が寄りかかるため。トウモロコシは煙を吐き出すため、また投げ棄てるため、また火傷するため、また服の中に隠すため。柵は飛び越えるため、またくぐり抜けるため。バスケットは落とすため。靴は手で持つため。暖炉は煙を吹き出すため。靴下は履くため。結婚を許可しないのは歌わせて許可するため。歌は伝染するため。トランプは叩き置くため。車は揺らすため、またクラクションを鳴り響かせるため。ガラスが鏡に。地面は鳴り響くため。ベンチに座るのは車にひっくり返されるため。車は木、柵をなぎ倒すため、また車をひっくり返すため。帽子は叩きつけるため。エプロンが布巾に。金具は投げ棄てるため。ヘッドライトは壊して引き抜き投げ棄てるため。ボンネットが鏡に。バンパーは人が座るため。枯葉は舞い落ちるため。息子が結婚するのは車で街へ行くため。排気ガスは人を包み込むため。チューブは落とし置くため。森が教会に。木は人が隠れるため。地面は影を投射させるため。お湯は煙を吐き出すため、また手を突っ込んで火傷してチコリを放り投げるため。車のシートが下がらないのは取り外してトラックにするため。足はクラクションを鳴らすため。息子が親を突き飛ばすのは嫁に謝罪させて車で薪を売りに行かせるため。薪は投げ入れるため。乗用車がトラックに。水溜りは車でしぶきを上げるため、また鏡に。車は車にぶつけて道路脇に突き落すため。帽子は脱ぐため。金は借りられないため。歩道は座るため、また座ってホテルを目撃するため。泥は拾うため。薪は売れないため。スペアタイヤは売るため。電灯は点けて揺らすため。ペンは触るため。手がペンに。電灯は点けたり消したりするため。ベッドが洋服掛けに。服は落とし置くため、また窓から投げ棄てるため。ホテルは息子を眠らせて車を盗み警察署長に売りつけて街を追い出されるため(街へ行くのは追い出さるため=農夫は街では生きていけないことを指し示すため)。歌は歌えないため。お尻は蹴り上げるため。橋はそこから人を落下させるため。窓は人が出入りするため。柵は影を落とすため、また人が突き破り通るため。婿の嫁が逃げるのは妹を家から出すため。婿が道を塞ぐのは車を事故らせるため。地面は野菜置き場に。文句を言うのは殴られるため。車はひっくり返すため(車は役割を終えたので壊される)。娘がよごれてしているのは顔を洗わせドレスを着せ帽子をかぶらせるため。柵は人が飛び越えるため。タバコは煙を撒き散らすため、また投げ棄てるため。木、柵、人、車はシルエットを投射させるため。車の中で眠るのは到着する場所に驚くため。家を出るのは帰ってくるため。チューブはいじるため。
■「わが谷は緑なりき」(1941)117分 7/21
ショールが風呂敷に。煙突は煙を吐き出すため(凄まじい)。タバコは煙を吐き出すため。木々は風に揺られるため。石は転がし落とすため。エプロンが貯金箱に。コインは投げ置くため。帽子は脱ぐため(徹底している)。お湯は煙を吐き出すため、また頭からぶっかけるため。パンをつまみ食いするのは祈らせるため。ナイフは人の手を叩くため。天井は影を投射させるため。窓枠、カーテンは影を落とすため。地面は影を投射させるため。お菓子を買いに行くのは義姉と巡り会うため。壁は人が寄りかかるため。ズボンは触れられないため。人は影を落とすため。長男の結婚式は姉と牧師を巡り会わせるため。木々は影を落とすため。豆は投げ舞わせるため。ケーキは落としそうになるため。樽は人が乗るため。帽子は酒を入れてかぶるため。母が下着を見せるのは牧師を来訪させるため。煙は影を落とすため。減給はストライキを起こさせるため。雨は父を雨中働かせて息子たちを怒らせ家出させるため、また影を投射させるため。ナイフで皿を叩き咳をするのは存在を知らせるため。石は投げて窓を割るため。ドアの開閉は影を投射させるため。雪は降り注ぐため。風は鳴り響くため。転ぶのは助け起こされないため。吹雪は母と少年を氷水に落として少年を歩けなくさせ牧師を見舞いに来させて姉と懇意にさせるため、また寝たきりの母を回復させて抗夫たちに歌を歌わせて和解させ兄弟を家に帰って来させるため、また義姉に本を読ませて少年と懇意にさせるため、また牧師に少年のリハビリをさせるため。服は投げ置くため。髪は風に揺られるため。格子は影を投射させるため。杖は床、天井を叩くため。窓は鳥が出入りするため。鳥は春の訪れを知らせるため。椅子は影を投射させるため、また背もたれに。椅子は斜め逆さにされている。受け皿はお茶を入れるため(但し地方によっては機能的か)。助祭が組合に反対するのは牧師に組合を認めさせ家族をひとつにまとめるため。椅子は足を乗せるため。牧師が暖炉に薪をくべるのは牧師の手を汚させて姉の手と触れ合わせ牧師が炭鉱で働いていたことを姉に知らせるため。男が牧師なのは姉と結婚しないため。汽笛は鳴り響くため。新聞は投げ置くため。母に家を出る話をするなと命じるのは母に盗み聞きさせるため。貧困は二人の兄をアメリカに行かせるため。帽子は振るため。女王への歌はそのあいだに二人の兄たちに家を出て行かせるため。ドアは閉めて音を出すため。カーテンは風に揺られるため。水仙畑はリハビリセンターに。木は人が寄りかかるため。花は風に揺られるため。鐘は鳴り響くため。階段はリハビリに。未婚の母は姉と牧師を争わせるため。机は人が寝そべるため。椅子の足は人がしがみつくため。お尻は叩くため。ドアは叩かれ響くため。コップは隠すため。お湯に足をつけるのは裸足で炭鉱主を出迎えさせるため。またくしゃみをさせるため。帽子は投げ置くため。牧師が夜帰宅するのは灯りをつけさせて椅子に座っている姉に驚くため。ヴェールは風に揺られるため。暖炉は燃え盛るため、また煙を吐き出すため。ペンは叩き置くため。ドアを閉めないのは閉めるため。机は人が寄りかかるため。帽子は払い飛ばすため。筆箱は叩き割るため。人は台に。学校に行くのはいじめられてボクシングを習うため、また鞭で打った教師を大人が代わりにやっつけるため。人の輪がリングに。ハンカチは噛んで落とすため。服は落とすため。柱は人が寄りかかるため。帽子は叩きつけるため。地面は人が座るため。雑巾は投げ置くため。棒は投げ棄てるため。汽笛は煙を吐き出すため、また鳴り響くため。塀は人が乗るため。長男の死は義姉を出産させるため、また少年を義姉と同居させて炭鉱で働かせるため(長男は結婚して死ぬために存在している)。通知表は叩き置くため。首席で卒業するのは炭鉱で働くため。少年が炭鉱で働くのは父の死を看取るため。低い声は裏返るため。炭鉱を解雇されるのは二人の兄に国を出て行かせるため。揺り椅子は揺らすため。父が聖書を読み母が揺り椅子で眠るのは息子たちに別れを告げないため。人はシルエットを投射させるため。暖炉は揺れる影を投射させるため。ノッカーが高いのは少年に背伸びをさせるため。テーブルを持ちお茶を自分でいれるのは家政婦を怒らせて噂を立てさせるため。姉がひとりで帰宅するのは牧師との噂を立てさせるため。弁当箱は叩きつけるため。手紙は渡されないため。コップは投げ棄てるため。爆破は煙を吐き出すため。炭鉱の事故は牧師と姉を再会させるため。帽子は人物を特定させるため。上着は預けるため。盲人は時間の経過を指示させるため。膝が椅子に。水面は水しぶきをあげるため、また波紋を生じさせるため、また揺れる影を投射させるため。水はしたたり落ちるため。声はこだまするため。落盤の幅が狭いのは父と少年を2人きりにさせるため。体がベッドに。雲は立ち込めるため。
■「コレヒドール戦記」(1945)133分 8/22
船は水しぶきをあげるため(凄い)。旗、木々は風に揺られるため。タバコは煙を吐き出すため。エンピツは叩き置くため。ダンスは交代するため。飲み物の種類が兵士の能力に。ラジオは消すため。歌は中断されるため。転属願いは丸めて棄てられるため。棚は人がもたれるため。命令は出されないため。机は人が座るため。飛行機連隊が線に、また空に黒煙を撒き散らすため。休憩はできないため。帽子は振るため。船、マシンガンは煙を吐き出すため、また鳴り響くため。爆弾は水しぶきをあげるため(凄まじい)。飛行機は撃たれて煙を吐き出すため、また機体に穴を開けるため。舵は回転するため。水面は光るため。火事は煙を吐き出すため。放水は水しぶきをあげるため(ジョン・フォードは水しぶきが大好き)。基地は崩壊するため。火事は揺れる炎の影を投射するため。ジープは人が飛び降りるため。ハサミがコンパスに、また投げ置くため。エンピツは落とし置くため。椅子は足を乗せるため。空き缶は蹴飛ばすため。吊り荷は頭をぶつけて揺らすため。木々は影を落とすため。汚水がスープに。スダレは影を投射させるため(人をシマウマみたいにする)。包帯は叩き置くため。出動はできないため。手を撃たれるのは入院して看護婦と出会うため。体温計はしゃべれなくなるため。シャツは破ったあと女に縫わせるため。シーツは投げ置くため。ズボンは女に脱がされるため。壁は人が寄りかかるため。光が帯に。大砲は煙を吐き出すため、また光るため。船は被爆して炎上し煙を吐き出すため(とにかくすごい)。魚雷は煙を吐き出すため。ヘルメットは落とすため。ホウキは掲げられるため。机は人が寄りかかるため。自慢話は聞かれないため。トランプは叩き置くため。プロペラは鳴り響くため。空襲は手術を停電下で行わせるため。タバコは光るため。電球は揺れるため。地面が鏡に。壁は影を投射するため。ポーチは人が座るため。霧は立ち込めるため。ハンモックは揺れるため、また人がくぐり抜けるため。大砲は鳴り響くため、また光と影を投射するため。手摺は足を掛けるため。帽子は投げ渡すため。水面は地上に揺れる光を投射するため。帽子が日よけに。船留めは人が座るため。帽子は脱ぐため。自己紹介は先延ばしするため。ローソクは風に揺られるため。転属を尋ねるのは看護婦の意中の男を知らせるため。水はこぼし飲むため。床は踏み鳴らすため。縁の下がオーケストラに。地面は人が座るため。コップは打ち鳴らすため。木箱は人が座るため。ローソクは消して煙を吐き出すため。リボンは風に揺られるため。エンピツは投げ置くため。ドラム缶は叩くため。地面は影を投射させるため。タバコは吸わないため。帽子は物入れに。電話はつながらないため。看板ははずされるため。受話器は叩き置くため。極秘の任務は男と女を引き離すため。帽子はサインするため。人はどけるため。海は飛び込んで水しぶきをあげるため。勲章の話は聞かれないため。帽子は叩きつけるため。石は投げ棄てて水しぶきをあげるため。船は引っ張るため。右肘は左手で触るため。ボートのヘリ、荷物は人が座るため。船留めは人が寄りかかるため。「テス」の主役が魚雷8本に。煙突、地面は煙を撒き散らすため。ハンマーは投げるため。樽は投げ落とすため。はしごは蹴り倒すため。座礁するのは修理するため。大砲は空中に黒煙を撒き散らすため(凄い)。墜落は煙を吐き出すため。倒木は人がくぐり抜けるため。機銃は水しぶきをあげるため。藁の山は人が隠れるため。バーは閉められないため。靴は首から下げるため。バーはラジオを聴くため。椅子は逆さにされている。札は落とし置くため。膝は叩くため。帽子のつばは下げるため。船は人が飛び降りるため。旗は持ち帰るため。船留めは足を乗せるため。地面は人が寝そべるため。ジープはバックするため。バッグと双眼鏡は渡し継ぐため。ジープは人が寄りかかるため。29.20番が現れないのは31.32番に手紙と伝言を託させるため。中尉が飛行機から降りるのは降りないため。帰るのは戻ってくるため。飛行機は見上げるため。
■「荒野の決闘」(1946)97分 7/14
ロープは太ももを叩くため。地面は煙を撒き散らすため(すごく煙っている)。牛は売らないため。土は皿を洗うため。酒場は騒ぎ立てるため。やかんは煙を吐き出すため。服は投げ置くため。椅子は倒れそうになるため。鏡は撃ち割るため。スチームは撃って煙を吐き出させるため。髭は剃れないため。置物は撃ち落とされるため。銃は煙を吐き出すため。足はドアを閉めるため。窓は人が出入りするため。地面は影を投射させるため。人は引きずるため。お尻は蹴るため。雨は降り注ぐため。弟を一人残して街に行くのは弟を殺させて保安官になるため。墓石は人が座るため。煙突は煙を吐き出すため。机は足を乗せるため。コインは投げ渡すため、また投げ上げるため。トランプ、コインは投げ置くため。タバコは煙を吐き出すため。壁は人が寄りかかるため。歌うのはカードを盗み見するため。水桶は女を投げ入れるため。ショールは叩きつけるため。カバンは投げ置くため。帽子は叩き飛ばすため。いかさま博徒はつまみ出されるため。帽子はチップを入れるため。グラスは滑らすため。音楽は鳴りやむため。銃は滑らすため。酒を飲むのは咳き込むため。杖、手は机を叩くため。柵は足を乗せるため。帽子は投げ舞わせるため、また人を叩くため。靴は投げつけるため。椅子は逆さにされている。机は人が乗るため。口が栓抜きに。酒瓶は撃ち割るため。机は人が座るため、また足を乗せるため。ランプは揺らすため。グラスは落とし割るため。役者のナイフは逆手で握られている。ナイフは落とすため。役者がセリフを忘れるのは医者の教養を指し示すため。銃は人を殴るため、また撃って弾き飛ばすため。役者がいなくなるのは酒場で敵と撃ち合うため。柱は足を突っ掛けるため。ギャンブラーは追い返されるため。車輪はよじ登るため。ホテルの人手が足りないのは保安官をポーターにさせるため。砂糖はこぼすため。エンピツは帽子に挟むため。鍋は煙を吐き出すため。ガラスが鏡に。額縁はグラスを投げて割るため。コルクは抜き落とすため。グラスは投げ割るため。布巾は投げ置くため。ランプは撃ち落としてテーブルを燃やすため。カウンターは人が乗り越えるため。柱は人が寄りかかるため。いななくのはミルクを額にぶっかけられるため。椅子はバランスをとるため。ベッドの下はグラスを探すため。旗は風に揺られるため。鐘は鳴り響くため。人は人にぶつかるため。袋は叩き置くため。メダルは人物を特定させるため。石は投げるため。倒木が馬止めに。スカートがハンカチに。屋根は人が飛び降りるため。メダルが歌手の手に渡るのは敵に歌手を撃たせて医者に手術させるため。ハンカチは噛むため。壁は影を投射するため。机が手術台に。三男が狙撃手を追跡するのは撃ち殺されるため。ランプは煙を吐き出すため。弾丸は投げ置くため。柵は人が乗り越えるため。帽子は振るため。馬車は人が隠れるため、また埃をまき散らして視界を遮るため。足は柵を開けるため。水面は撃って水しぶきをあげさせるため。医者が咳き込むのは撃ち殺されるため。柵はそこから人が崩れ落ちるため。銃は落とすため。馬は視界を遮るため。ライフルは投げ置くため。柵は人が跨るため。帽子は脱ぐため。スカートは風に揺られるため。
■「逃亡者」(1947)99分 8/18
人影が十字架に。地面は影を投射させるため。光が帯に。十字架は立て直すため。霧は立ち込めるため。人はシルエットを投射させるため。船は煙を吐き出すため。水面は地上に揺れる光を投射するため。鐘は鳴り響くため。ローソクは風に揺られるため、また揺れる影を投射するため。水は光るため。マットレスは札束と銃を隠すため。ベッドは傘を掛けるため。柱はマッチを擦るため。柱でマッチを擦るのは手配書に気づくため。手配書は落書きするため。タバコは煙を吐き出すため。石畳は馬の蹄を鳴り響かせるため。帽子は脱ぐため。マントは投げ置くため。帽子箱は落とすため。机は足を掛けるため。呼び名は間違えるため。布は投げ置くため。ロザリオはむしり取り投げ棄てるため。帽子は投げ舞わせるため。机は足を乗せるため。椅子は傾けるため。マッチがペンに。木々は影を落とすため。地面は煙を吐き出すため。果物は撒き散らすため。帽子、鍋は踏み潰すため。水がめは落とし割るため。机はひっくり返すため。教会が厩に。性別は間違えるため。教会を捜索するのは女と娘に出会うため。馬は右と左に行ったり来たりするため、また人を押し倒すため、また階段を上るため。階段は人が座るため、また人が寝そべるため。水面が鏡に、また波紋を生じさせるため。カバンは落とし置くため。木々は影を落とすため、また手配書を貼るため。たき火は煙を撒き散らすため。橋は手配書を落とし舞わせ川に流すため。地面は人が座るため。カエルは鳴き響くため。藁がベッドに、帽子が枕に。汽笛は鳴り響くため。頭は物を乗せるため。女が瀕死なのは神父を船に乗せないため。ワインを飲まれるのは神父を酒場に行かせて逮捕させ釈放させるため。壁は影を投射するため。露店は煙を吐き出すため。地面は光るため。レバーは回すため。窓ガラスが鏡に。椅子は足を乗せるため。ボトルは叩き置くため。ベッドの下は酒を隠すため。壁は人が寄りかかるため。ビーズは揺らして地面に影を投射させるため。グラスは叩き落とし割るため。地面が鏡に。バケツは落とし置くため。帽子は落とすため。笛は振り回すため。人はぶつかるため。コインは投げ置くため。斜面は駆け登るため。ポットは煙を吐き出すため。スプーンは落とし置くため。ランプがマッチに。グラスはコインを入れて滑らせるため。札は落とし渡すため。揺り籠は揺れるため。女がしゃべるのは神父を眠らせるため。カウンターは叩くため。絵は酒を隠すため。ボトルは叩き割り飲むため。神父が眠っているのは女に踊らせるため。歯はコルクを抜いて吐き出すため。カウンターは人が踊るため、また人を引きずり落とすため。扇は落として拾うため。馬は人を落馬させるため。銃は光るため、また煙を吐き出すため。木、畑は人が隠れるため。弾は舐めるため。石垣は崩し渡るため。窓は人が出入りするため。手配書が手紙に。人は影を落とすため。お尋ね者は神父を助けてから逮捕させるため。格子は影を投射させるため。雷は鳴り響くため。雨は降り注ぐため、またしずくを顔にたらすため。人形は十字架を隠すため。十字架は落として拾うため。服は投げ置くため。机は人が寄りかかるため。ドアは閉めて光を影にさせるため。地面は踏み鳴らすため。鍵は投げ置くため。コインは落とすため。帽子はコインを入れるため。銃声は鳴り響くため。ドアは光を差し入れるため。
■「アパッチ砦」(1948)128分 7/24
人はシルエットを投射させるため。地面は埃を撒き散らすため。旗は風に揺られるため。木々は影を落とすため。帽子は落とし置くため。タン壺は揺れるため。帽子は女主人に被せて娘に顔を洗わせ裸の少尉と巡り会わせるため。顔を洗うのは人違いをするため。娘のタオルは少尉のタオルに。お尻は叩くため。馬車が砦まで行かず電報が届かないのは中佐の出迎えをさせないため。名前は間違えるため。化粧鏡は少尉を盗み見させるため。握手はしないため。暖炉はタバコを投げ棄てるため。ダンスパーティは中佐を迎えるため。帽子は持たせるため。本を読むのは息子の出現に驚くため。大砲は煙を吐き出すため、また人を起こすため。格子は影を投射させるため。煙突は煙を吐き出すため。窓ガラスが鏡に。帽子は脱ぐため。名刺は娘を怒らせるため。階段は人が座るため。手摺は人が乗り越えるため。手袋は人を叩くため。服装は乱して注意されるため。セリフは反復されるため。酒は飲まないため。服は洋服掛けごと落とすため。ブーツは蹴り飛ばすため。道具箱は人が座るため。名前は呼ばれ継がれるため。ライフルを置くのは拾うため。指導は交代させるため。板はお尻を叩くため。人は人にぶつけて倒すため。柵は馬が飛び越えるため。帽子は振るため。部屋が散らかっているのは曹長の妻と娘を懇意にさせるため。ローソクがマッチに。タバコは煙を吐き出すため。椅子は潰れるため、また酒蔵に。乾杯はできないため。人は放り投げるため。裸馬は人を振り落すため。尻尾は掴むため。エンピツは叩き置くため。馬で付いて行くのは付いて行けないため。バンダナは叩いて煙を吐き出すため、また人物を特定させるため。遠乗りはインディアンに襲撃された隊員を発見するため、また娘の父親に交際を禁止させるため。馬車は焼くため。帽子は落として拾わせるため、またうちわに。バンダナは投げ置くため。口は挟めないため。提言は修正されるため。叫ぶのは叫べないため。銃声は鳴り響くため、また合図に。銃は煙を吐き出すため。人は重なり合うため。帆は風に揺られるため。サーベルが鞭に。ビンは蹴り飛ばすため。ライフルはドアを叩くため。ドアは蹴破るため。雨どいは人がしがみつくため。ライフルは投げ置くため、また樽を割るため。手袋は顔を殴るため。酒が聖書に。酒は吐き捨てるため、また燃やすため。マッチは落とすため。木箱は倒すため。ハンマーは投げ渡すため。ライフルは叩き壊すため。木箱は足を乗せるため。酒の破棄が酒盛りに。階級は間違えるため。堆肥は掻き上げるため。酒瓶は谷底へ投げ棄てるため。川は渡るため。人は間違えるため。布巾は投げ置くため。娘が少尉宅へやって来るのは娘を追ってやって来る父親に少尉が結婚を宣言するため。木の枝は旗を結いつけるため。水筒を飲むのは光に気づくため。光は点滅するため。服は風に揺られるため。地面は人が座るため。床は踏み鳴らすため。足は足に引っかけて転ばせるため。人は踏んづけるため。ダンスパーティは大尉を迎えるため、また中止させるため。最後にもう一曲奏でるのは屋外で娘と少尉をキスさせるため。帽子は膝を叩くため、また投げ飛ばすため。転属指令は届かないため。出陣は女たちに見送られるため。敬語を使わないのは使わせるため。帽子は煙を吐き出すため。商人は騎兵隊をインディアンと対決させるため。手袋は足を叩くため。砂は掴んで捨てるため。手袋は叩きつけてから拾わせるため。無謀な作戦は中隊長の任務を解いて彼と少尉を生き残らせるため。質問はしないため。帽子は風で舞い落すため。スカーフは投げ棄てるため。岩は人が隠れるため。馬車は倒してバリケードに。中佐の馬が逃げるのは大尉のサーベルと馬を借りて円陣に行き着くため。意見は聞かれないため。布は振り回すため。地面は鳴り響くため。ベルトは落とし置くため。戦旗は奪われて突き刺されるため。埃は画面を真っ白にさせるため(凄まじい)。地面は影を投射させるため。
■「三人の名付親」(1948)106分 8/13
汽車、地面は煙を撒き散らすため(どちらも凄い)。頭は掻くため。人馬はシルエットを投射させるため。人は影を地面に投射させるため(何度も)。水面が鏡に、また波紋を生じさせるため。柵はマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。タバコは吸い継がせるため。花壇は人が隠れるため。名前は笑われるため。帽子は脱ぐため(何度も脱いでいる)。草はお尻を叩くため。木々は風に揺られるため。草は投げ棄てるため。柵はお盆を乗せるため。馬は人が座るため(跨るのでなく)。保安官の家に寄るのは姪夫婦の話を聞くため、またお尋ね者に自己紹介させるため(そのために夫婦が3人を丁寧にもてなす)。保安官に畑仕事をさせるのはあとからバッヂ付きのチョッキを着せるため。洗濯物は風に揺られるため。ハンカチ、帽子は振るため。車輪は人がよじ登るため。セリフは重ねて言って驚くため。柱はマッチを擦るため。椅子は足を乗せるため。タバコは投げ棄てるため。銃は煙を吐き出すため。果物の籠は馬車から落とすため。麻袋は投げ渡すため。馬は人を落馬させるため。女の馬車は保安官に没収されるため。通行人は蹴散らすため。水袋は撃ち抜いて水しぶきをあげさせるため。ライフルは投げるため。斜面は人を馬から降ろし歩かせるため。水袋は投げ棄てるため。水を飲ませるのは飲みすぎるため。また飲ませないため。馬は人を引きずり倒すため。苦情を言うのは賞金を出すため。汽笛は鳴り響くため(凄く)。給水塔は水を飲めないため。荷袋は投げ置くため、また投げ渡すため。汽車の屋根はその上に人が立つため。トランプはちぎってばら撒くため。斜面は人が隠れるため。蛇口の水は風に揺られるため。水は吐き出すため。水溜りは水しぶきをあげるため。地面は人が座るため、また寝そべるため。地面が地図に。ガンベルト、馬具は投げ置くため。風は鳴り響くため(凄まじい)、また砂塵を撒き散らすため(砂嵐の連続)。草は風に揺られるため。馬の尻尾は人がつかまるため。くぼみは人が隠れるため。砂は人が埋もれるため。水は飲めないため。ロープは叩きつけるため。砂嵐は馬を逃がすため。拍車は投げ棄てるため。帽子は服の埃をはたくため、また叩きつけるため。馬は動かないため。汽車の蒸気は地面に影を投射するため。毛布、水筒は落とし置くため。幌は風に揺られるため。銀行強盗するのは砂漠に逃げ込んで赤ん坊を引き取るため。水場を爆破するのは水を飲めなくさせるため、また夫に馬を追わせて行方不明にさせるため、また三人組を保安官に憎ませるため。ナタ、帽子は落とし置くため。サボテンは水滴を絞り落とすため。口笛は人を呼ぶため。サボテンは落とし置くため。メキシコ人は赤ん坊を取り出すため。ガンベルトは落とし置くため。母親が瀕死で父親がバカで行方不明なのは3人を名付け親にさせ赤ん坊を守る約束をさせるため。ランプの炎は風で消されるため。スコップは砂を撒き散らすため。砂漠が墓地に。シャツは風に揺られるため。手摺は人が座るため、また足を掛けるため。スカーフは風に揺られるため。水桶は人が踏み越えるため。名前は付け加えるため。馬車留めはグリースを取るため。グリースは叩き棄てるため、帽子が日よけに。赤ん坊にグリースを塗るのはみんなで笑うため。木箱が椅子に。馬車のステップは人が座るため。リボンは風に揺られるため。車輪が本立てに。帽子がうちわに。水筒、聖書は叩き落とすため。聖書を叩き落とすのは開いたページを読んで実行するため。ガラガラは振り鳴らすため。赤ん坊を2人で抱くと主張するのは3人で抱かせるため。荷物が椅子に。髪は掴むため。布がスポンジに。ブーツのかかとは叩き取るため。衣服は落とし置くため。ドレスは人物を特定するため。荷袋、水筒は投げ棄てるため(空になった水筒は西部劇では必ず投げ棄てなければならない)。ガンベルトは落とし棄てるため(後で自殺する時ジョン・ウェインから銃を借りて印象付けるため)。腕吊り、帽子の紐は風に揺られるため。ソルトレイクが墓地に。斜面は人を転げ落として足を折らせ自殺させるため。コヨーテは自殺するため。銃声は鳴り響くため。帽子は落とすため。岩は人が寄りかかるため。水滴は輝き落ちるため。布は投げ棄てるため。ズボンは物を挟むため。聖書を投げ棄てるのは風にまくられて開いたページを読ませるため。洞窟は声をこだまさせるため。布は風に揺られるため。雲は立ち込めるため。タバコは煙を吐き出すため。ライフルはグラスを割り置くため。椅子は倒すため。人は蹴って裏返すため。酒場が法廷に。笑うのは笑えないため。帽子は振るため。
■「黄色いリボン」(1949)102分 8/23
リボン、旗は風に揺られるため。銃、地面、タバコは煙を吐き出すため。麻袋は投げ置くため。バッグは投げ渡すため。馬は飛び乗るため。水がめはボトルを隠すため。着替えるのは盗み酒を見て見ぬふりをするため。煙突は煙を吐き出すため(凄まじい)。馬の息は白を出すため。スカートは風に揺られるため。矢は持ち主を特定させるため、また特定した軍曹の力量を指し示すため。旗は影を投射させるため。口は挟めないため。麦わら帽子は影を投射させるため。謝罪はできないため(何度も)。ピクニックは中止されるため。夕陽は赤を投射させるため。帽子は脱ぐため(何度も)。人は影を投射させるため。墓参りは大尉の妻の死を知らせるため、また娘から花をもらうため。机は足を乗せるため。犬は寝そべって動かないため。抗議は書面化するため。キスはできないため。コートは投げ渡すため。馬車は揺れるため。帽子は振るため(何度も大きく)。インディアンは一行を迂回させるため。進言は無視されるため。スカートがハンカチに。バファローはインディアンを団結させるため。銃声は鳴り響くため。馬は人を落馬させるため。地面は人が寝そべるため。斜面は人が隠れるため。帽子に刺さった矢は持ち主を特定させるため。落ちている帽子は軍曹を馬から降ろしたところでインディアンに襲わせるため。谷は飛び越えるため。雷は光るため、また鳴り響くため(本物の雷)。ダンブルウィードは車輪で踏み潰すため。酒を薦めるのは自分で飲むため。伍長が負傷するのは馬車の中で手術するため。お尻は叩くため。火事は煙を吐き出すため。柵は馬が飛び越えるため。馬車は燃やすため。手袋は手を叩くため。地面は人が座るため。柵、木はは人が寄りかかるため。二等兵は軍曹を『大尉』にして死ぬため。柵は蹴り壊すため。夫人を同伴させるのは任務を失敗させて引き返すため。燃えた馬車は蹴り崩すため。地面は影を投射させるため。旗は縫うため。指笛が合図に。手袋は叩きつけるため。マントは放り投げて柵に掛けるため。ボタンをはずすのははめ直すため。娘が散歩するのは中尉と少尉を決闘させるため。決闘は中止されるため。唾は吐き出すため。倒木は人が隠れるため。たき火は煙を撒き散らすため、また人を燃やすため。武器商人は殺されるため。銃器は投げ落とすため。噛みタバコは噛まないため。土山は馬車で乗り越えるため。志願はできないため。妻帯者の多い部隊を除外するのは中尉の任務の危険性を指示させるため。斜面は馬車で駆け上がり駆け降りるため、また積荷を落とすため。川は渡って水しぶきをあげるため。ズボンはボトルを差し入れるため。危険な任務は中尉と娘をキスさせるため、また中尉と少尉を一人前にさせるため。帽子は叩き置くため。ランプがマッチに。ドアは人がすがりつくため。タバコは投げ棄てるため。マントは投げ置くため。ボイラーはカレンダーを燃やすため。メガネは拭くため。献辞は大尉に老眼鏡を掛けさせるため。ハンカチは交互に渡されるため。階段は人が座るため。ベルト?は落とし置くため。杖は敬礼をするため、またカウンターを叩くため。ハンマーは落とすため。椅子はその上に人が乗るため。カウンターは人を乗せ転がすため、また人が座るため。ホウキは人を殴るため。机は人を乗せひっくり返すため。グラスとボトルは窓を投げ割るため。階段は人が転げ落ちるため。人は椅子にぶつけて椅子を逆さにするため。帽子は渡して殴るため。人がボウリングに。机は叩くため。椅子は人ごとひっくり返すため。軍曹に私服を着せ酒を飲ませるのは逮捕して保護するため。倒木は人が座るため。マントは落とし置くため。贈り物が時計なのは残り時間を知らせるため。背中が下敷きに。矢は地面に突き刺してから抜き取り折って唾を吐きかけ投げ返すため。羽は風に揺られるため。地面は鳴り響くため。馬の群れは蹴散らすため。時計は読ませるため。人馬はシルエットを投射させるため。去るのは呼び戻されるため。手紙は叩くため。セリフは重複させるため。
■「幌馬車」(1950)85分 7/31
手配書は破れて風に揺られるため。拍車は鳴り響くため。銃は煙を吐き出すため。ランプは揺れるため。水面は光るため、また揺れるため。馬車、人馬はシルエットを投射させるため。計算はできないため。地面は影を投射させるため。木は切り刻むため。柵は人が座るため(何度も)。帽子は金を入れるため。口笛は馬を暴れさせ保安官を落馬させるため、またのちに同じことをする伏線に。50ドル、グランパはモルモン教徒を怒らせるため。申し出を断るのはあとで承諾するため。トランプは投げ置くため。机は足を乗せるため。グラスはコインを投げ入れるため。ポーカーはよそ者のカウボーイを奮い立たせるため。石は叩きつけるため。演説は遮られるため。たき火は煙を撒き散らすため(凄まじい)。角笛は鳴り響くため。帽子は振るため。歌を歌うのはワゴンマスターになるため。川は渡るため。ギターは鳴り響くため。帽子は脱ぐため。タバコを吸うのは咳き込んで投げ棄てるため。布は蹴り上げるため。酒瓶は叩き落とすため。馬車はそこから倒れ込んだ女を抱きとめるため。ロバにやる水に酒を混ぜるのはロバを逃がして旅芸人一座を幌馬車隊に加えさせるため。胸元はマッチ?を入れるため。マッチ、草は投げ棄てるため。地面は煙を撒き散らすため。人は人とぶつかるため。お尻はぶつけ合うため。ズボンは破れるため。帽子は叩いて埃を吐き出すため。髭は剃れないため、またのちに剃れるため。水は皿から棄てるため。水は馬にぶっかけて暴走させ男を落馬させるため。風呂は入れないため、またのちに入るため。馬車は女を抱き降ろすため。馬車、車輪は人が寄りかかるため。地面は蹴り上げ煙を撒き散らしながら歩くため。靴は履きかえるため。銃声は馬を暴走させて川へ導くため。川は飛び込んで水しぶきをあげるため。河は医者にひげを剃らせ、また歌手を風呂に入れるため。鞍は投げ置くため。床は踏み鳴らすため。倒木は人が座るため、また飛び越えるため。帽子は投げつけるため。ダンスはお尋ね者を登場させるため。強盗はボスを負傷させて幌馬車隊に助けさせるため。卵は落とし入れるため、また殻を投げ棄てるため。布は落とし置くため。口は栓抜きに。「医者」が一座にいるのはお尋ね者の手術をさせるため。洗濯物は投げ渡すため。馬は人が飛び降りるため。朝食を誘うのは一緒に食べられないため。口は挟めないため。酒瓶は投げ渡すため。落馬するのは流砂で道を変更させて迷わせ偵察に出た男をインディアンと遭遇させるため。斜面は上るため、また滑降するため。ベルトは落とし置くため。頭は掻くため。たき火は光を投射するため。幌は影を投射させるため。ダンスは誘えないため。ベッドは座れないため。連結棒は跨ぎ越えるため。砂はかぶるため。服はひきちぎるため。車輪は人を縛り付けるため。インディアンの女を襲うのは鞭打ちされるため。タバコは煙を吐き出すため。旅芸人と別れるのはお尋ね者にホールドアップをさせる過程を省略するため(一行は戻って来る)。ベルトは踏んづけて突き飛ばされるため。銃は遠くに投げ飛ばすため(3回)。エプロンは銃を隠すため。帽子は顔を叩くため。酒を薦められるのは飲まないため。酒瓶は落とし割るため。馬は人が座るため(跨るのでなく)。ベーコンは人の顔を叩くため。馬は人物を特定させるため。保安官が教徒に質問するのは口笛を吹かせて落馬するため。ロープは解いて燃やすため、また柵に打ちつけるため。柵はコップを乗せるため。砂は掴み投げるため。ズボンは銃を挟むため。旧道が消えるのは崖に道を作らせて馬車を走らせるため。岩は落として煙を吐き出させるため。馬車、樽は転げ落ちるため。光が帯に。荷物は馬車から落とすため。車輪は人がよじ登るため。馬車はそこから人が落下するため、また人が隠れるため。帽子は落とすため。
■「リオグランデの砦」(1950)105分 9/9
地面は煙を撒き散らすため(途方もなく)。川は渡って水しぶきを上げるため。人馬はシルエットを投射させるため。木々は影を落とすため(凄く)、また風に揺られるため(激しく)。旗は風に揺られるため。鐘は鳴り響くため。セリフは重複させるため。煙突は煙を吐き出すため。帽子は叩き置くため。机は人が寄りかかるため、また足を乗せるため。コーヒーはまずいため。帽子を脱ぐのはかぶり直すため。返事は間違えて「ヨー!」と言うため。点呼は中佐に息子の存在を知らせるため。答礼はしないで咎められるため。帽子は落とし置くため。テントが身長計に。柵は馬で飛び越えるため。草は噛むため。馬は飛び乗るため、また立ち乗るため。帽子は振るため、また鞭に、また落とすため。地面は人が座るため。砂は掴んで投げるため。馬はその陰に人が隠れるため。柵は馬で飛び越えられないため。水桶は人がはまって水しぶきをあげるため。反則の説明は実行されるため。水は人の顔にぶっかけるため。手袋は太ももを叩くため。喧嘩の原因を言わないのは和解させるため。父親の悪口は息子に決闘させるため。人は人ごとぶつけ倒すため。噛みタバコは吐き出すため。腕の埃を叩くのは夫の存在に驚くため。帽子は脱ぐため。ローソクは風に揺られるため。柱は人が寄りかかるため。タバコは煙を吐き出すため。虫は鳴き響くため。床は踏み鳴らすため。咳は響かせるため。毛布、帽子は投げつけるため。幌は風に揺られるため。たき火は煙を撒き散らすため。まじないは中止させるため。抱きかかえる申し出は断られるため。みんなで歌を唄うのは息子を残して退出するため。ベルトは手袋を挟むため。インディアンの合図がコヨーテに。ランプは消してテントにシルエットを投射させるため。馬は人を落馬させるため。銃、大砲は煙を吐き出すため。藁は燃やして馬を逃がすため。たいまつは投げ棄てるため。柵は人が飛び越えるため。光が帯に。スカーフは奪い取るため。肩が物干しに。下着は叩きつけるため。縄は落とし置くため。手は唾を吐くため。水桶は放り投げるため。支柱が椅子に。斜面は馬で登り下るため。椅子が酒蔵に。杖は研ぐため、また掌を殴るため。椅子は足を乗せるため。のろしは煙を吐き出すため。帽子は投げ置くため。マッチは投げ棄てるため。テントが暗いのはランプを点けてキスするため。テントはマッチを擦るため。鳥は鳴き響くため。ランプはマッチに。チップは払い落とすため。ドアは閉め響かせるため。鞍は投げるため。椅子は倒すため。銃身は叩き降ろすため。格子は天井に影を落とすため。椅子は倒すため。エンピツは叩き置くため。テーブルクロスは風に揺られるため。コインは落とし置くため。洗濯するのは南部連合の紙幣をもらうため。手摺は足を掛けるため。石は足を乗せるため。岩は人が隠れるため。水筒は落とし置くため。缶詰は投げ渡すため。落馬は後続の騎兵に拾い上げられるため。馬は馬を飛び越えるため。馬車の御者が撃たれるのは騎兵が馬車に飛び移るため。馬車はそこから人を落下させるため、また倒してバリケードにするため。二手に分かれるのは息子を母親の護衛にさせてから伝令で父親を呼びに行かせ脱走兵に助けさせるため、また子供たちを誘拐させるため。ボトル?は投げ棄てるため。馬は馬にぶつけて倒すため、また寝かせてバリケードにするため。エプロン、スカーフは風に揺られるため。水溜りは歩いて水しぶきをあげるため、また水面を輝かせて揺らすため。霧は立ち込めるため。伍長の妻は殺されるため。手配犯が中佐の馬を盗んで脱走するのは目利きを指示させ教会突入部隊の人選で中佐の息子を選ばせるため。渓谷は声をこだまさせるため。木は打ち鳴らすため。鐘は人の頭を殴るため。大声は出せないため。十字架は覗き穴に、また射撃穴に。長椅子がベッドに、またそこから人を蹴り落とすため。ライフルは落とすため、また暴発させるため。階段は馬が登るため。教会が厩に。梁は影を投射させるため。中佐が矢に射抜かれるのは息子に矢を抜かせるため。砦は部隊が帰ってくるため。地面は影を投射させるため。草は口から奪い取られるため。日傘は回転させるため。ディキシーは鳴り響くため。
■「栄光何するものぞ」(1952)107分 7/28
霧は立ち込めるため。煙突は煙を吐き出すため。水は吐き出すため。水場で水を飲むのは質問に答えるため。ひしゃくは落とし置くため。タバコは落とすため。ライフルは渡すため。水溜りは人が飛び越えるため。人は影を投射させるため。人はカウンターの中に担ぎ入れるため。布巾は投げ渡すため。通路が狭いのは椅子をどけてピアノ奏者をピアノにぶつけ音を出すため、また酒瓶を落下させてキャッチさせるため。ビール瓶を取るのは借金を返すため。ピアノは人が寄りかかるため。お湯は煙を吐き出すため。女がお湯を運ぶのは父親に交代させて歌を唄わせるため。灰皿はマッチを擦るため。マッチは口の中に入れるため。帽子は払い落とすため。タバコは煙を吐き出すため。バットは机を叩くため。タバコは抜き取って口の中に入れ直すため。鼻はつまむため。お湯は人に頭からぶっかけるため。風呂は酒を飲むため、また煙を吐き出すため。ブーツが洗面器に。青年がフランス人の家に泊るの娘とめぐり会うため。枕は顔に投げつけるため。タバコの箱は投げ置くため。補充兵が幼いのは戦死するため、また曹長に鍛えさせるため。コップは投げ棄てるため。メガネはかけるため。机は足を乗せるため。割れる物は避難させるため。ステッキ、帽子は投げ置くため。椅子は倒し立つため。地面が黒板に。チョークは投げ渡すため、また投げ棄てるため。つばは吐き棄てるため。転属願いは投げ渡すため、また破り丸め投げ棄てるため。すりガラスはシルエットを投射させるため。椅子は叩き置くため。荷物が椅子に。壁は人が寄りかかるため。バッグは投げ渡すため。車留めは投げ置くため。バイクは煙を吐き出すため。水面が鏡に。欄干は足を乗せるため。ライフルがバーベルに、また投げ渡すため。地面は人が座るため。欄干に座って笑うのは川の中に飛び込んで水しぶきをあげるため。買い物は兵隊の行進にぶつかるため。床は踏み鳴らすため。格子は影を投射させるため。風呂桶は人が座るため、また足を乗せるため。膝が椅子に。フランス語で話しかけるのは英語で答えさせるため。噴水は人が座るため。地面は鳴り響くため。バイクはたき火の山に突っ込むため。大尉が留守にするのはその隙に曹長と仏女を懇意にさせるため。タオルは濡らして人を叩くため。手紙は逆さにして読むため、また丸めて投げ棄てるため。衣装箱は投げ渡すため。手紙は叩き置くため、またその束の音を聞くため。ペンは叩きつけるため。椅子は逆さに座るため。机は人が座るため。口が栓抜きに。酒は棄てるため。机上の物は払い落とすため。出動命令は結婚を延期させるため。机の上のモノはずり落とすため。机は叩くため。タバコは投げ棄てるため。衣装箱は投げ置くため。タバコは吸えないため。営倉は未熟な兵士を避難させるため。お尻は蹴り上げるため。十字架が帽子掛けに。叢(くさむら)は人が隠れるため。虫は鳴き響くため。銃、マシンガンは煙を吐き出すため、また鳴り響くため。爆弾は土埃を撒き散らすため。ライフルは渡されないため。建物は爆破されるため。ヘルメットは投げ置くため。拍車、階級章は未熟さを指し示すため。電話は相手を間違えるため。電話の声が小さ過ぎるのは大き過ぎる声になるため。炭は顔に塗られるため。タバコは吸い回すため。照明弾は舞い上がるため。ローソクがマッチに。缶は蹴り転がすため。タバコは吐き棄てるため。ベルト、バッグは投げ置くため。有刺鉄線は人がくぐり抜けるため。地面は人が這うため。土煙は舞い落ちるため。爆弾は光るため。ライフルは窓ガラスを割るため。窓は人が出入りするため。窓枠は人が座るため。しゃもじは叩きつけるため。大佐がコックに。エプロンは軍服を隠すため。敬礼は握手しないため(キートンがよくやる)。酒瓶は投げ棄てるため。敵将校を捕まえに行かせるのは曹長を負傷させて街へ返すため(結局敵将校は死んでしまって任務失敗)。新兵が敵将校を捕まえるのはその直後に爆死するため。休暇はもらえないため。階段は人が寄りかかるため。街灯はよじ登るため。帽子を背後に投げるのは曹長を劇的に出現させるため、また投げ返し、また叩きつけるため。帽子のサイズは人物を特定させるため。酒瓶はドアを叩いて酒を吹き出すため。服は落とし置くため。残った酒は酒瓶に入れるため。階段はエモーションのため。足は足に引っかけて転ばせるため。銃は落とすため。サイコロは投げ置くため。服は手を拭くため。ランプは払い落として部屋を真っ暗にさせるため、また床に火を点けるため。ヘッドライトは光を投射するため。銃は叩き置くため。光が帯に。人はシルエットを投射させるため。出動命令は三角関係を昇華させるため。
■「静かなる男」(1952)128分 9/2
水面は揺れるため、また輝くため。汽車は煙を吐き出すため。寝袋は落とし置くため。道は教えられないため。汽笛は鳴り響くため。木々は風に揺られるため。靴の裏はマッチを擦るため。タバコを吸うのは娘の存在に驚くため。身長と出身は当たらないため。欄干は人が座るため。鐘は鳴り響くため。木々は影を落とすため。タバコは煙を吐き出すため。神父がのんべと話をするのはボクサーを退出させて娘と出会わせるため(話の内容は明らかにされない)。帽子は脱ぐため(あらゆる瞬間に)。教会はボクサーと娘を再会させるため。聖水は娘の兄を怒らせるため。門柱は人が隠れるため。リボンは風に揺られるため。靴は拭くため。兄が未亡人は家を売らないと公言するのは未亡人に家を売らせるため。イモは置き転がすため。ステッキは投げ置くため。食事はできないため。床に唾を吐くのは妹を怒らせるため。雑巾は人の顔にぶつけるため、また叩き置くため。手帳に名前を書くのは名前を消すため。花瓶は叩き置くため。ドアは叩き閉めるため。机は人が座るため。服は投げ置くため。暖炉がゴミ箱に。ランプがマッチに。挨拶はされないため。ステッキはカウンターを叩くため。壁は人が寄りかかるため。ステッキ、エンピツは人を差すため。ランプはしまうため。ステッキ、帽子は叩きつけるため。コートは目隠しに、また人の顔に投げつけるため。笑うのは笑えないため。握手が力比べに。風は鳴り響くため。煙突の煙、ほうきは人の存在を指示させるため。暖炉は揺れる影を投射させるため。窓は木のシルエットを投射するため。カーテンは風に揺られるため。風はドアを開閉させるため。窓は石を投げて割るため。ガラスが鏡に。髪、エプロンは風に揺られるため。娘が掃除をするのはボクサーとキスをするため。小川は人が渡って水しぶきをあげるため。セリフは重複させるため。牧師はボクサーの「起源」を暴くため。大きなベッドは運ぶため。車輪は人がよじ登るため。声は裏返るため。名前は間違えるため。道具箱、籠は人が座るため。酒は注ぎたすため。コルクは投げ棄てるため。床はボトルを置くため。シーツは放り置くため。手はつばを吐きつけるため。服は叩き置くため。花束は渡せないため。手摺は影を投射させるため。雨は降り注ぐため。花束は投げ棄てるため。川は馬で渡って水しぶきを上げるため。柵は馬で飛び越えるため。ポスターは風に揺られるため。帽子、腕章は風に揺れるため。帽子は風に飛ばされるため。杭は帽子を掛けるため。タバコは投げ棄てるため。ハンカチ、帽子は振るため。海水は馬で水しぶきをあげるため。兄が結婚の承諾をしないのは兄を騙して怒らせ持参金を出させないため。帽子は残されるため。木は人が寄りかかるため。バグパイプは鳴り響くため。石垣は座るため。手は触れられないため。花束は投げ置くため。娘は馬車から抱き降ろせないため。帽子を褒めるのは娘を怒らせるため。花は風に揺られるため。自転車が置いてあるのは恋人たちを逃走させるため。止まれの命令は馬が聞いて酒場の前で馬車を停車させ恋人たちを2人きりにさせるため。ボクサーが遠方を指差すのはその隙に娘を走りださせるため。自転車は倒すため。泉はハイヒールとストッキングを脱がせるため。帽子は手袋を入れて遠くに投げ飛ばすため。雷は光るため、また鳴り響くため、また娘を怖がらせてボクサーに抱きつかせキスをさせるため。アーチは人が雨宿りするため。フラッシュは光るため、また煙を吹き出すため。酒は吐き出すため。ピアニストは交代するため。乾杯は延期するため。コインは落とし置くため。グラスは叩き割るため。酒は投げ棄てるため。コインは机の上から払い落として拾わせるため。地面は人が座るため。殴られるのはボクサーを失神させて回想させるため。膝が枕に。暖炉は煙を吹き出すため。ベールは投げ置くため。持参金がないのは初夜を引き延ばすため、また決闘させるため。壁は影を投射するため。机は人が寄りかかるため。天井はマッチを擦るため。ドアは蹴破るため。ベッドは妻を放り投げ置いて壊しのんべを驚かせるため。コップが灰皿に。椅子は逆さになっている(荷馬車の上で)。家具は運ぶため。揺り籠は揺れるため。椅子は足を乗せるため。エプロンが布巾に。石は投げ棄てるため。お尻は叩くため。クラクションは鳴り響くため。街に行くのは妻に馬車を見せて驚かせるため、また夫婦喧嘩をさせて別行動させ神父と牧師に会わせるため。牛は馬車を遮るため。石は蹴り飛ばすため。木の枝は膝で折って投げ棄てるため。釣りは懺悔に集中させないため、また獲物を逃がすため。川に入り釣竿を水面に叩きつけるのは波紋と水しぶきを生じさせるため。石はマッチを擦るため。鳥の群れは飛び立つため。ローソクがマッチに。ドアは叩き閉めて一同を振り向かせるため。酒は飲まないため。カウンターは叩くため。バーへ行くのは戦わないため。肘掛けは人が座るため。薪は暖炉に投げ入れるため。タバコを吸うのは妻に火を点けさせるため。格子は影を投射させるため。鳥は鳴き響くため。汽車に乗るのは引きずり戻されるため。駅が厩に。ドアが沢山開いているのは全部閉めるため。柱は人が絡まるため。カバンは飛び越えるため。車掌の喧嘩は中止されるため。制服は脱いでから着直すため。荷物は乗り越えるため。木の枝は人がくぐるため。斜面は人が滑り落ちるため。ハイヒールが脱げるのは履き直しているところを襟首を掴まれ引きずられるため。ラリアットは空振りしてお尻を蹴飛ばされるため。木の枝が鞭に。銃声は場所を特定させるため。プレートは揺れるため。煙突は煙を吐き出すため。札は投げ渡すため。ボイラーは札を焼くため(いきなりボイラーがある)。人はかき分けるため。飼葉は人が潜り込むため。水は顔にぶっかけられて感謝するため。足は噛むため。銃は煙を吐き出すため。背を向けるのは蹴られるため。司祭は賭けをするため。池は落ちて水しぶきをあげるため。手を貸すのは殴られるため。警察署がノミ屋に。臨終は死なないため。釣りは中止するため。門は飛び越えるため。壁は人が隠れるため。馬はその股下を人が転がるため。帽子は投げ渡すため。頭は掻くため。人は人でなぎ倒すため。カウンターは叩き閉めるため。歯は吐き出すため。奢るのは奢れないため。コインは叩きつけるため。酒は人の顔にぶっかけるため。ドアは人ごと割り壊し出るため。階段は人が転げ落ちるため。ローソクは風に揺られるため。酒はこぼし注ぐため。カトリックがプロテスタントに。帽子は舞い上げるため、またずり落ちるため。スカーフは付けてから外すため。木の枝は投げ棄てるため。飛び石は人が飛び渡るため。水面が鏡に。
■「太陽は光り輝く」(1953) 99分 12/5
杭は人が座るため。水面は揺れるため。汽笛は鳴り響くため。ポケットに手を入れるのは時計を見て驚くため。時計は振るため。木々は影を落とすため。ラッパは人を呼ぶため、また叩き置くため。床は踏み鳴らすため。船は煙を吐き出すため。旗は風に揺られるため。荷物は人が座るため。帽子は脱ぐため(あらゆる所で脱いでいる)。挨拶は無視されるため。本は代わりに持つため、また人物の職業を特定させるため。鍋は煙を吐き出すため。鐘は鳴り響くため。格子は影を落とすため。口は挟めないため。床は人が座るため。机は足を乗せるため。イビキは鳴り響くため。壁は人が寄りかかるため。机は叩くため。発言はできないため。マッチは叩きつけるため。机は人が座るため。曲は変えるため。笑うのは笑えないため。炉は煙を吐き出すため。靴はマッチを擦るため。ローソクは風に揺られるため。将軍は出席しないため。ラッパは吹き損なうため。ドアは叩いて鳴り響かせるため。ガラスが鏡に。タバコは煙を吐き出すため。演説は咳き込むため。地面は影を投射させるため。人はシルエットを投射させるため。窓はシルエットを投射させるため。手綱は投げるため、またほどけて男に結ばせるため。地面は人がつまずくため。ポーチは人が座るため。ネクタイは引き剥がすため。帽子は払い落とすため。服は投げ棄てるため、またボタンをちぎり脱ぐため。鞭は投げ渡すため、また床を打ち鳴らすため、また振り回して鳴り響かせるため。女をからかうのは鞭で打たれるため。鞭は投げ棄てるため。船は水しぶきをあげるため。カバンは落とすため。街灯は人が寄りかかるため。ブラインドは下げてから上げるため。手摺は影を投射させるため。揺り椅子は揺らすため。酒瓶は足で蹴り滑らせるため。階段は人が座るため。絵を判事の家に持って行くのは女に見せて素性を知らせるため。銃声は鳴り響くため。籠は落とすため。洗濯物は人がかき分けるため。石は投げて窓を割るため。傘がペンに。ロープは叩きつけるため。リンチはしないため。キスはできないため。柱は人が寄りかかるため。柵は足を乗せるため。椅子は傾けるため。マッチは投げ棄てるため。イチゴは酒瓶に入れるため。レモネードは吐き出すため。セリフは反復させるため。帽子は落とすため。ズボンは銃を挟むため。銃は煙を吐き出すため。銃身は叩き下げるため(ジョン・フォードはよくこれをやる)。柵は人が飛び越えるため。馬車は人を落下させるため。地面は煙を撒き散らすため。樽の山は崩し落とすため。樽は馬で飛び越えるため。暴漢は女の馬を暴走させて男に助けさせるため。帽子は振るため、また落とし置くため。木々は風に揺られるため。ハンカチは振るため。タバコは落とし棄てるため。行列は増えるため。女が死ぬのは葬式をするため。バッヂ、タバコは投げ棄てるため。席はずれるため。顔が鏡に(人の驚いた顔を見て振り向く)。杖は人をつつくため。座席は代わるため。本は叩き閉めるため。酒瓶は落とすため。選挙は負けてから勝つため。大砲は煙を吐き出すため。うちわは仰ぐため(過剰にパタパタ)。家の中には入らないため。ドアは開けて光を差し入れるため。
■「モガンボ」(1953)116分 8/20
人はシルエットを投射させるため。水面は輝くため。たき火は煙を撒き散らすため。帽子は落とし置くため。槍は地面に突き刺すため。カーテンは振り払われて男の出のショットを撮るため。ボトルは逆手で握られている。ボトルは叩き割るため。ロープは叩きつけるため。豹に手を噛まれるのは網を切って豹を逃がしボスに殴られるため。狩りはその隙に女に男の家のシャワーを浴びさせるため。帽子は投げ置くため。すだれは影を落とすため(人がシマウマになるほど)。ブラジャーは落とし置くため。ローブは投げ渡すため。タバコは煙を吐き出すため。王様は女を男の元へもたらすため。船が来ないのは女を滞在させるため。檻に手を出すのは驚くため。笑うのはむせるため。布巾は叩き置くため。木々は影を落とすため。動物名は間違えるため。机は人が座るため。蛇は男と女を抱き合わせるため。柱は人が寄りかかるため。女にピアノを弾かせるのは1週間の経過を指示させるため。肘掛けは人が座るため。書類は叩き置くため。壁は人がすがりつくため。ハンカチは叩き置くため。服、傘は叩きつけるため。地面は人が座るため。頭は荷物を乗せるため。カバンが椅子に。膝は叩くため。船は煙を吐き出すため。帽子は脱ぐため。机は人が寄りかかるため。グラスは落とすため。包帯は叩き置くため。皮肉は顔をひっぱたかれるため。夫の病気と女の出航は人妻と男を2人きりにさせるため。机は足を乗せるため。足は払いのけるため。高い桟橋は女を這いつくばらせて裸足にさせるため。船の故障は女を戻らせるため。椅子は足を乗せるため。足はドアを閉めるため。カバン、傘は叩き置くため。ヘビは払いのけるため。ボトルは投げ割るため。窪みは女を転ばせるため。椅子は逆さに座るため。森はざわめくため。半ズボンは冷やかされるため。書類は落とすため。倒木はくぐるため。罠は人間がかかるため。悲鳴は居場所を知らせるため。倒木は人が寄りかかるため。雷は鳴り響くため。木々は風に揺られるため。暴風は男に人妻を抱きかかえさせるため。頭巾はむしり取るため。人妻が散歩に出るのは男に助けさせてポーチでラブシーンを演じさせ女に盗み見させるため。服は投げ置くため。酒は注いでもらえないため。ピアノは人が寄りかかるため。ハンカチは投げ置くため。机は叩くため。地面は煙を撒き散らすため。タオルは投げ渡すため。懐中電灯は投げ置くため。タバコは投げ棄てるため。服は投げ渡すため。手袋は落とし置くため。服は叩き置くため、また叩き畳むため。カバは水しぶきをあげて女をひっくり返すため。たき火の燃えかすは時間を指示するため。木の根は人が座るため。木はシルエットを投射させるため。鳥の群れは飛び立たせるため。滝は鳴り響くため、また水しぶきをあげるため。指笛が合図に。網は投げ置くため。薪がマッチに、また投げ棄てるため。丸太は人が座るため。ハンカチは投げ棄てるため。トランプ占いはチーターに驚くため。木は伐り倒すため。網はひきちぎるため。倒木は人が座るため、また足を乗せるため。カメラは落とすため。銃は煙を吐き出すため。酒は人の顔にぶっかけるため。コップは落とすため。箱は投げ置くため。帽子は叩き置くため。膝がベッドに。男と女がいちゃつくのは人妻に男を撃たせて女に言い訳させるため。船に乗るのは泳いで引き返すため。
■「長い灰色の線」(1954)137分 8/1
帽子は脱ぐため。噴水は水しぶきをあげるため。タバコは煙を吐き出すため。パイプは吸えるため。足並みは揃わないため。名札は風に揺られるため。名前は呼ばれないため。皿は落とし割るため。斜面を掃除するのはシャボンで男を滑らせお盆ごとぶちまけさせるため。割れている皿は投げ棄ててさらに割るため。給料はもらえないため。机は叩くため。手摺は人が座るため。コインは投げ置くため。人は殴って皿の山にぶつけて落とし割るため。ホウキは投げ渡すため、また投げ棄てるため。給仕が皿を割るのは文無しになって士官学校に入るため。軍人に皿を割らせるのは軍人は弁償しなくてよいことを給仕に知らせるため。質問はできないため。ハケは投げ置くため。地面、大砲は人が座るため。大砲の弾は入らないため、また落とすため。壁は人が寄りかかるため。キスはできないため。手袋は落とすため。車は煙を吐き出すため。ステップは人が座るため。人は人とぶつかるため。許可証は丸めて投げ棄てるため。藁はその上に人が倒れ込むため。男が歩哨をするのはカップルの規則違反を見逃しそれを密告したと勘違いした伍長を殴るところを闘技主任に見せてボクシング部にスカウトされるため。車の故障は兵士を敷地の外へ出すため。ロープは飛び越えるため。パンチは当たらないため。あん馬は人が座るため。リングはそこから人が転げ落ちるため。グローブは叩き置くため、また落としてそれを娘に蹴り上げさせた拍子に落とした帽子を男に拾わせるため。笛は振り回すため。パンチは当たるため。床は踏み鳴らすため。流しは人が寄りかかるため。瓶は叩き置くため。スパナは投げ上げて取るため。娘がコックなのは闘技主任の家に住まわせて男との仲を取り持たせるため。女が水を出すのは水道管から水を吹き出させて男をびしょ濡れにするため。アゴは叩くため。デートしないのは除隊させないため。ベンチは人が飛び跳ねるため。娘がしゃべらないのは第一声(イエス!)を劇的にさせるため。故郷へは帰らないため。旗は影を落とすため、また風に揺られるため。上着、帽子は投げ置くため。靴はマッチを擦るため。パイプは火を点けないため。食べるのは再会を劇的にさせないため。帽子は取られるため。プールは水しぶきをあげるため。水泳が空中遊泳に。ベンチは足を乗せるため。タオルは叩きつけるため。育毛剤は人物を特定させるため。地面は無いため。ナイフは皿を叩くため、また投げ置くため。エフロンは投げ渡すため、また投げ置くため。お尻は叩くため。水泳は学科の単位の取れない生徒を女教師と結婚させて子供を産ませた後死なせるため。長椅子は人を押しだすため。泥沼のフィールドは選手を泥だらけにさせるため。泥は顔に塗るため。ライン際へのパスはベンチの観客をなぎ倒すため。毛布は落とし置くため。お湯は煙を吐き出すため。アメフトは負けて教訓を得るため、またバケツ係と負傷者を印象付けるため。帽子を脱がないのは脱ぐため。座るのは座れないため。新聞、布巾は叩き置くため。弟が事業家なのは軍隊をやめて事業を手伝おうとする兄に妻の妊娠を知らせて手伝わせないため。人は行ったり来たりするため。傘は落とし置くため。グラスは落とすため。ドアは開かせて光を投射するため。ジャムセッションは赤ん坊の死を知らせるため。サーベルは叩き折るため。ベッドは動かすため。息子の死は学校の生徒たちを「息子」にするため。人はシルエットを投射させるため。荷物は投げ渡すため。汽車は煙を撒き散らすため。ハンカチ、帽子は振るため。帽子は投げ上げるため。汽車は影を投射させるため。転属願いは破られるため。父の入隊検査は入隊しないため。夫が召使いに。ナイフは叩きつけるため。大砲、たき火は煙を撒き散らすため。トイレは燃やすため。ショールは叩き置くため。鐘は鳴り響くため。本は投げ置くため。マッチは投げ棄てるため。ハマキは吸わないため。除隊は再入隊するため。先輩が後輩をからかうのはからかえないため。教会は開戦を告げるため。大砲は人が寄りかかるため。机はマッチを擦るため。汽笛は鳴り響くため。結婚無効は兵士を前線へ行かせ勲章を得させるため。たばこは投げ棄てて拾わせるため。知事は教官を怒らせるため。口論は人がうなずくため。教官が薬とショールを取りに行くのは妻を看取らないため。雪は降り注ぐため。帽子は雪を振り払うため。流しはマッチを擦るため。卵は殻を投げ棄てるため、また焦げて煙を吐き出すため。脚立が椅子に。空き缶は投げ置くため。パンは投げ渡すため。灰皿は投げ置くため。一人のクリスマスは一人で過ごさないため。机は人が座るため。枕、風船は投げ渡すため。歓迎が強制送還に。手袋がハンカチに。
■「ミスタア・ロバーツ」(1955)121分 7/23
人はシルエットを投射させるため。ヤシの木は風に揺られるため、また勲章に。エンピツは噛むため。帽子は投げ置くため。床は人が滑るため。病気はなれないため。袋は投げ置くため。デッキは人が寝そべるため。ヘラは落とし置くため、また床を叩くため。口笛は鳴り響くため。服は双眼鏡を磨くため。鉄板は倒すため。机は人が座るため。荷は人が寄りかかるため。服は放り投げるため、また叩きつけるため。ベッドは人が寄りかかるため。ベッドの下は物を隠すため。帽子は叩き置くため。枕は投げ置くため。アルコール+コーラ+ヨードチンキ+ヘアトニックが赤ラベルスコッチに。女を呼ぶのはスコッチを作らせるため。味見はできないため。椅子は傾けるため。本は叩きつけるため。トイレットペーパーの芯が爆弾に。ビー玉は鳴り響くため。雑誌は投げ置くため。膝は叩くため。ロッカーは叩くため。水夫の喧嘩はシャツを脱ぐことを禁止させてから中尉に禁止を解かせて艦長を怒らせるため。暑さの中の仕事はシャツを脱がせるため。ボートは船にぶつけるため。耳はエンピツを挟むため。メガホンを受け取るのは突き返すため。マストは影を投射させるため。階段は人が座るため。壁は人が寄りかかるため。海は飛び込んで水しぶきをあげるため。旗は風に揺られるため。看護婦1人がシャワーを浴びるために陸に残るのは双眼鏡で目撃されるため。船が高飛び込み台に。上陸許可は取り消されるため。ビニールは投げ置くため。ドアを開けるのは閉めるため。スコッチの賄賂は酒を造らせるため、また中尉を黙らせるため。水兵が上陸したいのは中尉の転属願いを出せなくさせて中尉への不信を募らせるため。一部の許可は全体の許可をするため。タオルは投げ渡すため。地面は光るため、また鏡に。階段がベッドに。船員が荷物に。階段は座るため。欄干は人が座るため。バイクは海へ飛び込んで水しぶきをあげるため。ロープは水面に叩きつけるため。タバコは投げ棄てるため。汽笛は鳴り響くため。水面は輝くため、また揺れるため。上陸した兵士に大暴れさせるのは船を追放させて艦長を怒らせるため。机は足を乗せるため。二段ベッドは逆さまになってしゃべらせるため。爆破は酒をこぼすため。船が洗濯機に。タオルは叩き置くため。返事をしないのは後でするため。ラジオは中尉にヤシの木を引っこ抜かせて艦長を怒らせマイクをオンにさせて中尉との会話を船員に聞かせて信頼を回復させるため。ジョーロで水をやるのはヤシの木の不在を知るため。サイレンは鳴り響くため。波は水しぶきをあげるため。机は叩くため。ジョーロは叩き飛ばすため。部下をけなすのは褒めるため。消火器が酒樽に。グラスは叩き置くため。最初の手紙は次の手紙を劇的にさせるため。手紙は洗濯風紀士官を艦長と対決させるため。
■「捜索者」(1956)117分 8/3
人はシルエットを投射させるため。スカートは風に揺られるため。椅子はその上に人が立つため。馬は人が飛び降りるため。ポーチは人が座るため。揺り椅子は揺れるため。金貨の袋は投げ渡すため。椅子が貯金箱に。煙突、地面は煙を撒き散らすため(もの凄い)。椅子は足を乗せるため。牧師がガンマンに背を向けて座り宣誓させるのはガンマンとの再会を劇的にさせるため。足はドアを蹴り閉めるため。弟が兄の代わりに捜索に出るのは残った兄を殺させるため。呼び方は間違えるため。帽子は振るため。槍は人物を特定させるため、また地面に突き刺すため。倒木はライフルを立て掛けるため。ライフルは投げ渡すため。帽子は落とすため。お尻は蹴り上げるため。牛を盗まれるのは捜索に出た隙に一家を襲わせるため。鳥は飛び立つため。ガンベルトは揺れるため。?は光るため。ランプは消すため。叫ぶのは殴られるため。窓は人が出入りするため。墓がかくれんぼに。人は影を落とすため。角笛は鳴り響くため。馬を休ませないのは青年の未熟さを指示させるため、また青年の到着を遅らせて先にガンマンを家に到着させるため。火事は炎と煙を吐き出すため。服は落とすため。家の中に入ろうとするのはガンマンに殴られるため。人形は人物を特定させるため。埋葬は中断されるため。要望は聞き入られないため。岩、地面は人が座るため。石、ステッカー、岩は叩き棄てるため。死体はその眼を撃ち抜くため。墓は暴かれるため。帽子はズボンのホコリをはたくため。水筒は投げ渡すため、また投げ渡し返されるため。水は口から吐き出すため。水面が鏡に、また人が歩いて波紋を生じさせるため。たき火は蹴散らすため。霧は立ち込めるため。スカーフが帽子留めに。ライフルは振るため。川は渡って水しぶきをあげるため、また対岸から攻撃するため。倒木が盾に、また人が寄りかかるため。銃は煙を吐き出すため。牧師の銃の弾が尽きるのはガンマンに銃を投げ渡させるため、また牧師に帽子を投げ返させるため。青年が銃撃を躊躇するのは未熟さを指示させるため。ズボンは銃を挟むため。ライフルの銃口は下げるため。負傷者するのはガンマンに負傷者を撃たせるため。スカーフは叩きつけるため。捜索者は減少するため。水筒の水を飲むのは青年の未熟さを指示させるため。峡谷は声をこだまさせるため。ライフルは叩きつけるため。コマンチを分隊させるのはガンマン一人に娘の死体を発見させるため。ライフルが鞭に。髪は風に揺られるため。コートは死体を包み込むため。銃声は鳴り響くため。敵討ちは返り討ちに遭うため。雪は時間の経過を指し示すため。エプロンははずして丸めるため。帽子と靴下は蹴り飛ばすため。服は投げ置くため。青年が風呂に入るのは恋人に裸の状態で対峙させるため。水は頭からぶっかけるため。ブーツは投げつけるため。道具箱は人が座るため。綿布は人物を特定させるため。壁は人が寄りかかるため。服は叩きつけるため。ナイフは投げ置くため。手紙を読むのは字が読めないため。エプロンは叩き置くため。長椅子は人ごと倒すため。服は投げ渡すため。コインは投げ置くため。毛布は落とし置くため。たき火は煙を撒き散らすため。薪は投げ置くため。馬具が人間に。岩は人が隠れるため。帽子は撃たれて煙を吐き出すため。崖は人を落下させるため。交易商は背中から撃たれてガンマンに嫌疑をかけさせるため。薪は落とし置くため。客人は帰らせないため。スペルは間違えるため。手紙は丸めて暖炉に投げ棄てるため。手紙の火は踏み消すため。肘掛けは人が座るため。倒木は人が座るため。行商するのはインディアンの女を青年と結婚させた後キャンプに返して皆殺しにさせるため。青年が結婚するのは恋人をギター弾きと結婚させるため。コップは叩き置くため、また投げつけるため。斜面は人を蹴飛ばして転げ落とすため。石が矢印に。水面は輝くため。木が馬止めに、野牛は殺しつくすため。木の枝はライフルを固定するため。ライフルは叩き置くため。流氷は流れるため。雪の斜面は人が下るため。テントは燃やすため、また倒すため。帽子は人を特定させるため。旗は風に揺られるため。馬は白い息を吐くため。地面は影を投射させるため。騎兵隊はコマンチを襲撃してガンマンに娘たちの面通しをさせるため。木が赤ん坊に。捜索に時間がかかるのは娘をコマンチ化させるため、また青年の恋人をギター弾きと結婚させるため。人馬はシルエットを投射させるため。帽子は馬にかぶせて人物を特定させるため。柵、ブラインドは影を投射させるため。帽子は脱がせてかぶせるため。酒は飲めないため、また吐き出すため。酒瓶は叩き置くため。女は青年を誘惑できないため。袋は投げ置くため。酒は暖炉に棄てて炎を撒き散らすため。帽子は風に揺られるため。頭皮を見せるのは娘を登場させるため。槍は頭皮を吊るすため。メダルは人物を特定させるため。スカーフは風に揺られるため。報酬は返却されるため。石は水を切るため。斜面は娘が駆け降りるため。稜線は娘を登場させるため。人が盾に。ガンマンが娘を撃とうとするのはインディアンに撃たれるため。馬は人を落馬させるため。人は馬に引きずられるため。洞窟は人が隠れるため。岩肌は水を垂らすため。岩は人が寄りかかるため。遺書は投げつけるため、また娘が身内ではないと知らせて青年を怒らせるため。ナイフは叩きつけるため。床は踏み鳴らすため。扇は人を叩くため。バーは閉められるため。拍車は鳴り響くため、またはずすため、また投げ置くため。机は人が座るため。手袋は叩き置くため。マントルピースは人が寄りかかるため。ローソク、リボン?は風に揺られるため。青年が恋人と抱き合うのはフィアンセと決闘するため。手袋は投げ上げるため。ガンベルトは落とし置くため。薪は仕切り線に、また唾を吐きつけるため。ベッドは崩れるため。荷車は倒すため。ハンカチは噛むため。扇はお尻を叩くため。タバコは煙を吐き出すため。暖炉はハマキを投げ棄てるため。金貨は放り渡すため。銃は回転させるため。服は埃を吐き出すため。人は人違いされるため。帽子を脱がないのは脱ぐため。階段は人が座るため。風は鳴り響くため。指笛が合図に。崖は人を落とし置くため。石は犬に投げつけるため。帽子は叩きつけないため。サーベルを抜くのは人を驚かせるため。馬に乗らないのは乗るため。悲鳴は鳴り響くため。馬は人にぶつけて倒すため。柵は馬が飛び越えるため。テントは馬が入るため。頭皮は剥ぐため。馬は蹴散らすため。子供は抱いて逃げるため。お尻は怪我をしてズボンを下げるため。右腕の肘は左手で触れるため。砂埃は舞い上がるため。ドアは閉めてフェイドアウトに。
■「荒鷲の翼」(1956) 105分9/1
木箱は人が座るため、また足を乗せるため。タバコは投げ棄てるため。翼は叩くため。斜面は滑って転ぶため。口は挟めないため。水面は地上に揺れる光を投射するため。飛行機は煙を吐き出すため、また水しぶきをあげるため。ドラム缶は人が乗るため。帽子は叩きつけるため。煙突は煙を吐き出すため。傘は投げ渡すため。前進がバックに。汽車の屋根に人が座るのは飛行機に驚いて海に落下し水しぶきをあげるため。格納庫は飛行機でくぐり抜けるため。ステッキは投げ棄てるため。車は煙を吐き出すため、また人がしがみつくため、また椅子、テーブルをなぎ倒すため。木は飛行機の両翼を切断するため。プールが滑走路に、また水しぶきをあげるため。陸軍はコケにされるため。妻が夫に抱きつくのは陸軍が失礼して夫を殴るため。殴るのは空振りして回転するため。帽子は投げ置くため(何度も)。布は畳むため。地面は煙を撒き散らすため。車は人を放り落とすため。ミニチュアは投げ渡すため。壁は人が寄りかかるため。息子は死ぬため。ドアは叩き閉めるため。帽子は脱ぐため。机は人が座るため。タバコは煙を吐き出すため。マッチは投げ棄てるため。机は人がすがりつくため。書類は落とし置くため。籠、パラソル、バケツ、タオルは投げ置くため。お尻は叩くため。プレーヤーの蓋は叩き閉めるため。椅子は足を乗せるため。手紙は落とし置くため。机は人が寄りかかるため、また足を乗せるため。帽子は叩き払うため。机に乗せた足は叩き落とすため。新聞は投げ置くため。電話は切られるため。ナプキンは振るため。グラスは滑らせるため。机は叩くため。ナプキンは叩きつけるため。ケーキは顔に押し付けるため。帽子は投げ棄てるため。テーブルクロスは引っこ抜いてタオルにするため、また叩きつけ叩き棄てるため。机は人が寝そべるため、またひっくり返すため。ボトルは渡して殴るため。人は担ぐため。キッチンは通り抜けてプールに飛び込み水しぶきをあげるため。言い訳は奪われるため。シャンパンはこぼし注ぐため。ボトルは投げ棄てるため。演説は邪魔されるため。パーティは乱闘するため。地面は人が座るため。木々は影を落とすため。ボールは蹴飛ばすため。父親が押し売りに。バッグ、服、ぬいぐるみ、花束は投げ置くため。クッションは蹴り飛ばすため。椅子はその上に人が立つため。足はドアを閉めるため。ハイヒールは投げ置くため。花束は投げつけるため。ナプキンは放り上げて掴むため。ソファーがベッドに。枕は落とすため。娘の鳴き声は父親を階段から落下させて下半身不随にさせるため。ガウンは落とすため。車椅子は回転させるため。雨はしたたり落ちるため。車椅子は飛び越えるため。ボトルは投げ回すため。ハンガーはボトル掛けに。歯はコルクを抜いて吐き出すため。ボトルは投げ棄てるため。本は投げ置くため。プール療法は泡を吐き出すため。本、マントはボトルを隠すため。毛布は投げ置くため。ステッキは酒を入れるため。光が帯に。マッチは回収されるため。木々は風に揺られるため。試写会は戦友のタクシーで空港に行くため。格子、ブラインドは影を投射させるため(照明は良くない)。椅子はステッキを掛けるため。新聞はドアに叩きつけて置くるため。コップは投げ棄てるため。灰皿は灰をぶちまけるため。背もたれは人が座るため。電話が通じるのに時間がかかるのは開戦の知らせを聞くため。レバーは叩き押すため。レコードは発射されるため、またカバンを投げつけて止めるため。介護はさせないため。メガネはくわえるため。戦友の来訪はアイデアを与えるため。木は画面の手前にナメルため。大砲は煙を吐き出すため、また光るため。飛行機は被弾して炎を吐き出すため、また墜落して水しぶきをあげるため、また空母に衝突して止まるため、また影を落とすため。船は爆破して煙を吐き出すため。タバコの火は点けないため。機銃は火花を吐き出すため。杖は倒すため。水面は輝くため。船は煙を吐き出すため。
■「騎兵隊」(1959)118分 8/19
人馬はシルエットを投射させるため。レインコートは光るため、また落とし置くため。吹雪、爆弾は鳴り響くため。新聞は叩き置くため。ランプがマッチに。たき火は煙を撒き散らすため。帽子は整えるため。柱は人が寄りかかるため。机は人が座るため。木々は風に揺られるため、また影を落とすため。帽子は脱ぐため。書類、帽子、サーベルは投げ置くため。金属は叩き置くため。ナイフは落とし置くため。人はかき分けるため。カバンは落とし置くため。ランプは敬礼させないため、また頭にぶつけて揺らすため。服は落とすため。椅子は倒すため。酒瓶は投げ棄てて割るため。検診は曹長を交代させるため。旗は風に揺られるため。地面は煙を撒き散らすため。木々はシルエットを投射させるため。柵は押し壊すため、また飛び越えるため、また人が寄りかかるため。馬は人を落馬させるため。地面は人が座るため。倒木は人が寄りかかるため。兵士が撃たれるのは軍医に治療させるため。ズボンは書類を挟むため。進言は聞き入れられないため。出産は軍医を逮捕させるため。水面は光るため。帽子は振るため。たき火は蹴り消すため。ドアは蹴り開けるため。唾は吐けないため。帽子を脱がないのは皮肉られるため。辞退はできないため。ハンカチは落とすため。女が立つのはみんなで立つため。脚が脚肉に、胸が胸肉に。ローソクがマッチに、また風に揺られるため。ハンカチは落として拾うため。エンピツは投げ置くため。ブランデーは毒見されるため。椅子はお盆を乗せるため。葉巻を吸うのはボイラーに捨てさせて盗聴を見破らせるため。ボイラーが盗聴器に。医師を退出させるのは女に散歩のためにショールを取りに行かせて盗聴させ女たちを一行に同行させるため。タバコは煙を吐き出すため。壁は人が寄りかかるため。椅子は傾けるため。お盆は落とすため。水面が鏡に、また女を落馬させて水しぶきをあげさせるため、また女の下着を乾かすため。毛布が衝立に。帽子がうちわに。ラッパは吹けないため。木は人が隠れるため。水面は波紋を生じさせるため。草は蹴飛ばすため。帽子がバケツに。倒木は人が寄りかかるため。女に助けを呼ばせるのは失神させて水を顔にぶっかけるため。腕章は剥ぎ取るため。銃は煙を吐き出すため、また銃声を鳴り響かせるため。ライフルはハンカチを結びつけるため、また落とし置くため。窓は人が出入りするため。二階は人が飛び降りるため。足は足で拭くため。ライフルは投げ棄てるため。悪党は情報を知らせるため。髭は掴むため。ロープは叩きつけるため。綿棒は投げ棄てるため。手袋は叩きつけるため。砂は投げて煙を撒き散らすため。ポーチは人が座るため。柱は人が寄りかかるため。グラスは叩き置くため。傘は馬車から落とすため。荷物、馬車がバリケードに。人と丸太は馬車ごと転げ落とすため。銃は窓を叩き割るため。汽車は煙を吐き出すため。窓ガラスが鏡に。荷物は人が座るため。投降するのはしないため。地面は人が寝そべるため。柱は人が隠れるため。旗手が撃たれるのは旗を持ち継がせるため。机が担架に。銃撃は負傷者を医者に治療させるため。布はひきちぎり叩き置くため。血は桶で投げ棄てるため。線路は外して焼いて曲げるため、また川に放り投げて煙を吐き出させるため。人は人にぶつかるため。汽車は燃やして黒煙を吐き出させるため。酒場が病院に。銃はズボンの中のボトルを叩き割ってずぶ濡れにさせるため。銃は投げ置くため。札は投げ舞わせるため。ボトル、グラスは滑らすため。新兵の死は大佐に酒を飲ませるため。爆破はバーを振動させボトルを落とし割るため。酒場が厩舎に。兵士が鉄道爆破の報告をするのは馬から引きずりおろされてつまみ出されるため。お尻は蹴飛ばすため。階段は人が座るため。札は払い飛ばすため。酒は飲まないため。ズボンは銃を挟むため。グラスがボウリングのピンに。たいまつは投げつけるため。苔が湿布に。召使いは殺されて大佐に謝罪させるため。ドアは蹴り開けて泥を落下させるため。コーヒーはまずいため、またたき火に棄てて煙を吐き出すため。コップは投げ渡すため、また落とすため。ランプは影を投射させるため、また煙の影を落とすため。草は噛むため、また投げ棄てるため。馬小屋が手術室に。木はキャメラの手前にナメるため。一人っ子は連れ戻されたあと逃げるため。倒木は人が座るため。コップは投げ棄てるため。斜面は太鼓を転げ落とすため。ツタは人が伝い降りるため。倒木が馬留めに。帽子は叩きつけるため。湿布を取るのは足を切断させて死に大佐と軍医を決闘させるため。大砲は煙、土を撒き散らすため、また水しぶきをあげるため、また決闘を中止させるため、また家を爆破し煙を撒き散らすため。銃身は叩き下げられるため。倒木が盾に、またそこから人を落下させるため、また馬で飛び越えるため、また人がくぐり抜けるため。お尻は叩かれるため。沼は渡って水しぶきをあげるため。水面は揺れる光を地上に投射させため。帽子は人物を特定させるため、また投げ棄てるため。人は人の体に影を落とすため。銃声は大佐と女を抱き合わせるため。出口は間違えるため。大佐が足を撃たれるのはブーツを脱がせている女と大佐を見つめ合わせるため、またすぐに任務に就くため。降伏はしないため。酒は飲まないため。見送りはできないため。屋根は人がもたれるため。旗のカバーははずされるため。橋は蹄を鳴り響かせるため、またそこから人を落下させて水しぶきを上げさせるため、たいまつは落とすため。バリケードは馬で飛び越えるため。馬は人にぶつけ倒すため。ラッパ手が撃たれるのは吹き継がせるため。スカーフは投げ棄てるため。お湯は煙を吐き出すため。水桶は持ち継がせるため。頭巾は脱がせるため。葉巻は吸い継がれるため、また導火線に火を点けて煙を吐き出させるため。帽子が鞭に。橋は爆破して煙と残骸を撒き散らすため。
■「バファロー大隊」(1960)112分 8/24
カバンは投げ渡すため。帽子、服は落とし置くため。スカーフは叩き置くため。毛玉は落とすため。帽子は脱ぐため。ハマキは吸えないため。私語はできないため。うちわは振るため(ひたすら振られている)。傍聴人は退廷させるため。エンピツ落とし置くため。メガネは叩き置くため。人はシルエットを投射させるため。汽車は煙を撒き散らすため(凄い)。ダンブルウィードは車輪にはねられるため。タバコは煙を吐き出すため。椅子は足を乗せるため。窓は鏡に。汽笛は鳴り響くため。汽車が揺れるのは男と女を抱き合わせてキスをさせるため。ランプは揺れるため。ドアは風でばたばたさせるため。ランプは振るため。出迎えは来ないため。光が帯に。任務は女を一人で置き去りにするため。時計は鳴り響くため(チクタク)。ドアは開けて光を投射させるため。バッグは落とすため。駒は落としては撒き散らすため。帽子は振り落として人物を特定させるため。本、机は叩くため。土山は人が隠れるため。地面は人が座るため。風は鳴り響くため(凄い)。銃は煙を吐き出すため。インディアンのナイフは逆手で握られている。ナイフは投げ棄てるため。砂は集めて血を消し煙を吐き出すため(凄い煙)。帽子は砂を入れるため、また投げ棄てるため。蓋、ベルトは落とし置くため。歯はコルクを抜いて吐き出すため。ウイスキーが消毒に、風は砂塵を撒き散らすため。ハンカチは振るため。酒が水に。水差しは叩き置くため。立たないのは立つため。コインは落とし置くため。雑貨屋はその息子と娘と曹長を目撃させるため。荷物は落として拾わせるため。柱は人が寄りかかるため。銃声は鳴り響くため。名前は間違えるため。笑うのは笑えないため。日傘は落とすため。酒は飲ませないため。コップは叩き置くため。手摺は影を投射させるため。反対尋問はしないため。本は落とし置くため。ライフルは投げ置くため。樽は人が座るため。手袋は叩き置くため。字が読めないのは手紙を読み継がせるため。手紙は落とし置くため。治療は女にさせないため。口答えはできないため。手袋と帽子は叩きつけるため。ハゲタカは飛び立つため。死体は焼いて煙を吐き出すため。帽子がうちわに。声はコダマするため。アパッチは曹長に大佐の家へ報告に行かせるため、また少年を殺すため、また曹長を活躍させるため。岩は人が寄りかかるため。服は人物を特定させるため。タバコの葉は吹き舞わすため。槍は投げ棄てるため。地面は煙を撒き散らすため。本は叩き閉じるため。「水」は飲まないため。メガネは返し忘れるため。南軍の本は北軍に奪われるため。弁護は辞退しないため。年齢は思い出せないため。スカーフがキーホルダーに。馬は人を落馬させるため(何度も)。ライフルに吹き飛ばされるのは未熟さを指示するため。伍長が死ぬのは曹長を逃がすため。帽子が顔かけに。銃身は叩き下げるため。ライフルは投げ渡すため。たいまつは投げ棄てるため。火事は煙を吐き出すため。川は渡って水しぶきをあげるため。くさむらは人が隠れるため。逃亡するのは戻るため。手錠は掛けたりはずしたりするため。スカーフが包帯に。銃が添え木に。負傷者は女に介抱されるため。木槌は落とし置くため。コインは投げ置くため。控室がカジノに。帽子はチップを入れるため。傍聴人を入れるのはその前で無実を証明するため。霧は立ち込めるため。馬具が枕に。地面は人が寝そべるため。穴は埋めて砂を撒き散らすため。十字架は人物を特定させるため、また輝くため。上着は投げ渡すため。服は投げ置くため。サーベルが天秤に。鞭は投げるため。紙袋は落とすため。スイングドアは開閉するため。格子は影を投射させるため。ハンカチは落とすため。息子が小柄なのは上着の持ち主を特定させるため。椅子は叩くため、また人がすがりつくため。カバン、帽子、サーベル、手袋は投げ渡してキスをするため。
■「馬上の二人」(1961)107分 7/22
椅子は傾けるため。柵は足を乗せるため。鐘は鳴り響くため。帽子は振るため。ローソクがマッチに。賭博士たちは保安官の名前を聞いて引き返すため。柱は人が寄りかかるため。馬は降りられないため。握手するのは手袋を叩いて埃を撒き散らすため。酔っぱらいは釈放されるため。テーブルクロスは投げ渡すため。帽子は服を叩いて埃を撒き散らすため。肩を叩くのは埃を撒き散らすため。コインは投げ置くため。椅子は足を乗せるため。トランプは叩き置くため。酒場の女は保安官に求婚して街から逃げ出させるため。水面は光るため。倒木は人が座るため。マッチは投げ棄てるため。川で水を補給するのはおしゃべりするため(2人は水の補給をしていない)。たき火は煙を撒き散らすため(凄まじい)。ショールは落とし置くため。焚き木は投げ置くため。札は叩き置くため。帽子は投げ置くため。壁は影を投射するため。煙は影を落とすため。協定は民間人を雇うため。馬車は揺らすため。お尻は叩くため。粉は人の顔にぶっかけるため。スコップは叩き置くため。ダンスはしないため。足は踏んづけるため。人は影を落とすため。草は風に揺られるため。木々は影を落とすため。娘が川で水を汲むのは中尉と交代して手をつなぐため。倒木はまたぎ渡るため。水面が鏡に。石は池に投げるため。帽子は叩き置くため。スカーフは投げ置くため。テントの天井は頭を突っ掛けるため。石は人が座るため。地面は影を投射させるため。保安官が泥酔するのは女に暴言吐かせて泣かせ中尉に女を抱かせて伝道師の息子たちと喧嘩させ彼らの母親とインディアンのテントの中で会うため。たき火をするのは薪を肩の上に乗せるため。足は噛むため。娘は保安官の視界を遮るため。樽は人が座るため。お腹は人を川へ弾き落として水しぶきをあげさせるため。銃声は鳴り響くため。ライフルは投げ棄てるため、また投げ置くため。川は人が歩くため。松明は煙を吐き出すため。コーヒーは吐き出して棄てるため。くさむらはインディアンを登場させるため。嘘は見破られるため。鞭は投げ置くため。ナイフが鏡に。薪は叩きつけるため。老婆がテントの整理をするのは白人の情報を提供するため。木は人が寄りかかるため。保安官が名前を思い出せないのは中尉に言わせるため。金髪の娘が帰還しないのは親たちに他の子供を引き取らせるため。唾は人の顔にかけるため。酋長に対立する男は酋長に連発式ライフルを必要にさせるため。岩盤は蹄を鳴り響かせるため。黒マントは脱いで赤い服を見せるため。逃げるのは捕まって暴れるため。机は人が寄りかかるため。椅子は影を落とすため。少年が水を男の顔にぶっかけるのは自分を引き取らせなくさせて保安官の報酬を無に帰すため。銃は煙を吐き出すため。ナイフは放り投げるため(順手)。地面は煙を撒き散らすため。砂は握って落とすため。保安官と中尉が別々に街に帰るのは少年とメキシコ娘を一人ずつ街へ連れ帰るため。お腹は叩くため。街へ帰ってきた保安官が振り向いて人々を見送るのは背後の中尉との再会を劇的にさせるため。壁は影を投射するため、また人が寄りかかるため。こけおどしをしないのは反復されるため。女が中尉の独身を知っているのは中尉にプロポーズさせるため。マントは落とし置くため。椅子は逆さに座るため。三つ編みはいじるため。部屋を出るのは戻ってキスするため。すりガラスはシルエットを投射させるため。車輪は人を縛るため。少年を縛るのは女のハサミを少年に奪わせて女を殺させリンチするため。娘の弟が連れ去られたのは男装の娘にスカートをはかせてダンスさせるため。ローソクは風に揺られるため。ベルトは紙を挟むため。ダンスは申し込まれないため。足は引っかけて人を転ばせるため。パンチは飲まれないため。質問は娘を会場の外へ出すため。パンチは投げ棄てるため。ドアは人が寄りかかるため。口は挟めないため。酒瓶は放り投げるため。松明は燃え盛るため。少年の連行の時キャンプを通過するのは置いてあるオルゴールを落として聞かせるため。オルゴールは人物を特定させるため、また投げ割るため。木の枝は人を吊るすため。帽子は顔を隠すため、また脱ぐため。娘が酒場に入るのは女主人に侮辱されて駅馬車に乗るため。カウンターは人が乗るため。ガーターは短剣を忍ばせるため。短剣はカウンターに突き刺すため(逆手で刺している)。馬車の揺れは人が乗ったことを指示させるため。娘が道具箱を持っているのは鏡で保安官を確認するため。ライフルは空に向けて発射されるため。保安官を選挙で交代させるのは元保安官を娘と一緒に街から去らせるため。
■「リバティ・バランスを射った男」(1962)122分 7/17
汽車、汽笛は煙を吐き出すため。汽笛、鐘は鳴り響くため。パイプは手を叩くため。汽車は影を投射させるため。帽子は脱ぐため。タバコは投げ棄てるため。車輪は人がよじ登るため。ベールは風に揺られるため。扇風機は回転するため、また影を投射させるため。ゴミを捨てに出るのは旧友と再会するため。帽子は握りしめるため。ブーツは履かせるため。駅馬車は埃を吐き出すため、また埃を拭き取るため。布は投げ置くため。銃は煙を吐き出すため。岩は人が隠れるため。ライフル、金庫は落とし置くため。鍵は撃ち壊すため。鞭は投げ上げるため。形見のブローチはそれを守る弁護士を悪党に殴らせて重傷を負わせ娘やガンマンとめぐり会わせるため、また弁護士と悪党を決闘させるため。車輪は人が寄りかかるため。バッグは投げ渡すため。本は振り落すため、またページを破り叩きつけるため。木々は影を落とすため。馬車がベッドに。手当ては交代させるため。お湯は煙を吐き出すため。酒は飲めないため。ランプがライターに。タバコは煙を吐き出すため。長椅子は足を乗せるため。食器掛けが帽子掛けに。ポットは触って火傷するため。机は人が寄りかかるため。管轄権は弁護士に本を読ませるため。帽子は落として蹴飛ばすため。皿は叩き置くため。ピアノは人が座るため。酔っぱらいはつまみ出されるため。お尻は蹴り飛ばされるため。柱は人が寄りかかるため(何度も)。壺が帽子掛けに。食器は間違えて置くため。皿洗いは手を濡らさせ代わりに娘に本を読ませて読み書きできないことを知らせ弁護士を教師にさせるため。本は投げ置くため。文法は間違えるため。帽子は投げ置くため。椅子は傾けて壁に寄りかかるため。エプロンがうちわに。店が忙しいのは弁護士に給仕をさせて悪党に脚を引っかけさせガンマンと悪党を対決させるため。喧騒は静まるため。椅子は引っこ抜くため。先客は席を譲るため。鞭は人物を特定させるため。エプロンは握りしめるため。ステーキはぶちまけるため。肉は叩きつけるため。コインは落とし置くため。銃は撃たないため。口が栓抜きに。酒瓶は投げて窓を割るため。机はその下に人が隠れるため。皿、コップは鍋に投げ入れるため。ボイラーは酒を隠すため。壁は人が寄りかかるため。授業に遅刻するのは鐘を打ち鳴らすため。格子は影を投射させるため。タバコは吸えないため。綴りは間違えるため。助け舟は出せないため。黒板の文字は消されるため。新聞は丸めて投げ棄てるため。本が落ちているのは拾って叩き置くため。ペンキで壁を塗るのはペンキの空き缶を的にして撃たせそばにいる弁護士にペンキをぶちまけて殴られるため。空き缶は投げ飛ばすため。地面は煙を撒き散らすため。杭は空き缶を乗せるため。銃は投げ置くため、また投げ渡すため。酒瓶は法廷に持ち込めないため。酒場が投票所に(ただし昔酒場はそのような機能も果たしていた(下田淳「ヨーロッパ文明の正体」44)。カウンターは人が座るため。若造はカウンターから降ろされるため。机は叩くため。帽子は振るため。木槌は投げ置くため。酒場は酒が飲めないため。梁は頭をぶつけるため。帽子を机の上に置くのは木槌で「静粛に!」と叩き潰されるため。エンピツは振り回すため。推薦は辞退されるため。ポーチは人が座るため。人はかき分けるため。椅子は机の上に乗せるため。ペンは投げ置くため。鞭は掲げるため。ランプは揺らすため。椅子は放り投げるため。木槌は倒し置くため。スイングドアは開閉されるため(何度も)。ジャーナリストが酒を切らすのはランプを消して酒場へ酒を補給しに行った隙に悪党が暗闇に紛れ込むため。酒瓶は叩き置くため。壁は影を投射するため、また人が隠れるため。娘が窓際に行くのはジャーナリストを目撃するため。引き出しは人が寄りかかるため。酒瓶は投げ渡すため、また投げ割るため。机は人が乗り上げるため。新聞は食べるため、また撒き散らすため。鉄板、机、椅子は叩き壊すため。ランブは投げるため。家具は倒すため。引き出しはぶちまけるため。ベッドは人を転げ落とすため。新聞は顔かけに。椅子は投げて窓を割るため。看板は撃ち割るため。ジャーナリストを瀕死の目に遭わせるのは弁護士に決闘させるため。ベッドはその下にカバンを入れるため。コインは投げ渡すため、また叩きつけるため。帽子はチップを入れるため。ガラスの文字は影を投射させるため。弁護士に皿を洗わせるのはエプロン姿で決闘させるため。看板は投げ置くため。帽子は払い落とすため。地面は影を投射させるため。水がめは撃って人に水をぶちまけるため。弁護士が右腕を撃たれるのは利き腕でない左手に銃を持たせて決闘で勝てないことを示すため。銃は落とすため。酒場の傍で決闘するのは民衆に目撃させるため。布はひきちぎるため。壁はマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。帽子は投げ舞わせるため。ドアは人が寄りかかるため。ロープは叩きつけるため。グラスは投げ割るため。銃は滑らせてグラスを割るため。人は叩き出してスイングドアを開閉させるため。ボトルは滑らすため。黒人は酒場から追い出せないため。コインは投げ置くため、また投げつけるため。人は突き飛ばしてガラスを割るため。ボトルは投げ割るため。ドアは押し破るため。机はマッチを擦るため。ランプは投げ割って家に火を点けるため。炎は燃えたぎるため。柵は蹴り落とすため。ガラスが鏡に。プラカードは床を叩くため。原稿は丸めて捨てるため、また何も書かれないため。飴玉は舐められないため、また投げ棄てるため。演説会場がロデオに。人間用の水は馬に飲まれるため。帽子は酒を隠すため。タバコは落とし置くため。杖は人を差すため。椅子はその上に人が乗るため。ドアはマッチを擦るため。階段は人が座るため。椅子は足を乗せるため。机は人が座るため。人はシルエットを投射させるため、またその体がフェイドアウトに。ライフルは投げ渡してから投げ渡し返されるため。メモは破り丸めて燃やすため。握手は札を握りしめるため。靴の底はマッチを擦るため。車掌がタン壺を持ってくるのは「貴方はリバティ・バランスを撃った男だ」と言うため。点けられたマッチの火は消されて煙を吐き出すため。
■「ドノバン珊瑚礁」(1963)107分 7/26
簾はシルエットを投射させるため。木々は風に揺られるため。モップは人を殴るため。海は人が飛び込んで波紋を生じさせるため。帽子は投げ置くため。木々は影を落とすため。頭は荷物を乗せるため。女たちは男爵の口述を遅らせるため。帽子はつばを下げるため。モリは地面に突き刺すため。ほら貝は人を歓迎するため、また鳴り響くため。旗は風に揺られるため。財布は叩き渡すため。葉巻は吸わないため。人が台に。船長が娘と話をするのはその隙に子供たちがジープに隠れるため。車は煙を吐き出すため、また土埃を撒き散らすため。タオルは叩きつけるため。扇風機は回転するため、また影を投射させるため。酒瓶は滑らすため。カウンターが栓抜きに、蓄音機のレバーははずすすため。レコードは飛ばすため。木箱は叩きつけてコインを散乱させるため。ボードは払いのけるため。スロットが故障しているのは最後に大当たりさせるため。帽子は振るため。単語は間違えるため。机は人が飛び乗って倒すため。酒瓶は逆手で投げられている。ブランデーは投げられないため。また投げ割るため。車のシートは人が立つため。椅子は人を殴って壊れるため。ビール瓶は叩き置いて泡を噴出させるため。テーブルクロスは叩きつけるため。人は引きずるため。酒瓶は蹴り飛ばすため。池はその中で不動の姿勢をとるため。また飛び込んで水しぶきをあげるため。酒瓶は落とし割るため。タバコの灰は落として吹き飛ばすため。電気は消すため。手紙は落とし置くため。酒瓶は叩き割るため、また投げ割るため。女がやって来るのは医者を他の島に診療に行かせその子供たちを船長の子供にさせるため。地面は人が座るため。ロープは人がしがみつくため。ハイヒールは脱いで投げ渡すため。海は人を落下させて水しぶきをあげるため。ヨットとボートの落差は女を男と一緒に海に落下させるため、また女をびしょ濡れにさせるため。帽子は投げ渡すため。バッグは海に落としてマストの男を海に飛び込ませるため。マストは高飛び込み台に。カヌーの横棒は人が乗り越えるため。ハイヒールを履くのは転ぶため。スカートはその中を覗かれるため。バッグは人を叩くため。車は人が寄りかかるため。ハイヒール、バッグは叩き置くため。ヤシの木が帽子に。車が爆竹に。地面は煙を撒き散らすため。女が脚の傷を確かめるのは脚を写真に撮られるため。服は投げ渡すため。バッグ、ハイヒールは投げ置くため。雷は光るため、また鳴り響くため、また人を起こすため。穴の開いた屋根は影を投射させるため。傘は屋内でさすため。ブラインド、雨は影を投射させるため。ドアは風で開閉するため。ドアを開けるのは突風で女を吹き飛ばすため。人が重りに。カーテンは風に揺られるため。雨は子供を女の家に泊らせてから酒場へ送りに行かせ妹たちと会わせるため。バットは握手できないため。パイプはいじるため。車は乗り遅れるため。貼り紙は逆さに貼るため。スピーカーがメガホンに。女人禁制なのは女が入るため。男は船長と間違われるため。机はマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。喧嘩するのは休戦するため。酒は飲まれないため。グラスは投げ割るため。畳は靴を履いて乗るため。障子はシルエットを投射させるため。ダンスは止められるため。ビキニは小さすぎるため。ショールは投げ置くため。ボートは水しぶきをあげるため。水上スキーは女をへんてこな水着姿にさせてから脱がせるため、また女を転覆させるため、また競泳させてから休戦させるため。帽子は叩き置くため。船の点検は船長と女を競泳させるため。水着は叩き置くため。水泳は水しぶきをあげるため。転属願いは取り消されるため。マッチは持っていないため。タバコは濡らして投げ棄てるため。クリスマスは山に木を取りに行かせて谷の女神への感謝の歌を女に聞かせ記念碑を見せるため、また子供たちを医者の家に呼んでパーティをさせるため。ロープは投げ置くため。ナタは逆手で握られている。斜面は滑り落ちるため。柱は人がしがみつくため。帽子は脱ぐため、また叩き飛ばすため。タバコは煙を吐き出すため。スロットは鳴り響くため。カウンターは人が座るため。手摺は人がくぐり抜けるため。就労許可が切れているのは女に船長を誘惑させるため。人は影を投射させるため。鴨居は人がもたれるため。手摺は人が座るため。帽子がうちわに。子供たちの夜更かしは船長と女を二階のテラスでキスさせるため。電気を消すのは酒場の女を忍び込ませるため。女は池に放り投げて水しぶきをあげさせるため。机は人が座るため。波は鳴り響くため、また砕け散るため。耳はエンピツを挟むため。綴りは間違えるため。木は人が寄りかかるため。格子は影を投射させるため。相続は放棄されるため。簾は挟んで人を撮るため。鐘は鳴り響くため。急患は娘に手伝わせるため。神父が泣くのは男爵と交代させ船長を女の横に座らせるため。壁は影を投射するため。帽子は取られるため。蓄音機が貢物に。ローソクを消すのは煙を吐き出させるため。雨は教会で傘をさすため、また船長と女を相合傘に入れるため、また大男の帽子を雨水で落とし顔に放水するため。水面は光るため。女中が肖像画を拝むのは女にヒントを与えるため。神父が墓参りするのは女に真相を知らせるため。書類は読み違えるため。自転車の女たちは水兵を連れ去るため。ステッキはカウンターを叩くため。椅子は投げ倒すため。楽譜は丸めて棄てるため。スーツを探しに来るのは喧嘩するため(いきなりスーツを探しに来るバカバカしさ)。帽子は回すため。ピアノは払い倒すため、また人ごと押し潰すため。酒瓶は逆手に握られて殴っている。ビンは踏み潰すため。カウンターは人が乗り越えるため。自転車は倒すため。椅子は投げるため。お盆は人を殴るため。殴るのはスロットに人をぶつけてレバーを引かせ出てきたコインで神父に大当たりさせて屋根の修理代にするため。窓は人を放り投げ割るため。花束は投げ棄てるため。人は重ねるため。椅子は逆さにされている。椅子が首飾りに。人は担ぐため。コインは噴出させるため。エスコートは傘を預かるため。階段は人が座るため。儀式は父と娘とその妹を和解させるため。ズボンは帽子を挟むため。コインを積み上げるのは崩し落とすため。傘は人を殴るため。カウンター、ポーチは鉄道模型のボードに。神父が釘を打つのはトンカチで指を叩いて悪態をつき神の怒りを買うため。トンカチは落とすため。傘は預けるため。でこぼこ道は女をジープの荷台から振り落してお尻を地面に叩きつけるため。酒場の亭主が嫌なのは酒場を売って休戦するため。子供の名前でもめるのは休戦するため。キスはできないため。帽子は落とすため。お尻は叩くため。体がベッドに。噴水はキスをするため。帰国はしないため。家具が運ばれるのは運び戻すため。
■「シャイアン」(1964)144分 8/17
地面は影を投射させるため。煙突、たき火は煙を撒き散らすため。風車は回るため。杖は地面に突き刺すため。砂は拾い落すため。旗は風に揺られるため。椅子が洋服掛けに。エプロン、帽子は叩き置くため。お皿は落とすため。机は足を出すため。インディアンは待たされて引き返すため。長老は倒れてから立ち上がるため。杖は倒すため。地面は煙を撒き散らすため。コップは叩き置くため。委員会は来ないため。葉巻は叩き棄てるため。柵は人が座るため、また影を落とすため。紙は丸めて投げ棄てるため。女の抗議はインディアンに聞かせるため。鐘は鳴り響くため。生徒が教室に来ないのは女教師をインディアンに同行させるため。荷物は叩き置くため。黒板がラブレターに、また伝言板に。女が黒板に背を向けているのは板面に驚くため。地面は人が座るため。たき火は武器を隠すため。木々は打ち鳴らされるため。風は鳴り響くため、また砂埃を撒き散らすため。光が帯に。格子は影を投射させるため。ロープは揺らすため。タバコは吸わないため。ナイフは逆手で握られている(幾度も)。岩は人が隠れるため。名前は間違えるため。馬は人を落馬させるため、また飛び乗るため、また飛び降りるため。銃は煙を吐き出すため。大砲は煙を吐き出すため、また土埃を撒き散らすため。進言は聞き入れられないため。スカートはちぎって包帯にするため。布は振り回すため。膝が枕に。帽子は埃をはたくため。ライフルは叩きつけるため。馬はキャメラの前を横切るため。服は包をしまうため。岩は落として煙を吐き出すため。麻袋は投げ置くため。川は渡って水しぶきをあげるため。新聞は叩き置くため。帽子は人を叩くため。薪は叩きつけるため。パイプは吸わないため。くらむらは人が隠れるため。帽子は振るため、また叩きつけるため。草は燃やして炎と煙を撒き散らすため。馬は人にぶつかり倒すため。馬車は燃やして煙を撒き散らすため。命令違反をするのは足を撃たれて離脱した後部隊に合流するため。谷は飛び越えるため。人は蹴って裏返すため。服はナイフを拭くため。スカートは食べ物を拭くため。子馬は奪われないため。ナイフは地面に突き刺すため。バッファローはいないため。ピアノは人が座るため。ポーカーの手を見ようとするのはテーブルを叩かせて積まれたチップを崩すため。「マダム」は人を怒らせるため。コインは投げ置くため。汽車は煙を撒き散らすため。酒場が厩に。帽子が鞭に。グラスは叩きつけるため。ボトルは滑らすため。酒は人の顔に吐き出すため。頭の皮は投げつけたあと投げ返されるため。帽子は落とすため。トランプは重さを測るため、また音を聞くため、また叩き置くため。柱は人が寄りかかるため。銃はポケットごと撃ち抜くため、また落とし置くため。コインの山はハマキを置くため。傘は振るため。カウンターは人が乗り越えるため、また手術台に。靴は投げ棄てるため。木槌は人の頭を殴るため。靴はマッチを擦るため。酒は消毒に。スカーフが包帯に。帽子は蹴飛ばすため。4人組はインディアンを殺して街に情報をもたらし足を撃たれて手術されるため。銃は暴発するため。ボトルは落とし割るため。ラッパは下手くそに鳴り響くため。バーと商売女は移動するため。グラスは投げ棄てるため。カウンターは倒れるため。馬車は撃たれて煙を吐き出すため。馬車が倒れるのは女を下着姿で逃走させてから馬車の中に避難させ男に脚を見せて存在を思い出させるため。ハイヒールが脱げるのは医者に追いつかれるため。女を抱くのは一緒に転ぶため。馬車が狭いのは女を逆さにして詰め込むため。騎兵隊が街を出るのは街の者にインディアン討伐に出かけさせるため。値段は書き換えるため。服はその上に人が座るため(余り見たことがない光景)。机は足を乗せるため。帽子は叩き置くため。ブーツは酒を隠すため。ハマキは人を差すため。エンピツ、ボトルは叩き置くため。歯はコルクを抜いて吐き出すため。橋の下は人が通り抜けるため。本はルートを特定させるため、また投げ置くため。ズボンはボトルを挟むため。木々は影を落とすため。除隊はしないため。エンピツは叩きつけるため。鳥はV字に舞うため。雪は時の経過を指示するため。無許可の着任と馬泥棒は褒められるため。命令は聞き返されないため。転ぶのは人を振り向かせるため。丸太はマッチを擦るため。ローソクは風に揺られるため。紙はくわえるため。布巾、紙は叩き置くため。机はマッチを擦るため。氷は窓を縁取るため。寝床はナイフを隠すため。エンピツは投げ置くため。マッチの火は吹き消すため。たき火は蹴り消すため。膝は叩くため。息は白を吐き出すため。タオルは投げ置くため。要人たちは待たせるため。人は間違えるため。火かき棒がマッチに。タバコは煙を吐き出すため。ドアは閉めるため。ハマキは暖炉に投げ棄てるため。ガラスが鏡に。サーチライトは窓ガラスに人のシルエットを投射させるため、また光を投射するため。愚痴はこぼし終えるため。マントルピースは人が寄りかかるため。薪は暖炉に投げ入れるため。大酒を飲むのは解任されるため。コップは投げ割るため。ボトルはランプを叩き割るため。鍵は投げ渡すため。マントは落とすため。窓は叩き割るため、また人が出入りするため。ドアは壊して蹴り開けるため、また撃ち開けるため。母親が撃たれるのは赤ん坊を抱き継ぐため。ライフルは叩き棄てるため。投降は虐待させて殺し合わせるため。水桶はたき火に落として煙を吐き出させるため。岩は人が座るため。マントは振り回し渡すため。コーヒーを飲むのはまずいため。ライフルは渡すため。銃身は叩き下げるため。ガンベルトは落とし置くため。マントは投げつけるため。ライフルは叩き壊すため。他人の妻を奪うのは殺されるため。人を殺すのは包を族長に譲るため。帽子は脱ぐため、また落とし置くため。人馬はシルエットを投射させるため。
■「荒野の女たち」(1965)88分 8/28
地面は煙を撒き散らすため。スダレは揺らすため(風を送る)、また揺れる影を落とすため。地面は人が座るため(徹底して地面に座る)。格子は影を投射させるため。言葉は通じないため。ブラインドは影を投射させるため(徹底している)。娘が下着姿なのは園長に盗み見されるため。揺り椅子は揺れるため。ポーチは人が座るため。木々は影を落とすため。医者は来ないため。木の根は人が座るため。壁は影を投射するため。マッチ箱は投げ置くため。受け皿が灰皿に。お祈りの前に座るのはタバコをもみ消して立ち上がるため。タバコは煙を吐き出すため、また禁止できないため。女の言葉は男を笑わるため。机は人が寄りかかるため。たいまつは炎と煙を撒き散らすため。柱は人が寄りかかるため。椅子が洋服掛けに。服は投げ置くため。馬賊の話題は妊婦を怖がらせるため。ノックはしないため。鐘は打ち鳴らされるため。避難民たちは伝染病を撒き散らすため。歌の行進が避難に。コップと花瓶の水は投げ棄てるため。竹竿は服を投げ置くため。服を落とすのは拾わせないため。空き缶は投げ棄てるため。荷馬車は燃やすため。カーテンは風に揺られるため。エンピツは落とし置くため。たき火は煙を撒き散らすため。マッチは投げ棄てるため(何度も反復)。スコップは地面に突き刺すため。お盆は地面に置くため。タバコは投げ棄てるため(何度も反復)。仮眠するのは急患に起こされるため。プレートは剥がされるため。夕食の祈りには遅れるため。ボトルは叩き置くため。机は人が座るため。飲酒は人々を怒らせるため。留め木ははずして投げ置くため。木は人が寄りかかるため。遠方での焼き討ちは炎と煙を吐き出すため。銃声は鳴り響くため。警備隊が出てゆくのは砦を馬賊に占領させるため。ライフルは窓ガラスを叩き割るため。避難はできないため。バッグと帽子は払い落とされるため。カバンは叩き落とされるため。医療カバンは女医と交換されるため。服は落とすため。スカートはキスをするため。剣がバリケードに。夫が妻を残して村を出てゆくのは殺されて女たちだけを村に残すため。揺り椅子は足で揺らすため。人は影を落とすため。物置小屋が監禁場所に。たいまつ・たき火は揺れる影を落とすため。酒瓶は投げ渡すため。ドアは人を押し開けるため。避難民は銃殺されるため。銃殺は女医に大男を殴らせるため。タバコの空箱は投げ棄てるため。茶碗は投げ渡すため。立てと命令するのは立たないため。タンスは人がすがりつくため。園長は出産を手伝わないため。服は叩き置くため。枝はひざで折るため、また噛むため。木箱は人が座るため、また踏み台に。壁は人がよじ登るため。出産は女医に医療カバン、ミルク等を馬賊の元へ取りに行かせるため。シーツは裂くため。水は頭からかぶるため。タオルは投げつけるため。木箱は人が寄りかかるため。タバコは落とし棄てるため。人がバリケードに。シーツは部屋の外に投げ棄てるため。酒の入った茶碗は壁に投げつけるため。食事の茶碗は叩き落とすため。赤ん坊に薬を飲ませるのは女医に間違えて毒薬を渡すため。歌は中止させられるため。服は叩き置くため、また投げ渡された女医が投げ棄てるため。砂は人の顔にぶっかけるため。大男は族長に殺されるため。人は担ぐため。膝が枕に。赤ん坊が弱っているのは女医を残して一同を出発させるため。帯は瓶を差し入れるため。霧は立ち込めるため。人はシルエットを投射させるため。机は足を乗せるため。茶碗は投げ棄てるため。ぶどうは吐き出すため、また投げ置くため。族長が女医に酒をつがせるのは酒の中に毒を入れさせるため。茶碗は叩き割るため。