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藤村隆史論文ヒッチコック・ホークス主義
ジャンル映画機能・運動連関表
ノワール
■「暗黒街の弾痕」(1937) フリッツ・ラング 84分 10/28
指が警官に。耳はエンピツを挟むため。苦情は聞かれないため。ブラインドは影を投射させるため。タバコは煙を吐き出すため。女の釈放は秘書の能力を指示させるため。袋は投げ置くため。判事は弁護士に前科者の話をさせるため。袖はリンゴを拭くため。果物屋はリンゴを食べられるため。グラスは叩き置くため。格子は影を落とすため(幾度も)。石段は人が座るため。靴下は返さないため。ゴミ箱は人がつまずくため。木々は影を落とすため。つるはしの男は無視されて男を恨み罪を着せるため。判定はブーイングを鳴り響かせるため。柵は人が飛び越えるため。野球は球審の神父を交代させるため。格子は挟んでキスをさせるため。看板はシルエットを投射させるため(まるでドライヤー「吸血鬼」(1931))。カエルは鳴き響くため、また池に飛び込んで波紋を生じさせるため。靴はマッチを擦るため。指は鳴らすため。網は影を落とすため。木々は風に揺られるため。葉っぱはちぎるため。水面が鏡に(くっきりと)。池のほとりは人が座るため。カエルは池に飛び込んで水滴を撒き散らし水面の鏡を揺らすため。カエルが人間に。階段は人がコケルため。夫の苦情は妻に代弁させるため。ドアは叩き閉めるため。前科があるのは宿屋で追い出されるため。壁は人が寄りかかるため。帽子は領収書を挟むため。看板は投げ棄てるため。通過物は光と影を投射させるため。勤務中に売家を見に行くのは首になるため。帽子は投げつけるため。帽子、写真は人物を特定させるため。マッチは窓から投げ棄てるため。椅子は引きずるため。爪は噛むため。エンピツは弄ぶため。枕は銃を隠すため。椅子は傾けるため。電話は会話を遮るため。家を買うのは男に社長に謝りに行かせて殴らせ強盗の罪を着せるため。雨は車体に滴を垂らさせるため、また群衆に傘をささせるため(ヒッチコック「海外特派員」(1940)のように)。催涙弾は煙を吐き出すため。旗は風に揺られるため。雨は降り注ぐため。地面は鳴り響くため。ブランコは風に揺られるため。木箱?は人がその上に立つため。ガラスは叩くため。窓は人が出入りするため。銃はガラスを割るため。新聞の見出しは無罪でないため。?は鼻をこするため、また新聞を指し示すため。自首を勧めるのは死刑判決を受けさせてから脱走させるため。新聞は投げつけるため。ハンドバッグは叩きつけるため。弁護は諦めないため。面会は銃を差し入れさせて見つけさせるため。壁は影を投射するため。ベルは鳴り響くため。神父は銃を取り上げるため。鉄格子はらせん状の影を落とすため。肘掛けが足掛けに。足は足をつついて合図するため。人は影を落とすため。カップはメモを隠すため。メモは食べるため。カップは裂いて指を切るため。椅子は足を乗せるため。雑誌は投げ置くため。カップは落とすため、また投げ棄てるため。冷凍庫?は煙を吐き出すため。洗面台は水しぶきをあげるため。タオルは投げ渡すため。ガラスケースは蹴り割るため。ビーカーは投げ割るため。時計は鳴り響くため(チクタク)。マットレスは銃を隠すため。ドアは開けて光を差し入れるため。医者は人質になるため。サイレンは鳴り響くため。スポットライトは光を投射するため。霧は立ち込めるため。光が帯に。銃声は鳴り響くため。現金輸送車は沼から引きあげるため(「サイコ」(1960)のように)。輸送車が沼に沈むのは発見を遅らせて男を脱獄させるため。釈放は信じないため。神父は殺されるため、また門を開けさせるため。マシンガンは鳴り響くため。鍵盤は手で押し鳴らすため。レストランの客は男に真相を知らせるため。ガラスが鏡に。毒薬は飲まないため。グラスは落とし割るため。制止は振り切られるため。汽車は煙を撒き散らすため。汽笛は鳴り響くため。木箱は人が寄りかかるため。貨物車は人が隠れるため。汽車は通過して光を投射するため。石はショーウィンドに投げて割るため。地面は人が座るため。車のステップは箱を置くため。風は鳴り響くため。ガソリンはしたたり落ちるため。唾は吐くため。ガススタンドは2人組に罪を着せるため。地面は影を投射させるため。窓は割って弾痕を消すため。毛布は代わりに掛けるため。缶詰は弾を受けとめるため、またその穴から飲むため。布きれがカーテンに。雨は揺れる光を投射させるため。木はシルエットを投射させるため。倒木は人が座るため。お盆は投げ棄てるため。待ち人は来ないため。名前は付けていないため。育児法のメモは逃げることを指し示すため。船は乗らないため。自販機は鳴り響いて店主を起こすため。タバコを買うのは密告されるため。格子は十字の影を落とすため。布きれは風に揺られるため。タバコは点けてから渡すため、またよそ見をさせて急停止させるため。銃は煙を吐き出すため。窓は撃ち抜くため。地面は煙を撒き散らすため(最後にちゃんと西部劇)。車がエンコするのは女を抱いて逃げるため。神父を殺すのは男を呼び寄せるため。
■「マルタの鷹」(1941)ジョン・ヒューストン 99分6/22
机は人が座るため(5回ほど)。窓ガラスの文字は影を投射させるため。地面は影を投影させるため。銃は煙を吐き出すため。斜面は人が転げ落ちて煙を吐き出すため。カーテンは風に揺られるため。相棒は殺されるため。相棒の妻との関係は殺人を疑われるため。フラッシュは光るため。服、帽子は投げ置くため。机は人が寄りかかるため。メモは燃やすため。椅子が洋服掛けに。ブラインドは影を投射させるため。マントルピースは人が寄りかかるため。胸元は宝石を入れるため。名刺は匂うため。タバコは煙を吐き出すため。杖はいじるため。身体検査は殴られるため。銃は落とすため。ドアは人が寄りかかるため。銃を返すのはホールドアップされるため。人は人にぶつかるため。すりガラスは影を投射させるため。アパートは通り抜けて尾行を巻くため。暖炉は影を投射させるため。肘掛けは人が座るため。花は影を投射させるため。電燈は点けるため(3回点けて回る)。帽子は手袋入れに。嘘は見破られるため。キスは見張りに気づくため。木々は影を落とすため。新聞は顔を隠すため。タバコの煙は顔に吐きかけるため。格子は影を投射させるため。葉巻は叩き捨てるため。グラスは落とし割るため。2つのエレベーターは人が行き違うため。壁は人が寄りかかるため。服は拘束着に。銃を奪うのは返すため。机、花瓶は倒すため。帽子は落とすため。酒が睡眠薬に。船の火災は煙を吐き出すため。電燈、紙袋は落とすため。車輪は回転するため。机は足を乗せるため。椅子がベッドに。帽子は人の痕跡に。カーテンは影を投射させるため。エレベーターのドアは影を投射させるため。
■「拳銃貸します」(1942) フランク・タトル 80分 2015/1/30
椅子が洋服掛けに。服は落とし置くため。壁は人が寄りかかるため。缶詰は猫に落とさせ猫を追い払った掃除女を男に殴らせて服をちぎらせ弁償のため女に服を買い札の番号から身元を割らせ店に服を取りに行った女を警察に拘束させるため(冒頭の何気ない出来事があとあと突然物語に絡んでくる)。雑巾は投げ置くため。階段は人が座るため。ソファーがベッドに。やかんは鳴り響くため。銃が不発なのは女を隣室に逃げさせてからドア越しに撃ち殺すため。銃は煙を吐き出すため。人が重しに。銃はカバンの中から取り出さないため。ボールは拾わせるため。ウエイトレスは手首を握られるため。人は間違えるため。菓子は食べないため。人の体がフェイドアウト、フェイドインに。ブラインドは影を投射させるため。殺しは札を掴まされて追われるため。鞭はタバコの火を消すため。柱は人が隠れるため。帽子はボールを入れるため。トランプは投げ棄てるため。タバコ、時計、ハンカチは手品に利用されるため。酒が紙吹雪に。トンネルは影を落とすため。街を歩くのはショーウインドウの服を女に買うため(いきなり街を歩いている。冒頭の掃除女、そしてこの服屋の売り子と、物語のキーとなる女が妙に印象に残る)。帽子は拭くため。雑誌は投げ置くため。カウンターは人が座るため。的は鳴り響くため、また外すため。クラクションは人を呼ぶため。理由は聞けないため。ガラスはシルエットを投射させるため。電話ボックスは人が隠れるため。机は人が座るため。鍵はガラスを叩くため。掃除女が電話をかけるのは男に捕まり事件のあらましを男に報告するため。足音は鳴り響くため。電話は電話ボックスでかけないため(刑事が)。ブラインドの上げ下げを合図にするのはホテルの客を殺し屋に間違えさせるため。列車は影を落とすため。キスはできないため。柱は人をキャメラから遮るため。荷車は人がぶつかるため。汽笛は鳴り響くため。女が窓側なのは通路側の男を跨ぎ越えるため。金を盗むのは見破られて知り会うため。肩が枕に。女の隣の席が空いているのは殺し屋を座らせて敵に2人の親密さを誤解させるため。通過物は影を落とすため。手首の傷は人物を特定させるため。コートは手首を隠すため。吊るされたタイヤは揺れるため。別れるのは別れられないため。ガラスは鳴り響かせて銃撃を中止させるため。バケツは窓を割るため。窓は人が出入りするため。椅子は足を乗せるため。水槽は人を二重に投射するため。椅子は逆さにされている。タバコは煙を吐き出すため。電話帳のページはちぎり取るため。人は人にぶつけてタバコの灰をかけ手で振り払わさせて手首の傷を目撃させるため。呼び鈴は鳴り響くため。肘掛けは人が座るため。雷は鳴り響くため、また光るため。ローソクは吹き消すため。地面は鳴り響くため。バッグは人物を特定させるため、また窓から投げ捨てたあと取りに行き殺し屋に捕まるため。階段は人が転げ落ちるため。ブーツは倒れて人の存在を知らせるため。クローゼットは人を隠すため。階段はよじ登るため。ドレスは光るため。傘はドアの止め棒に。口笛はタクシーを呼ぶため。トランプは路上に落として人物を特定させるため。壁は人がよじ登るため。パウダーは人物を特定させるため。ホイールに躓くのは地下道を見つけるため。ホイールは鳴り響くため。格子は影を落とすため。車のステップは人が乗るため。網は蹴破るため。排水管は人が這うため、また袖を引っ掛けて怪我をし女に手当てさせるため。スポットライトは光を投射するため。汽車は煙を撒き散らすため。猫は鳴き響くため、また逃げて殺し屋のツキをなくすため。霧は立ち込めるため。ドアは開閉させて光と影を投射させるため。木々は影を落とすため。斜面は人が駆け登るため。銃は落とすため。手錠がかからないのは振り向かせて撃たせるため。銃声は鳴り響くため。警官は殺されて殺し屋を追い詰めるため。赤ん坊を抱いた女は警官の邪魔をするため。手摺は人が乗り越えるため。橋は汽車に飛び乗るため。砂利がクッションに。貨車は撃ち抜くため。サイレンは鳴り響くため。窓の外を見るのは振り向いてマスクの男に驚くため。観光客は人が紛れ込むため。訓練は殺し屋にマスクを奪わせるため。マスクは投げ棄てるため。部下は裏切るため。バーナーは火花を撒き散らすため。書類は投げ棄てるため。ペンが銃に。グラスは落とすため。
■「飾窓の女」(1944)フリッツ・ラング 103分 9/13
ブラインドは影を投射させるため。正当防衛の講義は実現させるため。帽子がうちわに。妻子の旅行は教授に浮気をさせるため。ガラスが鏡に。タバコは煙を吐き出すため。いつもは二杯の酒を三杯飲むのは眠って夢を見るため。飾り窓の絵を見るのは女に誘惑されて家へ行き人を殺すため、ドレスは光るため。通行人は振り返るため。灯りは点けて回るため(3つ)。マントルピースは人が寄りかかるため(頻繁に)。肘掛けは人が座るため(4回も)。ボトルの針金が壊れるのは女にハサミを持って来させてパトロンを殺すため。ハサミは逆手で握られている。帽子は落とすため。ソファーがベッドに。女がパトロンと一緒のところを見られていないのは警察に通報しないため。タンスは人が寄りかかるため。ベストを女に渡すのはポケットの中の万年筆をゆすり屋に見つけさせるため。出血が少ないのは痕跡を残さないため。机は足を乗せるため。雨は地面を濡らして光を吸収させヘッドライトの点いていないことを教授に知らせず検問に遭わせるため。財布、鍵?は投げ置くため。時計はゆすり屋に渡して犯人に仕立て上げるため。帽子は落とし置くため。毛布は死体を包み込むため。新聞は血をにじませないため。灯りは消すため(3つ)。アパートの住人が帰宅するのはサスペンスを醸し出すため。壁は影を投射するため。雷は鳴り響くため。雨は降り注ぐため、またガラスにしたたり落ちるため、また揺れる影を投射させるため。看板は揺れるため。帽子のつばは下げるため。料金所でコインを落とすのは顔を係員に目撃させるため。木々は影を落とすため。止まれの信号は白バイの警官に教授の顔を目撃させるため。地面は鳴り響くため。ドアが枕に(死体の)、濡れた木の葉は触れて水滴を浴びるため。死体は落とし置くため。有刺鉄線は袖を引っかけて怪我をして血痕を残すため。木は人が乗り越えるため。帽子は棄て忘れるため。雨は泥沼にタイヤと足跡を残させるため、ナプキンは投げ置くため。レストランで食事をするのはサインをさせ万年筆を女の家に忘れたことを教授に気付かせるため。口は滑らせるため。靴はパイプを叩くため。暖炉は帽子を燃やすため。手紙は書き終えないため、また握り潰して暖炉に投げ棄てるため。ラジオは事件の発覚を知らせるため。ボーイスカウトは死体を発見するため。ふらつくのは医者に劇薬を処方させてゆすり屋に飲ませるため、また教授が自殺するため。肘掛けが下敷に。マッチは暖炉に投げ棄てるため。靴はマッチを擦るため。検事が友人なのは教授を現場に同行させて馬脚を現わさせるため、また捜査状況を教授に知らせるため。握手を求めるのは右手の傷を追及するため。死体置き場に先導するのは疑われるため。うるしの言い訳はうるしに驚くため。通過物は影を落とすため。女はあの女でないため。服は暖炉で燃やすため。地面は人が座るため。教授を学科長に昇進させるのは新聞に教授を載せて女に教授の電話番号を教えるため。教授に暖炉で衣服を燃やさせるのは教授をしゃがませかかってきた電話に驚いて立ち上がらせるため(●「めまい」(1958)のジェームズ・スチュワートが着替えて風呂場から出て来たキム・ノヴァクを見て思わず立ち上がったように人は驚くと立ち上がる性向を有している。凄い監督はこういう細かいところまで演出する。)。パトロンの気が荒いのは見張り役の男に女をゆすらせるため。手帳は投げ置くため。ソファーは調べるため。封筒は息を拭いて開けるため。帽子が光除けに。小箱は落とし置くため。タンスは中を調べるため。手袋は万年筆を隠すため。新聞を落とすのはゆすり屋に拾わせるため。新聞は手を叩くため、また人を差すため、また投げ置くため。帽子は脱ぐため。札は落とし置くため。格子は影を落とすため。人々はいなくなるため、また会話を遮断するため(エレベーター前の廊下の人々)。帽子は投げ置くため。壁は人が寄りかかるため。楊枝はくわえるため。劇薬入りのソーダは飲まないため。札は投げ置くため。グラスは叩き落すため。毒殺は見破られるため。指は鳴らすため。本は放り投げ棄てるため、また札束と時計を隠すため。時計を女が海に捨てないのはゆすり屋に持たせて罪を着せるため。ダイヤルを回すのはランプシェードを揺らすため。包装紙は落とし棄てるため。銃声は鳴り響くため。銃は煙を吐き出すため。うつ伏せで死ぬのは仰向けにして顔を見せるため。ゆすり屋に犯罪歴があるのは警察に通報できなくさせ罪を着せて死なせるため。電話、時計(チクタク)、時報は鳴り響くため。帽子係がパトロンに。車係がゆすり屋に。飾窓を見るのは窓の中の女に驚いて退散するため。タバコの火はもらえないため。
■「深夜の告白」(1944)ビリー・ワイルダー 106分 9/15
人はシルエットを投射させるため。溶接は炎と煙を撒き散らすため。炎は風に揺られるため。地面は鳴り響くため。トラックの荷は落下させるため。ガラスは叩くため。用務員は職業を説明するため。手摺、ブラインドは影を投射させるため(ブラインドが凄い)。手はマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。机はタバコを置くため。木々は影を落とすため。日光浴はバスタオル姿を男に見せるため。カバン、帽子は投げ置くため(何度も)。階段は女の脚を見せるため、肘掛けは人が座るため(4回)。脚を組むのはアンクレットを見せるため。壁は影を投射するため。通過物は影を投射させるため。保険金が貰えないのは調査員の手腕を見せるため。メガネは叩き置くため。机は人が座るため(6回ほど)。葉巻を吸うのはマッチを点けてもらうため。待ち合わせ時間は変更されるため。壁は人が寄りかかるため。帽子は脱ぐため。タバコは煙を吐き出すため。雨は揺れる影を落とすため。ソファーがベッドに。折れたじゅうたんは足で直すため。チェッカーはやめるため。自動車保険のサインが傷害保険のサインに。柱は人が寄りかかるため。タバコは投げ棄てるため。スーパーが密会の場所に。客は会話を遮るため。書類は投げ置くため。助手のオファーはそこへ女から電話をかけさせて男を慌てさせるため。紙コップは投げ棄てるため。手帳は落とし置くため。格子は影を投射させるため。服は投げ置くため。カードは電話とドアベルに挟むため。洗車はアリバイを作るため。車は人が隠れるため。クラクションが殺しの合図に。旅行へ行くのは殺されるため。男は夫に成りすますため。汽車は煙を撒き散らすため。汽笛は鳴り響くため。デッキの客はあとで証言するため。ハマキはデッキの客を退室させるため。列車は人が飛び降りるため。ヘッドライトは点滅させるため。松葉杖は投げ置くため。エンジンはかからないため。列車事故の保険金が倍なのは列車事故に見せかけて殺すため。上着は着ないため。マントルピースは人が寄りかかるため。水を飲むのは目配せするため。指は鳴らすため。自殺説は否定されるため。水は飲まれるため。夫の骨折は保険金を請求しないで怪しまれるため、また松葉杖を意識させて他の特徴を隠すため。女が男のアパートにやって来るのは調査員と鉢合わせさせるため。ドアは人が隠れるため。ハマキを吸うのはマッチの火をもらいに引き返すため。娘は継母の正体を明かすため、またその恋人に罪を着せるため。ローソク、髪は風に揺られるため。棚は人が寄りかかるため。すりガラスはシルエットを投射させるため。マッチはくわえるため。書類は叩き置くため。地面は人が座るため。机は人が寄りかかるため。灯りは消すため。椅子は銃を隠すため。外の音楽は男に窓を閉めさせた隙に女に撃たせるため。木は人が隠れるため。足音は鳴り響くため。ドアは人が寄りかかるため。逃亡はできないため。タバコを吸うのはマッチの火をもらうため。
■「ローラ殺人事件」(1944)オットー・プレミンジャー 88分 9/14
時計は鳴り響くため(チクタク)、また時報を鳴り響かせるため。美術品は触れないため、また会話を始めるため。風呂が仕事場に。椅子は逆さに座るため。タオル、ローブは投げ渡すため。タオルを要求するのは名前を聞くため。肘掛けは人が座るた(何度も)。地面は影を投射させるため。帽子は投げ置くため(5回ほど)。散弾銃は顔を破壊するため。ピアノ、背もたれは人が寄りかかるため。窓枠、カーテンは影を落とすため。鍵は振り回すため。ピアノは人が寄りかかるため。鍵を戻すのは疑われるため。ゲームは人を苛立たせるため。ローソクは風に揺られるため。テーブルはその間を人がすり抜けるため。タバコは煙を吐き出すため(よく吸う)。壁はスケッチを立て掛けるため。女が広告を依頼するのは事件に巻き込まれるため。食事の邪魔をするのは怒らせてから怒り返すため。受付は無視されるため。ステッキは手と人を叩くため。帽子は脱ぐため。顔を近づけるのは怒られるため。ブラインドは影を投射させるため(頻繁に)。暖炉は燃え盛るため、またタバコを投げ棄てるため。雪は降り注ぐため。窓はシルエットを投射させるため。画家はふられるため。化粧を直すのは振り向いて男と出会うため。服のシミは調理室に男と女を同室させるため。ローソクがマッチに。柱は人が隠れるため。タンスは人が寄りかかるため。書類は落とし置くため。電話は出ないため。シガレットケースを贈るのは質屋に入れさせるため。椅子は足を乗せるため。メモは落とし置くため。机は人が座るため(何度も)。日記、手帳を見るのはメイドを怒らせるため。安酒は人物を特定させるため。机は人が寄りかかるため。シャンデリアは影を落とすため。背もたれは人が座るため。花瓶は持って帰れないため。雨は降り注ぐため。服、本、手紙の束は投げ置くため。手紙の束は手を叩くため。ハンカチは落とし置くため。提案は拒絶されるため。本はその上にボトルを置くため。眠るのは女に驚くため。田舎に行くのは人違い殺人をさせるため、また事件を知らないため。服のサイズが同じなのは間違えて殺されるため。服は人物を特定させるため。手帳は投げ置くため。約束は破られるため。机は足を乗せるため。雨は車に降り注ぐため、また揺れる影を投射させるため。雷は光るため、また鳴り響くため。木々は風に揺られるため。壁は人が寄りかかるため。椅子は散弾銃を立て掛けるため。マッチは暖炉に投げ棄てるため。田舎の家に行くのは散弾銃に触って疑われるため。暖炉の淵は人が座るため。別れ話は女のアパートを使わせ人違い殺人させるため。ラジオは故障していないため。家具の戸は叩き閉めるため。マッチは落とし置くため。失神するのは殺人が人違いと知らないことを指示させるため。散弾銃の話は女を化粧ルームに行かせて会話させるため。電話は逮捕を宣言するため。呼び止めるのは殴られるため。ライトは女の顔を光らせるため。逮捕するのは女にプレイボーイを愛していないと言わせるため。時報は時計を刑事に意識させるため。時計はネジで叩くため、また蹴破るため。ネジは叩き置くため。手摺は影を投射させるため。時計は銃を隠すため。絶交するのは男を一度外に出して裏口から忍び込ませ女を襲わせるため。ライトは消すため。散弾銃を隠し直すのはもう一度使わせるため。薬きょうを抜くのはエッセイストに散弾銃の発覚を知らせるため。髪をとかして結うのは男の出現に驚くため。玄関の鍵だけを閉めるのは裏口から男を忍び込ませるため。ドアは押し開けるため。銃は煙を吐き出すため。時計は撃ち壊すため。
■「幻の女」(1944) ロバート・シオドマク 85分 12/6
手は触れ合わせてアクセサリーを落とすため。タバコの箱は握り潰して投げ棄てるため。タバコは吸わないため、また煙を吐き出すため。ヘッドライトは光を投射するため(人の顔に反射する)。ブローチは光るため。ドラムは女に見とれて叩き損なうため。帽子が同じなのは人物を特定させるため。帽子は脱ぐため。酒は飲まないため。格子は影を落とすため。スイッチは同時に点けるため。ドア、靴はマッチを擦るため。机は人が座るため。女が男に名前を教えないのは女を見つけさせないため。ストッキングは撫でるため(エラ・レインズが自分で)。書類は落とし置くため。書類を見るのは新聞の見出しに気づくため。椅子は逆さにされている。マッチは叩き置くため。バーテン、タクシーの運転手、ダンサーは買収されて証言しないため。柱は人が寄りかかるため。階段は人が座るため。汗は拭くため。壁は人が寄りかかるため。帽子がうちわに。リンゴを食べるのはのどに詰まらせて咳こみ判決をかき消すため。マッチは放り上げてキャッチするため。扇風機のリボンは風に揺られるため。ハンカチがうちわに。グラスは落とし割るため。洋服を洋服掛けにかけるのはその間に女がいなくなるため。新聞は顔を隠すため。地面は影を投射させるため、また雨で濡らして光を反射させるため。地下鉄は鳴り響くため。水溜りは波紋を生じさせるため。コインは改札で鳴り響くため。足音は鳴り響くため。地下鉄は影を落とすため、また風を巻き起こすため。女はホームから突き落せないため。壁は影を投射するため。霧は立ち込めるため。口は挟めないため。クラクション、地面、悲鳴は鳴り響くため。帽子は飛ばされるため。バーテンを捕まえるのは逃げた勢いで車に轢かせるため。手摺は影を投射させるため。帽子のツバは雨水を光らせ流すため。脚を組むのはドラマーに脚を見せるため。ドレスは光るため。指は鳴らすため。ロープは投げ置くため。トロンボーンは管をスライドさせるため。ジャズは鳴り響くため(過剰なまでに)。帽子は投げ置くため。キスされた口は拭くため(イライシャ・クック・ジュニアが不憫)。膝が椅子に。ハンドバッグは落として男にメモを見つけさせるため。スタンドは倒して暗闇にさせるため。マッチがライトに。服は投げつけてマッチの火を消すため。扇風機は回転するため。ドアは影を投射させるため。ネオンは光を点滅させるため。人は影を投射させるため。スカーフは首を絞めるため。机は叩くため。光が帯に。ドアは開けて光を差し入れるため。手は組むため。タバコは落とし棄てるため。ライトは点かないため。服は落とし置くため。椅子は足を乗せるため。肘掛けは人が座るため。異常者の話は男にめまいを惹き起こさせるため。飛行機が満員なのはダンサーに会わせないため。帽子箱は店を特定させるため。オブジェは影を落とすため。指はクロスさせるため。床は人が座るため。肩が枕に。帽子の羽は風に揺られるため。帽子は奪えないため。運転は代わらないため。地面は煙を撒き散らすため。ポーチは人が座るため。木々は風に揺られるため。刑事が仕事で遠出するのは不在にさせて女を一人で犯人と対決させるため。銅像は帽子をかぶせるため、また脱がすため。ハンカチは落とし置くため。男がめまいを起こすのは横にならせた隙に女に化粧を直させ引き出しの中の自分のバッグを発見させるため。ドアは耳をそばだてるため。帽子は無いため。ドアは開かないため。電話は鳴り響くため。ネクタイは巻き伸ばすため。受話器は落とすため。ドアは体当たりして開けるため。ガラスは割られ響くため。カーテンは風に揺られるため。割れた窓ガラスは人物の行動を指示させるため。仕事に出かけるのはテープレコーダーでプロポーズするため。
■「ハリー叔父さんの悪夢」(1945) ロバート・シオドマク 80分10/4
木は画面の手前にナメルため。呼び方は間違えるため。服は落とし置くため。ブラインドは影を投射させるため。ナプキンは叩きつけるため。ブリッジは行かないため。階段は人が座るため。人は車に置き忘れるため。揺り椅子は揺らすため。バッグは落とし置くため。絵は描き直すため。滑るのは抱き支えられるため。机は人が座るため。肘掛けは人が座るため(何度も)。椅子は脚を乗せるため(エラ・レインズは片足だけ椅子の上に全部乗せている)。木の枝は揺らすため。書類は落とし置くため(ただし投げることにおいてすべて弱い)。ショールは落とすため。旅行の話はキスをさせるため。木々は風に揺られるため。物件は気に入らないため。ハンカチは振るため。コーヒーは飲まないため。ドアは閉めて鳴り響かせるため。地面、倒木は人が座るため。木々は影を落とすため。服は風に揺られるため。病気は結婚させないため。机は人が寄りかかるため。手摺は影を投射させるため。パイプクリーナーは家政婦に毒薬を見せるため。ピアノは人が寄りかかるため。女の話はしないため。毒薬の瓶はいじるため。虫は鳴き響くため。席を外すこと、また豆を火にかけているのはその隙に毒を盛らせるため。電話は妹を一人で二階に行かせるため。二階でココアを飲むのは毒を飲むため。手摺、階段はカップを置くため。犬が病気なのは安楽死の薬で妹を毒殺するため。タバコは煙を吐き出すため(弱いが)。服は叩きつけるため。格子は影を投射させるため。コルクは投げ棄てるため。液体と瓶は落とし棄てるため。
■「第七のヴェール」(1945) コンプトン・ベネット 86分 12/11
壁は人が隠れるため。格子は影を落とすため。木、人、橋はシルエットを投射させるため。水面は揺れる光を投射させるため。欄干は人が乗って川へ飛び降りて水しぶきをあげるため。顔は埃を取るため。机は人が座るため。服は投げ置くため。網は投げ渡すため。柵は人が乗り越えるため。地面は人が座るため。同級生は少女を遅刻させて教師に手を叩かせピアノの試験に落とさせるため。犬は撫でるため。呼び方は訂正するため。犬は撫でないため。握手はしないため。叔父の母親の話は聞けないため。口笛は人を呼ぶため。背もたれは人がもたれるため(人が椅子の後ろから)。挨拶は無視されるため。メモは落とすため。椅子は人が隠れるため(大きな背もたれの椅子に座って)。ピアノは弾き継ぐため。抱きつくのは抱きつけないため。メニューは顔を隠すため。椅子は足を乗せるため。お盆は奪われてメモを乗せられるため。ダンスは断らないため。キスするのは女を帰らせるため。タバコは煙を吐き出すため。机がピアノに。叔父が長期不在なのはその間に恋人を作るため。恋人とは結婚できないため。曲は人を怒らせるため。木々は風に揺られるため。時報は鳴り響くため。話は急ぎ過ぎるため、また聞かれないため。鍵は鳴り響くため。オブジェは影を落とすため。挨拶は仕方を間違えるため。裾は直すため。ドレスは光るため。同級生は女を失神させるため。ピアノは崩れ落ちる手で鳴り響かせるため。手は揉むため。ノックしないのはするようになるため。壁は影を投射するため。席は座らないため。肘掛けは洋服掛けに。手前の女は奥の叔父とパンフォーカスを撮るため。肖像画は描くため。ピアノは人が寄りかかるため。絵は見せないため。後ろを振り向くポーズは肩を画家に揉ませるため。ステッキはピアノを叩くため。ヘッドライトは光を投射させるため。地面は鳴り響くため。車は事故を起こして炎と煙を吐き出すため、また女の手を負傷させるため。ピアノは弾けないため。治療は断られるため。レコードのジャケットは落とし置くため。レコードは叩き割るため。ステッキは踏んづけて拾わせないため。格子は人をキャメラから遮るため。人は回転するため。椅子は逆さにされている。タバコは投げ棄てるため。二階で治療を受けるのは階段を駆け下りるため。ドアは開けて光を差し入れるため。ドアノブは光るため。
■「ギルダ」(1946) チャールズ・ヴィダー 108分9/21
サイコロは転がすため。床は人が座るため。杖は腕を叩くため。銃は投げ棄てるため。荷はステッキの刃を収めるため。ギャンブルに勝つのは襲われてオーナーに助けられるため。タバコは煙を吐き出すため。ネクタイはしないため。タオルは叩き置くため。チップが少ないのは田舎者と呼ばせるため。チップは放り上げてキャッチするため。机は人が座るため。イカサマはボスの部下になるため。殴られるのは殴り返すため。歌わないのは殴られるため。ブラインドは開け閉めするため。音声は開放するため、また遮断するため。壁は影を投射するため。カウンターは人がその上に立つため。トランプはばら撒くため。ブラインドは影を投射させるため。タオルは投げ置くため。髪はふり上げるため(出のショット)。木々は影を落とすため。袖が布巾に。靴を履かせるのは見上げるため。口笛は人を怒らせるため。ローソクは風に揺られるため。2人組は男と女を2人きりにさせるため。ダンスは断れないため。ドアは開閉させて光と影を投射させるため。乾杯は自分を呪うため。ファスナーは降ろさせるため。賭けはできなくさせて自殺させるため。タバコは投げ棄てて男に当てて知り会うため。銃は煙を吐き出すため。ガラスは撃ち割るため。テーブルクロスは引っこ抜いて上の物をひっくり返すため。肖像画は金庫を隠すため。手摺は影を投射させるため、また人が座るため。壁は人が寄りかかるため。スパンコールは光るため(もの凄く)。男は女と一緒に帰宅して殴られるため。歌は男を起こすため。話は遮られるため。ギターは投げてガラスを割り響かせるため。人はシルエットを投射させるため。ナプキンは投げ渡すため。ストッキングを履くのは脚を見せるため。紙吹雪は舞うため。鞭は投げ置くため。窓を開けるのは閉めるため。帽子は脱がせるため。足は足で踏むため。タバコを吸うのは火を点けさせるため。手紙は丸めるため。クラッカーは舞うため、また影を落とすため。仮面を脱がすのは死体を発見するため。服、ベルト?は投げ置くため。夫が後から帰宅するのは男と女を2人きりにさせてキスさせ夫に目撃させるため。ドアは閉めて鳴り響かせるかせるため。地面、車は煙を吐き出すため。墜落は水しぶきをあげるため、また煙を吐き出すため、また逃亡するため。肘掛けは人が座るため。雨は止むため。カーテンは風に揺られるため。肖像画は女を驚かせるため。男たちは消えるため。帽子、カバンは投げ置くため。足、椅子は人がすがりつくため。マントは投げ置くため。手袋は脱いで振り回して掲げて叩き置き投げ渡すため。ネックレスは投げ渡すため。椅子は逆さにされている。トイレ係は夫を殺すため。
■「殺人者」(1946)ロバート・シオドマク 103分9/29
地面は影を投射させるため。人はシルエットを投射させるため。注文はできないため。時計は鳴り響くため(チクタク)。口は挟めないため。客は帰るため。机は人を縛りつけるため。テーブルクロスは人を縛るため。殺し屋がレストランに行くのは同僚にボクサーの遺言を聞かせるため。木々は影を落とすため。柵は飛び越えるため。壁は影を投射するため。ドアはきしむため。銃は光るため。時計は落とすため。保険をかけるのは保険屋に調査させるため。机は人が座るため。帽子、工具は投げ置くため。鳥は鳴き響くため。窓は液体を垂らして拭くため。タオルは叩き置くため。ガソリンスタンドはボスに見つかるため。家具は踏み壊すため。椅子は窓ガラスを割るため。カーテンは風に揺られるため。自殺はできないため。ガラスの文字は背中に影を落とすため。タバコは煙を吐き出すため。ボクシングは負けて引退するため。襟は直すため。警官にはならないため。肘掛けは人が座るため。パーティは女と出会うため。女が背を向けているのは出のショットで振り向かせるため。背もたれは人が座るため。ジンジャエールは酒に替えるため。歌うのは女を男に見つめさせそれを連れの女に見つめさせるため。グラスは叩いて鳴らすため。マッチは吹き消すため、また投げ棄てるため。料理はブローチを隠すため。タバコの箱は落とし置くため。女が盗品のブローチを付けるのは男を身代わりにさせるため。洗濯物は風に揺られるため。埋葬はコソ泥と会うため。格子は影を投射させるため。ハンカチは振り回すため。椅子は足を乗せるため。帽子は人を叩くため。ドアの外で待つのは誰も出て来ないため。トラックは人が隠れるため。銃は煙を吐き出すため。車のステップは人が立つため。帽子は落とすため。ハンカチは人物を特定させるため。机は人が寄りかかるため。ハンカチは握りしめるため。調査は続行するため。網は影を落とすため。タンスは人が寄りかかるため。ポーカーは男とボスを対立させるため。札は落とし置くため、また触れられないため。窓は人が出入りするため。ライフルは倒し置くため。タイヤは蹴飛ばすため。タバコは投げ棄てるため。マットレスは裂くため。タバコを吸うのは人を蹴飛ばすため。屋根は人が歩くため。通過物は光と影を投射するため。タバコは吸わないため。机はマッチを擦るため。ネクタイははずすため。ローソクは風に揺られるため。ボーイは刑事を振り向かせるため。テーブルが盾に。銃は落とすため。カーテンは風に揺られるため。トイレは逃げるため。ヘッドライトは光るため。窓はシルエットを投射させるため。階段は人が転げ落ちるため、また枕に、また人が座るため。手摺は影を落とすため。壁は人が寄りかかるため。靴の底はマッチを擦るため。ボスがすぐに死なないのは女の無実を言わないため。
■「暗い鏡」(1946) ロバート・シオドマク 85分 12/12
時計は鳴り響くため(チクタク)。スタンドは倒れているため。鏡は割れているため。格子は影を落とすため。壁は人が寄りかかるため。ブラインドは影を投射させるため。精神科医がキャンデーを買うのは存在を知らせるため。ソファーがベッドに。帽子は叩き置くため。アリバイは存在するため。手摺は影を投射させるため。新聞は顔を出現させるため。帽子は脱ぐため。肘掛けは人が座るため(頻繁に)。手の甲はタバコを叩くため。タバコを吸うのは利き腕を知らせるため。タバコは煙を吐き出すため。机は人が座るため(何度も)。マントルピースは人が寄りかかるため。妹が姉を抱きしめるのは合成技術の高さを指し示すため。質問は答えがいらないため。バーナーの炎は風に揺られるため。すりガラスはシルエットを投射させるため。壁は影を投射するため。机は人が寄りかかるため。マッチは投げ棄てるため。背もたれは人がもたれるため。服は投げ置くため。木々は影を落とすため。天井は影を投射させるため。車は人が寄りかかるため。キスするのは盗み見させるため。眠れないのは睡眠薬を過剰摂取させられるため。ライトは光るため。時計は叩き置くため。ソファーは人が乗るため。鏡は合成するため。オルゴールは鳴り響くため。帽子の宝石は光るため。バッグは落とし置くため、また拾わせないため。椅子は逆さに座るため。バッグの中に銃は入っていないため。姉が来訪するのは電話の相手が姉でないことを医者に知らせるため。切り抜きはハサミを置いておくため。グラスは叩き割るため。
■「死の接吻」(1947) ヘンリー・ハサウェイ 103分9/28
銃は人を殴るため。ガラスが鏡に。ボタンは押さないため。ドアは開閉させて光と影を投射させるため。エレベーターは中々ロビーに着かないため、また途中で降りないため。地面は鳴り響くため。銃は煙を吐き出すため。強盗は捕まるため。机は人が座るため。財布は叩き置くため。手帳は叩き閉めるため、また叩き置くため。格子は影を投射させるため。旗は風に揺られるため。手紙は戻ってくるため。機械は回転するため。作業場は妻の自殺を聞くため。情報源には会えないため。網は影を落とすため。妻を自殺させ娘を施設に入れるのは男に密告させるため。見張りはしないため。タバコは投げ棄てるため。空の箪笥とクローゼットは人の不在を知らせるため。電話線は引き抜くため、また人を縛るため。車椅子は階段から突き落として見せしめにするため。仲間が妻と浮気するのは密告者にされるため。地面は人が座るため。帽子は投げ置くため。キスは口紅を拭き取るため。手摺は影を投射させるため。タバコは煙を吐き出すため。ひとにぶつかるのは出会うため。指は鳴らすため。女は帰らせるため。笑う男が男と話すのは男に犯罪の情報を握られるため。階段は人が座るため。洗濯物は風に揺られるため。湯は煙を吐き出すため。流しは顔を洗うため。顔を洗うのは妻に顔を拭かせるため。服は投げ置くため。膝が椅子に。新聞は投げ置くため。証言するのは笑う男を無罪にさせて復讐させるため。物音は誰もいないため。壁は人の影を投射するため。ヘッドライトは光を投射するため。汽車は煙を撒き散らすため。電気は消すため。検事が笑う男に。暖簾は隙間から顔を出すため。客は相席されて帰るため。銃は撃てないため。食事を出さないのは殴られるため。厨房を閉めるのは開けさせるため。食事は食べないため。弾丸は灰皿に落とし棄てるため。車は車にぶつけるため。帽子は落とすため。手は踏みつけるため。笑う男が仮釈放中なのは銃を撃たせて終身刑にさせるため。男の体は弾を受けるため。
■「高い壁」(1947) カーティス・バーンハート 100分7/2
壁、格子は影を投射させるため。地面は鳴り響くため。水溜りは水しぶきをあげるため。車は柵を壊して転落するため。机は人が座るため。ヘッドライトは光を投射するため。ソファーがベッドに。金網は影を投射させるため。書類は叩き落とすため、また投げ置くため。木々は影を落とすため。筋肉検査は絞殺に。手摺は影を投射させるため。椅子は傘でひっくり返して人を落下させるため。エレベーターの修理をするのは転落死するため。自転車は倒すため。肘掛けは人が座るため。水面、メリーゴーランドは回転するため。床は人が座るため。壁は人が寄りかかるため。椅子が洋服掛けに。窓は人が出入りするため。部屋のオブジェは散乱させるため。地面は影を投射させるため。椅子は足を乗せるため。真相の告白は男に殴らせて個室に入れさせるため。女医が独房に入るのは男を脱走させるため。食器棚はひっくり返すため。カーテンは風に揺られるため。タバコは煙を吐き出すため。雷は鳴り響くため。クラクションは人を呼ぶため。服は投げ置くため。クローゼットは人を監禁するため。雨は水しぶきをあげるため、また降り注ぐため。教会は通り抜けるため。壁は人が隠れるため。見張りは引き返すため。酔っぱらいは偽装するため。新聞は銃を隠すため。警備を解くのは警官を見送りに行かせた隙に男を部屋の中に入れるため。スタンドは倒すため。銃は投げるため。波は揺れるため。ドアを開くのは光を差し入れるため。
■「夜の人々」(1949)
服は投げ棄てるため。地面は煙を撒き散らすため(西部劇のように)、また鳴り響くため。口数が多いのは殴られるため。木々は風に揺られるため。パンクは男を歩かせて怪我をさせ女に迎えに来させるため。地面は人が座るため。柵は人が隠れるため、またくぐり抜けるため。エンジンはかからないため。トラックの格子は影を投射させるため。荷物は持たせないため。木々は影を落とすため。タバコは煙を吐き出すため。服は投げ置くため。タオルは叩き渡すため。椅子が帽子掛けに。服は叩き置くため。新聞は叩き落とすため。椅子は足を乗せるため。柱はマッチを擦るため。チェーンは触れて女を驚かせるため。ヘッドライトは光を投射するため。タバコはタバコを点けるため。車を樽にぶつけるのは油を流して人を滑らせるため、また男に車を修理させながら女と話をさせるため。車のステップは人が座るため。樽は足を乗せるため。酒を飲まないのは飲むため。車は人が寄りかかるため。タバコは無いため。タイヤは倒し置くため。壁は人が寄りかかるため。記事は読まないため。ジャッキは人が寄りかかるため。衣類は投げ渡すため。帽子はツバを下げるため。マッチがくじに。くじはしないため。運転は代わるため。ブラインドは上げて男を驚かすため。窓ガラスが鏡に。札は鳴り響くため(お札の音が心地良い)。宝石店に行くのは大きな札を出して両替させて銀行へ下見に行くため、また宝石商に見張りの邪魔をさせるため。ソファーがベッドに。帽子は投げ置くため。片目の指摘は男を怒らせるため。額は投げ割るため。ペンは落とし置くため。ソファーは地図を書けないため。鐘は鳴り響くため。窓枠に手を掛けて話しかけるのはチョップを浴びて突き飛ばされるため。ゴミ箱は人が寄りかかるため。札は舞い散らすため。車は燃やして炎と煙を撒き散らすため。ズボン、車はマッチを擦るため。カーラジオは消えるため。リボンは風に揺られるため。車を買うのは事故を起こして警官を撃つため。銃は光と煙を吐き出すため。金は取らせないため。風は鳴り響くため。男が背中を痛めるのは女に背中をさすらせるため。電線は風に揺られてサイレンに。時計を贈るのは時間を聞くため(グレンジャーはオドネルに2度時間を聞いている)。女が父親に金を渡すのは父親を町に飲みに行かせて言いふらさせ男と二人で逃げるため。隣の母親は赤ん坊を男にあやさせるため、またいなくなって女を男の隣に座らせるため。バスが休憩するのは結婚式場を2人に見せるため。エンジンは鳴り響くため(エンジン音がグレンジャーの決断のきっかけになっている)。バスに乗るのは降りるため。帽子は置き忘れて取りに戻るため(運転手に「早くしてくれ!」と言わせることで結婚式場へと向かう2人の存在が取るに足らないものであることを現している)。ネオンは光を点滅させるため。キスはしないため。ジュースを男に渡すのはハンドルを女が持つため(思い出をひとつひとつ積み重ねていく)。肩が枕に。髪は風に揺られるため。階段は折れかかっているため。カバンは落とし置くため。ドアを開けるのは光を差し入れるため。机は人が座るため。給水機が帽子掛けに。父親は密告するため。机は叩くため。暖炉は燃え盛るため、また揺れる光を投射するため。地面は人が寝そべるため。タオルは落とし置くため。酒は無いため。飾り玉は弾き落とすため。包が届くのは女を外出させた隙に仲間を来訪させるため。葉巻は人物を特定させるため。コートは脱ぎ捨てるため。ハンカチ?は落とし置くため。銃は置物を叩き割るため。クリスマスは女が男に時計を贈り返すため。時計は合わせるため(徹頭徹尾「時間」の映画)。強盗は失敗するため。カーラジオは蹴り壊すため、また男を主犯にさせて片目と喧嘩別れさせるため。窓ガラスは叩き割るため。スパナは落とし置くため。雑巾は投げ棄てるため。水道管が破裂するのは配管工に時計のケースを見せて密告させ2人を移動させるため(時計があだとなる)。揺り椅子は揺らすため。水溜りは車で水しぶきをあげるため。雨は揺れる影を投射させるため。ティッシュは投げ棄てるため。車のシートがベッドに。踏切は鳴り響くため。カーテンは開けて光を差し入れるため。木の玉?は揺らし遊ぶため。指は札を挟むため。酔っぱらいがぶつかるのは2人を店から追い出すため。タバコを買うのはトイレで男に脅迫されるため(ただいなくなればそれでいいという、警察に突き出されるより冷たい待遇。存在そのものを否定されている)。銃は返すため。女が妊娠するのはモーテルへ行きオーナーの女に密告させるため。モーテルの女の夫が刑務所にいるのは女に密告させるため。結婚式場の男は若者を一人で立ち去らせるため。若いカップルは結婚行進曲を鳴り響かせるため。ブラインドは下げて回るため。バッグが下敷に。木は人が隠れるため。汽笛は鳴り響くため。置手紙を置きに行くのは撃ち殺されて遺書にするため。女の髪はバックライトで照らされるため。
■「アンダーワールド・ストーリー」(1950) サイ・エンドフィールド 90分9/29
ヘッドライトは光を投射するため。銃は煙を吐き出すため。階段は人が転げ落ちるため。机は叩くため。ネクタイは顔にぶつけるため。椅子は足を掛けるため。肘掛けは人が座るため。採用はされないため。黒板の文字は消すため。コインは投げ置くため。人は人にぶつかるため。タバコは煙を吐き出すため。ブラインドは影を投射させるため。記事はボスから金をせしめて共同経営者になるため。木々は風に揺られるため。木の幹は場面を転換させるため。印刷機を手をついて汚れた手で握手して手を拭くため。指は鳴らすため。本、机は人が寄りかかるため。服は投げ渡すため。友人が死ぬのは記事を書かせるため。フラッシュ、懐中電灯は光を投射するため。写真は撮れないため。手摺は影を投射させるため。質問はできないため。手袋は落とし置くため。ドアは足で閉めるため。帽子は本に投げ掛けるため(見事に)。枯葉は舞い散るため。やじ馬は去らないため。看板は書き直させて料金を寄付させるため。服は叩きつけるため、また投げ置くため。タイプライターは打たせないため。机は人が座るため。飾りは風に揺られるため。木々は影を落とすため。勧誘は断るため。ローソクがマッチに。コインは叩き置くため。ビラは泥を投げつけるため。支援はなくなるため。新聞は投げ置くため。格子は影を投射させるため。新聞は風に揺られるため。エンピツはダイヤルを回すため、また人を差すため。父親が娘を連れ帰るのは娘に伝言を伝えさせるため。ダイヤルの形がテープレコーダーに。ネオンは光を点滅させるため。椅子が洋服掛けに。協力は得られないため。宣言文はマッチを擦るため。人が盾に。息子が記者を脅かすのはヒントを与えるため。紙コップは投げ棄てるため。ガラスは割るため。帽子は投げ置くため。クラクションが合図に。怪我をするのは女と一緒に救急車に乗るため。
■「執拗なサイコ」(1950) ウィリアム・ディターレ 98分 10/26
テントは風に揺られるため。地面は鳴り響くため。タバコは煙を吐き出すため(凄く)。ドアは壊し開けるため。柵は人が乗り越えるため。マイク?は叩き抜くため。電話は払い落とすため。格子は影を落とすため。コーヒーは飲まないため。コインは投げ置くため、また投げ渡すため。電話は鳴り響くため。受話器ははずすため。銃は落とし置くため。エンピツは折って叩き置くため。柱は人が寄りかかるため。葉っぱはちぎり棄てるため。酒は飲めないため。トランプは叩き置くため。呼び方は人を怒らせるため。ミルクはこぼし飲むため。箱は放り置くため。ジョークは人を怒らせるため。札は握り潰すため。支払いは小切手を見せるため。新聞を買うのは読まないため。帰るのは帰らないため。木々は風に揺られるため、また影を落とすため。噴水は水しぶきをあげるため。新聞は叩き置くため。中尉はカモられて自殺し兄に復讐させるため。肘掛けは人が座るため。服は叩き置くため。肩が枕に。ドア、風は鳴り響くため。がさ入れは銃を手放すため。カーテンは風に揺られるため。猫はゴミ箱をひっくり返すため。ボトルは投げ置くため。窓ガラスは割れているため。カーテンは口を塞ぐため。女の住人は男に部屋を開けさせた隙に賊を侵入させるため。書類は落とし置くため。机は人が座るため(何度も)。ロープは投げ渡すため。ブラインドは影を投射させるため。紙コップは握り潰して投げ棄てるため。酒はこぼし飲むため。コインは滑らせ渡すため。指輪は人物を特定させるため。ミラーボールは光を投射するため。タバコは投げ棄てるため。霧は立ち込めるため。汽笛は鳴り響くため。荷は人が寄りかかるため。警察は呼べないため。フロントが新入りなのは別人に鍵を渡すため。ズボンは銃を挟むため。ネオンは点滅する光を投射するため。マッチはブザーに挟むため。人は間違えるため。タバコは吸わないため。壁は人が寄りかかるため。エンピツは人を差すため。机は叩くため。光が帯に。ドレスは輝くため。札は投げ置くため。買い物袋は落とし拾って家の中に入るため。保険は男を中尉の妻に会わせるため。ボトルは投げ割るため。枕は銃を隠すため。牛乳瓶は手紙を入れるため。留守なのはデートするため。悲鳴は鳴り響くため。写真は存在しないため。レコードは飛ぶため。すりガラスはシルエットを投射させるため。机は人が寄りかかるため。子供は居所を知らせるため。ヘッドライトは光を投射するため。銃は落とすため。電話は話している隙に襲われるため。手は踏み潰すため。椅子は人を殴るため。受話器は揺れるため。窓は人が割り出るため。セリフは重ねるため。飛行機は乗らないため。地面は影を投射させるため。
■「暴力の街」(1950) ジョセフ・ロージー 82分12/3
荷は運ぶため。鐘は鳴り響くため。木箱は人が座るため。タバコは煙を吐き出すため。仕事は断り怒らせるため。地面は煙を撒き散らすため。侮辱されるのは無視するため。通過物は影を落とすため。車は白人の車に衝突させて因縁を生じさせるため。バンパーは投げ棄てるため。車は押すため。地面は影を投射させるため。帽子は脱ぐため。木の枝は人が触れて揺らすため。呼び方は間違えるため。ハシゴ、衝立が洋服掛けに。すりガラスはシルエットを投射させるため。肘掛けは人が座るため。カーテン、窓の文字はドアに影を落とすため(そのドアを開閉させたりしている)。新聞は落とし置くため。ミスは訂正するため。机は足を乗せるため。ネオンは点けるため。通過する車は人につなぐため(対象を変える)。壁は人が寄りかかるため。木々は影を落とすため。タバコは投げ棄てるため。人がバリアに。机は人ごと倒すため。ダンスパーティは白人と喧嘩して警官を殴って追われるため。アイスクリームを売るのは車を盗まれるため。銃は煙を吐き出すため。格子は影を落とすため。椅子は拭くため。髪は風に揺られるため。客は車を盗まれるため。ヘッドライトは光るため。地面は鳴り響くため。警官が少年を殴るのは他の警官に止められるため、またその警官の性向を示しておくため。札は丸めて鳴り響くため(「夜の人々」(1949)「ラルジャン」(1983)のようにお札の心地よい音がする)。木々は風に揺られるため。たき火は炎を吐き出すため。キスはできないため。警官が少年を小突くのは運転手によそ見をさせて事故を起こさせ事故死させるため。パトカーは斜面を転がり炎上して煙を吐き出すため。タイプライターは鳴り響くため。新聞は誤報を書くため。木は人が隠れるため。犬は鳴き響くため。少女は柱に頭をぶつけて少年に罪をなすりつけるため。フラッシュは光るため。机は人が座るため。干し草の山は人が隠れるため。熊手は投げ棄てるため。車の屋根は人が乗るため。農民は事件を大きくさせるため。車は煙を吐き出すため。砂利は歩いて鳴り響かせるため。帽子は振るため。斜面は駆け降りるため。池は人が渡って水しぶきをあげるため。銃声は鳴り響くため。水面が鏡に。岩は人が隠れるため、また撃って煙を吐き出させるため。用水路は人が隠れるため。貼り紙は剥がすため。サイレンは鳴り響くため。壁は影を投射するため(くっきりとした影が)。マッチは叩きつけるため。署長に面会を許可させるのは女にキスさせるため。歩道は人が座るため。靴はマッチを擦るため。新聞の束は投げ置くため。少女の記事を書くのは父親を怒らせるため。階段は人が座るため。新聞は握りしめるため。電話は出ないため。新聞は叩き置くため。銃が酒瓶に。メキシコ人が車でやって来るのは暴動を起こさせるため。車はみんなで持ち上げて横転させるため。ハンカチ?は投げ置くため。スパナは振り回すため。石は投げてガラスを割るため、また人の頭にぶつけるため。タイプライターは叩きつけるため、また投げ壊すため、また机ごとひっくり返すため。机は倒して逆さにするため(4本脚が見える)。給水機は落とし割るため。本棚の本は払い落とすため。机上物は叩き落とすため。ボイラーはひっくり返すため。原稿は投げ舞わせるため。窓を割るのは殴られるため。新聞社が壊されるのは女の新聞社を使うため。ソファーがベッドに。車は人が寄りかかるため。群衆は解散するため。帽子は叩き置くため。
■「マカオ」(1952) スタンバーグ、ニコラス・レイ 80分10/6
帆は風に揺られるため。柱は人が寄りかかるため。壁は人が隠れるため。船は人がよじ登るため。海は人が落下して水しぶきをあげるため。扇風機は回転する影を落とすため。旗は風に揺られるため。壁、箪笥は人が寄りかかるため。膝が椅子に。男に襲われるのはハイヒールを別の男に投げつけるため。キスは財布を盗むため。汽笛は鳴り響くため。ソーダ水は人の顔にひっかけるため。財布は投げ棄てるため。ストッキングは履き替えて脚を見せるため、また男に落とし渡して財布の不在を知らせるため。髪は風に揺られるため。水面は地上に揺れる光を投射するため(凄く)。頭は荷を乗せるため。カバンは叩き置くため。フラッシュは光るため。荷は人が座るため。タバコは煙を吐き出すため。机は人が座るため。ブラインドは影を投射させるため。写真は落とし置くため。札がメモに、また人物を特定させるため。木々は影を落とすため。ハマキは吐き出すため。暖簾は風に揺られるため。鉄柱は人をキャメラから遮るため。籠と中の玉は影を落とすため。ダイスは鳴り響かせるため、また放り上げるため。サイコロは負けて取引するため。ネオンは光を点滅させるため。宝石は輝くため。椅子は足を乗せるため。靴は探して渡すため。椅子は逆さにされている。金魚鉢は人が寄りかかるため。簾は揺れるため。ダイヤは放り渡すため。肘掛けは人が座るため。銃身は払いのけるため。ズボンは銃を挟むため。指笛は人を呼ぶため。ボートは水しぶきをあげるため。水面が鏡に。タバコの火をもらうのは後頭部を殴られるため。杖は水面をかいて水しぶきをあげるため。盲人は「耳撃」するため。花は人物を特定させるため。水面は光るため。銃は鍵を叩き壊すため。封筒は投げ置くため。電報は打たれないため。足はドアを閉めるため。ダイスは落とし渡すため。簾は振り回すため。日傘は回転させるため。壁は影を投射するため。ピアノは人が寄りかかるため。ダイヤは叩きつけるため。格子、手摺は影を投射させるため。空き缶は落下して水面で回転するため。塀は人が乗り越えるため。屋根は人が登るため。物干しは人がしがみついて折れるため。屋根がクッションに。オールは倒すため。ナイフは投げて柱に突き刺すため。船は飛び越えるため。網は人がくぐり抜けるため、また影を落とすため。網を切る時ナイフは逆手で握られている。化粧品、ハサミは投げつけるため。扇風機は枕を切り刻み羽を撒き散らすため、また投げ棄てるため。枕。タバコは投げ棄てるため。服は落とし置くため。サーチライトは光を投射するため。ガラスが鏡に。
■「ビガー・ザン・ライフ」(1956) ニコラス・レイ 95分 11/25
旗、木々は風に揺られるため。子供たちは駆けって下校するため(「トリュフォーの思春期」(1976)ように)。鍵は発作を起こして取れないため。車は押せないため。ブラインドは影を投射させるため。妻が電話しているのは出のショットで振り向くため。買い物は忘れるため。手伝いはいらないため。ネクタイははずすため。テレビは鳴り響くため。冷蔵庫、壁、ドアは人が寄りかかるため。ライトは消すため(何度も)。人はシルエットを投射させるため。蛇口は止めるため。床は鳴り響くため(夫が失神して倒れて)。階段は人が座るため。手摺が洋服掛けに。肘掛けは人が座るため。文法は間違えて訂正されるため。フットボールは空気を入れるため、また父親の高校時代を語らせるため。スリッパを忘れるのは妻に取りに行かせた隙に父親が息子と二人で話すため(結局忘れたまま出て行く)。発作はブザーを押し響かせるため。妻は家に残るため。骨の位置は間違えるため。運転手は夫のアルバイトを妻に教えるため。窓枠は人が寄りかかるため。足はドアを蹴り開けるため。コンロは人が座るため。薬は置き忘れるため。机は人がその上に立つため。吊るされた飾りは顔にぶつけて揺らすため。瓶は放り上げてキャッチするため。木々は影を落とすため。本、箱、カバンは落とし置くため。料理は中止するため。ガラスが鏡に。タバコは煙を吐き出すため。格子は影を落とすため。服を買いに行くのは夫を尊大にさせるため。係の女は夫を無視して怒らせるため。本を借りたことは忘れるため。ボールは花瓶にぶつけて落とし割るため。鍋は落とすため。受話器は奪い取るため。復職はしないため。テレビを見るのは叱られるため。口は挟めないため。マントルピースは人が寄りかかるため。タオルは投げ置くため、また襟のカラーに。風呂に入るのは妻をこき使って怒らせるため。戸は叩き閉めて鏡を割るため。やかんは叩き置くため。子供が夜起き出すのは泣いている父親を目撃させるため。肘掛けは人がすがりつくため。医者は呼ばないため。手摺は影を投射させるため。電話はかけないため。薬は飲みすぎるため。鏡は人を分裂させるため。机は人が座るため。マッチは投げ棄てるため。PTAの会合は夫の異常性を指し示すため。机は足を乗せるため。同僚の来訪は夫を怒らせるため。家出はしないため。地面は鳴り響くため。ボールを落とすのは父親に叱られるため。汽車、汽笛は鳴り響くため。木が洋服掛けに。牛乳瓶は鳴り響くため。牛乳屋は難癖をつけられるため。薬は止められないため。医者は不在なため。壁は影を投射するため(大きな夫の影)。紙は叩きつけるため。計算はできないで食事を抜かれ母親がミルクを飲ませたのを知られて夫を怒らせるため。机は叩くため。木は画面の手前にナメルため。柱は人が寄りかかるため。教会に行くのは祈らないため。ドレスは着替えられないため。帽子箱は落とすため。引き出しに布が挟まるのは入れ直して薬瓶を見つけさせるため。引き出しを叩き閉めるのは鏡台を動かして父親の顔を鏡に映し出すため。階下で父親が妻と話すのはその隙に子供に父親の部屋を探らせて父親を怒らせ子供を殺させるため。子供がドアを閉めて電話するのは父親に電話線を切らせるためにハサミを持たせるため。クローゼットは人を閉じ込めるため。外出はできないため。テレビは音をかき消すため。ハサミは手摺に突き刺して聖書を落とすため。フットボールは父親にが補欠であったことを想起させるため、また転がるため。同僚に襲い掛かる時ハサミは逆手に握り替えられている。ハサミは落とすため。階段は人を手摺ごと転げ落とすため。ソファーは人ごとひっくり返すため。机は倒すため。同僚が頑強なのは夫をKOするため。掃除夫は眠りを妨害するため。看護婦は人を無視するため(やたらと無視をする)。札は振り回すため。赤ランブは光るため。涙はしたたり落ちるため。
■「現金に体を張れ」(1956)キューブリック 84分9/26
光が帯に。地面は影を投射させるため。紙、コインは落とし置くため。肘はメモを隠すため。格子は影を落とすため。壁は人が寄りかかるため。馬券がメモに。壁はキャメラを遮断するため。天井は影を投射させるため。ベルトは締めさせるため。膝が椅子に。カーテンは風に揺られるため、また影を落とすため。人は影を落とすため。話は聞かれないため。枕は叩き置くため。植木は影を落とすため。タバコは煙を吐き出すため。妻に秘密をばらすのは妻の情夫に計画を横取りさせるため。妻が盗み聞きするのはレイプされたと嘘をつくため、また夫を仲間に殴らせるため。枕は投げ置くため。時計は鳴り響くため(チクタク)。チェスは口を挟むため。マッチは投げ棄てるため。窓の文字は影を落とすため。音楽ケース、花の箱はライフルを入れるため。食事は食べないため。ライフルを花の箱に入れるのは同僚の水をやる申し出を断るため。旗は風に揺られるため、またマイクに影を投射させるため。殺人事件は警官に無視されるため。木々は風に揺られるため。酒瓶は叩き置くため。カウンターは人が飛び越えるため、またでんぐり返しするため、服はひきちぎるため。人は担ぎ投げるため。酒瓶は頭を殴るため。乱闘は警備員室に入るため。バッグは投げ置くため。タバコは投げ棄てるため。新聞は叩きつけるため。木々は影を落とすため。チップは駐車係に狙撃犯を邪魔させるため。蹄鉄は受け取らないため、また投げ棄てるため、またタイヤをパンクさせるため。馬は人を落馬させるため。ランプは頭をぶつけて揺らすため。袋、部品は叩き置くため。ライフルはドアを叩くため。袋は投げ渡すため。銃は落とすため、また蹴り渡すため。箱は投げ置くため。札は落とし入れるため。窓は袋を放り出して落下させるため。人はキャメラを人から遮断するため。窓枠は人が座るため。膝はタバコを打ちつけるため。ドアは撃ち抜くため。スタンドは倒すため。ソファーが死体置き場に。部屋は間違えるため。ガラスが鏡に。車は人が寄りかかるため。鍵の紐はひきちぎるため。鳥かごは影を投射させるため、また倒すため。オウムはしゃべるため。情夫は銃撃で仲間を皆殺しにさせてボスの取り分を莫大にさせ大きなカバンを飛行機に乗せられなくさせるため。ヘッドライト、照明は光るため。網は影を落とすため。飛行機は煙を吐き出すため。犬は運搬車を急旋回させてカバンを落下させ札をばら撒くため。タクシーは止まらないため。
■「黒い罠」(1957)オーソン・ウェルズ 104分 6/21
笑い声は鳴り響くため。トランクは爆弾を入れるため。山車、山羊、通行人は車をノロノロ運転させるため。地面は影を投射させるため。国境の検問は女に「カチカチ音がする」と言わせるため。キスは爆発を劇的にさせるため。車は爆破して煙を吐き出すため。車はよけるため。赤ん坊は写真を撮るため。フラッシュは光るため。ネオンは点滅するため。タバコは人をつつくため。炎は影を投射させるため。柱は人が寄りかかるため。壁は影を投射するため。ゴミは舞い上がるため。ポスターは溶かして煙を吐き出させるため。筒は倒すため。荷車はよけるため。椅子は逆さにされている。風は鳴り響くため。自動ピアノは人を呼び寄せるため。タバコは煙を吐き出すため。壁は人が寄りかかるため。木々は風に揺られるため。話は通じないため。窓枠は影を投射させるため。懐中電灯がスポットライトに。着替えるのは下着姿を見られるため。ハトは飛び立つため。ライトは揺れるため。電球は投げつけるため。指を立てるのはかつらを落とすため。手摺は影を投射させるため。ガラスは叩くため。捜査官がカバンの中に銃を入れるのは盗ませるため。捜査官が電話に呼び出されるのは妻が写真をもらうため。立ち話は盗み聞きされるため。地面は鳴り響くため。杖を忘れるのは警部の足の話をさせるため、またのちに杖を殺人現場に忘れるため。モーテルがへんぴな場所でシーズン外れなのは女を拉致するため。捜査官が被疑者の家に呼ばれるのは妻をモーテルに一人にさせて拉致させるため、また被疑者の家で証拠のねつ造を目撃させるため。警部の相棒が捜査官の妻をエスコートするのはギャングに尾行させて被疑者の家に連行し証拠をねつ造した警部にギャングを利用させてから殺させるため。妻が眠いのは相棒にエスコートさせるため。壁は叩くため。人は行き違えるため。ガラスが鏡に。爆弾は煙を吐き出すため。車を急発進させるのは警部をふんぞり返らせるため。ブラインドは影を投射させるため。英語を話さないのは殴られるため。箱は落として中が空なのを捜査官に知らせるため。顔を洗うのは箱を落とすため。捜査官が妻に電話をかけるために容疑者の家を出るのはその隙に証拠をねつ造させるため。カギは投げ渡すため。捜査官に証拠偽造を知らせるのは警部をギャングと組ませて捜査官とその妻を麻薬中毒にさせるため、また禁酒していた警部に酒を飲ませるため。車のトランクは人が乗るため。机は人が座るため。ギャングへの電話は警部の気を逸らせて酒を飲ませるため。禁酒は破られるため。音楽は人を眠らせないため。狭いエレベーターに乗るのは捜査官を除いて話をさせるため。帽子は投げ置くため。壁は耳をくっつけるため。卵は握り潰すため。バッジは投げ置くため。木は人がしがみつくため。窓は叩き割るため。シーツはロープに。死体がグロテスクなのは妻に下着姿で助けを呼びに行かせるため。ビーズは揺れるため。グラスは叩き割るため。ジュークボックスは人を叩きつけて壊すため。椅子は倒すため。机は人が乗って潰し壊すため。カウンターは倒すため。格子は影を投射させるため。牢の中で捜査官に妻と抱擁させるのはそれを見ていた警部の相棒を「改心」させるため。杖は人物を特定させるため。手摺が洋服掛けに。植木鉢は風に揺られるため。自動ピアノは盗聴を妨害して警部を酒場の外へおびき出すため。柱は人が隠れるため。工場は煙を吐き出すため。階段は人が隠れるため。服は投げ置くため。橋の上を歩くのは盗聴をエコーさせて警部に知らせ相棒を撃たせるため。水面は光を投射するため。警部の手に血が付くのは警部をどぶ川の河原に行かせて手を洗わせるため、またどぶ川を死体置き場にするため。銃声は振り向かせるため。ゴミの山は人が横たえるため。ヘッドライトは光を投射させるため。銃は煙を吐き出すため。水面は光るため。帽子は落とすため。銃は河に落として波紋を生じさせるため。血はしたたり落ちるため。髪は風に揺られるため。地面は影を投射させるため。ピアノは鳴り響くため。
■「拳銃の報酬」(1959) ロバート・ワイズ96分 9/28
水たまりは波紋を生じさせるため。ゴミは風に舞うため。風は鳴り響くため。地面は影を投射させるため。子供は老兵にぶつかり抱き上げられるため。机は叩くため。ベルは鳴り響くため。会話はしないため。帽子は脱がないため。ドアは開けて光を差し入れるため。椅子は犬が座るため。木々は影を落とすため。幕は風に揺られるため。肘掛けは人が座るため。帰るのは帰らないため。帽子は投げ置くため。指は鳴らすため。マンホールは煙を吐き出すため。鳥は飛び立つため。天井は影を投射させるため。木々は風に揺られるため。煙突は煙を吐き出すため。ブラインドは広げるため、また影を落とすため。タバコは煙を吐き出すため。机は人が座るため。借金は強盗させるため。机は人が座るため。ライターの炎はボスに重ねられるため。ボスに銃を向けるのはボスを怒らせて妻と娘を脅迫させ男に強盗をさせるため。真珠のネックレスは人を殴ってばら撒くため。歌は邪魔されるため。タバコは投げ棄てるため。鉄琴は打ち響かせるため。手袋は投げ上げるため。壁は影を投射するため。メリーゴーランドは尾行に気づくため。警官は尾行をさせないため。手紙は丸め棄てるため。服は投げ置くため。ドアは人が寄りかかるため。風船は影を落とすため、また電話ボックスに挟んでタバコで割るため。人は人にぶつけてビールを撒き散らすため。護身術を講義するのは老兵に殴られるため。壁は人が寄りかかるため。手摺は影を投射させるため。老いは老兵に強盗させるため。子守は隣人と浮気するため。チェーンをはずす実演は老兵を部屋に入れるため。チェーンは落とし置くため。電気は点けないため。地面は煙を撒き散らすため。通過物は影を落とすため。フロントガラスは太陽を反射させるため。ガソリンスタンドは改造を目撃されるため。ボンネットを開けるのは閉められるため。ポールは人が座るため、またパイプを叩くため。バッグは投げ置くため。クラクションは鳴り響くため。ガラスが鏡に。事故は黒人を警官に目撃させて老兵を怒らせるため。サングラスを拭くのは裸眼で現場を見るため。列車は車に引き継ぐため。水溜りは車で水しぶきをあげるため。水面が鏡に。警笛は喧嘩を中断させるため。列車(ガタンゴトン)、地面は鳴り響くため。柱は人が寄りかかるため。水面は光るため、また揺れるため。石段は人が座るため。小石は投げるため。人形はヘドロの川に浮かぶため。車の屋根は帽子を置くため。うさぎは躊躇してから撃つため。空き缶は小石をぶつけるため。柵は影を落とすため。街灯は一斉に点灯するため。ヘッドライトは光るため。時報は鳴り響くため。懐中電灯は振られるため。列車は影を落とすため。配達係が黒人なのは黒人を仲間にして老兵と対立させるため。地面が鏡に。鍵を白人に預けるのは彼を殺させて車を使えなくさせるため。配達品は落とすため。帽子のツバは上げ下げして合図に。ドアは中々開かないため。大きな箱はチェーンをはずすため。銃は人を殴るため。車が盾に。銃は煙を吐き出すため。警報は鳴り響くため。カバンは落とすため。窓、ヘッドライトは撃ち壊すため。石段は人が隠れるため。地面は人が滑るため。仲間を見捨てるのは黒人を怒らせるため。柵は人が乗り越えるため。砂利山は駆け降りるため。パイプは飛び越えるため。階段は影を落とすため。ガスタンク工場は爆破して炎と煙を撒き散らすため、また爆死させて黒人と白人の死体の区別をつかなくさせるため。
■「ピアニストを撃て」(1960)トリュフォー 78分10/12
2人組は事件を起動させるため。ハンマーヘッドは打ち鳴らされるため。ヘッドライト、街灯は光るため(それだけで光源にしている)。地面は鳴り響くため。柱は人がぶつかるため。通行人は男を助けて結婚の話をするため。エンジンは鳴り響くため。椅子は逆さにされている。ピアノは灰皿を乗せるため。呼び方は間違えるため。女を殴るのは突き飛ばされるため。ビール箱の山は崩して人が乗り越えるため。手は握れないため。手は腰に回せないため。笑わないのは笑うため。壁は人が隠れるため。酒の誘いは伝わらないため。壁は人が隠れるため。ネオンは点滅するため。電気は点けるため。ハイヒールは脱ぐため。雑誌は投げ置くため。タバコは煙を吐き出すため。メトロノームは鳴り響くため。衝立は服と下着を掛けるため。枕は投げつけるため。女はおっぱいを見せるため。ライトは消すため。ジッパーは下げてもらうため。手は揉んで脇を叩くため(寒くて)。お尻は叩くため。牛乳はフロントガラスに浴びせてワイパーで拭き取るため。外出するのは拉致されるため。ガラスが鏡に。金はもらわないため。自転車は横切るため。女が歩いて来るのは拉致されるため。運転は文句をつけるため。人々は笑うため。アクセルとブレーキは踏み合いっこするため。帽子は脱ぐため(律儀なギャング)。拉致はされないため。階段は女の脚を見せるため。プリンは無いため。手摺は影を投射させるため(弱い影だが)。取っ手は回せないため、また呼び鈴は押せないため(ルビッチ調)。バイオリンの女は男をピアニストにさせるため、また男の才能を指示させるため。財布、手帳は落とし置くため。フラッシュは光るため。壁は人が寄りかかるため。怒鳴らないのは怒鳴るため。抱擁はさせないため。妻を一人にさせるのは飛び降り自殺させるため。たき火?は煙を吐き出すため。ピアノはモップを立て掛けるため。コンロがマッチに。椅子が洋服掛けに。半熟卵は食べないため。末の弟を引き取るのは拉致させて兄弟全員を巻き込むため。娼婦が客を取るのは弟を拉致させるため。皿はひっくり返すため。テーブルは叩くため。罵るのは殴られるため。受話器はひきちぎるため、また剣に。サッカーゲームは人を隔てるため。ハシゴがバリアに。包丁は投げ置くため。内緒話はヘッドロックをかけるため。包丁は逆手で握られている。ゴミ箱は人が寄りかかるため。店主は殺されて男を兄弟のアジトに逃がすため。ライトは頭にぶつけて揺らすため。犬は鳴き響くため。マフラーが日本製でないのは母親を殺すため。車は押すため。車がエンコするのはピアニストに追い越されるため。ラジオがBGMに。トンネルはライトを縦列させるため。朝日は輝くため。ボトルは投げ棄てるため。時計の振り子は揺れるため。時計は鳴り響くため。斧は天井を叩くため。スプーンは落とし置くため。コーヒーは煙を吐き出すため。揺り椅子は揺らすため。鏡は割れているため。銃は投げ置くため。煙突は煙を吐き出すため。窓の曇りは拭き取るため。木は人が寄りかかるため、またシルエットを投射させるため。木の枝は画面の手前に舐めて揺らすため。地面は影を投射させるため(斜面に落ちたマリー・デュボワの長い影)。橋は弟を逃がすため。銃は煙を吐き出すため。窓は割るため。銃は回すため。斜面は人が転げ落ちるため。女が戻るのは殺されるため。ピアニストが出発を兄弟に知らせに戻るのは女を一人にさせるため。雪は顔を拭くため。
■「アルファヴィル」(1965)ゴダール100分 9/23
ライトは点滅するため(終始ライトが点滅している)。ヘッドライト、ビルの窓、ライター、街灯、電車、地面は光りを投射するため(個々の光が照明の役割を終始果たしている)。荷物は持たせないため。チップは渡さないため。質問は答えないため。鍵は振り回すため。ランプシェードは点灯させるため。カバンは投げ置くため。壁は叩くため。足音は鳴り響くため(むき出しの音)。服は投げ置くため。パンティは引っ張ってから放して肌を打ち鳴らすため。鏡は人をぶつけて割るため。椅子は人を殴るため。バスタブは人が座るため。ガウンは人にかぶせるため。ドアのガラスは割るため。鏡は撃ち割るため。フラッシュは光るため(あきれ返るほど何度も光る)。ポスターは撃ち抜くため。?は投げるため。雑誌は投げ置くため。モールスは鳴り響くため。声は振動するため。銃はライターを点火させて女を登場させるため、また鳴り響くため、また光るため。壁は人が寄りかかるため(何度も)。タバコは煙を吐き出すため。恋について聞くのは恋を知らないため。音声は消えるため。柱、壁はキャメラを人から遮断するため(溝口的)。ガラスが鏡に。ドアは蹴って開けるため。電話ボックスは人が隠れるため、また死体置き場に。ナイフは光るため。ドアは腕を挟むため。写真の男について聞くのは知らないのが自分だけなため。蛍光灯は光るため(むき出しの光)。タイプライターは鳴り響くため。新聞は丸めて方角を指し示すため。街灯は点滅させるため。席には座らせないため。豆は落とし食べるため。裸電球は光るため(殊更光っている)。脚は触るため。窓ガラスは叩くため。指は鳴らすため。鍵は無いため。本は叩き棄てるため。タバコは投げ棄てるため。札は投げ渡すため。お尻は叩くため。階段は人が座るため。ネオンは光を点滅させるため(ひたすら)。裸電球は揺らして影を揺らすため。ドアは人が隠れるため。枕はその下に本を隠すため。SEXは発作を起こし遺言を残して死ぬため。本は顔を隠すため。懐中電灯は光るため。スライドは光を点滅させるため。ファンは回転して断続的に光を放たせるため。信号は点滅させるため。マシンガンは鳴り響くため。プールは人を落下させて水しぶきと波紋を生じさせるため、また銃殺場に。水面は揺れる光を投射するため。手にキスがウィ!に。水面が鏡に。人は人にぶつけるため。人がピンボールに、また引きずるため。スパイを失神させるのは女を泣かせるため。ビルは蛍光灯の列を光らせるため。マイクは行ったり来たりさせるため。光は強弱を生じさせるため。蛍光灯は一斉に点くため。机はその上に人が立つため。コンピューターは円盤を回転させるため、また鳴り響くため、またいじれないため。天井が鏡に。円形のオブジェは回転して光るため。劇場が処刑場に。門の飾りはシルエットを投射させるため。自動販売機は「ありがとう」を出すため。「ありがとう」は投げ棄てるため。階段は靴を磨くため。掌は叩くため。唇は撫でるため。格子は影を投射させるため。肘掛けは人が座るため。辞書が聖書に。テレビ画面が鏡に。人はシルエットを投射させるため。ランプシェードは点けてから消すため。タオルは叩き置くため。ドアの取っ手のプレートが鏡に。笑うのは逮捕されるため。地面は鳴り響くため(ハリウッド映画的にききき~!っと)。人は壁にぶつけるため。ドアは押し破るため。ポジがネガに。パトカーは乗っ取られるため。肩はドアを押し開けるため。機械は鳴り響くため。資料は叩き置くため、また投げ置くため。ボタンは光り響くため。電車は鳴り響くため(ガタンゴトン)。廊下が迷路に、また壁を伝って歩くため。壁は人がすがりつくため。車は撫でるため、また人の顔を踏み潰すため。Uターンは模倣されるため。逃走車が追跡者に(チャップリン、キートンがよくやる。追われている側が追う側に転化する)。階段は車で降りるため。車は車にぶつけるため、また煙を吐き出すため。階段は人が寝そべるため。ブラウン管は波打つため。床は人が滑るため。柱は人が寄りかかるため。ドアは開閉させるため。フロントガラスは街灯を反射させるため。振り向くのは振り向かないため。
■「ハメット」(1982)ヴィム・ヴェンダース 95分 11/16
光は輝くため。水面は揺れるため。蒸気は煙を吐き出すため。カーテンは風に揺られるため。窓はキャメラを侵入させるため。タイプライターは打ち鳴り響かせるため。霧は立ち込めるため。スポットライトは光を投射するため。タバコは煙を吐き出すため。新聞は風に舞わせるため。銃声、汽笛は鳴り響くため。川は宝石を隠すため。人は咳き込むため。便器が椅子に。壁は影を投射するため。タオルは投げ置くため。ライターは叩き置くため。ブラインドは影を投射させるため。原稿は叩き置くため。探偵は小説家を事件に巻き込むため。人は間違えるため。柱は人が寄りかかるため。ジンは飲まないため。靴紐を結ぶのは密談するため。洗濯物は人がくぐり抜けるため。原稿を投函しないのは盗まれるため。ランプは頭にぶつけて揺らすため。爆竹は鳴り響くため、また煙を吐き出すため、また探偵とはぐれるため、また原稿を盗まれるため。銃は煙を吐き出すため。セリフは反復させるため。鍋?、ごみ箱は煙を吐き出すため。尾行は気づかれるため。車は人が寄りかかるため。人はキャメラの前を横切るため。人は人にぶつかるため。指が銃に。ネクタイ、靴は人物を特定させるため。新聞は顔を隠すため、また逆さにして読むため。靴音は鳴り響くため。ゴミ箱は階段に転げ落とすため。手摺は人が乗り越えるため。帽子は蛇口に投げ掛けるため。服は落とし置くため。水滴は鳴り響くため。ゴミは撒き散らすため。ソファーがベッドに。銃は回転させるため。壁は人が寄りかかるため。手の甲はタバコを叩くため。辞書は落とし置くため。マッチ棒はくわえるため、また投げ棄てるため。新聞はつなぎ合わせるため。ガラスが床に。お尻は叩くため。床屋は情報を得るため。タバコは投げ棄てるため。木々は風に揺られるため。帽子は脱ぐため。名前は知っているため。笑い声は鳴り響くため。酒は盗み飲まれるため。水洗トイレは鳴り響くため。子供の写真は謝礼を多く置き直すため。机は人が座るため。消防車は通り過ぎるため。肘掛けが枕に。椅子はその上に人が乗るため。香?は煙を吐き出すため。原稿は返してもらえないため。帰るのは帰れないため。殴られるのは画面を歪めるため。女が作家のアパートに来るのは作家を監禁させるため。椅子は逆さにされている。唾は吐くため。ナイフはドアを突き破るため。荷物は倒してバリケードに。階段は車輪を人ごと転げ落とすため。ゴミ収集機が滑り台に。ベルトコンベアーは人を運ぶため。袋がクッションに。格子は影を落とすため。椅子は倒すため。帽子がうちわに。映写機は光るため。映写機を止めるのはのちに再開させるため。手摺は人が座るため。服は人を叩くため、また叩き置くため。部屋は散乱しているため。机は足を乗せるため。壁は赤を撒き散らすため。ガラスが鏡に。くじは燃やさないため。ライトは点滅するため。手帳は落とし置くため。樽は人が座るため。窓は人が出入りするため。壁は人が隠れるため。オウムは人をぶつけて叫ばせるため。銃は奪われるため。風呂は煙を吐き出すため。椅子が重りに。取っ手は壊し取って人を殴るため。銃、財布は投げ置くため。襲うのは間違って殺されるため。銃を返すのは襲われるため。帽子はかぶせるため。口は挟めないため。タバコを吸うのはマッチを落として手の震えを指し示すため。サインはしないため。通過物は影を落とすため。運転手は一緒に行かないため。ズボンは銃を挟むため。封筒は投げ置くため。銃はバッグごと撃たれるため。電話はかけられないため。水面は揺れる光を投射させるため。原稿は水面に流すため、また蹴飛ばし舞わせるため。原稿はひきちぎり丸め棄てるため。
西部劇
■「懐かしのアリゾナ」(1928)ラオール・ウォルシュ、アーヴィング・カミングス 97分 3/3
鳥は飛び立つため。地面は煙を撒き散らすため。駅馬車は襲われるため。女のブローチは金と交換するため。銃は煙を吐き出すため。柵は人が座るため。机は人が座るため。タオル、手袋はは投げ置くため。タバコは煙を吐き出すため。床屋は奪った金を返すため、また軍曹と知り合うため。水桶は投げ棄てるため。木はブタを挟むため。梯子は人が座るため。膝が椅子に。卵料理は煙を吐き出すため。柱は人がもたれるため。指は鳴らすため。時計はちくたく音を出すため。赤ん坊は泣くため。ポーチは人が座るため。コルクはキスするため。馬は人を落馬させるため。三人組は返り討ちに会うため。倒木は人が座るため。木々は風に揺られるため、また影を落とすため。木は人がもたれるため。柵は飛び越えるため。マッチは投げ棄てるため。木は人が隠れるため。男が家の外に出るのは女に手紙を書かせるため。手紙は破るため、また書いた女を破滅させるため。ケープは撃ち殺す相手の印に。たき火は煙を撒き散らすため。男が家を留守にするのはその隙に女に浮気をさせて裏切らせ殺すため。女が男に。
■「砂漠の生霊」(1929) ウィリアム・ワイラー 68分10/20
木はシルエットを投射させるため。地面は煙を撒き散らすため。ハーモニカは鳴り響くため。頭は掻くため。標識が絞首台に。人はどけるため。タバコは煙を吐き出すため。ダンスは脚を見せるため。コインは投げ置くため。胸元はコインを入れるため。カウンターは人が座るため。顔は引っぱたき合うため。保安官は酒を飲まないため。ピアノは人が座るため。鍵盤は足で踏み鳴らすため。グラスは叩き落とすため。髪は埃を撒き散らすため。マッチは投げ棄てるため。足は踏み台に引っかからないため。袋は投げ置くため。書類は落とすため。銃は煙を吐き出すため。出納係が銃を取るのは撃ち殺されるため。馬留めは人が乗り越えるため。牧師は人を撃つため。金貨は落として拾うため。風は鳴り響くため、また砂埃を撒き散らすため、また木を倒すため、また馬を逃がすため。鳥は舞い回るため。地面は人が座るため。水場は毒に。ライフルは落とし置くため。杖は方角を差すため。石は投げるため。悲鳴は鳴り響くため。帆はシルエットを投射させるため。石は人が座るため。地面は足跡を残すため。荷物は落とし置くため。土は掘り返すため。砂は掴んでいじり回すため。唾は吐くため。銀行を襲うのは赤ん坊の父親を殺すため、また砂漠へ逃げて妊婦と遭遇するため。帽子は脱ぐため。杖は赤ん坊をつつくため。聖水が砂に。砂は掴んで落とすため。水筒は落とし置くため。タイヤはグリースを取るため。グリースは叩きつけるため。おむつがスカーフに、また叩きつけるため。歯は瓶の蓋を取るため。砂はスコップで放り投げて煙を吐き出すため。帽子が日よけに(「三人の名付親」(1948)とは違って杖に引っかけている)。スコップは投げ置くため。指は鳴らすため。荷物は一人で持つため。ライフルは担ぐため。袋は落とし置くため。サボテンは人が寄りかかるため。水は飲まないため。キスはしないため。銃声は鳴り響くため。たき火は炎と煙を撒き散らすため。コヨーテは鳴き響くため。帽子が枕に。缶詰は奪はないため。ライフルがテントの柱に。髪、テント、布は風に揺られるため。首はへし折れないため。空き缶は投げ棄てるため。手紙は舞い落すため。水筒は投げ棄てるため(西部劇では空になった水筒は必ず投げ棄てなければならない)。コインは落とし撒き棄てるため。毒トカゲは赤ん坊を襲わないため。立札は人が寄りかかるため。毒水は飲むため。鐘は鳴り響くため。格子は影を落とすため。車輪は人が寄りかかるため。教会が死体置き場に。
■「殴り込み一家」(1940) ジョージ・マーシャル 80分10/11
地面は煙を撒き散らすため。木はシルエットを投射させるため。車輪は回転するため。草は風に揺られるため。人馬はシルエットを投射させるため。道は聞けないため。ガラスの文字は影を落とすため。幕は崩れ落ちるため。人が盾に。ズボンは銃を挟むため。カバンは中身をぶちまけるため。柱は人が隠れるため。ポーチは人が座るため。水飲み場は人を突き落とすため。写真撮影は笑って喧嘩になるため。服は投げ置くため。羽帽子は風に揺られるため。柵は人が座るため。木々は風に揺られるため、また影を落とすため。バケツが太鼓に。ハンカチは貸すため。木は人が寄りかかるため。太っちょが女に追い回されるのは女で死ぬため。残飯は投げ棄てるため。倒木が枕に。本は拭くため。書類は投げ置くため。布巾は叩きつけるため。長男が街を出るのは女と弁護士を懇意にさせるため。藁は撒き散らすため。測量機は叩きつけるため。カーテンは風に揺られるため。看板は影を落とすため。石は人の頭をぶつけて殺し裁判をするため。バッグは落とし置くため。帽子は脱ぐため。拍車は椅子に置いてその上に弁護士を座らせ異議を申し立てさせるため。陪審員は喧嘩をして外されるため。机は人が寄りかかるため、またその上に人を押し倒すため。バッヂは投げつけるため。偽証は長男を怒らせて看守を殺させ「悪党」にさせるため(「起源」が撮られている)。椅子は人がその上に立って渡り歩くため。馬留めは人がくぐり抜けるため。銃は煙を吐き出すため。新聞は撃ち割るため。ソーセージの型は放り上げてキャッチするため。缶は投げつけるため。新聞は丸め棄てるため。岩は人が座るため。遠吠えが合図に。タバコは投げ棄てるため。崖は人が馬車に飛び乗るため。馬車は人を落下させるため。ライフルは落とすため。馬車はその下を人がくぐり抜けるため。街へは行けないため。電信は鳴り響くため。弟が街に戻るのは捕まるため。机は人が座るため。柵は人が飛び越えるため。人はかき分けるため。馬車は人を蹴散らすため。電話、説得はできないため。丸太はドアを打ち破るため。事務所に踏み込むのは蹴散らさせるため。落馬は助けた者を殺した者を殺すため。木は手配書を貼るため。汽車は煙を撒き散らすため。線路は馬が走るため。汽車は馬から飛び乗るため。窓は撃ち抜くため。荷物が盾に。新聞は落とし置くため。石は手紙を巻いて窓を割って投げ入れるため。懸賞金は跳ねあがるため。自信満々なのはうろたえるため。大口を叩くのは驚くため。麻袋が盾に。衝立は人がぶつかるため(ドタバタの極み)。膝が椅子に。人は人を隠すため。帽子は撃ち飛ばされるため。尋ねるのは打ちのめすため。パイは落とすため。馬車は人が屋根に上るため。倒木は飛び越えるため。川は渡って水しぶきをあげるため。汽笛は鳴り響くため。馬は人にぶつけ倒すため。崖は汽車の屋根に飛び乗るため。汽車の屋根の上にはお尋ね者がいるため。金庫は落とすため。列車は馬に乗って飛び降りるため、また馬に乗って池の中に飛び込んで水しぶきをあげるため(凄い)。帽子は人を叩くため。保安官は信じてもらえないため。馬のシッポは掴んで引っ張られるため(ロングショットだから笑える)。蒸気は鳴り響くため(列車強盗をされた失態にシラケたように鳴り響く)。スカートは風に揺られるため。机は足を乗せるため。紐は投げ置くため。椅子は足を乗せるため。ドアは人が寄りかかるため。馬は人が隠れるため。ランプは人をぶつけて倒し割るため。地面は人が寝そべるため。壁は人が隠れるため。銃は投げてガラスを割るため。ライフルは投げ渡すため。窓枠は人が座るため。銃は投げ棄てるため。帽子は払い落とすため。女は太っちょを殺すため。亀は撃ち割り煙を吐き出すため。袋は落とすため。壁は人が寄りかかるため。スカーフは風に揺られるため。関係は間違えるため。メガネは噛むため。
■「丘の羊飼い」(1941) ヘンリー・ハサウェイ 96分9/25
銃声は鳴り響くため。銃は煙を吐き出すため。木々は風に揺られるため、また影を落とすため。撃たれるのは羊飼いに介抱させるため。ボトルは滑り落とすため。角笛は鳴り響くため。歯は笛を鳴らすため。水面は地上に揺れる光を投射するため。帽子は脱ぐため。椅子がタオル掛けに。口笛は鳴り響くため。水面は揺れるため。母の話しをするのは殴られるため。水面が鏡に(三度ほど)。雷は鳴り響くため、また光るため。木は人の影を投射させるため、また墓標に。雨はしたたり落ちるため。揺り椅子は揺れるため。地面は人が座るため。子供の病気は羊飼いに治療させるため、小切手は知らないため。ブーツ、ポットは札を隠すため。机は人が乗るため。柵は人が座るため、また乗り越えるため。髪は風に揺られるため。犬は吠えるため、また回転させて縛り付けるため。光が帯に。口は挟めないため。草はちぎって匂いを嗅いで投げ棄てるため、またいじるため。山道はまじないをさせるため。地面がメモに、また唾を吐きつけるため。草、カーテンは風に揺られるため。暖炉は灰でパイプを拭くため。風は揺り椅子を揺らすため。ローソクは撃ち壊すため。小枝はマッチに、また火を手で揉み消すため。コインは落とし重ね鳴らすため。プレゼントは投げ渡すため(父と息子が一度ずつ娘に)。椅子が洋服掛けに。机は人が寄りかかるため。キャンデーは落とすため。机は叩くため。撃鉄を起こすのは存在を気づかせるため。木の枝が鞭に。酒は売れないため。バッグは落とし置くため。柵は人をぶつけ壊して羊を逃がすため。籠は人をぶつけて中をぶちまけるため。荷台は人をぶつけて娘ごとひっくり返して娘に殴られるため。エプロンは仰ぐため。麻袋は人を殴るため。帽子は投げ渡すため。少年が羊飼いのもとで働くのは男同士で喧嘩させるため。釣りの引きは波紋を生じさせるため。木片は暖炉に投げ入れるため。ナイフはドアに投げ突き刺すため。岩は人が寝そべるため。倒木は人が座るため。盲人は羊飼いに治療させて彼を父親だと見破らせるため。土は掴み取るため。息子が父親を撃とうとするのは少年にライフルを投げ棄てさせて暴発させるため。炎は円に。ライフルは落とすため。倒木は乗り越えるため。家は燃えて炎と煙を吐き出すため。格子は影を投射させるため。カーテンはシルエットを投射させるため、また会話を盗み聞きさせるため。
■「白昼の決闘」(1946) キング・ヴィダー 128分10/5
太陽は赤を投射させるため。壁は人が寄りかかるため。?は投げつけるため。タバコは煙を吐き出すため。帽子は振るため。壁は影を投射するため。帽子は投げるため。銃は煙を吐き出すため。ライトは点けるため。窓は人のシルエットを投射させるため。銃声は鳴り響くため。梁?、格子は影を落とすため。スカーフは授けるため。父親が死ぬのは娘を再従兄弟(またいとこ)に預けるため。木、人馬はシルエットを投射させるため。地面は煙を撒き散らすため。話は無視させるため。ロープは人がくぐり抜けるため。机は人が座るため。判事の名前を呼ぶのは娘を驚かせるため。柱は人が寄りかかるため。荷物は投げ置くため。ステッキは標識をつつくため。ハンカチは振るため。木々は影を落とすため。人形は倒して立たせ直すため。駒は投げ置くため。ビリヤード台はマッチを擦るため。名前は肌の色と違うため。タバコは輪っかを作るため(ジョセフ・コットンは「疑惑の影」(1943)でもやっている)。女はタバコを吸えないため。写真は触らせないため。ドアは唾を吐きかけるため、また人が寄りかかるため。字は書けないため。話は遮られるため。帽子は投げ落として馬に噛み拾わせ女に鼻で笑われるため。馬は人を鼻で担ぎ上げるため。馬に乗らないのは乗るため。馬は中々乗れないため。鳥は蹴散らすため。柵は馬で壊し飛び越えるため。馬が跳び箱に、また暴走させて女を落馬させるため。服は風に揺られるため。草は人をキャメラから遮るため。髪は風に揺られるため。トランブは叩き置くため。壁はマッチを擦るため。ブラインドは影を投射させるため。マッチは投げ棄てるため。泉は泳いで水しぶきをあげるため、また監禁されるため。口笛が合図に。水面は石を投げて水しぶきと波紋を生じさせるため、また叩いて水しぶきをあげるため。地面は人が寝そべるため。人がバリアに。ドアは叩き閉めるため。ジャムは人の顔にぶっかけるため。眠っているところを呼ばれるのは毛布一枚で体をくるんだ女を説教師に会わせるため。ケーキは投げ置くため。机は叩くため。鐘はシルエットを投射させるため、また鳴り響くため。斜面は馬で駆け降りるため。汽笛は鳴り響くため、また煙を吐き出すため。汽車は煙を撒き散らすため。蹄鉄は鳴り響くため。線路はハンマーで打ち鳴らすため。鉄線は人がくぐり抜けるため、また切断するため。旗は風に揺られるため。発砲はできないため。馬は人を引きずるため。落馬するのは介抱させないため。雷は鳴り響くため、また光るため。手袋、ガンベルトは投げ上げ置くため(マントルピースに)。靴はマッチを擦るため。スカーフは風に揺られるため。床を雑巾がけするのはお尻を突き出すため。タバコは投げ棄てるため(見事に投げている)。雑巾は人の顔に叩きつけるため。涙は流れ落ちるため。手摺は影を投射させるため。軽口は殴られて口から血を流すため。カーテンは開けるため(さっと開ける)。窓枠は人が座るため。柵は人がくぐり抜けるため。暴れ馬は調教されるため。柵に寄りかかるのは散髪されるため(見たことのない光景)。杭が帽子掛けに。鐘は銃で撃ち鳴らすため。銃は回転させるため(クルクル)、また撃たせないため。水面は揺れるため。草は風に揺られるため。ペンダントは首からちぎって池に投げ棄て波紋を生じさせるため。鍋は煙を吐き出すため。具は鍋に落とし入れるため。テーブルクロスがナプキンに。木は人が登るため。ハンカチがうちわに。写真立ては落とし置くため。帽子がうちわに。ローソクは風に揺られるため。机は人が寄りかかるため。バーベキューは婚約の発表をしないため。グラスは投げ割るため。地面は人がすがりつくため。人は影を投射させるため。男は婿選びゲームで選ばれないため。石は弄ぶため。木は人が寄りかかるため。髪はかき上げるため。草は噛むため。またいじるため。ベルトはいじるため。メスとオスは間違えるため。牛は列車を止めるため。汽笛は牛を追い払うため。銃は滑らせるため(カウンターの上を)。カウンターは光を反射させるため。銃は預けてないため。指輪は転げ回るため。婚約者は殺されるため。木は手配書を打ちつけて鳴り響かせるため。砂はスコップで投げ舞わせるため。暖炉はタバコを投げ棄てるため。稜線は馬を消すため。木の枝はレールを隠すため。木は人が隠れるため。レールは鳴り響くため(ブレーキで)。列車は斜面を落下し爆破して炎と煙を吐き出すため。柵は人が飛び越えるため。帽子は回すため、また脱ぐため。ドアは人が隠れるため。窓は閉めるため。大声はたしなめられるため。メキシコへは連れて行かないため。雨の滴は木の葉を揺らすため。揺り椅子は揺れるため。ブラインドは閉めるため。死に目には会えないため。食事は食べないため。ハシゴは人が寄りかかるため。石は投げて窓を割るため。地面は影を投射させるため。銃は投げ置くため。水溜りは馬と口をつけて水を飲むため。太陽は光り輝くため。銃声が合図に。汗はしたたるため。ライフルは落とすため。岩は人が寄りかかるため。砂山は人が這い滑り登るため。地面は人が這うため。
■「復讐の二連銃」(1947)アンドレ・ド・トス 94分10/2
雲は流れるため。川は渡って水しぶきをあげるため。唾は吐くため。荷車はマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。コインは回し置くため、また投げ置くため。スイングドアは開閉するため。壁は人が寄りかかるため。ポストはマッチを擦るため。タバコは投げ棄てるため。バッグは落とし置くため。布団がタオルに。生地はもらうため。窓の模様がフレームに。手紙は顔を隠すため。木々は風に揺られるため(凄く)。酒場は喧嘩して街を追われ女の元へ行くため。看板は岩で打ち外すため、また投げ棄てるため。木々は影を落とすため(凄く)。地面は煙を撒き散らすため。ニワトリは蹴散らすため。ポーチは人が座るため。椅子がバリアに。看板、家は燃やして煙を吐き出すため。カーテンは風に揺られるため。椅子は足を乗せるため。銃は投げ置くため。家を焼くのは石の家を奪われて密告した男を殺すため。食事を作るのは食べられるため。窓を拭くのは来客に気づくため。人は蹴り倒すため。タバコは手に押し付けるため。銃は煙を吐き出すため。服の破れは縫うため。手摺は足を掛けるため。楊枝は吐き棄てるため。一人で逮捕に向かうのは殺されるため。女が牛を逃がすのは保安官を殺させるため、また男と結ばれないため。蹄は投げ棄てるため。水汲みは殺されるため。岩は落下するため。斜面は人が転げ落ちるため。階段は蹄で打ち鳴らして人を呼ぶため。ボイラーは倒して煙を吐き出すため。帽子は脱ぐため。ドア、木は人が隠れるため。ロープは落とし置くため。地面は人が座るため。たき火は煙を吐き出すため。人はシルエットを投射させるため。焚き木がマッチに。たき火は揺れる影を投射させるため。体が枕に。銃声が合図に。女が会いに来るのは尾行させて助っ人を殺させるため。食器?は落とし置くため。崖は人がよじ登るため。岩は人が座るため。帽子は弾を入れるため。服は投げ置くため。岩は人が寄りかかるため。服は丸めて枕に、また物入れに。銃は光を発するため。岩は人が隠れるため。撃鉄を起こすのは居場所を知らせるため。袖がタオルに。岩はマッチを擦るため。コップの水は振り棄てるため。壁は影を投射するため。二連銃は接近するため。ライフルは倒し置くため。羽帽子は風に揺られるため。髪は指を差し込むため。
■「カリフォルニア」(1947) ジョン・ファロー 97分10/12
旗は風に揺られるため。木はシルエットを投射させるため。夕陽はオレンジを投射するため。滝は水しぶきをあげるため。水面が鏡に。木々は風に揺られるため。階段は人が転げ落ちるため。荷物は投げ落とすため。頭は掻くため。銃は撃って倒れるため、また煙を吐き出すため。飲み水で髪を洗うのは叱られるため。政治の話はできないため。タバコは煙を吐き出すため。女が歌うのは歌を止ませるため。馬具は放り置くため。草はちぎるため。木々は影を落とすため。質問はしないため。トランプは叩き置くため。コインは投げ置くため、また返却するため。帽子は脱がせるため。宣言は殴られるため。仕事は止めるため。焼いた鉄は水に漬けて煙を吐き出すため。馬車は倒れるため。忠告は聞かないため。鋤は落とし置くため。湯は煙を吐き出すため。馬は人を落馬させるため。樽は人が座るため。車輪は回転するため。木は画面の手前にナメルため。すりガラスはシルエットを投射させるため。トランプは組み立ててから吹き崩すため、机は人が座るため。不平は喧嘩を始めるため。テーブルは人を押し倒すため。椅子は人を殴るため。銃は撃たせないため。砂は叩きつけるため。ダイナマイトは砂塵と煙を吐き出すため。樽は人が隠れるため。チップは叩き置くため、また投げ置くため。賭けは負けて店を譲るため。援助は不要なため。ピアノの曲は人を惹きつけるため。ランプは消すため。机は人がその上に立つため。袋は人を殴るため。馬は人を縛り付けるため。銃声は馬を走らせるため。煙突は煙を吐き出すため。木の屋根は登り降りるため。礼拝所は銃を隠すため。柱は人が隠れるため。木は看板を打ちつけるため。看板は取り替えられるため。帽子は脱ぐため。グラスは倒すため。手摺は影を投射させるため。帽子は投げ置くため、また人物を特定させるため。密告するのは殺されるため。人が盾に。柱は人が寄りかかるため。政治家は撃たれて苗木を倒すため。川は渡って水しぶきをあげるため。地面は煙を撒き散らすため。銃は叩き落とすため。門は爆破されるため。樽は人がその上に立つため。屋根は人を落下させるため。樽は馬で飛び越えるため。塀は人が飛び降りるため。銃は人を殴るため。木材は門を押し破るため。荷車が盾に。鳥籠は影を落とすため。窓は人が出入りするため。格子は影を投射させるため。ナイフは逆手で握られている。椅子は人の間に挟んでから払い倒すため。壁は影を投射するため。家具の間は人が隠れるため。男が見つかるのは女に撃たせるため。
■「渓谷の銃声」(1948) マーク・ロブソン 87分10/5
脱走は映画を起動させるため。たき火、銃は煙を撒き散らすため。服は叩き置くため、また燃やすため。キャンパーは殺されるため。地面は煙を撒き散らすため(凄く)。草木は風に揺られるため(もの凄く)。羽帽子は風に揺られるため。女たちは街に戻らないため。柱は人が寄りかかるため。木々は影を落とすため(何度も凄く)。豆は手から手へ落とし回すため。銃を空撃ちするのは怒られるため。雑貨が地図に。帽子は投げ渡すため、また人物を特定させるため。道具箱は人が座るため。服、帆、髪は風に揺られるため。馬車の故障は女たちを同行させるため。口は挟めないため。車輪は乗り降りるため。川は渡って水しぶきをあげるため。帽子のツバは水を貯めて飲むため。タバコは投げ棄てるため。恋人は女を一人連れ戻すため。たき火は消して煙を吐き出すため。木は人が隠れるため。銃は落とし置くため。地面は人が寝そべるため。本を読むのは読めないことを女に知らせて字を教わるため。木箱は人が座るため。荷物は落とし置くため(何度も)。馬車の下は人が眠るため。岩は人がすがりつくため、また隠れるため。女がいなくなるのは探しに行った弟に保安官を銃撃させるため。雨は降り注ぐため。雷は鳴り響くため。椅子が帽子掛けに。出発しないのはするため。服は箱の中に戻すため。荷物は馬車に戻すため。泊れないのは泊れるため。手摺は人が座るため。服は投げ置くため。布巾は叩き置くため。格子、カーテンは影を投射させるため。荷物は投げ渡すため。牧場は病気の女を残して行くため。皿は投げ置くため、またそのゴミを吹き飛ばすため。たき火の火を点けるのはキスをして弟に目撃させるため。石は人が座るため。女が水を浴びるのは金を見つけて残るため。タバコの紙は噛むため。金は手から手へ落とし回すため。地面は人が座るため。愛していると言わないのは女を怒らせるため。荷物は投げ棄てるため。馬車は壊れて斜面を落下し川の中に飛び込んで水しぶきをあげるため、また服を川に流して脱獄者に発見させ女と男を殺させるため。たき火は揺れる光を投射させるため。マッチがライトに。ライフルは投げ置くため、また人を殴るため。たき火は踏み消して弟を怒らせ自立させるため。弟は街に行かないため。水面が鏡に。コインは投げ上げるため。倒木は人が隠れるため。水面は光るため。岩は撃って鳴り響かせるため。木は撃ち抜くため。鐘は鳴り響くため。地面は撃って煙を吐き出すため。死者の声はこだまさせるため。キスは弟に盗み見させるため。
■「プラクストンの決闘」(1948) レイ・エンラント 90分10/18
地面、銃は煙を吐き出すため。切り株、石は人が座るため。コップは投げ棄てるため。木、スカーフは風に揺られるため。木はシルエットを投射させるため、また影を落とすため、またキャメラの手前にナメるため。手摺は乗り越えるため。風見鶏は回るため。机は足を乗せるため。帽子は叩きつけるため。金は無担保で貸すため。ガラスが鏡に。誘導尋問は引っかかるため。答えは知られているため。汽車は煙を撒き散らすため。電信は鳴り響くため。銃は人を殴るため。クローゼットは人を閉じ込めるため。格子は影を投射させるため。手紙は叩きつけるため。机は人が座るため。腕は下ろせないため。帽子は振るため。鐘は鳴り響くため。ガラスは撃ち抜くため。馬は人を落馬させるため。服は破るため。強盗は女に怪我をさせて男の家に匿わせるため。タオルの血は人物を特定させるため。使用人は丸腰で殺されるため。銃は投げ渡すため、また撃てないため。羽帽子は風に揺られるため。ハンカチは振るため。ダンブルウィードは風に転がされるため。旗は風に揺られるため。車輪のはずれた馬車は引きずるため。汽車は人がしがみつくため。人口は増えるため。髭を剃るのは議論するため。岩は人が隠れるため。駅馬車強盗は男を保安官にさせて結婚を延期させるため。札は叩き置くため。口は挟めないため。椅子は足を乗せるため。火事は煙を吐き出すため。馬車は人を落下させるため。爆破は煙を撒き散らすため。汽車は馬から飛び乗るため。風は鳴り響くため。風は看板を倒し窓ガラスを割らせるため、また戸を倒すため。ホウキは煙を掃き出すため。ダンスは踊らないため。窓口は通過するため。銀行は閉めないため。髭は引っ張るため。窓はシルエットを投射させるため。手摺は影を落とすため。柱は人が寄りかかるため。グラスは投げ割るため。決闘はしないため。銃声は鳴り響くため。樽、銃は窓を割るため。壁は撃ち抜くため、また人が隠れるため。荷車は藁を燃やして炎と煙を吐き出すため。ガラスは撃ち割るため。木は人が隠れるため。ライトは点けて人を出現させるため。助けを呼ぶのは殺されるため。女を殺すのは男に追われるため。馬が弱るのは男を背中から撃つため。岩は撃って煙を吐き出させるため、鳴り響かせるため。壁は影を投射するため。銃は撃って弾き飛ばすため。帽子は投げ棄てるため。額は落とすため。テーブルは人を落下させるため。椅子は人を殴るため。カウンターは人を投げ飛ばすため。瓶は逆手で握られている。カウンターは人が立つため。樽は投げつけるため。椅子は人を落下させるため。手摺は押し倒すため。網は影を落とすため。帽子掛けは倒すため。
■「拳銃王」(1950) ヘンリー・キング 84分11/5
地面は煙を撒き散らすため(煙関係は全体として非常に弱い)。人馬はシルエットを投射させるため。コヨーテ?は鳴き響くため。音楽は止むため。人々はいなくなるため。青年がガンマンに絡むのは殺されて兄弟に復讐させるため。休憩はホールドアップされるため。ガンに手をやるのは腕を撃たれるため。銃は投げ置くため。岩は滑り降りるため。銃声は馬と人を追い払うため。階段は人が座るため。荷物は落とし置くため。カウンターを背にしてグラスを拭くのは振り向いて驚くため。コインは落とし置くため。質問はできないため。モップは置いて行くため。時計は鳴り響くため(チクタク)。上着はバッヂを隠すため。酒は飲まないため。椅子は逆さに座るため。書類は落とし置くため。箪笥は人が寄りかかるため。ガラスが鏡に。手摺は足を掛けるため。煙突は煙を吐き出すため。帽子は脱ぐため。教壇は人が座るため。休校は教師と2人で話すため。カーテンは木のシルエットを投射させるため。帰るのは呼び止められるため(3回ある)。ドアの下は覗き見するため。椅子はその上に人が立つため。雪は人に投げつけるため。やじ馬は帰らないため、またガンマンの息子を紛れ込ませるため。ドアは人が隠れるため。銃は撃てないため。柱は人が寄りかかるため。帽子はいじるため。女は来ないため。友人は殺されているため。壁は人が寄りかかるため。順番は割り込みされるため。帽子は投げ置くため。マッチは投げ棄てるため。床屋は情報を聞くため。窓枠は膝立ちするため。タバコは煙を吐き出すため(弱い)。柵は影を落とすため。牧場は馬を貸すため。窓は人が出入りするため。屋根は人がその上に立つため。木は人が伝い降りるため。人は間違えるため。肘掛けがタオル掛けに。机は人が座るため。壁は人が隠れるため。椅子はショールを掛けるため。銃は蹴り滑らせるため。格子は影を落とすため。スナイパーは不在の保安官事務所の牢に入れてガンマンに婦人会と会話させるため。保安官が若造を追放するのは事務所を空けるため。柵、藁は人が座るため。喧嘩する老人たちは水をぶっかけられるため。銃は机の下から狙わないため。椅子は足を乗せるため。帽子は落とし置くため。ノックはしないため。ドアは閉めるため。ベッドの柵は人が座るため。帽子は脱がせるため。ポールは人がつかまるため。おが屑は舞い落ちるため。銃は煙を吐き出すため。お尻は蹴飛ばすため。口はきけないため。教会は入れるため。
■「狙われた駅馬車」(1951) ヘンリー・ハサウェイ 87分10/20
地面は煙を撒き散らすため。剃刀は叩き置くため。髭を剃るのは話を聞かないため。ラッパは下手なため。煙突は煙を吐き出すため。地面は影を投射させるため。やかんは煙を吐き出すため。呼び方は間違えるため。薪は落とし置くため。食事、コーヒーはまずいため。車輪はよじ登るため。スカーフは風に揺られるため。脱獄は女を宿場に残らせるため。女のカバンを降ろすのは倒れ込んで男と抱き合うため。カバンは投げ置くため。荷物を沢山持っているのはドアに挟んで落とすため。手袋は叩き置くため。馬の嘶きは人の存在を知らせるため。バッヂは投げ渡すため。木々は風に揺られるため。人は人にぶつけて帽子を落とすため。銃は煙を吐き出すため。銃声が合図に。ボスを呼ぶのは名前を教えるため。椅子は足を乗せるため。口は挟めないため。椅子は投げ飛ばすため。嘘をつくのは殴られるため。テーブルはひっくり返すため。水飲み場は人が隠れるため。逃げるのは撃ち殺されるため。鍵は投げ渡すため。赤ん坊の泣き声は居場所を知らせるため。壁は人が寄りかかるため。客が妻に。ライフルは叩き置くため。ライフルを置きっぱなしにするのはボスの不信を買うため。触るのは殴られるため。死体は引きずらないため。人がバリアに。草が役にたたないのはスカートをちぎって紐にするため、また脚を見せるため。木片が十字架に。埋葬のお祈りが密談に。女が風呂に入りに泉に行くのは銃を持たせて水飲み場に隠させるため。顔が鏡に。服は脱ぐため。タバコは煙を吐き出すため。マッチは投げ棄てるため。皿は落とし置くため。フライパンは煙を吐き出すため。時計は止まるため。メモ帳は叩き置くため。胸元はメモを隠すため。コヨーテは鳴き響くため。女を隠すのはやって来る駅馬車の乗組員に偽夫婦であることを知らせないため(女は偽の妻なのでこうするかそれとも乗組員が瞬時に察するかそれともばらすかしかないが妻であるはずの女を隠すというのは物語的には破綻している)。男は赤ん坊を泣き止ませるため。袖がタオルに。手綱は投げ渡すため。コヨーテは馬を暴れさせ男の懐中から手紙を落とさせ風に吹かせてランプに引っ掛けてから吹き飛ばすため。風は鳴り響くため。岩は人が座るため、また寄りかかるため。馬の嘶きは一同を外へ出した隙に見習いに新聞紙で銃を隠させボスに殴らせるため。布巾は叩きつけるため。ランブは振るため。指笛が合図に。ランプは落とし置くため。椅子は人をぶつけて壊し潰すため、悲鳴は鳴り響くため。連結棒は跨ぎ越えるため。手は踏んづけるため。銃は蹴り渡すため。女を襲うのはボスに殴られて恨むため。ランプはメモを燃やすため。椅子は蹴り滑らせるため。水を汲むのはナイフを見つけるため。花瓶はナイフを入れるため。水面が鏡に。壁はナイフを逆手に握って掘られている。ベッドの下は人が潜り込むため。机は足を乗せるため。コヨーテの鳴き声は壁を掘る音を消すため。グラスは机を叩くため。鍬は使えないため。家畜に餌をやるのは落ちている手紙を字の読めない男に奪わせるため。手紙は丸めて投げるため。メモはちぎって床板の隙間に埋めるため。食事は食べられないため。ハイヒールはトンカチに。ナイフが外に飛び出すのは女と赤ん坊を散歩させてサスペンスを生じさせるため。給水塔は人が入るため。スカートはナイフを隠すため。ナイフは回転させるため、また人の足元に投げ刺すため。砂を掻き出すのはランプを倒し割って怪しまれるため。手を怪我するのは包帯を女に巻かせるため。酒を飲むのはボスにグラスを叩き落されるため。ナイフが折れるのは穴を子供が出られる大きさに留めておくため。?は蹴飛ばすため。口論はキスするため。女が子供連れなのは子供を穴から外に出すため。女が窓の外を見るのはその隙に赤ん坊を穴から外へ出させるため。赤ん坊が馬に近づくのは女を叫ばせて女好きの男を呼び寄せて襲わせそれを咎めたボスを女好きの男に撃ち殺させるため。階段が死体置き場に。給水塔は人を落下させるため。薪は人が隠れるため。銃声は鳴り響くため。薪は撃ち落とされて煙を吐き出すため。水桶は撃たれて水を流し出すため。地面は撃って煙を吐き出させるため。木々は影を落とすため。銃は落とすため。給水塔で見張りをするのは落下して落としたライフルを女に使わせるため。地面、ポーチは人が座るため。
■「真昼の決闘」(1952) フレッド・ジンネマン 84分10/16
3人組は運動を起動させるため。岩は人が座るため。タバコは投げ棄てるため。鐘は鳴り響くため。雑巾は叩きつけるため。地面は煙を撒き散らすため。木箱は人が座るため。手摺は足を掛けるため、また影を落とすため。机は人が座るため。ガンベルトはバッヂを掛けるため。ブーケは投げ渡すため。帽子は振るため。街を出るのは引き返すため。柱は人が寄りかかるため。妻がクエーカーなのは夫と別れるため。旗は剥がして畳むため。天秤、本はカバンに入れるため。瓶は投げ割るため。判事は街を出るため。机は足を乗せるため。椅子は傾けるため。バッヂは落とし置くため。酒を飲むのは咎められるため。昔話は女を怒らせるため。時計は鳴り響くため。帽子は脱ぐため。歌うのは歌い止めるため。エンピツは落とし置くため。考えは変えないため。汽車の発車まで時間があるのは妻をホテルに行かせて夫が昔の女の元へ行くのを目撃させるため。帽子は落とし置くため。イヤリングは揺れるため。帽子、コインは叩き置くため。バーテンの陰口は殴られるため。タバコは煙を吐き出すため。援助は断られるため。訪問は居留守を使われるため。木々は影を落とすため。触るのは殴られるため。子供は外へ出すため。壁は叩くため。冊子?がうちわに。子供はぶつかるため。グラスは叩き置くため。店主は助手を怒らせるため。保安官が逃げ出すのは逃げださないため、また助手と殴り合って顔に怪我をし床屋へ行くため。馬小屋は格闘するため。袋は人が座るため。水は人にかけるため。桶は投げ置くため。棺桶は鳴り響くため。木箱は足を乗せるため。拍車は投げ置くため。コインは投げ渡すため。床屋は棺桶を作る音を聞かせるため。書置きは丸めて捨てるため。援助の申し出は撤回するため。バッヂは払い落すため。机は人がすがりつくため。子供の援助は断るため。服は投げ置くため。振り子は揺れるため。椅子は人物を指示するため。汽笛は鳴り響くため。汽車は煙を撒き散らすため。酔っぱらいは釈放されるため。ズボンは銃を挟むため。ガラスは銃で叩き割り居場所を知らせるため。帽子は盗まれるため。壁は人が隠れるため。銃は煙を吐き出すため。銃声は妻を汽車から降ろすため。ドアは人が寄りかかるため。柱は撃ち抜くため。袋の山は転がり越えるため。荷車は人が隠れるため。床は下から撃ち抜いて藁を撒き散らすため。馬小屋は銃撃戦に。ランプは投げて撃ち炎と煙を吐き出すため。馬は逃がして人を紛れさせ脱出させるため、また人を落馬させるため。地面は撃って煙を吐き出させるため。足はドアを閉めるため。椅子は蹴り倒すため。ガラスは撃ち割るため。脇の下は銃を挟むため。窓際に隠れるのは妻に背中から撃ち殺されるため。銃は落とすため。女が盾に、またボスを振り払って夫に撃ち殺させるため。バッヂは投げ棄てるため。
■「裸の拍車」(1953) アンソニー・マン 92分 10/24
木の枝が馬留めに。スカーフは風に揺られるため。たき火は煙を撒き散らすため。銃は投げ置くため。タバコは吸わないため。コインは掌で弄ぶため。老人は仲間になるため。人は先に行かせるため。木々は影を落とすため。岩は崖を転げ落ち煙を撒き散らすため。銃は煙を吐き出すため。木々は風に揺られるため(白樺の小さな葉っぱがヒラヒラ一斉に揺れている)。木は人が寄りかかるため。崖は人がよじ登るため、また落下するため。岩は人が座るため、また隠れるため。撃鉄を起こすのは居場所を知らせるため。ガンベルトは落とし置くため。手は噛みつくため。スカーフは手を縛るため。手配書はくわえるため、また賞金を知らせないで仲間割れさせるため。賞金稼ぎが落下し中尉が崖を上り切るのは負い目を生じさせるため。銃声は鳴り響くため。女の愛馬は安楽死させるため。毛布は投げ置くため。木の枝は水筒を引っ掛けるため。コインは返却されるため。女をからかうのは殴られるため。切り株は人が座るため。顔が鏡に。川の休憩は賞金首に話をさせるため。焚き木がマッチに。拍車は投げ置くため。立ち上がるのは驚かせるため。双眼鏡を取りに行くのは老人と賞金首の2人で話をさせるため。銃は帽子のツバを上げるため。地面は煙を撒き散らすため(おとなしい)。偵察は賞金首と中尉の2人で話をさせるため。木は人が隠れるため。馬は人を落馬させるため。木は撃って煙を吐き出させるため。斜面は人が転げ落ちるため。地面は人が這うため。ナイフは木に投げ刺して老人に使わせるため。倒木は人が隠れるため、また馬で飛び越えるため。インディアンのナイフは逆手で握られている。銃は人を殴るため。人は馬に引きずられて煙を撒き散らすため。弾切れはインディアンと格闘させて足を撃たれうなされて逃げた女の話をするため(足を撃たれることの意味はそれ以外に見出すことができない)、また女に看病させるため。中尉はインディアンを呼び寄せるため。倒木は人が寄りかかるため、また人が座るため。看病は女と交代するため。馬具が枕に。カミソリは落とし置くため。関係は間違えるため。地図は除隊命令を読ませるため。分隊はしないため。地面は影を投射させるため。斜面は人が這い登るため。いびきは人を起こすため。毛布は掛け直すため。雷は鳴り響くため。鞍、ライフル、タオルは落とし置くため。雨は洞窟で雨宿りさせるため。コーヒーを飲むのは焚き木を集めさせて岩を落とし流砂を撒き散らすため。皿は雨に打ち鳴らされるため、また放っておかれるため。石段は蹴り壊して流砂を撒き散らして逃げるため。地面は引っ掻くため。狭い道は人を這わせるため(よく人が這っている)。逃げるのは賞金首と女にキスをさせてから捕まるため(それ以外に理由は無い)。ズボンは銃を挟むため。雨は降り響くため。銃は銃を叩き落とすため。決闘はしないため。コップは蹴飛ばすため。人馬がシルエットに。首に掛けられたロープははずすため。ロープは人を殴るため、また人の顔に押し付けるため。川は中尉と賞金稼ぎを決闘させ2人をくたくたにさせた隙に老人と賞金首に密談をさせるため。服は投げ置くため。ライフルは背中を掻くため、また人をつつくため。老人が金鉱掘りなのは賞金首を逃がしてから殺されるため。川は水しぶきをあげるため。銃声は人を引き寄せるため。地面は人が寝そべるため。岩は撃って鳴り響かせ煙を吐き出させるため。銃身は掴んで妨害するため。岩はライフルを立て掛けるため。拍車は岩に打ちつけて鳴り響かせるため、また顔に投げ刺すため。崖は人を落下させるため。木と岩はロープを結びつけるため。激流は鳴り響くため、また賞金首の死体を流して取り戻すため、また中尉を流し殺すため。賞金首は死体になるため。流木は人にぶつけるため。髪は風に揺られるため((映画史に残る風と髪)。死体を馬に乗せるのは女に妻になると言わせて埋葬させるため。
■「シェーン」(1953) ジョージ・スティーヴンス 118分9/11
川は渡って水しぶきをあげるため。鹿狩りは男を見つけるため。柵は人が座るため。ライフルの弾を装填する音は男に銃に触れさせるため。地面は煙を撒き散らすため。畑は馬で踏み荒らすため。人は間違えるため。牛は男を驚かせるため。椅子はガンベルトを掛けるため。煙突は煙を吐き出すため。揺り椅子は揺らすため(下手糞)。切り株は押し倒すため。鹿の角は影を落とすため。帽子が日よけに。馬具が枕に。草は噛むため。斧は投げ置くため。カウンターは人が座るため。酒は服にかけるため。街へ行くのはソーダを注文させてバカにされるため。コインは投げ置くため。発言は遮られるため、雨は男を外に立たせてびしょ濡れにさせるため。帽子は叩きつけるため。水面は光るため。街へ行くのは空き瓶を返して殴り合うため。酒は顔にひっかけるため。テーブルは人が寝そべるため。椅子は投げつけるため。ボトルは投げ割るため、人はボイラーごとぶっ倒すため。テーブルはひっくり返すため、また人を殴るため。桶は投げ割るため。人はカウンターに叩きつけ落とすため。椅子、木箱、バットは人を殴るため。人は人をぶつけてひっくり返すため。柱は人が寄りかかるため。服は投げ置くため。銃は煙を吐き出すため。石は撃ち転がすため、また蹴飛ばすため。鎖、荷物は投げ置くため。帽子は振るため。椅子は足を乗せるため。札は投げ置くため。椅子は蹴り倒すため。ドアは壊しながら開けるため。旗は風に揺られるため。大砲は煙を吐き出すため。木々は影を落とすため。壁は人が寄りかかるため。髪は風に揺られるため。水差しは落とし置くため。雷は鳴り響くため。樽は人が座るため。スカーフは風に揺られるため。泥沼は人が倒れ込むため。男が勇敢なのは街へ行って殺されるため。水面が鏡に。馬は死体を運ぶため。帽子は脱ぐため。ダンブルウィードは風に転がされるため。火事は炎と煙を吐き出すため。開拓者たちは出て行かないため。机は叩くため。スイングドアは開閉するため。畑のリボンは風に揺られるため。切り株、壁は人が隠れるため。机は、地面は人が座るため。馬、牛は暴れるため。銃は人を殴って子供に嫌わせ謝罪させるため。父親は街に行かないため。柵は人がくぐり抜けるため。稜線は人を消すため。川は犬が飛び込んで水しぶきをあげるため、また波紋を生じさせるため。斜面は駆け降りるため。スイングドアは下から覗き見るため。人は倒れ込んで樽を倒すため。銃は回し入れるため。柵は壊して2階から落下するため。
■「最後の酋長」(1953) バット・ベティカー 87分10/7
サーベルは机を叩くため。木はどけてゆらすため、また影を落とすため。ナイフは逆手で握られている(3回ほど)。服はひきちぎるため。川は人が飛び込んで水しぶきをあげ波紋を生じさせるため。木々は風に揺られるため。銃は煙を吐き出すため。窓枠がフレームに。インディアンの襲撃は事件を起動させるため。汚れた服は咎められるため。地図は叩くため。鍋は煙を吐き出すため。膝が椅子に。馬留めは人がくぐり抜けるため。水面が鏡に。鳥、カエル、虫は鳴き響くため。ハンモックは人がくぐり抜けるため。木は人が寄りかかるため。沼地は渡って水しぶきをあげるため。背中を撃つのはそれを非難した少尉を疑わせるため。マントルピースは人が寄りかかるため。ハマキは弄ぶため。ボートは波紋を生じさせるため。旗は影を落とすため。烙印は馬を特定させるため。大声は出せないため。人は沼地で倒れて水しぶきをあげるため。人は倒れて腕を踏まれ折って大声を出すため。地面は人が座るため。質問は即答しないため。襟元は開けられないため。ローブは投げ渡すため。息は泡を吹き出すため。沼は人と大砲を沈めるため。霧は立ち込めるため。水面は影を投射させるため。倒木は人が座るため。サーベルは突き刺して揺らすため。たき火は煙を撒き散らすため。雄叫びは鳴り響くため。インディアンはいないため。毛布は投げ置くため。木は人を落下させるため。ライフルは人を殴るため。少尉が敵に助けられるのは疑われるため。和平は伝わらないため。書類は投げ置くため。水面は光るため。グラスは叩き置くため。腕章は剥がして返すため。雷は鳴り響くため。柵は人が乗り越えるため。雨は降り注ぐため。ナイフはくわえるため。壁は人を叩きつけるため。族長が殺されるのは少尉を疑わせるため。処刑はされないため。袖、髪は風に揺られるため。
■「大砂塵」(1954) ニコラス・レイ 109分10/4
山は爆破して砂塵と煙を撒き散らすため(幾度も凄まじい山の爆発)。地面は煙を撒き散らすため。銃声は鳴り響くため。銃は煙を吐き出すため。風は鳴り響くため、また砂塵を撒き散らすため。帽子は膝で叩いて埃を落とすため。ルーレットは鳴り響くため。帽子は叩き置くため。客はいないため。机は人が座るため。新聞は落とし置くため。客人は仲間にはならないため。蹄は鳴り響くため。帽子は風に吹き飛ばされるため。カジノテーブルが死体置き場に。口は挟めないため。ルーレットは止めるため。グラスは転がせてから落としてキャッチするため。タバコと火はもらうため。タバコは煙を吐き出すため。「ダンシング」は「ギター」を弾かせて踊らせ死体を発見させるため。ボトルは壁に投げ割って賠償するため(「夜の人々」(1949)でも札の音が鳴り響いている)、また投げ棄てるため。駅馬車強盗は酒場と4人組を立ち退かせて女を銀行に行かせ4人組に銀行強盗させるため。地面は人が座るため。就職はしないため。コイン占いはキャッチしてさせないため。コインは投げ渡すため、また投げ置くため。グラスは叩き置くため、また酒をこぼして滑らせるため。銃、ナイフは置いてゆくため。ガンベルトは落とし置くため。馬は人を押しつけるため。椅子は投げつけるため。人は蹴り倒して転がすため。ランプは吹き消すため。帽子はかぶせるため。服は投げ置くため。グラス、灰皿?は撃ち割って男の銃の腕を指示させるため。銃は回すため、また撃ち転がされるため。壁は人が寄りかかるため。ロープは代わって降ろすため(ランプを)。滝は水しぶきをあげるため。川は馬で渡って水しぶきをあげるため(何度も)。荷物は落とし置くため。木々は風に揺られるため。ライフルが帽子掛けに。帽子掛けは人が寄りかかるため。歩き回るのは座らされるため。椅子は足を乗せるため。柵は人が座るため。ボトルは叩き置くため。窓枠がフレームに。グラスは投げ割るため。スイングドアは開閉するため。帽子は脱ぐため。荷台は人が隠れるため。袋、銃は交互に同時に投げ渡すため(銃は落としている)。銃は投げ棄てるため。馬車は人が寄りかかるため。銃は撃たせないため。四人組は強盗をして女に疑いを掛けさせるため(4人組はマクガフィンなので用が済めば全員殺される)。キスは女を疑わせるため。スカーフは風に揺られるため。別行動はできないため。金庫は投げ置くため。ライフルは落とし置くため。敵の女は残らないで同行するため。ベールは振り落されるため。山越えはできないため(山の隠れ家に行くため)。爆音は鳴り響くため。馬は人を落馬させるため。斜面は人が転げ落ちるため。落馬は少年を注意散漫にさせて木の枝にぶつけてもう一度落馬させるため。木の橋は蹄鉄を鳴り響かせるため、またその下に人が隠れるため。使用人に金を持たせて帰すのは女を銀行に行かせるため。札は投げ置くため、また受け取らないため。木の枝は人をぶつけて揺らすため、また人がくぐり抜けるため、また少年を落馬させて負傷させ酒場に行かせて女に疑いをかけさせるため。落馬は馬を逃がして敵に見つけさせるため、また4人組の隠れ家を馬に教えさせるため。水面は波紋を生じさせるため。少年を助けないのは酒場に行かせるため。泥沼は泥を服に跳ねかけるため。木は人が寄りかかるため。敵の女が仲間に言い分を聞かれないのはのちに馬で少年の行動を特定させて言い分の正しさを証明させボスにさせるため。木々は影を落とすため。ランプは点けて回るため。手摺は影を投射させるため。鍵盤はまとめて叩くため。机の下は人を隠すため。服は銃を隠すため。使用人が残るのは撃たれて暴発した銃弾で保安官を殺すため。銃は蹴飛ばすため。保安官が女を守るのは撃ち殺されるため。逃げるのは逃げられないため。布巾、ランプは投げつけるため。ランプは撃ち落して炎と煙を撒き散らすため。炎は揺れる影を投射させるため。橋げたはローブを吊るすため。約束は守られないため。女が吊るされるのは逃がすため。馬は人が飛び乗るため。木は人が隠れるため。倒木はドレスに火を点けて脱がせ赤い服に着替えさせるため。服は火を消すため。ドレスは投げ置くため。行動の添え木は影を落とすため。屋敷は崩壊するため。岩は人が隠れるため。木が枕に。帽子が日よけに。倒木は跨ぐため。泉で泳ぐのは水しぶきをあげるため(殊更水しぶきがあがるように泳いでいる)、また波紋を生じさせるため。滝は人がくぐり抜けるため。泳いで滝をくぐるのは濡れた服を黄色い服に着替えるため。名前は間違えるため。地面は人が寝そべるため。ドアは人が寄りかかるため。ノックは後からするため。ベルトは締め継ぐため(「現金に体を張れ」(1956)でスターリング・ヘイドンがコリーン・グレイのベルトを締め継いでいる)。握手はしないため。名前は聞いて驚くため。木が馬留めに。水面が鏡に。銃は左右の手に持ち帰るため。銃を抜くのは男に銃を抜かせるため。ドアは閉めて鳴り響かせるため。逃げないのは殺されるため。巨漢が咳の男を殺す時ナイフは逆手で握られている。?は落とし置くため。銃の暴発が合図に。木の枝は撃ち落とすため。倒木は人が隠れるため。窓は撃ち抜くため。声はこだまさせるため。加勢はしないため。壁は人が隠れるため。階段は手摺から人が転げ落ちるため。銃は投げ置くため。
■「決断の3時10分」(1957) デルマー・デイヴィス 93分9/25
地面は煙を撒き散らすため(幾度も派手に撒き散らしている)、また影を投射させるため(地面にくっきりと多くの影が投射されている)。木々、人、馬車はシルエットを投射させるため。馬車はそこから人を落下させるため。帽子は落とすため。牛は駅馬車強盗に紛らせて持ち主を事件に巻き込むため、また駅馬車を止めるため。煙突は煙を吐き出すため。傍観するのは妻にたしなめさせ牛追いを駆り立てるため。御者が撃たれるのはボスの性向を指し示すため、また御者の息子に復讐させるため。カウンターはマッチを擦るため。手下がボスに敬意を払うのは逮捕されたボスを奪還する集団であることを指示するため。タバコは煙を吐き出すため。札は投げ置くため。柱は人が寄りかかるため。強盗を通報すること、また部隊を二手に分けるのはボスと女を2人きりにさせるため、またボスを逮捕させて牛追いに護送させるため、またボスを農家へ連れて行き牛追いの妻に会わせるため。馬にはなかなか乗れないため。ボトルの栓ははめるため。ビーズは揺らすため。帽子は投げ置くため。スイングドアは開閉させるため。壁は人が隠れるため。銃は煙を吐き出すため。任命は断ってから引き受けるため。同意はし過ぎるため。床がメモに。樽は人がその上に立つため。車輪は人がよじ登るため。スカートは風に揺られるため。木の枝はぶつかって揺らすため。馬車が溝に落ちるのはボスを農家に護送するため。馬車は人が隠れるため。酒は無いため。祈りの前に食べるのはたしなめられるため。肉を切ってやるのはボスの脂身嫌いを指示させるため。銃声は鳴り響くため。納屋で何か動くのは酒好きに銃を撃たせて夫を外へ出しボスと妻に2人で話をさせるため。3年の干ばつは牛追い一家を貧困にさせて牛追いを保安官助手にさせるため。馬の息は白を吐き出すため。ソファーがベッドに。新聞が日よけに。手摺、格子、カーテンは影を投射させるため。ボスをホテルの新婚用の部屋に監禁するのは結婚を意識させるため。帽子は落とし置くため。ベッドがトランポリンに。手は貸せないため。窓はずり落ちるため。窓の仕え棒がないのはボスに牛追いを襲わせるため。椅子は倒すため。窓を開けるのは見通しを良くさせるため。時計は鳴り響くため(チクタク)、また時報を鳴り響かせるため。ベッドの枠は影を落とすため。新聞は落とし置くため。コインは叩き置くため。銃は撫でるため。マッチは投げ棄てるため。帽子が日よけに。馬留めは足を掛けるため。太鼓は鳴り響くため。酒は人の顔にぶっかけるため。ドアは開けて人を突き飛ばすため。ライフルは落とすため。椅子は影を落とすため。御者の息子が酒を飲むのは気を大きくするため。御者の息子がホテルの部屋に押し込むのは銃声をボスの仲間に聞かせるため、また牛追いにボスを救わせボスに借りをつくらせるため。御者の息子は仲間にならないため(役割を終えれば消えるだけ)。保安官が不在なのは街の者たちを助っ人にしてから逃げ帰らせるため。歯は紐を締めるため。タバコは吸わないため。椅子、彫像、階段は人が隠れるため。馬はキャメラの前を横切るため。カーテンは風に揺られるため。懐中時計は投げつけて壊すため。屋根は人を落下させるため。窓は撃ち割るため。壁は影を投射させるため(人が吊るされた影)。酒好きは殺されて吊るされるため。雷は鳴り響くため。手摺はシルエットを投射させるため。妻をホテルにやってこさせるのはボスに妻と牛追いの姿を盗み見させるため。牛追いが部屋から出て妻に会うのは妻との抱擁をボスに見られていることを知らない状態にさせるため(盗み見という行為は見られていることを知らない状態を作り出すためのマクガフィンを必然的に伴う)。人が盾に。木々は影を落とすため、また風に揺られるため。汽笛は鳴り響くため。牛の群れは人を紛れ込ませるため。馬は人が飛び乗るため。柵は影を落とすため。木は人が隠れるため。汽車は煙を撒き散らすため(凄い)。樽、木箱、馬は盾に。汽笛は馬を驚かせため、また敵の気を逸らした隙に逃げるため。煙は揺れる影を落とすため。蒸気は人を隠すため。雨は上から下へと降り注ぐため。
■「ワイルドバンチ」(1969) サム・ペキンパー 144分 11/19
地面は煙を撒き散らすため(全編すごく)。テントは木のシルエットを投射させるため。木々は影を落とすため。人は人にぶつかるため。銃は撃たせないため。ガンベルトは投げ落とすため。ガラスが鏡に。ライフルは投げ渡すため。心臓は鳴り響くため。柵は壊して人が落下するため。銃は煙を吐き出すため。ガラスは撃ち割るため。壁は撃ち抜くため。屋根は人を落下させるため。窓は人が出入りするため。人が盾に。格子は影を落とすため。人は落馬してシューウインドウを壊し割るため。パレードは銃撃戦に巻き込まれるため。人は馬に引きずられるため。壁は人が隠れるため。テントは倒すため。布きれは叩き棄てるため。強盗するのは囚人に追われるため。木々は風に揺られるため。サソリとアリは燃やすため。言いすぎるのは謝るため。ライフルは倒し置くため。銃声は鳴り響くため。斜面は人が転げ落ちるため。負傷するのは安楽死するため。埋葬はしないため。椅子は足を乗せるため。机上物は叩き落とすため。杖は膝で折り棄てるため。川は馬で渡るため。人馬はシルエットを投射させるため。鞍は投げ置くため。石段は人が座るため。鉄輪は落とし棄てるため。帽子、袋は叩きつけるため。ボトルは投げ渡すため。鉄輪は投げ渡すため、また叩きつけるため。女の話はみんなで大笑いするため。たき火は光と煙を吐き出すため。馬具が寝具に。コーヒーは手を火傷するため、また煙を吐き出すため。カップは投げ置くため。砂漠の斜面は馬ごと転げ落ちて煙を撒き散らし人々を団結させるため。石はお尻に投げつけるため。風は鳴り響くため。あぶみは壊れて人が転げ落ちるため。鍋は煙を吐き出すため。丸太は人が座るため。お尻は蹴飛ばすため。川は人が飛び込んで水しぶきをあげるため。木箱は人が座るため。光が帯に。食事は食べないため。帽子は脱ぐため。木は人が寄りかかるため。帽子は振るため。テントは風に揺られるため。水場は人が座るため。ニワトリは車で蹴散らすため。車のステップは人が立つため。髪は風に揺られるため。殴りかかるのは殴れないため。膝が椅子に。女は殺して将軍と知り会うため。ホルスターは叩いて人を驚かせるため。ローソクは風に揺られるため。椅子はその上に人が立つため。樽は人が寄りかかるため、また撃ち抜き酒を流し出して浴びるため。帽子は酒を汲むため。さじは落とし置くため。お湯は煙を吐き出すため。水は人にぶっかけて水しぶきをあげるため。机は人が座るため。買い物袋は落とすため。銃は光を発するため。汽車は煙を撒き散らすため。汽笛は鳴り響くため。肘掛けが足掛けに。給水路は人が隠れるため。荷物は人が座るため。ライフルは荷物を叩くため。給水するのは汽車を奪われるため。椅子がベッドに。汽車は揺れて人を転げ落とすため。荷物は人が隠れるため。汽車は人を落下させるため。屋根は人が登るため。煙は影を落とすため。列車は列車とぶつけて馬と人を倒すため。ハマキは導火線に火をつけるため。橋は崩れて車輪をはめるため、また爆破して人馬を川へ落下させ煙と水しぶきをあげるため。車輪は人がよじ登るため。鳥は鳴き響くため。ボトルは飲み乾されて笑われるため。服はたき火を叩き消すため。爆弾は砂塵と煙を撒き散らすため。地面、馬車の下は人が寝そべるため。石は人が座るため。焚き木は人を差すため。水面は波紋を生じさせるため。谷は人を落下させるため。勝手に撃つのは撃ち殺されるため。武器は奪えないため。旗は風に揺られるため。馬車はマッチを擦るため。トイレに行くのはダイナマイトで脅かされるため。袋は投げ渡すため。命令はできないため。マシンガンは水がめ、地面、壁を撃ち抜いて煙を吐き出すため、また鳴り響くため、また水しぶきをあげるため。階段、岩は人が座るため。爆竹は鳴り響くため、また火花を撒き散らすため。人は引きずりその上に人が跨るため。たいまつ?は煙を吐き出すため。脚は酒をかけて舐めるため。酒は顔にかけるため。机は人がその上に立つため。壁は人が寄りかかるため。ボトルは叩きつけるため。コインは投げ置くため。ナイフは逆手で地面に突き刺すため。ズボンは銃を挟むため。原住民に銃を売るのは逮捕されて痛めつけられ仲間たちに復讐させるため。机は倒すため、またバリアに。マシンガンは狙撃手を撃ち殺されて惰性で撃ち続けられるため。爆弾は人を吹き飛ばすため。鏡は撃ち割るため。ライフルは叩きつけるため。椅子は倒すため。銃撃戦はみんなで死ぬため。掠奪者は殺されるため。風は砂埃を舞い上げるため。
■「ワイルド・アパッチ」(1972) ロバート・アルドリッチ 97分10/19
地面は人が座るため、また影を投射させるため。たき火は煙を撒き散らすため。木の板はキャメラの手前にナメるため。煙突は煙を吐き出すため。旗は風に揺られるため。麻袋が野球のベースに、またバットで叩くため。審判はよそ見して誤審をするため。脱走は事件を起動させるため。帽子は脱ぐため。指はマッチを擦るため。机は人が寄りかかるため。岩は耳をそばだてるため、ローブは馬を引っかけて転倒させるため。ニワトリは馬で蹴散らすため。風見鶏は回るため。帽子は振るため。くさむらは人が隠れるため。兵士は逃げてから戻って女の額を撃つため。馬は人を落馬させるため。内臓をえぐる時ナイフは逆手で握られている。荷物は放り落とすため。銃は煙を吐き出すため。内臓は投げ渡し回すため。子供は殺さないため(殺さない理由は無いらしい)。草は風に揺られるため。地面は人が寝そべるため。柄杓は落とし置くため。屋根は人が登るため。たいまつは家に火をつけるため。丸太はドアを叩くため。ドアは開けて光を差し入れるため。ラッパは鳴り響くため(この偽ラッパを吹いていたのがあとからウルザナの息子だとわかる)。家は燃やして煙を吐き出させるため。木は人を縛りつけるため。人は焼かれるため。犬の一物は人の口の中に突っ込ませるため。倒木は人が座るため、またガンベルトを掛けるため。揺り椅子は揺らすため。服は投げ置くため。骨、ライフルは落とし置くため。馬が怪我をするのは切り殺して水飲み場に沈めて血だらけにさせるため。帽子は血を濾過するため。岩は人が寄りかかるため。石は投げるため。袋の紐は噛んで締めるため。タバコの袋は投げ渡すため。布は歯を磨いて音を出すため(何かが入っている?)。馬の尻尾は手綱に結び付けるため。馬糞は落とし棄てるため。石は落とし置くため。木の枝がペンに。地面がメモ帳に。木は人が寄りかかるため。水面は光るため。たき火は炎を揺らすため。馬は行き過ぎて戻るため。ライフルは放り上げてキャッチするため、また鞭に。帽子は落とすため。地面は煙を撒き散らすため。馬が盾に。ラッパは撃って鳴り響かせるため。地面は撃って煙を吐き出させるため。弾が切れるのは負傷したアパッチを逃がして中尉の命令で追いかけた兵士を死なせるため。アパッチが二手に分かれるのは馬を喪失させて騎兵隊から奪わせるため。鞍は人が座るため。アパッチの案内人は待たないため。鞍が枕に。唾は吐くため。ライフルが杖に。死んだアパッチを切り裂くのは中尉を怒らせるため。ラッパは人物を特定させるため。男の馬が逃げるのはアパッチの斥候を歩かせるため。焼け跡は煙を吐き出すため。柵は人を吊るすため。埋葬はさせないため。階段は人が座るため。ポーチが枕に。アパッチの息子を殺すのは復讐させるため。池は体を洗うため、また飛び込んで水しぶきをあげるため。助かった女は囮にさせるため。鳥は横切るため。双眼鏡を使うのは反射した光を合図と誤解させるため。光が合図に。岩山は這い登るため、また人と人を二手に分けるため、またライフルを立て掛けるため。岩は人が隠れるため、また撃って煙を吐き出させ鳴り響かせるため、また馬車を挟んで動けなくさせるため。馬車はその下に人が隠れるため。馬は撃ち殺すため。斜面は人が転げ落ちるため。兵士が瀕死なのは味方に撃ち殺されるため。銃声は馬を逃がすため。ラッパはアパッチを逃がすため。水は飲まないため。アパッチの死体は埋葬されるため。ライフル、ラッパは落とし置くため。砂は掴んで流し落とすため。銃声は鳴り響くため。埋葬は白人にさせないため。名前は呼び合うため。敬礼はするため。タバコは巻くため。
■「スパイクス・ギャング」(1974) リチャード・フライシャー 96分10/31
鳥は鳴き響くため。木はかき分けるため、また影を落とすため。ズボンは掴むため。板塀は光を投射するため。カーテンはひきちぎるため。花壇は踏み潰さないため。窓は人が出入りするため。屋根は人が登るため。壁は人が隠れるため。藁は人が寄りかかるため。帽子は金を入れるため、また投げ渡すため。金は返すため。風は鳴り響くため。反抗するのは殴られて鞭打ちされ家出するため。スボンが鞭に。水面が鏡に(弱いが)。雄叫びは鳴り響くため。帽子が鞭に。木は人をキャメラから遮るため。ガラスが鏡に。雇用はされないため。豚の餌は食べないため。紙の血と肉は食べて飲むため。階段は人が座るため。ズボンは銃を挟むため。銃は投げ渡すため。壁は人が寄りかかるため。足はドアを閉めるため。帽子はくわえさせるため。上院議員は撃ち殺されて少年たちを人殺しにさせるため。保安官は少年に銀行強盗をさせるため。壁は撃ち抜いて鳴り響かせるため。馬は人を落馬させて引きずらせ煙を吐き出すため。地面は撃って煙を吐き出させるため。札は舞い散るため。たき火は煙を撒き散らすため。倒木が枕に。吊らされた人形は揺れるため。帽子がうちわに。失神するのは時計を売らせて取戻して捕まり大男に釈放させて仲間になるため。ガラスは割るため。皿は叩くため。タバコは投げ棄てるため。グラスは投げ割るため。テーブルは人を押しつけるため。皿が枕に。食事をするのは襲われて撃退するため。人は間違えるため。タオルは叩きつけるため。石段は人が座るため。肩はガンベルトを掛けるため。がいこつは買わないため。地面は人が座るため。ハンカチは投げ棄てるため。肉塊は落として首になるため。シャベルは投げ置くため。鍋は煙を吐き出すため。皿を洗うのは大男に再会するため。ライフルは投げ渡すため、また煙を吐き出すため。ボトルは撃って煙を吐き出すため。的を外すのはメガネをかけさせて笑わせ命中させるため。服は投げ渡すため。床は踏み鳴らすため。耳はエンピツを挟むため。水は吐き出すため。歯を抜くのは金を出すため。木の枝がペンに。地面がメモに。木の枝は倒し置くため。銀行は襲わないため。格子は影を落とすため。馬具が枕に。水遊びは水しぶきをあげるため。石は人が座るため。水面は地上に揺れる光を投射するため。川は馬で渡って水しぶきをあげるため。銃声は鳴り響くため。たき火は撃ち消して煙を吐き出すため。紙袋は投げ渡すため。コルクは投げ棄てるため。見るのは見ないため。老人は少年に殺されるため。銀行を襲うのは少年が撃たれて死ぬため。地面は煙を撒き散らすため(煙関係は弱い)。木々は風に揺られるため。岩は人が隠れるため。撃鉄は起こして鳴り響かせるため。銃は撃たないため。靴は叩きつけるため。コインは落とし置くため。柱は人が寄りかかるため。酒は飲まないため。口笛が合図に。木は人が寄りかかるため。帽子は叩きつけるため。鞍はマッチを擦るため。手綱は振り回すため。コインは叩き置くため、また落とし置くため。グラスは叩き置くため。洗濯物、髪は風に揺られるため。ケーキは食べないため。帽子は脱ぐため。手摺は影を投射させるため。ベッドはガンベルトを掛けるため。帽子は投げつけるため。汽車は煙を撒き散らすため。汽笛は鳴り響くため。ホームが死体置き場に。
■「ペイルライダー」(1985) イーストウッド 113分 11/20
地面は鳴り響くため。煙突は煙を吐き出すため(全編通じて)。地面は煙を撒き散らすため。木箱と板は椅子にするため。川は水しぶきをあげるため。木はシルエットを投射させるため。倒木は人が乗るため。犬は鳴き響くため。稜線は人馬を出現させるため。斜面は人が転げ落ちるため。銃は煙を吐き出すため。小屋、テントは引きずり倒すため。食器は机ごと倒して壊すため。馬は人にぶつけ倒すため、また白い息を吐き出すため。スコップは人を殴るため。犬は殺されて埋葬され牧師を呼び寄せるため。牛は殺されるため。村は破壊されるため。たき火は煙を撒き散らすため。息は白を吐き出すため。霧は立ち込めるため。光が帯に。木の枝が墓標に。雷は鳴り響くため。草は噛むため。袋は投げ置くため。帽子は脱ぐため。農具が帽子掛けに。帳簿は投げ渡すため、また投げ置くため。馬車は人が寄りかかるため。バットは人を殴るため。男が街に買い出しに行くのはリンチされて助けた牧師を男の家に招き入れるため。人は消えるため。馬車はその下に人が隠れるため、またマッチを擦るため。水は人にぶっかけるため。バットは放り上げるため、また振り回すため、また叩き折るため、また投げ置くため。銃は放り上げるため。拍車は鳴り響くため。木々は風に揺られるため。家の中はシルエットを投射させるため。窓枠がフレームに。風は鳴り響くため。体を洗うのは背中の傷跡を見せるため。コートを着ているのは牧師の服を見せないため。布巾は叩きつけるため。口論するのは牧師の姿に驚くため。放水は水しぶきをあげるため。テントは中から大男を出現させるため。岩は叩いて鳴り響かせるため、また叩いて破片を撒き散らして煙を吐き出すため、また牧師にハンマーを持たせて大男を撃退させるため、また村人を団結させるため。また人が座るため。草は風に揺られるため。大男は撃退されて牧師に協力させるため。銃は抜かないため。唾は吐くため。汽車は煙を撒き散らすため。汽笛は鳴り響くため。木々は影を落とすため。金塊は放り上げてキャッチするため。石は叩きつけるため。鈴は鳴り響くため。髪は風に揺られるため。買収はされないため。紙は叩きつけるため。男が金を発見するのは町に借金を返しに行かせて牧師と事業主に立退料の交渉をさせてから断るため。たき火は炎を撒き散らすため、また揺れる炎を反射させるため。牧師が森を散歩するのは娘に愛を告白されて断り娘に嫌われて町を出るため(町を出たのかただ銀行に銃を取りに行っただけなのかよくわからない)。放水は鳴り響くため。木は倒すため。煙は地面に影を落とすため。列車は人を消すため。保安官事務所のノックが牧師の部屋のノックに。ガラスが鏡に。人はいないため。爆破は鳴り響くため、また煙を吐き出すため。テントは風に揺られるため。鍵、カラーは落とし置くため。ポーチは人が座るため。木片は投げ棄てるため。洗濯物は風に揺られるため。帽子は放り上げるため。娘が散歩に出るのは襲われてガンマンと化した牧師に助けられるため。服はちぎるため。銃声は鳴り響くため。銃を抜くのは銃を撃ち弾かれ手を撃ち抜かれるため。男が大きな金塊を発見するのは町へ行かせて保安官に殺させるため。ズボンは銃を挟むため。地面は撃って人を踊らせるため。帽子は落とすため。グラス、金塊は撃ち割るため。顔を上げるのは眉間を撃ち抜かれるため(2度)。足はドアを開けるため。質問は答えないため。声は鳴り響くため。ドアは閉めるため。木の枝はかき分けて揺らすため。ダイナマイトは煙と砂塵を撒き散らし水しぶきをあげさせるため。銃は撃たせないため。牧師が敵に背中を向けるのは他の男に助けさせるため(二回)。採掘場、小屋は爆破されるため。ダイナマイトを落とすのは男がそれを拾って処分する隙に男の馬を逃がして牧師が一人で街へ行くため。ドアはきしみ揺れるため。家事をするのは娘の出現と出発に驚くため。馬はキャメラの前を横切るため。工具は落とし置くため。食器、ガラスは撃ち抜くため。机は倒すため。背中を見せてコーヒーを飲むのは敵に銃撃させたところを反撃するため。喫茶店が死体置き場に。帽子は地面に置かれるため。地面は影を投射させるため。住民は保安官を驚かせるため。ランプは揺れてきしむため。木箱は積み上げて人が隠れるため。水桶はその中に人が隠れるため。人馬はシルエットを投射させるため。馬は人を引きずり絞首刑を執行するため。銃は帽子を拭くため。家は人をキャメラから遮るため。人は窓を割り窓枠にしがみつくため。稜線は人馬を消すため。声はこだまするため。牧師はいないため。
■「許されざる者」(1992) イーストウッド 126分8/12
人、木、家はシルエットを投射させるため。雷は鳴り響くため。すりガラスはシルエットを投射させるため。雨は降り注ぐため(凄まじく)。ベッドは揺らすため。水は顔にぶっかけるため。空き缶は投げ棄てるため。下着、くしは投げつけるため。女の顔を切り刻むのは賞金を懸けて町に賞金稼ぎを呼び寄せ保安官と対決させるため。壁、柱は人が寄りかかるため。募金の話は女を笑わせるため。柵は人がよじ登るため。風は鳴り響くため。豚は男が農民に向かないため。貧困、豚の発熱、賞金は男をガンマンにさせるため。泥は転んで泥まみれになるため。髪、洗濯物は風に揺られるため。泥は人に投げつけるため。銃は煙を吐き出すため。空き缶は射撃の的にされて吹き飛ばされるため。リボルバーで的を外すのはライフルで当てるため。木々は風に揺られるため。石は人が座るため。拍車は鳴り響くため。馬に乗れないのは男が「初犯」であることを指示させるため。帽子は転がるため。ニワトリは蹴散らすため。トンカチは自分の手を打って材木を落とすため。汽笛は鳴り響くため。トンカチ、材木は投げ置くため。川は渡って水しぶきをあげて光らせるため。黒人が仕事中なのは振り向いてガンマンに驚くため。ライフルは触るため。虫は鳴き響くため。椅子は足を乗せるため。ライフルは黒人の頭上に撮るため。馬の足音は鳴り響くため。人馬はシルエットを投射させるため。たき火は炎を燃えたぎらせるため、また光を反射させるため。地面は人が座るため。汽車は煙を撒き散らすため。キジは撃ち落とすため。ポーチは人が座るため。銃は没収できないため。ガラスの文字は影を投射させるため。机は人が座るため。弾は落とし置くため。コインは投げ置くため。床屋に入るのは出てくるため。旗、暖簾は風に揺られるため。カバンの中に手を入れるのはおしっこをちびらせるため。名前は間違えるため。ポーチは人を落下させるため。帽子は人を殴るため、また振るため。銃声は鳴り響くため。馬は人を落馬させるため。馬上のヨタ話は銃声に驚くため。くさむらは人が隠れるため。倒木は盾に、また馬留めに、また足を乗せるため。少年の射撃は近眼を露呈させるため。ライフルは触れないため。木々は影を落とすため。草は噛むため。賞金の話は少年が計算できないことを指示させるため。水筒は投げ落とすため、また撃ち抜くため。本は投げ置くため。地面は人が寝そべるため。雷は光るため。馬具が枕に。長椅子がベッドに。エンピツは噛むため。銃は投げ置くため。鍵は落とし置くため。弾は落とすため。酒は飲まないため。銃身はひん曲げるため。雨は男と町との距離を指し示すため。ガンマンは追放されるため。雨漏りは水面を揺らすため。鍋は雨漏りを受けとめるため。雨水は窓から投げ棄てるため。ブラインドは影を投射させるため。雨は揺れる影を投射させるため。客たちは帰るため。酒瓶は逆手で握られている。窓は人が出入りするため。屋根は人を落下させるため。人は這うため。黒人と少年が娼婦を買うのはガンマンを一人にさせて保安官に痛めつけさせるため。ローソクは揺れる光を投射するため。ナイフは投げ置くため、また地面に突き刺すため。息は「白」を吐き出すため。少年が手前に寝そべるのはパンフォーカスを撮るため。顔の傷の話は謝罪するため。手前の娘はパンフォーカスを撮るため。前払いさせないのは妻の話をするため。地面は煙を撒き散らすため。岩は人が隠れるため。賞金首がすぐに死なないのは止めを刺せない黒人を離脱させて敵に捕まらせるため、また水筒を渡すことをガンマンに許可させるため(皆が罪の意識を持つため)。小石は投げ棄てるため。遠距離の谷間の射撃は近視の少年が撃たないため。ライフルをもらうのは返すため。たいまつは揺れる光を投射させるため。石は窓ガラスを割るため。トランプは投げ落とすため。ライフルは投げ渡すため。格子は人を縛りつけるため。窓ガラスが鏡に。机は人が寄りかかるため。トランプは叩きつけるため。トイレへ行くのは殺されるため。窓ガラスは撃ち割るため。トイレに横たわる男はパンフォーカスを撮るため。トイレが離れなのは少年に賞金首を至近距離から撃たせるため(少年に殺人の恐怖を味あわせる)。木は人が寄りかかるため。帽子、酒瓶は落とし置くため。黒人が殺されるのはガンマンに酒を飲ませるため。少年が酒を飲むのはガンマンに飲み継がせるため。酒瓶は投げ棄てるため。足は壁に掛けるため。保安官が追跡の打ち合わせをするのはガンマンの出現に驚くため。酒場の前で黒人を見世物にするのは丸腰の店主を殺すため。ライフルは投げつけるため。カウンターは撃って穴を開けるため。机は乗り倒すため。人は人を下敷きにするため。撃鉄は音を出すため。机の足が枕に。ライフルは撃てないため。帽子は脱ぐため。
コメディ
チャップリン
■「巴里の女性」(1923) チャップリン 77分 10/18
壁は影を投射するため。タバコは煙を吐き出すため(ひたすら吸い続けている)。屋根は人が登るため。窓は人が出入りするため、また封鎖されるため。石段は人が座るため。ドアは蹴るため。門は人が寄りかかるため。荷物は落とし置いて煙を吐き出すため。家には泊れないため。ハマキは落ちているため。家に戻るのは父が死んで家を出られなくなるため。来客は電話で父の死を知らせないため。汽車は影を投射させるため。耳はタバコを挟むため。フライパンは煙を吐き出すため。シャンパンは注がせないため。花はばら撒くため。お尻は叩くため。服は投げ置くため。酒は飲まないため。マントルピースは人が寄りかかるため。タバコは投げ棄てるため。胸元はハンカチを入れるため。枕は投げつけるため、また人を叩くため。花束は倒し置くため。床は人が座るため。スカートは体で巻き取るため。ピアノは人が隠れるため。ドアは開けて光を差し入れるため。やかんは煙を吐き出すため。布巾は叩き置くため、また穴が開いているため。カラー?は落とすため。手袋は帽子に投げ入れるため。チョコレートは食べないため。あくびは伝染するため。机は人が座るため。帽子は落とすため。ネックレスはひきちぎって窓の外へ投げ棄てるため、また拾った男を走って追いかけるため。犬は女を追いかけるため。ハイヒールは壊れるため。壁は人が寄りかかるため。帽子は投げつけるため、また落とし置くため。母子の会話は盗み聞きされるため。ローソクは風に揺られるため。バッグは落とし置くため。トランペットはお尻で踏み潰すため、また灰皿に。手は揉んで振り回すため。約束は破るため。雑誌は投げ置くため、また顔を隠すため。お菓子は食べないため。花はもいで胸に刺すため、木々は風に揺られるため。風船、人は舞うため。手紙を男に見せるのは青年を自殺させるため。銃は煙を吐き出すため。肘掛けは人が座るため。鍋は煙を吐き出すため。女が死体にすがりつくのは母親に撃ちされないため。ジャムは口に塗りたくるため。椅子はその上に人が立つため。荷馬車は車とすれ違うため。
■「黄金狂時代」(1925) チャップリン 68分8/8
煙突は煙を吐き出すため。ステッキは振り回すため。斜面は人が滑り落ちるため。ステッキは体を支えられないため。金鉱は落とすため。吹雪は吹き荒れるため。紙切れは破るため。コンロは手配書を燃やすため。屋根雪は人に降りかかるため。荷物は落とすため。風は栓と帽子と人を吹き飛ばすため。帽子が飛ばされるのは肉を見つけるため。箱、骨は落とすため。床は人が滑るため。ドアを開けるのは風で人を吹き飛ばすため。風は人ごとテントを吹き飛ばして小屋へ導くため。小屋は人が通り抜けるため。机は人が座るため。骨を持って近づくのは骨ごと噛みつかれるため。銃は煙を吐き出すため。机は人がくぐり抜けるため、またその下に隠れるため。ライフルを取り合うのは小男を狙い撃ちするため。机、長椅子は人がその上に立つため。小屋は傾くため。長椅子がベッドに。ローソクは食べるため。木箱が椅子に。トランプは叩きつけるため。帽子はかぶらないため。人は地面を這うため。手配書はちぎって燃やすため。袖が布巾に。靴は湯がいて食べるため、また煙を吐き出すため。靴紐がスパゲッティに。釘が骨に。机はライフルを立て掛けるため。コンロは足を温めるため。チャップリンがニワトリに。敷物はナイフを隠すため。ナイフは逆手で握られている。雪はライフルを埋めてから掘り出すため。つっかえ棒は頭を直撃するため。ドアは閉まらないため。手が足に。靴は落とすため。ライフルは放り投げるため。毛布を頭からかぶせるのはクマに気づかせないため。食料を探しに出るのは金鉱を発見させて大男を殴らせ記憶喪失にさせるため。スコップは人を殴るため。地面は割れて人を落下させ雪を撒き散らすため。タバコは煙を吐き出すため。女が写真を叩き棄てるのは小男に拾われた写真を女に見せるため。ステージは人が座るため。視線は間違われるため。帽子は脱ぐため。ボーイがよそ見をするのは酒を盗まれるため。会話を傍でするのは盗み聞きさせるため。柱は人が寄りかかるため。写真がうちわに。手は振り払うため。コインは投げるため。ステッキはズボンをずり上げるため。犬のリードをベルトにするのは猫を犬にけしかけて小男を転ばせるため。花は拾われるため。人が盾に。柱は頭をぶつけるため。お尻は蹴るため。帽子は振り落とすため、また目隠しにして柱を殴らせ柱時計を落下させて男をKOさせるため。人が棒に。鉱山技師が旅に出るのは小男に小屋を任せるため。ロープは踏んづけて転ぶため。ハケは振るため。雪玉を投げるのはドアにぶつけてノックし出てきた小男の顔に雪玉を当てて女と再会させるため。薪を探しに出るのは枕の下に隠した女の写真を見られるため。マッチは投げ棄てるため。油をランプに入れるのは靴に油をこぼしてマッチで燃やし椅子を燃やすため。机は蹴り倒すため。梁は人がぶら下がるため。粉は撒き散らすため。枕は羽を撒き散らすため。長椅子は逆立ちするため。手袋を忘れるのは小男の狂喜を見るため。ステッキは窓を叩くため。雪は舞い散らすため。雪かきは雪を移動させるため。スコップは投げ棄てるため。布巾は投げ置くため。ロバが客に、またローソクを食べるため。フォークとパンが足と靴に。帽子は振るため、また舞い上げるため。カウンターは人がその上に立つため、また人が座るため。足は足に引っかけるため。ステッキは放り上げて掴むため。ボイラーに寄りかかるのは火傷するため。抱擁は絞殺に。手摺は人が乗り越えるため。机は人が寄りかかるため。コートは投げ置くため。手袋は叩き置くため。煙突はマッチを擦るため。足はドアを閉めるため。荷物は落とし置くため。酒を飲むのは小屋が傾いているのに気づかないため。小屋で一泊するのは小屋を断崖まで滑らせて金鉱を発見させるため。窓が凍るのは外を見せないため。つららが「氷」に。ドアが開かないのは体当たりして外へ飛び出すため。小屋は傾くため。人が踏み台に。ドアは頭を直撃するため。小屋は落下するため。タバコを投げ棄てるのは拾って吸うため。ロープは影を投射させるため。帽子は手袋と葉巻を入れるため。顔は蹴飛ばすため。ステッキは人を突き刺すため。記念撮影は小男に昔の格好をさせて密航者と勘違いさせ女に「運賃は私が払います」と言わせるため、また階段から小男を転げ落として女と再会させるため。網は人を落とし隠すため。ステッキ、帽子は投げ置くため。
■「独裁者」(1940) チャップリン 118分9/16
爆弾は鳴り響くため、また煙を撒き散らすため。大砲は煙を吐き出すため、また鳴り響いて人を転ばせるため。小屋は爆破するため。爆弾は砲口から落っこちるため。不発弾は人を追い回すため、また火花を撒き散らして回転し爆破して煙を撒き散らすため。高射砲は回転して人を落下させるため。手榴弾は持ち忘れるため、また服の中に入れて探すため。ヘルメット、カバンは叩き置くため。ライフルは足を潰すため。爆弾の煙は人を包み込み敵兵と合流させるため。ライフルは投げ棄てるため。ヘルメットは振り落すため。地面は影を投射させるため。リボンは風に揺られるため。飛行機は回転するため、また人がしがみつくため、また墜落して煙を吐き出すため。時計、水は浮遊するため。シガレットケースは投げ棄てるため。泥沼は人が潜るため。報告書は報告されないため。怪我をした将校は助けてから助けられ一緒に逮捕されて一緒に士官服を着て脱獄するため。木々は影を落とすため。帽子は脱ぐため。言葉が咳に。飛行機事故は記憶を失わせて床屋に反抗さるため。水はズボンの中に入れるため。ベルトは締まらないため。ネクタイがハンカチに。歓声は鳴りやませるため。マイクは倒しひん曲げ回転させるため。水は耳から飲むため、また吐き出すため。お尻はお尻にぶつけて人を階段から転げ落とすため。勲章は剥ぎ取られるため。頭は籠を乗せるため。リズムをとるのは窓ガラスを割るため。籠は蹴飛ばすため。野菜は奪われるため。反抗するのはトマトを投げられて洗濯物を汚すため。ブラインドは上げて埃を撒き散らすため。お尻は蹴飛ばすため。ペンキは顔にひっかけるため。缶、帽子は落とすため(帽子は何度も落としている)。フライパンは人の頭を殴って踊らせるため。窓は人を殴るため。缶はつまずいて転ぶため。街灯は人を吊るすため、また人が寄りかかるため。人を吊るすのは助けるため。瓦は頭に落とし割るため。格子は影を投射させるため。防弾服は防弾しないため。つまずくのは敬礼させるため。手帳は叩き置くため。袖が布巾に。実験は成功しないため。肖像は完成しないため。筆、ノミは叩きつけるため。引き出しが鏡に。資金不足は迫害を中止させるため。コインは投げ上げるため。洗面台は人が寄りかかれないため。髪がボサボサなのは整髪させるため。タオルは落とし棄てるため。髭は剃れないため。スカートが籠に。イモは転んでばら撒いて親衛隊に拾わせるため。長文は短く短文は長くタイプされるため。ペンは抜けないため。ペン、ペン立ては投げ棄てるため。手紙は破るため。写真は投げ置くため。カーテンはよじ登り滑り降りるため。総統を神に例えるのは地球儀の風船を舞わさせるため。机は人が寝そべるため、また立つため、また座るため。頭、お尻、足は風船を舞わせるため。風船は割れるため。クルミは投げ棄てるため。服が布巾に。リズムが散髪に。鳥籠は影を落とすため。バナナは投げ棄てるため。借金を断られるのは迫害を再開し将軍を逮捕させるため。マントは手が出せないため。原稿は丸めるため。?はくわえて投げ棄てるため。枕は爪を研ぐため。階段は人が座るため。頭は机を乗せるため。人々はいなくなるため。ステッキは叩き棄てるため。樽は人が頭から突っ込むため。ドアは人がすがりつくため。演説がリズムに。天窓は人が出入りするため。野菜は荷台ごと倒しばら撒くため。ホウキは帽子を払い落とすため。植木は引っこ抜くため。壁は人が寄りかかれないため。床屋は爆破して煙を吐き出すため。地面は人が座るため。鐘は揺れるため。お盆は頭にぶつけるため。敬礼はしてしまうため。お皿は交換するため。コインは飲み込むため、また鳴り響くため、また吐き出し落とすため。くじはしないため。椅子は影を落とすため。セリフは重複させるため。道具箱は人が隠れるため、またパイプで叩くため。人は間違えるため。情報は伝達できないため。お盆一式はバッグに詰めないため。バケツをかぶるのは出っ張った柱の上でふらついて荷物をすべて落とすため。屋根は人が登るため、また滑り落ちて天窓を割って落下するため。ベッドがクッションに。寝室は通り抜けられないため。靴は蹴り脱ぐため。服は落とし脱ぐため。帽子は叩き置くため。箱が下敷に。グラスは叩きつけ割るため。おじぎは頭をぶつけるため。勲章、ボタンは剥ぎ取り投げ棄てるため。ズボン吊りは引っ張って顔にぶつけるため。汽車は行ったり来たりするため、また揺れて人を転ばせるため。ハンカチがうちわに。敬礼するのは握手しないため。写真を撮るのは後ずさりさせるため。汽車は人のお尻に煙を撒き散らすため。帽子は振るため。夫人は車に乗れないため。机は人が寄りかかるため。客は裏口から入るため。椅子は人が転げ落ちるため。銅像はマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。肘掛けは肘を掛けられないため。ドアは人を挟むため。椅子は上昇させ合うため。ピーナツは投げ棄て顔にぶつけるため。噛むのが会話に(実にバカらしいが笑ってしまう)。首は回すため。人々を追い払うのは追い払われるため。ケーキは人の頭に投げ落とすため。サンドイッチは紙を挟んで食べるため。机は叩くため。ソーセージはサラダに突き刺して払い落とすため、また人を殴るため。パンチは皿を投げ入れて水しぶきをみんなでかぶるため。からしは食べてのたうち回るため。ソファーがベッドに。スパゲッティはひきちぎって顔にぶつけるため。ケーキは顔に投げつけるため(完全なドタバタ)。重いお盆は人に渡して倒れ込ませるため。士官の服を着て脱走するのは総統を逮捕させ演説をするため。狩りはライフルの反動で池に落ち水しぶきをあげるため、またずぶ濡れになって逮捕されるため。くさむらは人が隠れるため。旗は風に揺られるため。藁の山は戦車を隠すため。銃は煙を吐き出すため。親衛隊を殴るのは撃ち殺されるため。スコップは人を殴るため。帽子は脱がせて落とし置くため。椅子は座り落ちるため。草、髪は風に揺られるため。
■「殺人狂時代」(1947) チャップリン 117分9/17
墓石は影を投射させるため。木々は影を落とすため。ソファーがベッドに。布巾は叩きつけるため。足は足にひっかけるため。鍵?は落としてお盆に頭をぶつけてぶちまけるため。本は叩き置くため。水は人の顔にこぼしかけるため。編み物は叩き置くため。手紙、本は投げ置くため。ハサミは鳴り響くため。焼却炉は煙を吐き出すため。毛虫は助けるため。サインを求められるのは偽造させるため。札は数えて鳴り響かせるため。ガラスは叩くため。写真はなくして男の顔を知らせないため。机は人が座るため。薔薇を生けるのは贈るため。書斎を見るのは振り向いて男に驚くため。不動産屋に電話が入るのは男と女を2人にさせるため。マネキン?は隠すため。窓は人が出入りするため。人は先に行かせるため。車輪は回転するため(何度も移動するたびに)。帽子は脱ぐため。エサは忘れるため。ネコは餌をやるため。マントルピースは人が寄りかかるため(4回ほど)。新聞は投げ置くため。破産の危機は女を殺させるため。壁は影を投射するため。手摺は影を落とすため。本を読むのは夫に驚くため。新聞はその上に座るため。シッポは掴ませないため。笑い声は鳴り響くため。膝は足を乗せるため、またベッドに。キスは羽を吐き出すため。胸元はダイヤを入れるため。家を男の名義にして金を引き出すのは男に殺されるため。投資はさせないため。肘掛けが足掛けに。壁は人が寄りかかるため。メイドを首にするのは殺しの邪魔をさせるため。クロロホルムは使わないため。ページはめくり響かせるため。薬屋が友人なのは殺しの新薬を教わるため。指は鳴らすため。雨は女を雨宿りさせて男のアパートに行かせるため。コートは猫をしまうため。マッチは投げ棄てるため。トーストを忘れるのはボトルを交換するため。ワインは飲まないため。夫の話をするのは殺されないため。札を渡すのは娘を泣かせるため。ステッキは振り回すため。ベルは鳴り響くため。格子は影を投射させるため。マネキンは人をぶつけて倒し損なうため。刑事が単独行動なのは殺されるため。瓶はキスするため。カーテンは人がすがりつくため。栓抜きがないのはメイドに髪を染めさせボトルを交換させるため。ボトルは落とし割るため。足はドアを閉めるため。ベッドの下は物を隠すため。お盆は回転させてグラスを入れ替えるため。膝が椅子に。酒は吐き出すため。脱色剤は飲むため。毒は髪に塗って脱毛させるため。肘掛けは人が座るため。帽子は風に揺られるため、また釣り針にひっかけて飛ばすため。釣りは女を集中させて錨を首に掛けるため。魚の引きは船を揺らしてクロロホルムをかぶるため。女は殺せないため。人は泉に落下して水しぶきをあげるため。電話で女を口説くのは花屋の娘をのぼせさせるため。人は間違えるため(女をメイドや友人と見事に間違えている)。肘掛けは肘を掛けられないため。笑い声は人物を特定させるため。背中はぶつけ合うため。酒は吐き出して人にひっかけるため。温室は人が隠れるため。隠れるのが腹痛に。机の下は人が隠れるため。床は人が滑るため。塀は人が乗り越えるため。結婚式は別の妻と鉢合わせさせて正体をばらすため。ブラインドは影を投射させるため。ガラスが鏡に、また割るため。受話器は叩き置くため。新聞は人を隠すため。地面は鳴り響くため。通りを横切るのは娘と再会してレストランに行き逮捕されるため。通過物は影を落とすため。暴落は男を改心させるため。ダンスするのは男を目撃するため。椅子はつまずいて驚かせるため。回転ドアは回転するため、また人が入れないため。車に乗るのはナンバーをメモするためにペンを取りに行かせて閉じ込めた隙に娘を行かせてから逮捕されるため。名刺は破り捨てるため。ソファーはその上に人が立つため。長椅子は足を乗せるため。タバコは吸わないため、ラム酒は断ってから飲むため。ドアを開けるのは男の顔に光を投射させるため。
■「ライムライト」(1952) チャップリン 129分9/24
タオルはドアの隙間を塞ぐため。鍵穴は鍵を入れられないため。管理人はいないため。タバコは投げ棄てるため。ドアは押し破るため。人は担ぐため。階段がベッドに、また人が座るため。カバンは持てないため。タオルは投げ置くため。格子は影を投射させるため。意識はないため。手摺は影を投射させるため。オレンジは落とし転がすため。鍵穴は覗き穴に。自殺未遂をすること、娘の部屋を貸すことは娘を道化と生活させるため。タオルは落とし置くため、また取れないため。うがいは窓から吐き出すため。指は鳴らすため。ベッドがプレスに。服は落とし置くため。鞭は打ち鳴らすたる。窓際で眠るのは楽団の演奏を聴いて夢を見るため。洋服掛けが傘、ステッキ掛けに。花は食べるため、また投げ棄てるため。ステッキは振り回すため。腕は爪を研ぐため。くしゃみは埃を撒き散らすため。叩きがアスパラに、また花束に。タオル、カラーは叩き置くため。役者は帰されるため。提灯は揺らすため。図々しい客は無視されるため。窓ガラスは人のシルエットを投射させるため。余分なお釣りは首になるため。窓枠は人が座るため。ダンス、コーヒーを淹れることがリハビリに。マントルピースは人が寄りかかるため(3回)。電報は娘に知らせないため。観客は帰るため。帽子は脱ぐため。椅子は足を乗せるため、また洋服掛けに。傘、ステッキは影を投射させるため。舞台の失敗は女に励まさせて歩かせるため。酒瓶は空なため。地面は影を投射させるため。舞台で話すのはピアニストと再会するため。ピアノは人が寄りかかるため。壁は影を投射するため。レストランはダンサーとピアニストを相席させるため。道具箱は人が座るため。ベッドは運ぶため。ハンカチは振るため。空気入れは耳に空気を入れて反対の耳から水を吹き出すため。スボンは卵を入れて蹴飛ばすため。ナタは投げ落とすため。足が動かないのは殴られるため。書割はその裏に人が隠れるため。人はかき分けるため。壁が枕に。ドアの傍で眠るのは盗み聞きするため。新聞は投げ置くため。木箱は落とし置くため。首にはしないため。代役は道化に事実を伝えて家出させるため。帽子はお金を入れるため。帽子を回すのはピアニストに会うため。プログラムは投げ置くため。鏡の裏は酒瓶を隠すため。握手は邪魔されるため。ドアは歓声を差し入れるため。サクラはいらないため。杖は顔を叩くため。後続の組は後続しないため。バイオリンの弓は髭を均すため。鍵盤を叩くのは譜面をずり落とすため。カラーは投げ棄てるため。足は伸び縮みするため。弦は切れるため。譜面は投げ棄てるため。ピアノの屋根は顔をぶつけるため(ドタバタ)。バイオリンは落として踏み潰して靴にするため、また投げ棄てるため。ピアノはワイヤーを取り出して投げ棄てるため、また人がすがりつくため。椅子は人が転げ落ちるため。ドラムはお尻からはまるため、またそのまま持ち上げるため。
■「伯爵夫人」(1967) チャップリン 107分9/27
洗濯物は風に揺られるため。札は落とし置くため。机は人が寄りかかるため。人は間違えるため。音楽は消さないため。外出しないのはするため。ソファーがベッドに。シャツがメモに。服は落とし置くため。クローゼットは人が隠れるため。メニューは落とし置くため。空室は無いため。机は叩くため。ノックの合図は同じなため。水面は光るため。椅子は人が乗るため。机は指で鳴らすため。本は逆さに読むため。肘掛けは肘を掛けられないため。本は落として肩紐をずり落とすため。あくびは伝染するため。靴、新聞は投げ置くため。ラジオはボリュームを上げ下げするため。接近は襲うと勘違いされるため。毛布は踏んづけて転ぶため。ソファーは人が隠れるため。ハンカチは落とし置くため。ブザーは鳴り響くため(殆どのギャグはブザーを起点にしている)。風呂の栓を抜くのがおならに。ブラジャーは逆さに付けるため。スカートはずり落ちるため。肘掛けは人が座るため。家具が障害物に。袖はひきちぎるため、またハンカチに。シャンパンは吹き出させて人にぶっかけタオルを取りに行かせて女を見つけさせるため。柱は人が寄りかかるため。波は水しぶきをあげるため。チェスの駒は払い落とすため。窓を閉めに来るのはチャップリンを撮るため。タバコは煙を吐き出すため。灰皿は隣に回して払い落とすため。窓は開かないため。船が揺れるのは船酔いさせて女に看病させるため(看病の場面は撮られていない)。帽子はバケツにならないため。トランプは投げ置くため。電気の修理は女を人前で男と踊らせるため。水は耳にひっかけて酒を盗み飲むため。酒は飲まないため。部屋は間違えるため。花は贈らないため。リボンは投げ渡すため。体温計は吐き出すため。ラジオは叩いて爆音を発するため、またニュースを聞かせるため。結婚は市民権を得るため。手は手に触れられないため。ズボンは片足だけ履くため。うがいは鳴り響くため。布団はマントや幕に、またその中でうごめくため。背を向けるのはお尻を見られるため。朝食の注文はよそよそしいため。木々は風に揺られるため。海に飛び込んで泳ぐのは水しぶきをあげるため。眠るのは女をダイブさせるため。帽子は投げ置くため。背もたれ、壁は人が寄りかかるため。地面は煙を撒き散らすため、また人が座るため。ボタンはちぎれ飛ぶため。バッグは落とすため。ダンスに立つのは残った男と女を2人きりにさせるため。ドレスは光るため。新聞は叩き置くため。カバンは足を引っかけるため。ブラジャーは落とし置くため。紙テープは舞うため。ガラスが鏡に。ダンスは人の通行を遮るため。大使は赴任しないため。
ハロルド・ロイド
■「ロイドの要心無用」(1923)サム・テイラー、フレッド・ニューメイヤー 66分 11/7
輪っかは揺れるため。帽子は振るため。駅の見送りが処刑に。カバンは赤ん坊と間違えるため。馬車は汽車と間違えるため。裁縫は指を刺すため。帽子はかぶせるため。レコードをかけるのは蓄音機がないため。紙は落とし置くため。人が洋服掛けの洋服に。物を取りに行くのは椅子を奪われるため。ノックは椅子を奪い返すため。雑誌は叩き置くため。地面、木箱は人が座るため。荷台に座るのはそのまま運ばれ会社に遅刻するため。耳が遠いのは助けを聞かないため。電車は人がしがみつくため、また車に乗り移り股裂きして落下し車を給水塔の前に止めさせて罰金を科すため。車は煙を吐き出すため、また人が飛び乗るため。エンジンレバーは代わりに回しても車に乗れないため。救急車がタクシーに。ロイドがマネキンに。箱は落とし置くため。荷箱は人が隠れられないため。人がカエルに、また飛び跳ねて人を押しだすため。ベルトは引っ張って人を回転させるため。布地は上着ごと裂くため(その布地は使われない)。蒸気は煙を吐き出すため。壁は人が寄りかかるため。石段は人が座るため。布地は放り置くため。休憩はできないため。カウンターは人が乗り越えるため。布地は引っ張り出すため。ハサミは叩き置くため。タバコは無いため、また箱を投げ棄てるため。カウンターは人が隠れるため。人は台に。人は間違えるため。電話をするのはイタズラに気づかないため。壁は人がよじ登るため。頭は掻くため(西部劇みたいに)。ガラスが鏡に。花はむしり取るため、また落とし棄てるため、また叩きつけるため。チェーンがフレームに。手は揉んで伝染させるため。コインは落とし置くため。ランチは消えるため。木々は風に揺られるため。布地は頭にかぶせるため。腕は引っ張り合って脱がせた服を引っ張り合うため。人はかき分けるため。バーゲンがレスリングに。布を引っ張り合うのはハサミで切って転ばせるため。巻かれた布地は投げ渡すため。襟巻は落として猫の尻尾を掴むため。人々は一斉にしゃがんで立ち上がるため。ネクタイは締め直すため。傘は人に突き刺すため、また人を叩くため。ものさしがサーベルに。アゴは触るため。髪を乱すのは禿げ頭を鏡にして整髪させるため。下を向くのは禿げ頭を見せるため。襟元は櫛を挟むため。カウンターは人が飛び越えるため。ジュース?はこぼし入れるため。落書きが報告書に。書類は投げ渡して怒られるため。机は叩くため。脇の下は人がくぐり抜けるため。メモは見られないため、また噛みちぎるため。受話器は振り回すため、またポケットに入れないため。机が鏡に。人は間違えるため。支配人が外出するのはロイドを支配人にさせるため。指をもじもじさせるのは呼び出しボタンを押すため。札は落とし置くため。ゴミは落とし置いて札を奪い返すため。ボードは顔を隠すため。机に座るのはお尻で呼び出しボタンを全部押してみんなで整列するため(全員揃えばそのまま逃げられる)。ノートがうちわに。ノックはできないため、また背中でドアを押し開け盗み聞きするため。カバンを忘れるのは盗み聞きするため。ロイドが警官と知り合いなのは違う警官をからかって逃げる友人に壁をよじ登らせるため。落ちているハンカチは拾って女の車に娘を乗せて送らせるため。人は人にぶつかるため。壁は人が隠れるため。酔っぱらいは新聞を警官に見せて友人を追わせるため。小屋は人が通り抜けるため。地面は影を投射させるため。車はステップに乗って隠れるため。バーナーは煙を吐き出すため、またお尻を焼くため。帽子は脱ぐため。壁は文字を書いて寄りかかった背中に映すため。お尻は蹴飛ばすため。帽子は落とすため。笑うのは壁に寄りかかって背中に文字を映すため。人は人が隠れるため。警官は帰らないため。地面は盛り上がって人を転ばせるため。人は壁によりかかれないため。転倒が腕立てに。屋根は人がしがみついてポールを頭にぶつけるため。机の下は人がくぐり抜けるため。屋根は人が座るため。警官は巻けないため。お菓子はロイドに落としてハトをまとわりつかせるため。紙袋は膨らませてから叩き割りハトを撃退するため。旗は風に揺られるため。やじ馬はロイドを窓から入らせないため。網は人がかぶるため。窓枠は人が座るため。登るのはやめられないため。板、時計の針は人がしがみつくため。ひさしは頭をぶつけるため。手摺は人が飛び越えるため。犬はロイドを窓から入れないため。棒は人がしがみつくため。時計台はクッションに。電気はお尻を焼くため。机の足はリードを結びつけるため。ゼンマイは足に絡みつくため。ネズミはズボンの裾から入り込むため、また人の頭の上に落ちてカツラごと落下するため。フラッシュは煙を吐き出すため、また射撃と間違わせるため。風見鶏は頭をぶつけるため。ロープは足に絡まり宙づりになって振られるため。泥水は靴を脱がすため、また鏡に。
ボリス・バルネット
■「帽子箱を持った少女」(1927) 64分 11/2
雪は降り注ぐため。帽子はかぶらせてからかぶるため。新聞は落とし置くため。斜面は雪道で人を滑らせ転ばせるため。ガラスは叩くため。窓ガラスは結晶を付着させるため。カーテンは閉めるため。雪は人をつまずかせて転ばせるため。帽子は脱ぐため(ひたすら脱いでいる)。帽子箱は持たせてから取り返すため。稜線は人を消すため。タバコは煙を吐き出すため。柱は人が寄りかかるため。帽子はかぶり替えるため。列は並ぶため。駅員は娘に見とれて客を怒らせるため。小窓は人が顔を出すため。帽子箱は足で挟むため。本は足を乗せるため。タバコの灰は落として振り払わせるため。足は娘の顔の前で組まれるため。荷台に登るのは逆さの顔で娘と出会うため。帽子箱は踏み潰すため。笑うのは笑えないため。足はぶつため。線路は続くため。人は人にぶつかるため。切符はくわえるため。包は落とし置くため。本は人が座るため。窓は粉をつけて磨くため。マッチ箱は叩き置くため。人がバリアに。ハタキ掃除がサーカスに。手にキスはさせないため。脚立は人が飛び降りるため。ハタキは顔にぶつけるため、また影を落とすため。服、帽子、あらゆる物は投げまくるため(完璧なスラップスティックコメディ)。蒲団は踏んづけて転ぶため。ドアは閉め響かせるため。すりガラスはシルエットを投射させるため。人は間違えるため。帽子箱は滑らせて帽子箱にぶつけるため。足はドアを開けるため。帽子箱は積み重ねてから落として人の顔にぶつけるため。屈むのはハゲ頭を見せるため。壁は人が寄りかかるため。ポケットから布きれを出すのはコインを長椅子の下に落とし転がして這って探して座っている娘を驚かせるため。帽子箱は弾き滑らせるため。地面は人が座るため。正座は足の裏を傾けるため。床は人が滑るため。笛は耳を傷めさせるため。汽車は煙を撒き散らすため。本は人をつつくため。帽子箱の蓋は転がすため。煙突は煙を吐き出すため。のびをするのは建物を歪ませるため。電車は通過するため。人は人をキャメラから遮るため。タンクは人がぶつかるため。息は白を吐き出すため。席は奪われるため。皿は置き並べるため。本は落とすため、またいじるため。書類は書き替えるため。帽子は叩き置くため、また置き直すため。ペンは叩き置くため。荷物は忘れて取りに戻るため。耳は撫でるため。家が娘名義なのは青年を「夫」にして家に住まわせるため。振り子は揺れるため。皿、本の束、包は投げ置くため。パーティ会場は移動するため。荷物は運び出すため。人は椅子ごと、またじゅうたんごと運び出すため。人の乗った絨緞を引っ張るのは人が降りた拍子に人を人にぶつけて人形を人の頭の上に乗せるため。ドアの下の隙間は人を這わせて覗き見させるため。人形は不時着した後頭をもがれるため。本が敷布団に。タバコは落とすため。本の束がダンベルに(本は決して読まれない)。服は落とすため。鍵穴は覗き穴に。ヘアピンはくわえるため。足はドアを閉めるため。洗濯物は人がくぐり抜けるため。水は撒き散らすため。そろばんは傾けてから落とし置くため。蓋は叩き閉めるため。小遣いが貰えないのは娘の代金を国債で支払って当選させるため。当選番号は消すため。帳簿、札、コインは投げ置くため。札は指を叩くため。歌は歌えないため。手摺は影を投射させるため。ステッキは椅子に。住宅委員は娘と青年をキスさせるため。目は合わせないため。コインは放り上げてキャッチするため。鳥籠は影を落とすため。窓枠は人が座るため。タオルは振り回すため。帽子箱は人物を特定させるため。汽車は乗り遅れて青年の部屋に泊るため。靴は落とし置くため、また敷布団に、また蹴り脱ぐため。ハンカチが毛布に。服、本が枕に。帽子箱が衝立に。青年が娘に近づくのはおしっこに見せかけるため。帽子箱は引っ掻くため。床は踏み鳴らすため。ネズミは信じてもらえないため。靴は手に履かせて添い寝に見せるため。娘はいないため。椅子は足を乗せるため。くじ引きは回転するため。ラジオを聴くのは当選番号を知るため。手帳は投げ棄てるため。服はかきむしり脱ぐため。椅子は蹴飛ばして滑らせるため。大声は盗み聞きさせるため。バッグを忘れるのは青年にくじを届けさせるため。人はどけ倒すため。机は叩くため。車はキャメラの前を横切るため。馬車は車に乗り移るため。車は煙を吐き出すため。馬は白い息を吐き出すため。人はかき分けるため。アイロンは熱くて落とすため。人の足は間違えて触るため。アイロンをかけるのは足を触らせるため。祖父が外出するのは突き飛ばされるため(それ以外に何の意味もない)。椅子は揺らすため、また人が転げ落ちるため、また倒すため。札は叩き置くため。カーテンは人が隠れるため。机は叩いて帽子を飛び上がらせるため、またその周りを人に回らせるため。服、靴、帽子、くじは投げ棄てるため。机は傾けて帽子箱を落とし転がすため。手袋は叩きつけるため。帽子は間違えてかぶるため。エプロンはいじるため。くじに当たるのは結婚しないため。家具は滑らせるため。服は叩き置くため。帽子は投げ置くため。背もたれは人が寄りかかるため(逆から)。包装紙は投げ棄てるため。椅子が枕に。花束は人を殴るため、また投げ棄てるため。流しは人が寄りかかるため。オーブンは人が隠れるため。粉ひき棒?は落とし置くため。机は倒してぶちまけるため、またバリケードに。皿は投げつけて割るため(何でも投げる)。フォークはお尻を刺すため。髪は手で伸ばすため。流しが洋服掛けに。帽子箱が太鼓に(帽子箱は帽子箱として使われない)。タオルはいじり回すため。帽子箱が下敷に、証明書はくわえるため。洋服掛けは洋服が掛からないため。椅子は人を隠すため。手袋は回転させて放り投げるため。裁縫は指を怪我して青年に舐めさせ口を針で刺してキスさせるため。洗濯物は人を包んで殴るため。椅子は人を殴らないで落とすため。ベッドは札を隠すため、また札を探してお尻を突き出すため。汗はしたたるため。ちぎれた服は着せるため。頬にキスをするのはずれて口にするため。
ジャン・ヴィゴ
■「アタラント号」(1934) 83分 11/3
水面は地上に揺れる光を投射するため。船は煙を吐き出すため。鐘は鳴り響くため。お祈りは忘れるため。斜面は人が駆け上がるため。肩は猫を乗せるため。帽子は振るため。踊るのは花束を蹴り落としてから拾うため。水は人にひっかけるため。帽子は川に落とすため。薪の山は人が登るため。鉄骨は人が座るため。口笛が合図に。帽子は脱ぐため(頻繁に)。マストは人がしがみつくため。花束を渡すのは返してもらうため。旗は風に揺られるため。地面は人が寝そべるため。猫は初夜の邪魔をするため。ネックレスは落とすため。船は波紋を生じさせるため。ロープは人をつまずかせるため。ネコは投げて人にぶつけるため。ウェディングドレスは風に揺られるため。並木はそびえ立つため(としか言いようのないくらい見事にそびえ立っている)。帽子は脱がせるため。猫は子供を産んでベッドを占領するため。押入れは猫が入るため。足は蒲団を蹴り入れるため。鍋は煙を吐き出すため。洗濯物は投げ渡すため。水面は揺れる影を投射するため。顔を洗うのは目を閉じないため。息は白を吐き出すため(ひたすら吐き出している)。洗濯物は風に揺られるため。帽子は振り落とすため。靴は脱げるため。レスリングは観客がいなくなるため。花瓶は水をすくい出すため。ランプは揺れるため。声は届かないため。服は落とし置くため。毛糸がメジャーに。ラジオは消してからつけるため。煙突は煙を吐き出すため。霧は立ち込めるため、また妻を探してキスをして船員を怒らせるため。声はこだまするため。荷物は人が座るため。ボトルは叩き置くため。肩が枕に。ミシンは交代するため。首を絞めるのは突き飛ばされるため。針は足に刺すため。机は叩くため。スカートがケープ(闘牛の布)に。夫が外出するのは妻と船員を2人きりにさせるため。洗濯物は持たないため。手摺は影を投射させるため。滝?は水しぶきをあげるため。猫は振り払うため。血は舐めるため。指が形見に。体がキャンバスに。マッチは投げ棄てるため。おへそはタバコを吸うため。髪をとかすのは夫を怒らせるため。猫は投げ置くため。空き缶は叩きつけるため。皿は叩き割るため。モリは地面に突き刺すため。猫は飛び回るため。机は倒すため。髪は丸坊主にするため。吊るされた帽子は揺れるため。皿は踏み潰すため。髪の毛は引っ張るため。席ははずさないため。スピーカーは盗まれるため、また拡声器に。下着姿は気づかないため。時計?は巻いて落とし置くため。枯れ木はシルエットを投射させるため。自転車は人をかき分けるため。布きれ?は投げ置くため。帽子は鳥を入れるため。手は唾を吐くため。ソーダ水は人にぶっかけるため。タバコは煙を吐き出すため。アゴは触るため。?は投げ棄てるため。タバコは投げ棄てるため。壁の枠は人が出入りするため。格子は影を落とすため。頭は皿を乗せるため。スカーフは叩きつけるため。柵は人がよじ登り越えるため。行商人は夫を怒らせるため。汽笛は鳴り響くため。ラッパは振り回すため、また鳴り響かせて人を呼び寄せるため。お尻は蹴飛ばすため。太鼓は落とすため。シンバルは投げ置くため。ラッパはシンバルの振動を止めるため(何とも滑稽)。船は人が飛び降りるため。石は人が飛び越えるため(これも滑稽)。足音は鳴り響くため。ドアは叩き閉めるため。妻はいないため。ガラスが鏡に。地面は影を投射させるため。人はシルエットを投射させるため。妻が外出するのは置いてきぼりにされるため。汽車は煙を撒き散らすため。人は割り込むため。ハンドバッグは盗まれるため、また投げ棄てるため。人は影を落とすため。格子は人をキャメラから遮るため(見事な撮影)。求人は無いため。唾は吐くため。ゲームは負けて猫を投げつけゲームボードをひっくり返すため。紙は握り潰すため。樽が机に、またひっくり返して叩くため、バケツは頭を突っ込むため。鉄の輪は投げ置くため。袖がタオルに。指輪がレコード針に(実にバカバカしい)。蓄音機が直るのは夫を川に飛び込ませるため(水中撮影のBGMにする)。川は飛び込んで水しぶきをあげるため。息は泡を吹き出すため。髪は風に揺られるため。探されている人は探すため。ストッキングは脱いで投げ置くため。水玉は影を落とすため。床は踏み鳴らすため。堤防は登り走るため。壁(堤防)は光るため(壁に水を撒いて光らせている)。波は鳴り響くため、また水しぶきをあげるため。人々は追い払われるため。船のヘリは人が座るため。2人で部屋に入るのは一人で足りるため。ドアは閉めるため。書類は投げ置くため。船長が仕事をしないのは船員に妻を探しに行かせるため。列車は通過するため。車は煙を吐き出すため。ベンチは人が寝そべるため。暖簾は風に揺られるため。居眠りは女に歌を聞かせるため。歌は鳴り響くため。机が鏡に(信じられないところが反射する)。帽子は脱ぐため(ミシェル・シモンは帽子を脱いで再会している)。妻が泣いて首を垂れるのは机に反射した船員に気づくため。人は担ぐため。水面が鏡に。埃ははたくため。
スクリューボールコメディ
■「或る夜の出来事」(1934)フランク・キャプラ 104分 9/22
水面は揺れるため。また揺れる影を投射させるため、旗は風に揺られるため。タバコは煙を吐き出すため。壁は人が寄りかかるため。ナイフは払い落とすため。ハンガーストライキはお盆をひっくり返して殴られ逃亡するため、また逃げ出した娘を空腹にさせるため。船に監禁されるのは海に飛び込んで逃げるため。海は飛び込んで水しぶきをあげるため、また泳いで波紋を生じさせるため。電話はかけられないため。新聞はちぎって舞わせるため。帽子は脱ぐため、また振るため。座席に新聞の束が置いてあるのは外へ放り出させて運転手と揉めさせその隙に娘に席を横取りさせるため。バスが揺れるのは娘を記者の膝の上に座らせるため。鐘は鳴り響くため。バス、柱は人が寄りかかるため。追跡が突進に。タバコは投げ棄てるため。バスの休憩は娘のかばんを盗ませて記者に娘を詮索をさせて娘を怒らせ別の席に座らせたあと再び記者の横の席に帰らせるため、また娘の必需品をなくさせるため。椅子がベッドに。シートの手はどけられるため。肩が枕に。コートが毛布に。二度目の休憩はバスを待たせる娘の性向を指示させるため、また座席にチケットを忘れさせて記者もろともバスから置き去りにさせるため、また記者に新聞を読ませて娘の正体を知らせ二人を喧嘩させてバスで娘をおしゃべり男の隣に座らせて記者に助けさせ二人を「夫婦」にさせるため。カバンは人が座るため。金では解決できないため。婚約者が遠方で待っているのは娘と記者を道行きさせるため、鎖は弄ぶため。窓口の女は電報を読むため。指は鳴らすため。お菓子は買わせないため。ランブは振るため。雨は川を氾濫させて乗客たちを足止めさせ「夫婦」をドライブインに泊めさせ「ジェリコの壁」を作らせるため。コートが傘に。椅子が洋服掛けに。マフラーは投げ置くため。毛布が壁に。パジャマは投げ渡すため。服、ネクタイは投げ置くため。椅子は足を掛けるため。靴は落とし置くため。帽子、服は叩き置くため。壁は洋服を掛けてから引っ込めるため。記者を呼ぶのはいないため。歯ブラシは投げ渡すため。シャワーは割り込ませて娘の性向を指示させるため。ドーナツは浸し過ぎて怒られるため。探偵は「夫婦喧嘩」をさせるため。髪をとかすのは顔を隠すため。人は間違えるため。電報は叩き棄てるため。バスは揺れるため。網棚は人がぶら下がるため。歌は運転手に拍手をさせてバスをエンコさせるため。水溜りは水しぶきをあげるため。帽子がうちわに。病気の女は記者を文無しにさせるため、また娘に金をやらせるため。娘に賞金を懸けるのは新聞の写真を見た男に記者をゆすらせバスを棄てて野宿とヒッチハイクをさせるため。ヘッドライトは光を投射するため。指が銃に。倒木は足をひっかけて転ぶため。ゆするのは脅かされるため。唾は吐き出すため。倒木は人が座るため。水面は光るため。霧は立ち込めるため。川は記者に娘を担がせるため。肩車を知らないのは娘にかばんを持たせてお尻を叩くため。カバンは投げ置くため、また蹴りどけるため。柵は人がくぐり抜けるため。藁は振り落すため、またベッドに、また蹴飛ばすため。娘が空腹なのは男に食べ物を探しに行かせ背中を向けている娘を驚かせてふたりを抱き合わせるため。にんじんは投げ置くため。コートを掛けるのはキスしないため。藁が歯に挟まるのはペンナイフでにんじんを研がせて娘に勧めて断らせるため。ペンナイフが楊枝に。カエル、虫、鳥は鳴き響くため。柵は人が座るため、また寝そべるため。会話は車を通過させるため。地面は煙を撒き散らすため。親指は車を止められないため。脚は車を急停止させるため。地面、歌は鳴り響くため。物乞いはさせないため。ベンチが洋服掛けに。車から降りるのはバッグを盗ませて車を奪うため。頬の怪我は娘に介抱させるため。ガス欠はポケットの小銭を娘に探させにんじんを食べさせるため。壁は影を投射するため。カバンは投げ置くため。帽子がガソリンに。車は煙を吐き出すため。机は叩くため。タイプライターは鳴り響くため。記者が社に戻るのは宿屋の夫婦に娘を追い出させ飛行機乗りと結婚させるため。電話は出ないため。記事は差し替えるため。原稿は叩き棄ててから取り出すため。サイレン、汽笛は鳴り響くため。汽車は煙を撒き散らすため。汽車の屋根は人が座るため。踏切は娘を乗せた車とすれ違うため。バンクするのは娘を追いかけないため。新聞は舞い上げるため。札束は叩き置くため。ブラインドは影を投射させるため。金を催促する手紙は娘を誤解させるため。新聞は叩き置くため。賞金はもらわないため。記者は娘を愛しているとすぐに言わないため。娘は真相を聞かないため。プロペラは回転するため。車の屋根は人が立つため。結婚式は花嫁が逃げ出すため。電話に出ないのは出るため。結婚がすぐに解消されないのはジェリコの壁を作ってから落とすため。ラッパは鳴り響くため。木々は風に揺られるため。ライトは消すため。
■「新婚道中記」(1936) レオ・マッケリー 90分 10/23
木々は影を落とすため。時報は鳴り響くため。ラケットがゴルフクラブに。服、帽子は投げ置くため。妻は留守なため。手紙は妻の不在を指示させるため、また投げ置くため。肘掛けは人が座るため(7回ほど座っている)。背もたれは人が座るため(凄い所に座る)。叔母は妻と一緒でないため。車の故障とニセ旅行は離婚するため。肘掛けは足を乗せるため。客は帰らないため。指は鳴らすため。呼び方は間違えるため。リンゴは放り上げてキャッチするため、また生産地を特定させるため、また投げ渡すため。机は人が座るため。口は挟めるため。結婚は美しくないため。犬の土産は法廷で使わせて妻に犬を引き取らせ犬の面会にかこつけて妻に会いに行くため。ドレスは光り輝くため(凄く)。エレベーターは人と懇意になるため。表示板は回転して戻るため。笑うのは犬を怒らせるため。出身地は間違えるため。笑うのは笑えないため。ピアノは犬を歌わせて会話を妨害し怒らせるため。新聞は投げつけるため。地面は人が座るため。後ろ足は蹴り上げるため。ブラインドは影を投射させるため。トーストは焦げて煙を撒き散らすため。風船は舞うため。セリフは重ねるため。あだ名は言わないため。スカートは風に舞い上げられるため。「名前を変えた女(ダンサー)」は妻に模倣されるため。ダンスは続けさせるため。足は蹴飛ばすため。腕は叩くため。ブザーは鳴り響くため(間抜けな音に)。昔話は白けさせるため。炭鉱の譲渡は妻に会いに来るため。背もたれは人が寄りかかるため。書類は落とし置くため、またお尻に敷くため。足は足に引っかけるため。男の母が妻の噂を伝えるのは謝りに来させたところで「浮気」の現場を目撃させるため。ピアノはグラスを置くため、また手を挟むため。壁は人が寄りかかるため。ドアは人が隠れるため、また鼻をぶつけるため。エンピツは背中をつついて笑わせるため。詩を朗読するのは笑われるため。夫が妻のアパートへやって来るのは音楽会の開催を知るため。音楽会は夫を椅子ごと転ばせて妻のアパートに謝罪に行かせ音楽教師と鉢合わさせて喧嘩をさせ寝室から出てきたところを男とその母親に目撃させるため。握手は足を引っかけるため。帽子は脱ぐため。椅子は人と机ごとひっくり返すため。椅子は逆さになっている。歌が笑いに。手紙は叩き置くため。帽子は投げ渡すため。花、鏡は帽子を隠すため。椅子はおもちゃを隠すため。鏡は犬に落とし割らせるため。犬の目隠しゲームは音楽家の帽子を夫に被らせるため。音楽家がやって来るのは隠れてから夫と鉢合わせして喧嘩し寝室から飛び出すため。帽子のサイズは人物を特定させるため。箪笥は人が寄りかかるため。帽子は叩き落とすため。喧嘩は鳴り響くため、また大掃除に。別れの手紙が卒業証書に。ボートは水しぶきをあげるため。ダイヤは光るため。シャンパンを飲むのは昔話をするため。妻が夫の部屋を訪れるのは夫のフィアンセからの電話に出て妹になるため。電話でタクシーを呼ぶのはかかってきた電話に出るため。夫がフィアンセからの電話になかなか出ないのは「その女が誰かもう決めた?」と言わせて「妹」に決めるため。帽子は手袋を入れるため。タバコは煙を吐き出すため(ちょっと弱いが)。ハンカチ、掌はお尻に敷かせるため。フットポーラーが庭師に。バッグは盗まれないため。カーラジオが大音量なのはつまみを引っこ抜いて投げ棄てさせて警官に検問させるため。クラクションは振動でラジオを消すため、また人を驚かせるため。車の揺れはラジオのスイッチを入れるため。お尻はクラクションを鳴らすため。ナンバーは言えないため。車は塀を壊して転落させ白バイに2人乗りさせるため。サドルは人が座るため。帽子は畳むため。お尻はサイレンを鳴らすため。髪は風に揺られるため。叔母はいないため。ライトは消すため(2つ)。人形が人間に。ドアは鳴り響くため。(ガタガタ)。ドアの鍵が壊れているのはドアを開かせるため。パジャマはドアに挟むため。風は鳴り響くため。パジャマ、カーテン、テーブルクロスは風に揺られるため。猫が重しに、またドアに対抗するため。椅子は重しに。鳩時計は夫婦の復縁を指示させるため。
■「素晴らしき休日」(1938)ジョージ・キューカー 95分 10/3
本は落とし置くため。ドアは蹴るため。帰るのは婚約を告げるため。帽子はお尻に敷くため。新聞は落とすため。婚約者の素性を知らないのは勝手口から入るため、また屋敷に驚くため。象は人にぶつかるため。執事はいなくなるため。顔の絆創膏は飲んだくれを指示するため。大声はこだましないため。襟巻は手を巻くため。膝が椅子に。秘密にはできないため。壁は人が寄りかかるため。エレベーターはキスをしているところを見られて姉と出会うため。教会は婚約の報告をするため。「静かに」と忠告する者は静かにしないため。キリンの人形は人が座るため。格子は影を投射させるため。絵は見せないため。タバコは煙を吐き出すため。弟の酒を切らすのは遊戯室へ行かせるため。スティックはピアノを弾くため、また投げ回すため。ピアノは人が寄りかかるため。肘掛は座るため(ほとんどいつも座っている)。ネクタイはしないため。ハンカチはポケットから出すため。ホコリは吹き飛ばすため。宙返りはしないため。階段は人が座るため。手摺は影を投射させるため。新聞は落とし置くため。用事は無いため(部屋に居座る)。知人は知らないため。父親は自分のネクタイに驚くため。地面は人が座るため。パーティは姉の流儀でしないため。柱は人が寄りかかるため。人は交通を遮るため。靴は脱がされるため。来客は靴を履かせないため。ストッキングに電気が走るのはパーティから抜け出すため。エレベーターのドアは自動ドアでないため。オルゴールは人を呼び寄せるため。ネックレスは輝くため。足はドアを開けるため。笛は投げ回すため。男に姉を呼びに行かせるのは遊戯室に行かせるため。人形劇は人物を特定させるため。お尻は蹴り上げるため。セリフは重ねるため。指は鳴らすため。ソファーの背もたれは人が座るため(凄い所に座っている)。ソファーはその上に人が立つため。キリンの人形は投げ渡すため。ソファーは乗り倒すため。スカートが目隠しに。人は肩の上に立つため。ドアは叩き閉めるため。机は人が座るため。暖炉は揺れる光を投射させるため。父の申し出を断るのは妹を失望させるため。下へは行かないため。カーテン、髪は風に揺られるため。名前は間違えるため。電報は丸めるため。帽子、服は落とし置くため。机は人が寄りかかるため。椅子はその上に人が乗るため。ハネムーンの手配は男の決意を撤回させるため。ハンカチ、帽子は振るため。宙返りは失敗させて寝ころんだところでキスさせるため。教授夫妻が船に乗るのはラストシーンで退出するため。
■「フィラデルフィア物語」(1940) ジョージ・キューカー 110分10/2
木々は風に揺られるため。?落とし置くため。ゴルフバッグは投げ置くため。クラブは膝で折ってから棄てるため。エンピツは落とし置くため。綴りは間違えるため。壁は人が寄りかかるため。カードは叩き置くため。柱は人が寄りかかるため。木々は影を落とすため。雑誌は顔を隠すため。お尻はつねるため。砂はズボンにこすりつけるため。雑誌は投げ棄てるため、また馬に踏ませるため。馬は乗れないため。ブラインドは影を投射させるため。肘掛けは人が座るため(何度も)。指は鳴らすため。宝石入れは落とし置くため。スプーンを見るのは執事に睨まれてケースに戻し蓋を落とすため。柵は人が寄りかかるため。机は人が座るため。口笛は人物を特定させるため。キスはできないため。兄は記者たちを招待するため(最後まで兄は現れない)。箱は落とし置くため。父が女好きなのはゆすられて取材されるため。マントルピースは人が寄りかかるため(3回ほど)。紙は叩き置くため。机は足を乗せるため。帽子は投げ置くため。タバコは取れないため。靴はマッチを擦るため、またそのマッチは使わないため。記者は逆取材されるため。ライターはポケットに入れて執事を怒らせてから返却するため。伯父がパパに。石段は人が座るため。シャッターは鳴り響くため。酒を勧めるのはグラスを持たせてキャメラを乗せた机を足で蹴り倒してフィルムを破損させるため。父が伯父に。図書館は自分の本を読んでいる女と会うため。美容院は女と小説家が二人で歩いているのを女記者に目撃させるため。パンツ、ネクタイは投げ置くため。小説家はいないため。タオルは叩き置くため。ソファーの背もたれは人が座るため(凄い所に座っている)。プールは飛び込んで水しぶきと波紋を生じさせるため。プールサイド、階段は人が座るため。水面が鏡に。タバコは煙を吐き出すため。マッチ、タバコは投げ棄てるため。酒は飲めないため。ドレスは光るため。お盆の酒は取れないため。パーティは帰らないため。口笛は人を起こすため。前夫の家に行くのは自分の本を見つけるため、また編集長のスキャンダルを記事にするため。紙コップは重ねて飲むため。ライフルはいじれないため。水面は揺れる光を反射させるため。池のほとりがダンスの舞台に。電話は鳴り響くため、また鳴りやむため。椅子が荷車に。「教授」は小説家を怒らせるため。女と女記者が前夫宅にやって来るのは女と小説家、前夫と女記者をそれぞれ2人きりにさせるため。宝石は人物を特定させるため。泥酔するのはキスをして泳ぎ小説家に抱きかかえられているところを婚約者に見せて嫉妬させ婚約を解消するため。殴るのは婚約者に殴らせないため。地面は人が座るため、また寝そべるため。大きな声、凸凹道は二日酔いを刺激するため。時計は人物を特定させるため。柱は人がすがりつくため。時間を聞くのは時計が無いため。ハンカチは振るため、また叩きつけるため。椅子はその上に人が乗るため。退出はさせないため(常習犯的退出を制止する)。口は挟めないため。ローソクが楽器に。机は人が寄りかかるため。結婚申し込みは承諾されないため。式は挙げ直すため。記者が付添人に。ローソクは風に揺られるため。ゴシップ誌がエンドマークに。
■「パームビーチ・ストーリー(結婚五年目)」(1942) プレストン・スタージェス 87分 10/30
ブラインド、人は影を投射させるため。受話器は落とすため。メイドは失神するため。ウェディングドレスは引きずるため。クローゼットは人を監禁するため。足はドアは蹴破りそこから脚を出すため。車が更衣室に。帽子は脱ぎ捨てるため。杖はドアを叩くため。歌声は鳴り響くため。耳が遠いのは大声でしゃべらせないため。手摺は影を投射させるため。クローゼット、バスタブ、カーテンは人が隠れるため。歯磨きは舐めるため。入れ歯はヘンテコなしゃべり方をするため。耳が遠いのは妻の声を聴きたくないため。ソーセージ王は寄付をして夫婦喧嘩させるため、また夫に旅費を援助するため。来客は電話で話させないため。服は投げ置くため。ドレスは光るため。風呂に隠れ寝室のベッドに座り金をもらいお礼にキスをするのは夫に嫉妬させるため。ピアノは灰皿を置くため。ソファーは人が乗るため。ローソクは風に揺られるため。レストランは妻に支払わせるため、また妻にドレスを着せてファスナーを夫に降ろさせキスするため(レストランに行く理由はこれが大きい)。服は落とし置くため。膝が椅子に。足首は曲げるため。埋没した枕は人の不在とその時間を指示させるため。フトンに置手紙を画びょうで刺すのは夫のお尻を刺しておこして追いかけさせカバンを奪い合わせて中身をぶちまけたまま妻を逃走させ汽車の中で男物のパジャマに着替えさせるため。階段は人が転げ落ちるため。ズボンは蹴り脱ぐため。フトンがズボンに。隣人、エレベーターの住人はお尻を見せるため。回転式窓ガラスは頭にぶつけるため。カバンは人が座るため。妻が泥棒に。夫が変質者に。名前がしゃっくりに。帽子のツバは顔を隠すため。変装は見破られるため。汽車は煙を撒き散らすため。雨は降り注ぐため。うずらクラブは妻を次のパトロンまで送り届けるため(役割を果たした後は車両ごと切り離されて消える)。犬は鳴き響くため。酒は飲まないため。切符は引っ張り出すため。カラーは飛び出すため。呼び方は間違えるため。雨は揺れる影を投射させるため。ストッキングは脱ぐため。ハイヒールはストッキングを入れるため。手袋は落とし置くため。帽子は脱ぐため。犬は歌うため。合唱は漁師たちを怒らせてライフルを撃たせ女をパジャマ姿で逃走させて男にめぐり合わせてから車両を切り離して衣服を喪失させ男に買わせるため。クラッカーは投げて的に。窓、ライト、グラスは撃ち割るため。カウンターは人が隠れるため。銃声は鳴り響くため。銃は煙を吐き出すため。机は叩くため。お盆は撃ち滑らせ落とすため。バケツは人がかぶるため。白旗は撃ち飛ばすため。扇風機は撃ち落とすため。ズボンは踏み転ぶため。ベッドは人がぶら下がるため。二段ベッドなのは下の男の顔を踏んづけてメガネを潰すため。しゃべるのは怒られるため。汽車が猟場に。汽笛は鳴り響くため。服は大き過ぎるため。帽子は叩きつけるため。シーツ?がスカートに。注文は変えないため。バッグは投げ置くため。ブレスレットは光るため。名刺は人を驚かせるため。ボートは水しぶきをあげるため。水面は地上に揺れる光を投射するため。旗は風に揺られるため。メガネは拭くため。船は人をふらつかせるため。対話は夫を悪者に仕立て上げるため。迎えに行くのは妻がいないため。木々は影を落とすため。水面は揺れるため。水夫は双眼鏡を貸すため。階段は人が転ぶため。姉はしゃべり続けるため。人はどけるため。夫が兄に。指は鳴らすため。木々は風に揺られるため。ハンカチは投げ置くため。タバコは煙を吐き出すため(全体として煙系は弱い)。腕を突き出すのはブレスレットを見せるため。肩に手は置かせないため。やって来るのは出て行くため。邪魔はしないため。口は挟めないため。指先は舐めないため。人は忘れ物にならないため。車は人が転げ落ちるため。シャンデリアは影を落とすため。置物は浮気の合図に、また落として割るため。メガネは掛けたり外したりするため。カエルは鳴き響くため。ネックレスは光るため。楽譜は逆さにするため。ショールは叩き置くため。ドアは閉めるため。パーティはドレスを着せてファスナーを夫に降ろさせキスさせるため。肘掛けが足掛けに。鳥は鳴き響くため。ダイヤは光るため。人は間違えるため。クラブ?は杖にならずにコケルため。セリフは重ねるため。双子は身代わりになるため。
■「アダム氏とマダム」(1949) ジョージ・キューカー 96分 12/22
壁は人が隠れるため。改札は抜けられないため。通行人は女にぶつかりバッグと銃を落とすため。人は人を押し流すため。銃は煙を吐き出すため。ドアの鍵は撃ち壊すため。置物は落とすため。カーテンはひきちぎるため。スタンドは撃ち壊すため。足はドアを閉めるため。カーテンは開けるため。新聞は投げ置くため。セリフは反復させるため。ボンネットが鏡に。地面は鳴り響くため。女は車の割り込み運転をして女の運転手に怒られるため。椅子はドア留めに。机は人が座るため、また足を乗せるため。タバコは吸わないため。夫が浮気するのは妻に発砲させて裁判をするため。人は廊下を横切るため。ローソクは立て直すため。キスはできないため。服、帽子は落とし置くため。2人で着替えるのはオフの声で会話させるため。ジッパーは夫に上げさせるため。肘掛けは人が座るため。お盆はグラスを落としこぼすため。口は挟めないため。椅子は逆さに座るため。フィルムはずれるため。木々は風に揺られるため。ハマキは口と鼻で挟むため。木は人がキスをするため。藁はくわえるため。椅子は人が逆立ちするため。服は投げ置くため。陪審員は解任されるため。エンピツは机を叩くため、また落として机の下で顔を見合わせるため。質問は間違えるため。階段は人が座るため。口紅は縦につけるため。新聞は顔を隠すため。やかんは煙を吐き出すため。ドアはお尻を叩くため。床は人が滑るため。質問は異議を挟まれるため。エンピツは叩きつけるため。ラジオは消すため。お尻は叩いて妻を怒らせるため。足は足で蹴飛ばすため。法廷がサーカスに。椅子が洋服掛けに。机は叩くため。検事は大女に持ち上げられてすねるため。服は叩き置くため。引き出しは叩き閉めるため。人はドアに叩きつけるため。ドアは叩き閉めて花瓶を落としスタンドを倒し果物を落としてレコードをかけるため。妻が夫に。文法は間違えるため。法廷は夫婦喧嘩をするため。単語は間違えるため。夫が妻に帽子を贈るのは法廷で被告人に被らせて取り戻すため。フラッシュは光るため。椅子はその上に人が立つため。席は移動して付き添うため。窓はシルエットを投射させるため。検事の同僚は妻を誘惑して夫に「銃撃」させるため。グラスは落とすため。人が盾に。チョコレートは銃にして食べるため。グラスは叩き割るため。部屋は間違えるため。木箱は人が座るため。節税はウソ泣きして別荘へ行くため。壁は影を投射するため。手摺は影を落とすため。
SF機能・運動連関表
■「メトロポリス」(1926独) フリッツ・ラング 116分。完全復元版8/5
タービンは上下するため、また回転するため。時計の針は回転するため。煙突は煙を吐き出すため(凄い)。ビルは影を投射させるため。労働者は群衆に。噴水は吹きあがるため。キスはしないため。鳥は舞い降りるため。ボディガードは娘に近づけないため。娘の来訪は青年を媒介者にさせるため。工場は煙を吐き出すため(凄まじい)。労働者は左右に身を移動させるため(幾何学的)。高所は人が落下するため。爆発は煙を吐き出すため。煙は消えて彫像の口を出現させるため。人はシルエットを投射させるため。街灯は光るため。壁は人が寄りかかるため。メガネは机を叩くため。社長の部下が事件を報告しないのは解雇されて青年の部下になるため。自殺は止められるため。壁は人がすがりつくため。ドアを開けるのは煙を吐き出すため。労働者が倒れるのは青年と交代させるため。汗をぬぐうのは地図を落として拾うため。地図は投げ置くため。階段は人が座るため。帽子は脱ぐため。字幕は溶けて輝くため。腕は掲げられるため。ローソクは風に揺られるため。父親が息子と娘のキスを目撃するのはロボットの顔を娘の顔にさせるため。(画面の外の)懐中電灯?は光を投射するため。(画面の外の)ローソクは光を投射するため。岩は落とすため。壁は影を投射するため。光は人を攻撃し追い回すため。ドアは体当たりし叩くため。格子は影を投射させるため。机がバリケードに、また人が寝そべるため、また人がその上に立つため。格子は人がぶら下がるため。ドアは叩き開けるため。ドアは開けて光を投射させるため。木の棒はつっかえ棒に。布切れは人物を特定させるため。水は泡を掃き出し上昇させるため。光が線に、また輪に、また十字に光るため。地面は人が座るため。画面は光り回転するため。ドームは煙を吐き出すため。腰、人間は回転するため。ショールは投げ棄てるため。目は集合するため。人形は動き出すため。光は上下回転するため。顔は集合するため。胸に突き刺されるナイフは逆手で握られている。鉄格子は人がよじ登るため、また壊し破るため。円盤は点滅し回転するため。ハシゴは影を投射させるため。水面は水を噴き上げ水しぶきをあげるため。熱線は飛び散るため。建物は崩壊するため。エレベーターは落下して煙を吐き出すため。地面は割れて水を噴射させるため。水は地面を這うため。ベルは打ち鳴らされるため。水面は走って水しぶきをあげるため。光が帯に。ネオンは光を投射するため、また消えるため。手は振られるため。洪水は水を撒き散らすため。口笛は人を呼び寄せるため。子供たちを救出するのは労働者と和解するため。提灯は揺らされるため。車はよけるため。娘は魔女と間違われるため。人は影を投射させるため。瓦礫が薪に。地面は人が滑るため。火刑は炎と煙を撒き散らすため。ロープはしがみついて鐘を打ち鳴らし群衆を呼び寄せるため。炎、煙は揺れる影を投射させるため。屋根は人が転げ落ちるため。群衆が三角形に。握手は媒介されるため。反乱は和解するため。
■「キング・コング」(1933)メリアン・C・クーパー 98分.5/28
船、煙突は煙を吐き出すため。タバコは煙を吐き出すため。女優がいないのは万引きする女とめぐり会うため。指示で手を振り回すのは女を殴るため。汽笛は煙を吐き出すため、また鳴り響くため。ロープは踏み台に。果物はバケツの中に投げ入れるため。タバコは投げ棄てるため。机は人が座るため。霧は立ち込めるため。鳥は舞うため。女が甲板でキスをするのは連れ去られるため。原住民の首飾りは女が連れ去られたことを指示させるため。女がブロンドなのは生贄にされるため。松明は燃え盛るため、また煙を吐き出すため。鐘は打ち鳴らされるため。木々は倒すため。悲鳴は鳴り響くため。爆弾、銃は煙を吐き出すため。恐竜はコングに殺されるため。沼はイカダで渡らせネッシーに襲わせるため。木は人が登るため。人は食いちぎられるため。倒木は人をつまずかせるため。大木が橋に。橋は揺らして人を振り落すため。ナイフは逆手で握られている。悲鳴はコングを呼ぶため。胸は叩くため。ツタがロープに。温水は煙を吐き出すため。岩は落下させるため、また人が隠れるため。ヘビは殺されるため。スカート、衣服はちぎられるため。鳥獣は女を逃がすため。人はしがみつくため。階段は人が座るため、またベッドに。飛び降りるのはニワトリを檻から逃がすため。倒木は飛び越えるため。子供は拾い上げるため。矢倉は叩き壊すため。槍は投げ棄てるため。人は踏み潰すため。コングを連れて帰るのは街で暴れさせるため。記者はフラッシュをたいてコングを暴れさせて逃がすため。鎖は投げ棄てるため。壁はぶち破るため。車は柱に衝突させるため。人は投げ棄てるため。屋根は壊し落とすため。車は煙を吐き出すため。住民の悲鳴はコングをビルに登らせ女を捕まえさせるため。窓は足場に。ビルはよじ登るため。眠っている女は投げ棄てられるため。窓は人をつまみ出すため。サイレンは鳴り響くため。窓ガラスは割り入るため。椅子はコングを殴るため。ベッドは乗り越えるため。サーチライトは光るため。鉄橋は壊して列車を落下させ叩き壊すため。飛行機は掴み落とすため、また煙を吐き出すため。スカーフは風に揺られるため。マシンガンは煙を吐き出すため、また鳴り響くため。女を捕まえるのは解放するため。ビルに登るのは落下するため。
■「遊星よりの物体X」(1951)86分 ハワード・ホークス 4/3
雪は真横に吹き荒れるため。帽子は雪を振り払うため。ポーカーはおしゃべりのため。風は本のページをまくるため。机は人が座るため(3回)。手袋、帽子は投げ置くため。壁は人が寄りかかるため。タバコは投げ棄てるため。レーダーは点滅するため。プロペラは鳴り響くため。地面は影を投射させるため。UFOが氷の中に埋まるのは持ち帰った「物体」が溶けて逃げるため、また氷の上の人々の輪で空飛ぶ円盤を指示させるため。爆弾を使うのは円盤を破壊させて事件を「物体」との対決一本に絞るため。爆破は煙を撒き散らすため。地面は氷を撒き散らすため。煙突は煙を吐き出すため。かんじきは窓を割るため。貯蔵室の窓を割るのはそこから雪を舞いこませるため、また貯蔵庫を寒くさせて見張りに仕入れた電気毛布で氷を溶かして「物体」を逃がすため。電気毛布は氷を溶かすため。椅子は足を乗せるため。服は投げ置くため。マッチは投げ棄てるため。見張りが氷を背にして座るのは「物体」の出現を劇的にするため。「物体」は影を投射させるため。銃は光を発するため。段ボールの山は崩すため。水は顔にひっかけるため。毛布は窓を塞ぐため。前線は無線を混信させ北極には聞こえるが南極の本部には聞こえなくして北極側を孤立させるため、また軍人と科学者を対立させるため。事件が将軍のいる南極の本部でなく北極で起こるのは事件を本部から隔離して孤立させるため、また指揮系統を混乱させるため。犬は投げ飛ばすため、また「物体」の手を噛みちぎりその成分を調べさせるため、また手を培養させるため。報道が規制されるのはラストシーンで報道させるため。放射能探知機は「物体」探知機に、また点滅させるため。植物室は「物体」の培養のため、また人が殺されるため。兵隊たちに研究所の外を探索させるのは科学者たちを植物室に残して別行動させて死者を出させ博士の地位を危うくさせるため(外の探索は1ショットも撮られず成果もなしに終わっている)。箱は犬の死体が飛び出すため。風は鳴り響くため。ドアは「物体」の手を挟み手が再生したことを指示させるため。机は人が寄りかかるため。エンピツはいじりまわすため。タバコは煙を吐き出すため(ただし全体としてタバコの煙は弱い)。クッションが盾に、また裂くため。照明弾は火をつけるため。「物体」が部屋に入ってくる瞬間部屋の灯りを消すのは燃える「物体」を劇的に撮るため。「物体」は燃え盛るため。ボイラーは倒すため。窓は「物体」が出て行くため。消火器は煙を撒き散らすため。吐く息が白いのは「物体」に石油を抜かれたことを示すため。石油を抜かれるのは発電室に一同を集めるため。息は白を撒き散らすため。帽子はかぶせ渡すため。床の板は配線を隠すため。バリケードは叩き払うため。博士が発電機を止めるのは通路を暗くして「物体」の出現を劇的にさせるため。懐中電灯がスポットライトに。クワは投げ滑らせるため。熱戦は煙を撒き散らすため。、また光を点滅させるため。口に噛まれた手袋は落とすため。ラストシーンで主役の大尉と女を奥でいちゃつかせるのは脇役のジャーナリストを主にしてラストシーンを終わらせることを正当化させるため。人垣がフレームに。
■「原子人間」(1955) 82分3/30
宇宙探索は怪物を地球にもたらすため。地面は影を投射させるため。藁がベッドに。家は崩壊するため。カーテンは風に揺られるため。ロケットは煙を吐き出すため。壁は影を投射するため。車は人がしがみつくめ。書類は投げ置くため。エンピツは首をかくため。人間がゼリーに。花瓶は落とすため。机は人が座るため。看護婦は医者を遠ざけるため。サボテンの鉢は投げ割るため。患者を病院から連れ出すのは暴れさせるため。タオルは落とすため。エレベーターが死体置き場に。ビンは叩き落とし割るため。悲鳴が電話の呼び出し音に。物置が死体置き場に。ドラム缶、ロープは枕に。ロープは人が座るため。人形は払い落として壊すため。壁は自転車を立て掛けるため。木は怪物が隠れるため。動物は吸い取られるため。柵は人が乗り越えるため。塀は人が跨るため。容器は割るため。地面はシミをつけるため。ロンドンは停電するため。足場は電流を流して感電死させ燃やして煙を吐き出させるため。門は影を投射させるため。地面は煙を撒き散らすため。
■「クロノス」(1957)77分4/3
惑星が軌道を外れるのは運動を起動させるため。物体は光るため。スパナは投げ置くため。壁は人がもたれるため。映画は行かないため。煙は吐き出されるため。ロケットは煙を吐き出すため。着水はしぶきをあげるため。机は人が座るため。水面は影を投射させるため。柱は人がもたれるため。ボンネットは人が寄りかかるため。顔は光を反射させるため、霧は立ち込めるため。眠るのはロボットの出現に驚くため。入院は「起源」を知らせるため。メガネは滑るため。地面は割れるため。発電所は破壊されるため、また煙を撒き散らすため。崖は崩れ落ちるため。女が襲われるのは博士が感電させないため。装置は叩き落として踏みつけて割るため。軍用機は爆破するため。火花は撒き散らすため。建物は崩壊するため。電流は撒き散らすため。ロボットは爆破するため。
■「モノリスの怪物」(1957) 77分4/15
隕石は光るため、また爆破して煙を撒き散らすため。地面は煙を撒き散らすため。隕石が車止めに。オーバーヒートは隕石を持ち帰るため。エンジン、煙突は煙を吐き出すため。ブラインドは影を投射させるため。机は人が寄りかかるため。風は埃を撒き散らすため、またグラスを落下させて隕石に水を浴びせるため。隕石は煙を吐き出すため。タバコは投げ棄てるため。子供の探検は隕石を持ち帰らせるため。階段は人が座るため。娘に手を洗わせるのは隕石を水に漬けさせるため。机は人が座るため。ヘッドライトは輝くため。家は崩壊させるため。砂は握り棄てるため。車は人が寄りかかるため。隕石は落とすため。雷は光るため、また鳴り響くため。雨は隕石に降り注ぐため。コーヒーは煙を吐き出すため、また隕石にかけるため。隕石を砕くのは破片を流し台に飛ばすため。車は人が隠れるため。隕石は倒れるため。ソファーがベッドに。家は潰すため。砂は投げ棄てるため。タバコは煙を吐き出すため。ピンセットは投げ棄てるため。地面は鳴り響くため。隕石は倒れて煙を吐き出すため。ダムは崩壊させて水を撒き散らすため。洪水は建物、ドラム缶を押し流すため。塩は隕石を中和させるため。
■「顔のない悪魔」(1958) 73分3/27
飛行機雲は立ちこめるため。飛行機は轟音を鳴り響かせるため。パンは隠すため。窓枠は影を落とすため。並木道は影を落とすため。女の兄への疑惑は女と少佐を巡り合わせるため。タイヤは道具を乗せるため。納屋に入るのは殺されるため。女のシャワーを浴びさせるのは少佐の来訪を聞かせず女をバスタオル一枚で少佐に会わせるため。机は人が座るため、また足を乗せるため。杖は倒れるため。バケツは倒れて中の液体をこぼすため。窓は破るため。絨毯は沈むため。階段は人が転げ落ちるため。雲は立ち込めるため。エンピツは投げ置くため。懐中電灯は叩き壊すため。マッチがライトに。燭台はドアを叩くため。パイプは人物を特定させるため。制御棒が破壊されるのは原発を停止できなくさせるため。雷は光るため、またエネルギーを供給するため。原子力が怪物の餌に。装置は煙を吐き出すため。窓は割るため。木々は揺れるため。家具、机がバリアに。暖炉は怪物を入れるため。狼狽する男は殺されるため。博士が外へ出るのは殺されるため。斜面は人が転げ落ちるため。鉄の棒は鍵を壊すため。銃は煙を吐き出すため。原子力コントロールルームは爆破するため。怪物は落ちて溶けるため。地面は煙を撒き散らすため。
■「トリフィドの日~人類SOS!~」(1962)91分4/9
流星は輝くため。木々は影を落とすため。目の手術は失明しないため。柱、ケースは人がもたれるため。金魚鉢は光を投射するため。机はタマゴを割るため。地面は影を投射させるため。管理人は食われるため。ブラインドは影を投射させるため。机、椅子は倒すため。物は散乱させるため。聴診器は投げ置くため。窓は割るため。壁は影を投射するため。流星は人を失明させるため。壁は人が伝うため。カバンは人をつまずかせるため。汽車は衝突して煙を吐き出すため、また男と少女を引き会わせるため。犬は殺されるため。乗り捨ててある車は乗り継ぐため。火事は煙を撒き散らすため。霧は立ち込めるため。泥は車を立ち往生させて少女に石を取りに行かせて植物に襲わせるため。子供の質問は乗客を混乱させ飛行機を墜落させて煙を吐き出させるため。棒は投げ置くため。ドアを開けたまま探索に出るのはその隙に植物を家の中に入れるため。電球は割られるため。モリは植物を刺すため、また投げ棄てるため。木々は風に揺られるため。椅子が帽子掛けに。ローソクは煙を撒き散らすため。眠るのはその隙に植物を再生させるため。板は打ち付けるため。花粉は舞うため、また人を殺すため。飛行機の墜落はパイロットから情報を聞くため、また煙を撒き散らすため。机は人が乗るため。ソファーがベッドに。階段は人を転げ落としてマシンガンを手に入れるため。ダンスは部屋から連れ出すため。マシンガンは窓を割るため。ドアは破り入るため。椅子は投げるため。コーヒーポットは女の手に当てて男と女の手を握らせるため。ロープを張るのは助けを呼ぶため。机は人が座るため。熱線は植物を燃やして煙を撒き散らすため。マシンガンは投げ置くため。窓ガラスが鏡に。発電機は植物を呼び寄せるため。木々は風に揺られるため。宣伝カーはハーメルンの笛吹き男に。帽子は振るため。海は人が飛び込むため。階段はタンスを転がり落とすため。ホースは煙を吐き出すため。海水は植物を溶かすため。ホースは投げ置くため。髪は風に揺られるため。波は砕け散るため。
■「魔の巣」(1966)ハロルド・P・ウォーレン 66分5/4
髪、木々は風に揺られるため。体がベッドに。地面は煙を撒き散らすため。道に迷うのは魔の巣の館へ行くため。足が悪いのはよろけるため。杖は人を叩くため。ソファーがベッドに。動物は嘶くため。犬は殺されるため。壁は人が寄りかかるため。エンジンはかからないため。電話がないのは逃げられないため。夫婦で絵を見るのはその隙に子供が逃げて犬を連れてくるため。着替えるのは覗かれるため。柱は人を縛り付けるため。炎は燃えたぎるため、また煙を吐き出すため。妻たちは格闘するため。杖は人を突くため。砂は顔にこすりつけるため。人は転げ落とすため。手は焼くため。服はちぎるため。木は人を転ばせるため。妻が怪我をするのは屋敷に戻るため。蛇は撃つため。雷は鳴り響くため。ガラスが鏡に。カップルは目撃者に。旅行者は夫が魔の世界に入ったことを指示させるため。
■「2001年宇宙の旅」(1968) キューブリック 133分9/3
惑星は光るため。夕陽は赤を投射するため。虫、風、鳥は鳴り響くため。サルはシルエットを投射させるため、また豹に襲われるため。水溜りは歩いて水しぶきをあげるため。岩はサルが寄りかかるため(機能的かも)。プレートは触れるため。骨は骨を叩き割るため、また放り投げるため、またサルを殴るため、また宇宙船に。宇宙船は回転するため。ペンは宙を舞うため。眠るのは食事を配られないため。人は宙を一回転するため(機能的かも)。食事は浮き上がるため。着陸は埃を撒き散らすため。奇音は鳴り響くため。通路は回転するため(機能的かも)。ガラスが鏡に。息は鳴り響くため(凄く)。飛行船はヘルメットに影を落とすため。故障の指摘はコンピュータの異変を知らせるため。内緒話は唇を読まれるため。宇宙に出るのは放り出されて帰れないため。パネルは光を投射するため(非常に)。冬眠するのは二度と目が覚めないため。宇宙に出て仲間を救出するのはコンピュータに反乱を起こさせるため。突入は煙を吐き出すため。コンピュータが人間に。光は通り抜けるため。まばたきはするため。グラスは落とし割るため。
■「スター・ウォーズ」(1977)特別篇
宇宙船は光を投射するため、また光線を発するため。爆破は煙と火花を撒き散らすため。銃は光線を発するため、また対象に煙を吐き出すため。息は鳴り響くため。人は持ち上げ壁にぶつけるため。襲撃はロボットを脱出させ青年と老人を仲間にさせるため。ロボットは鳴り響くため。雲は移動する影を地上に落とすため。遠くの物体は光るため。岩は人(宇宙人含めて「人」とする)が隠れるため、また落下するため。銃は煙を吐き出すため。ロボットは光線に包まれるため。戦車は煙を吐き出すため。ロボットは火花と煙を撒き散らすため。赤ロボットの故障は青ロボットを買わせるため。ロボットを掃除するのは映像を投射させるため。地面は人が座るため。お湯は煙を吐き出すため。雄叫びはこだまするため。シート?は投げ棄てるため。フードは顔を隠して出のショットを撮るため。ロボットが逃げるのは青年を砂の民に襲わせ老人に助けさせるため。岩は人が座るため。剣は光るため。柱は人が寄りかかるため。机が鏡に。侮辱するのは力を誇示させるため。火事、埋葬は煙を撒き散らすため。死体は落とし置くため。育ての親を殺すのは青年を旅立たせるため。銃は落とすため。ロボットは叩き落とすため。煙突は煙を吐き出すため。人は巨獣から振り落されるため。検問は老人の力を指し示すため。人はキャメラの前を横切るため。ロボットは酒場に入れないため。机はひっくり返すため。因縁をつけられるのは力を見せて警官に追われるため。腕は切り落とすため。机は足を乗せるため。借金取りは船長に殺されるため。コインは投げ渡すため。借金は船長を仲間にするため。襲撃は宇宙船を出発させるため。口は挟めないため。惑星は爆破して火花を撒き散らすため。倉庫は人が隠れるため。基地に吸引されるのは姫を助けて脱出するため。樽は人をぶつけるため。手錠は巻けないため。地面は光を反射させるため(弱いが)。指令室は銃撃され煙を吐き出すため。階段は人が転げ落ちるため。ドアは撃ち破るため。壁は人が隠れるため。格子は撃ち壊すため。銃は投げ渡すため。ゴミがクッションに。ゴミシューターは怪物に襲われ壁に押し潰されるため。弾は反射するため。歓喜の叫びが断末魔の叫びに。鍵は撃ち壊すため。人は落下するため。配管はワイヤーを引っかけるため。老人の別行動は弟子と2人で対決するため。師弟対決は見張りをいなくさせるため、また師を負けさせてアドバイザーにさせるため。悲鳴は敵兵に見つかるため。消火は煙を吐き出すため。宇宙船は爆破して煙を吐き出すため。配線はロボットに絡みつくため。木はキャメラの手前にナメるため(ショボイが)。壁は人が寄りかかるため。翼は人がくぐるため。ロボットは交換しないため。大砲は光線を発するため。避難はしないため。宇宙戦は揺れて人を倒すため。墜落は炎と煙を吐き出すため。自動照準装置は切るため。ロボットは撃たれて煙を吐き出すため。基地は爆破して輪っかと火花を撒き散らすため。
■「未知との遭遇」(1977)スピルバーグ 134分5/14
風は鳴り響くため。砂は舞い散るため。人が脚立に。袋は風に揺られるため。ガラスが鏡に。カーテンは風に揺られるため、また影を投射させるため。おもちゃは動き出すため。ドアは閉まるため。冷蔵庫はぶちまけるため。ペットのドアは風に開閉させるため。木々は風に揺られるため、また影を投射させるため。子供が家出するのは母親を男とめぐり合わせるため、またUFO目撃地点に母親と男を導くため。Tゲージは算数の計算に。人形は叩き壊すため。電気は消えるため。男が発電所勤務なのは街を停電させて男を修復に行かせUFOと遭遇させるため。回転灯は光を撒き散らすため。道に迷うのは後続車のヘッドライトとUFOの光を混同させるため。星は空を覆い尽くすため。地図はシルエットを投射させるため。ポスト、踏切の信号機は揺れるため。書類は舞い上がるため。霧は立ち込めるため。UFOは影を投射させるため。トンネルは光を反射させるため。ガードレールは車がぶつかるため。ポストはなぎ倒すため。地面は鳴り響くため。UFOは光るため、また鳴り響くため。口笛は鳴り響くため。料金所はUFOが通過するため。地面は煙を撒き散らすため。ガードレールは車で突き破り落下させるため。雷は光るため、また鳴り響くため。車は人が寄りかかるため。車は飛び上がるため。ヘリコプターは影を投射させるため。砂漠が船着き場に。新聞は鳴り響くため。お尻がピンポンに。歯磨き粉が怪獣に。机は人が座るため。洗面所で支度するのはシェービングクリームにとり憑かれるため。壁は人が寄りかかるため。クリームは顔に浴びせるため。指は天を突き刺すため。フィルムはキャメラに収まらないため。岩は人が座るため。日焼けは出来事を指示するため。子供の泥遊びは父親をとり憑かせるため。ボンネットは人が乗るため。ヘリコプターは光を撒き散らすため。カードは舞い散るため。地球儀は落として転がすため。雲は立ち込めるため。箱は落とすため。椅子はドアどめに。鍵穴は光を投射するため。光が帯に。シャンデリアは揺れるため。暖炉は光を投射するため。ブラインドを下げるのは上げるため。レコードプレイヤーは人をぶつけて曲を流すため。絨毯はめくるため。通風孔は煙を吐き出すため。掃除機は人を襲うため。電気製品、受話器は揺れるため。包丁は落ちるため。ペットの出入り口は子供が出入りするため。灰皿は滑らすため。新聞が画用紙に。車体は人がくぐり抜けるため。ポテトサラダが山に。Tゲージが彫刻台に。粘土は投げつけるため。やすり?は鍵を開けるため。ドアは叩き開閉させるため。スタンドは倒すため。ブラインド、テレビは影を投射させるため。新聞は丸めるため。男が諦めるのは山を壊してデビルズタワーにさせるため。テレビは音を撒き散らすため。窓は頭をぶつけるため。植木は引き抜くため。苗木は投げ置くため。窓は土、ごみ箱、レンガを投げ入れるため、また人が出入りするため。ゴミ収集車はゴミを収集しないため。ポリバケツはぶちまけるため。ドライヤーが銃に。網は引き抜き投げ置くため。三輪車は車にぶつけて転がすため。ボンネットは人を振り落すため。ガウンは着直すため。暴挙は妻子を家出させるため。アヒルは囲い込むため。窓は閉めて煙を吐き出すため。妻との電話はテレビのデビルズタワーに劇的に気づかせるため。ベッドは人が乗るため。地図は投げ棄てるため、また目隠しに。車はよけるため。列車の屋根は人が乗るため。群衆はかき分けるため。フェンスは車で突き破るため。斜面はデビルズタワーを出現させるため。家畜は横たえるため。よそ見は車を衝突しそうにさせるため。机は叩くため。マスクははずすため。木は人が寄りかかるため。岩は人が隠れるため。飛行機は煙を撒き散らすため。斜面は人が転げ落ちるため。UFOが流れ星に。5音は鳴り響くため。旗は風に揺られるため。地面は影を投射させるため。サングラスはかけるため。音が光に、また振動でガラスを割るため。円盤が音符に。膝が椅子に。手話が音に。
■「E.T.」(1982) スピルバーグ 109分8/27
木々は風に揺られるため。UFOは煙を吐き出すため、また光るため。手、木はシルエットを投射させるため。霧は立ち込めるため。ヘッドライトは光り輝くため。光が帯に。車は煙を吐き出すため。くさむらは人が隠れるため。水溜りは水しぶきをあげるため。鍵は鳴り響くため。懐中電灯は光を撒き散らすため。人はシルエットを投射させるため。捜索隊はETを残してUFOを飛び立たせるため。紙は丸めて投げつけるため。タバコは煙を吐き出すため。地面が鏡に、また光るため。ピザを取りに出るのはETにめぐり会うため。虫は鳴り響くため。ボールは投げ返されるため。ピザはつまずいて踏み潰すため(役割を終えたので)。ナイフは逆手で握られている。物置を探すのは見つけないため。格子は影を投射させるため。懐中電灯は落とすため。草、ブランコは揺れるため。バケツは倒れるため。扉は閉まるため。階段は空き缶を転げ落とすため。お菓子は落とし撒くため。自転車は倒すため。木は人が隠れるため。言葉は真似るため。お湯は煙を吐き出すため。声は出ないため。お菓子はETをおびき寄せるため。エンピツ立ては落とすため。ライトは揺らして影を投射させるため。仕草は真似て伝染するため。椅子がベッドに。電灯は体温計の温度を上げるため。車体が鏡に。ブラインドは影を投射させるため。おもちゃは落とすため。ミニカーは食べるため。犬はETを脅かすため。自動傘はミルクを落とさせ流すため、またETを驚かせて落とさせ回転させるため。車、人はキャメラの前を横切るため。ヘルメットは投げ置くため。ラックは崩し落とすため。紙は落とし置くため。ぬいぐるみは投げ渡すため。ブラインドはシルエットを投射させるため。粘土は舞い上げてから落とすため。花はしおれてETが死に再生して元気になるため。ETがぬいぐるみに。食品は投げ棄ててぶちまけるため。ビールはこぼし飲むため、また飲んで少年を酔わせるため。椅子は人が転げ落ちるため。空き缶は握り潰すため、また投げつけるため。カエルは逃がすため。瓶は転がすため。椅子はその上に人が立つため。人が踏み台に。カエルは投げ落とすため。「静かなる男」(1952)はキスさせるため。テーブルクロスは物ごと引きずるため。空き缶は蹴飛ばすため。冷蔵庫のドアはETにぶつけて倒すため。テレビはETが隠れるため。母親はETに気づかないため。カバンは落とし置くため。壁は人が寄りかかるため。指は影を落とすため。服は匂いを嗅ぐため。壁は影を投射するため。指は光るため。ノコギリは指を切って血を出させETの指で治療させるため。傘、ボードは宙を舞うため。机は人が座るため。フラッシュは光ってETを脅かすため。ハロウィンはETを妹にして逃がすため。自転車は空を飛ぶため、またシルエットを投射させるため、また転倒するため。窓ガラスが鏡に。ローソクは消して煙を吐き出すため。階段は人が座るため。杖は噛むため。動物は鳴き響くため。ハンガーがレーダーの部品に。ドアは開けて光を差し入れるため。岩は人が寄りかかるため。冷蔵庫のドアを開けるのは人を隠すため。地面は鳴り響くため。ゴミ箱は倒すため。ガードレールは人が飛び越えるため。地面は影を投射させるため。流しは人が寄りかかるため。コーヒーはこぼすため。稜線は人や車を出現させるため。火花は撒き散らすため。回転灯は光るため。椅子は足を乗せるため。消毒液は煙を吐き出すため。丸いテープは剥がすため。バンパーは足を乗せるため。ドライアイスは煙を吐き出すため。みなが退出するのはETの再生に気づかせないため。天井は頭をぶつけるため。ビニールの通路は車で人ごと引きずるため。地面は煙を撒き散らすため。丘は自転車をジャンプさせるため。パトカーは自転車で乗り越えるため。メガネはくわえるため。車は人が寄りかかるため。髪は風に揺られるため。犬は中に入らないため。UFOは影を落とすため。扉がシャッターに。UFOは虹を作るため。空はみんなで見上げるため。
■「ブレードランナー」(1982) リドリー・スコット 110分9/12
煙突?は炎を吐き出すため。雷は光るため。瞳が鏡に。飛行機?は光を投射するため。ライトは点滅するため。扇風機は回転するため。光が帯に(凄まじく)。タバコは煙を吐き出すため(煙っている)。銃は光を撒き散らすため。ポット、カップは撃ち壊すため。壁は撃ち破るため。露店は煙を撒き散らすため。ネオンの点滅するため、また点滅する影を投射するため(点滅し続けている)。雨は降り注ぐため。窓枠は人が座るため。新聞紙が傘に。注文は通じないため。箸は研ぐため。雷は鳴り響くため。人はキャメラの前を横切るため(何度も)。飛行機は煙を吐き出すため。ガラスが鏡に。ゴミが折り紙に。フクロウは飛び立つため。椅子が洋服掛けに。床は光るため。地面は煙を吐き出すため(どこからとなく煙が吐き出されている)。ブラインドは影を投射させるため(これまた凄まじい)。点滅する蛍光灯は叩いて直すため。水滴は鳴り響くため。ビニールカーテンは歪んだ光を落とすため。折り紙はシルエットを投射させるため。地面は光るため。轟音は鳴り響くため。たき火は煙を撒き散らすため。配線は引っ張るため。手は凍らせるため。防護服はちぎり脱がすため。息は白を吐き出すため。目の玉は肩に乗せるため。トンネル、ヘッドライトは光を投射させるため。風は鳴り響くため。手摺は影を投射させるため。シーツは叩き置くため。服は投げ置くため。天井は影を投射させるため(ブラインドの)。写真は叩き棄てるため。サイレンは鳴り響くため。ゴミは舞い散るため。新聞が布団に。技師がカギ?を落とすのは女を驚かせて知り会い社長室にレプリカントを案内するため(用がなくなったので殺される)。車は人をぶつけて窓を割るため。サーチライトは光を投射するため(途方もなく光の帯を投射している)。人形はシルエットを投射させるため。地面は影を投射させるため。写真はくわえるため。ソファーは人が乗り越えるため。モニターは光を投射するため。ダチョウは通過するため。ガラスは叩くため。ネクタイは掴んで引っ張るため。ローソクは風に揺られるため。壁は人が寄りかかるため。洋服掛け?がヘビ掛けに。壁は足を掛けるため。タオルは叩き渡すため。ネクタイは首を絞めるため。カバン、ごみ箱は倒すため。人はかき分けるため。車は人が乗り越えるため。硝子戸は割り通るため。パターは人を叩くため。回転灯は光を撒き散らすため。傘は人を遮るため(主人公たちは傘をささない)。人は車にぶつけるため。銃は叩き飛ばすため。車は殴り壊して煙を吐き出させるため。人は放り投げて車のフロントガラスを割るため。ボンネットは人が寝そべるため。レプリカントに殺されそうになるのは娘にレプリカントを殺させるため。ネクタイは投げ置くため。人はシルエットを投射させるため。ソファーがベッドに。髪はおろすため。ピアノがあるのは娘に弾かせるため。ボトルは倒し損なうため。眠るのは娘にピアノを弾かせるため。キスは仕方を知らないため。ボイル?は泡を吐き出すため、また果物を掴んで火傷するため。果物は投げ渡すため。ビリヤード台は人が座るため。通過物は光を投射するため(エレベーターで)。チェスに勝つのは社長に面会するため。暖炉?は揺れる光を投射するため(社長室では燃える音がするだけで暖炉は一度も画面の中に出て来ない)。ローソクは人を遮るため。顔は手で押し潰すため。木の枝は振り回すため。石は蹴飛ばすため。雨粒は影を投射させるため。人は車から振り落すため。車の屋根の部品は奪われるため。壁は影を投射するため。床は踏み鳴らすため。レプリカントが人形に。ベールは脱がせるため。人は回転するため。銃は当たった対象に煙を吐き出すため。水はしたたり落ちるため。壁は殴り破るため。指は折り鳴らすため。スチーム?は煙を吐き出すため。銃は落としてレプリカントに勝てなくさせるため。家具は人がよじ登るため。バスタブは人が座るため。雨は揺れる影を投射するため。釘は手の甲に刺すため。壁は頭で殴り破るため。窓は人をぶつけて割るため。ハトは飛び交うため。窓は蹴破って人が出入りするため。排水管は人がしがみつくため。壁は人が伝ってよじ登るため。風車は回転するため。ビルを飛び越えるのは鉄骨にしがみついてレプリカントに助けられるため。地面は人が座るため。ハトは飛び立つため。銃は投げ渡すため。シーツをかぶって眠るのは男を驚かせるため。折り鶴は蹴り倒して拾うため。雲は立ち込めるため。
■「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)ロバート・ゼメキス 112分4/23
時計は鳴り響くため。振り子は振られるため。ポット、トーストは煙を吐き出すため。カンは投げ棄てるため。シートは鍵を隠すため。スケボーは蹴ってプルトニウムにぶつけるため。ギターのピックは輝くため。タンスは崩れ落ちるため。人は吹き飛ばすため。メガネが鏡に。スピーカーは壊れて煙を吐き出すため。鍵は投げ置くため。足は鍵をあけるため。トラック、ジープは人がつかまるため。時計を遅れさせるのは遅刻させてスケボーで疾走させるため。オーディションは落ちるため、また過去でギターを弾くため。木の枝は引っ張るため。娘たちがすれ違うのは青年に見とれさせて恋人に怒られるため。ベンチはその上に人が立つため、また背もたれに座るため。キスは時計台への寄付の合図に。木々は風に揺られるため。タクシーは人がつかまるため。パトカーの回転灯は光を点滅させるため。ネクタイは引っ張るため。靴ひもはアゴをしゃくりあげるため。壁は人が寄りかかるため。コーンフレークはこぼすため。お盆は投げ置くため。テレビは父親をばか笑いさせるため、また過去で同じテレビを見せるため。朝食は父親と母親の結ばれ方を息子(観客)に教えるため。地面は光るため。トラック、車は煙を吐き出すため。地面は煙を撒き散らすため、また燃えるため。車は光るため。ナンバープレートは回転するため。車がタイムマシンに。足はドアを開けるため、またフタを開けるため。銃は光るため、また投げ棄てるため。車が盾に。銃、車の故障は青年を逃がすため。プルトニウムはテロリストに追われるため。窓が鏡に。案山子は倒されるため。納屋は煙を吐き出すため。ワラは人がつまずくため。宇宙服は宇宙人と間違われるため。ドア、柵、木は車に轢き倒されるため。ポストは撃ち壊すため。ドアは頭をぶつけるため。旗は風に揺られるため。車は止まらないため。看板は車を隠すため。エンストは青年を町へ行かせるため。新聞を捨てるのは日付を教えるため。電話帳はページを破り取るため。レストランは父親、市長候補と会うため(注文したコーラは飲まれない)。ダウンジャケットが救命胴着に。木は人が登るため。葉っぱは落ちるため。父親が木から落ちるのは車で轢かれそうになったところを息子に助けさせて父親と母親の出会いを邪魔させ息子と母親を結びつけるため。雨は影を投射させるため。ベッドは人が落ちるため。ズボンは投げ渡すため。ベビーサークルが牢のオリに。木々は影を落とすため。機械は煙を吐き出すため。頭の傷が時間旅行の証拠に。霧は立ち込めるため。木は車を隠すため。時計台への寄付は雷の落ちる場所を教えるため。写真は写っている人物を消したり写したりするため。自転車は人が乗り越えるため。お尻は蹴り上げるため。教科書は落とすため。大男が母親にちょっかいを出すのは息子を怒らせ大男との因縁を生じさせるため。父親のSF好きはダースベイダーで脅かして母親を誘わせるため。グラスはカウンターの上に滑らすため。足は足を引っかけるため。人は人にぶつけて倒すため。レストランで父親が母親を口説くのは息子に大男を殴らせてスケボーで逃走させ母親に恋をさせるため。木箱がスケボーに。地面は火花を撒き散らすため。車のドアが障害物に。植込みは飛び越えるため。書類は撒き散らすため。車は乗り越えるため。肥溜めは人を生き埋めにするため。光が帯に。ミニカーは煙、炎を吐き出すため。車、柱は人が寄りかかるため。人は人が寄りかかるため。ブラジャーは投げ置くため。服は投げ渡すため。酒は吐き出すため。壁は影を投射するため。車はキスさせるため、また母親を襲う予定の息子を大男に入れ替えて父親と対決させるため。トランクは人を入れるため、また鍵をこじ開けたギタリストに怪我をさせて青年に代わりにギターを弾かせ舞台の上から父母のキスシーンを目撃させるため。黒人バンドが休憩するのは青年を助けてギターを弾かせるため。ドライバーは鍵を開けるため。大男が母親を突き飛ばすのは父親を怒らせ大男をKOさせるため。車は人が座るため。ダンスで妻を奪われるのは奪い返してキスするため。ギターは写真を挟むため。アンプは人が乗るため、また蹴り倒すため。手摺は影を投射させるため。髪は風に揺られるため。手紙はちぎってから修復させるため。雷は光るため、また鳴り響くため、また木を被雷させてワイヤーを落下させるため。雷、時報の金は声をかき消すため。ボンネットが滑り台に。エンストはサスペンスに。頭はハンドルを叩いてエンジンをかけるため。時計の針は人がしがみつくため。倒木はワイヤーを届かなくさせるため。ワイヤーが綱渡りに。落ち葉は舞い散るため。雷は電気を供給するため。ヘリコプターは光を撒き散らすため。ベンチがベッドに。新聞が毛布に。エンストはテロリストに先を越させて科学者を襲撃させるため。ベンチは乗り越えるため。斜面は人が転げ落ちるため。写真ボックスは車に潰されるため。大男が車を壊すのはあとでその車を磨かせるため。肘掛けは人が座るため。ゴミ箱は車に吹き飛ばされるため。ゴミが燃料に。膝が椅子に。
ホラー・モンスター
■「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1921) F・W・ムルナウ 89分 12/8
猫は振り子を揺らすため。木々は風に揺られるため(全編通じて)、またシルエットを投射させるため、また影を落とすため。服は着直させるため。地面は人が寝そべるため。荷物は投げ落とすため。椅子は拭くため。机は叩くため。大声で話すのは酒場の人々に行き先を知らせて驚かせるため。コップを拭くのは拭きやめるため。帽子は投げ置くため。ローソクは風に揺られるため。本は叩き置くため、また叩きつけるため。荷物は投げ渡すため。雲は立ち込めるため。馬車は城まで行かないため。地面は影を投射させるため。草は風に揺られるため。煙は影を落とすため。地面は煙を撒き散らすため。門はひとりでに開いて閉まるため。帽子は脱ぐため。服は風に揺られるため。時報は打ち鳴らされて男を驚かせるため。パンを食べるのはナイフで手を切って伯爵に血を舐めさせるため。がいこつは影を落とすため。椅子がベッドに。手紙は風に揺られるため、また蚊を追い払うため。書類をカバンの中から取り出すのは妻の写真を滑り出させて伯爵に見せるため。写真はキスするため。滝は水しぶきをあげるため。壁は人が寄りかかるため。夫が襲われるのは妻を夢遊病者にさせるため。タバコは煙を吐き出すため(よく煙っている)。手摺はその上を人が歩くため。人は影を投射させるため。室内はシルエットを投射させるため。草は人が触れて揺らすため。階段は人が座るため、また這い上がるため。地面は人が座るため。シーツ、枕は放り投げるため。シーツは引き裂いてロープにして伝って降りるため。窓は人がそこから出て落下して失神して病院に連れていかれるため。帆は風に揺られるため、またシルエットを投射させるため。ホウキ?はネズミを叩き潰すため。格子は影を落とすため。髭は撫でつけるため。脇の下は手紙を挟むため。墓標、髪は風に揺られるため。手紙は握りしめるため。椅子は足を乗せるため。掃除をするのはポケットから新聞を盗ませて読ませるため。新聞は落とし棄てるため。船、川は水しぶきをあげるため。ハンモックは揺れるため。死体を入れた袋は海に投げ入れて水しぶきをあげるため。ロープは揺れるため。スカーフは風に揺られるため。ランプは揺れるため。樽は人が乗るため。海は人が飛び込んで水しぶきをあげるため。水面は光るため。船はシルエットを投射させるため、また揺れるため。カーテンは風に揺られるため。車輪、椅子は人が乗るため。水面が鏡に。壁は人がよじ登るため。壁がキャンバスに。ベッドは人がその上に立つため。布はひとりでにまくれるため。蓋はひとりでに開くため。タバコに火をつけるのは背後から襲われるため。ローソクはタバコに火を点けるため。皿は落とすため。水面は地上に揺れる光を投射するため。鳥はアーチの下をくぐり抜け飛ぶため(見事に飛んでいる)。窓から入った光は天井で揺れるため。集まった人々は家に帰るため。窓枠は人が座るため。窓を開けるのは閉めるため。服は手紙を挟むため。ドアは記号を書くため。夫が本を持ち帰るのは妻に読ませて吸血鬼を退治させるため。地面は光るため。人はシルエットを投射させるため。街灯は点けるため。風はローソクを消すため。棺は運ばれるため。不動産屋は狂って看守を殺して脱獄し民衆に追われるため。屋根は人が座るため。石は投げるため。煙突は煙を吐き出すため。屋根は人が鉄棒にしがみついて降りるため。切り株は人が隠れるため。帽子は振るため。人が案山子に。案山子は叩きつけて振り回すため。水面は揺れるため。ドア、壁は影を投射させるため。手摺は影を落とすため。夫に教授を呼びに行かせるのは妻を一人にさせて吸血鬼に血を吸わせるため。ペンは叩き置くため。鳥は鳴き響くため。建物は光を投射するため。吸血鬼は消えて煙を吐き出すため。メガネははずして涙を拭くため。
■「フランケンシュタイン」(1931) ジェームズ・ホエール 67分9/10
立つのは立てないため。帽子、服は投げ置くため。手はツバを吐きかけるため。靴はマッチを擦るため。マッチは投げ棄てるため。埋葬するのは掘り返すため。吊るされた死体は揺らすため。ナイフはくわえるため。エンピツは人をつつくため。杖は窓を押し開けるため。窓は人が出入りするため。ガイコツは揺らすため。壁は影を投射するため。正常な脳みそは落とし壊して犯罪者の脳味噌を盗むため。ローソクは風に揺られるため。雷、風は鳴り響くため。雷は光るため。木々は風に揺られるため。熱線、電気は光るため。タバコは煙を吐き出すため。前置きは言えないため。足音は鳴り響くため。怪物が後ずさりして部屋に入るのは振り向くため。たいまつは炎と煙を吐き出すため、また怪物を暴れさせるため。椅子は倒すため。鞭は煙を吐き出すため。タバコは投げ棄てるため。せむし男は殺されるため。ドアは叩くため(何度も)。階段は人が座るため。たいまつは投げ棄てるため。柱は人が寄りかかるため。杖はドアを叩くため。心臓に耳を当てるのは首を絞められるため。帽子、ハンカチは振るため。旗は風に揺られるため。木はかき分けるため、また影を落とすため。花は怪物に渡すため。地面は人が座るため。水面は揺れるため。花を投げて浮かせるのは少女を泉に投げ棄てて殺すため。少女は泉に投げ棄てて水しぶきと波紋を生じさせるため。怪物を毒で眠らせまた博士が失神するのは先生を館に一人残して博士を帰宅させて結婚させパーティに怪物を乱入させまた少女の死体を抱えた父親を行進させるため。手摺は影を投射させるため。テーブルは倒すため。花嫁を閉じ込めるのは怪物に襲わせるため。花嫁が窓に背を向けているのは怪物に驚くため。たいまつは揺れる影を落とすため。水面は光るため。怪物が少女を溺死させるのはリンチされるため。岩は人が隠れるため。博士がはぐれるのは怪物に捕まるため。人は担ぐため。怪物は上を目指して登るため。風車は回るため。柱は倒れるため。丸太はドアを叩き開けるため。人は投げ落とし風車に引っかけるため。小屋は火を点けて炎と煙を撒き散らすため。犬は鳴き響くため。柱は怪物を下敷きにするため。シャンパンはユニヴァーサルを祝福するため。
■「吸血鬼」(1931・独仏) カール・ドライヤー 68分7/30
看板はシルエットを投射させるため。ガラスは叩くため。電気は消えるため。鈴は鳴り響くため。網がバッグ掛けに。ブラインドはシルエットを投射させるため、また天井に影を投射させるため。ローソクがライトに。鍵は回転するため。ドアは叩くため。水面が鏡に。地面は影を投射させるため(徹底している)。すりガラスはシルエットを投射させるため。壁は影を投射するため(凄い)。木々は影を落とすため。影は本体と合体するため。網、振り子、人、揺れる車輪は影を投射させるため。犬は鳴くため。手摺は触るため。ドアは開くため。帽子は脱ぐため。しゃれこうべは見つめるため。ローソクは風に揺られるため、また消して煙を吐き出すため。狙撃手はシルエットを投射させるため。燭台は落としてローソクを床に染み込ませるため。床は人が寝そべるため。ガウンの男は死んで本を遺すため。ベンチがベッドに。人は運ばれるため。帽子は落とすため。血は地面に滲むため。長椅子がベッドに。ベルは鳴り響くため。お湯は煙を吐き出すため。椅子がベッドに。ドアの隙間は光を差し入れるため。ドアは開閉させて光と影を投射させるため。光は点滅するため。手摺は影を投射させるため。壁は棒を立て掛けるため。男が転ぶのはベンチで眠らせて魂を分離させるため。雲は立ち込めるため。ローソクがマッチに。タバコは煙を吐き出すため。回転ドリルは鳴り響くため。鐘は影を投射させるため。木々はシルエットを投射させるため、また揺れる影を落とすため。塀は人が座るため。杭は投げ置くため。墓は暴いて死体に杭を打ち込むため。光が帯に。雷は光るため。ドアは空かないため。オウムはシルエットを投射させるため。階段が死体置き場に。滝は水しぶきをあげるため。柵は抜きくぐるため。霧は立ち込めるため。歯車、風車は回転するため。粉ひき場に入るのは閉じ込められて粉で生き埋めにされるため。粉は舞い落ちるため。網は人がしがみつくため。木々は風に揺られるため。歯車は停止するため。
■「魔人ゴーゴル博士」(1935)監督カール・フロイント 67分7/8
ガラスは叩き割るため。札は投げ置くため。酔っぱらいは咎められるため。名刺は落とすため。タバコは煙を吐き出すため。咳が愛しているに。ローソクは風に揺られるため。格子は影を投射させるため。焼きごては煙を吐き出すため。衝立が洋服掛けに。地面は影を投射させるため。汽車は影を投射させるため。汽笛は鳴り響くため。窓のくもりは拭き取るため。汽車は煙を撒き散らすため。犬は護送車両へピアニストを導きナイフ使いの腕を見せるため。ペンはドアに投げ刺すため。机は人が座るため。汽車の事故はピアニストにナイフ使いの手を移植させるため。壁は影を投射するため。旗は風に揺られるため。不可能は可能になるため。車輪は回転するため。蝋人形が人間に。地面は人が寝そべるため。包帯は投げ置くため。請求書は回転するため。ピアニストの手の動きがナイフ使いの手の動きに。ガラスは割るため。赤信号は渡るため。階段は人が座るため。手にキスをするのは指輪を発見するため。手袋は投げ置くため。メスは落とすため。ナイフは逆手で握られている。肖像画はナイフで突き刺すため。オウムは舞うため、また女の頬にぶつかるため。家政婦が酔うのは女を人形と勘違いさせて連行させ女を博士の部屋に閉じ込めるため。人形は倒れるため。壁は人が隠れるため。犯罪を誇示するのは盗み聞きされるため。マスクは投げ置くため。人形を屋敷に置くのは人間と間違えて自白するため。悲鳴は鳴り響くため。窓はオウムが飛び立つため。髪は首を絞めるため。ソファーがベッドに。ドアが開かないのは格子越しにナイフを投げさせるため。
■「古城の扉」(1935) ロイ・ウィリアム・ニール 68分10/3
乾杯はしないため。ローソクは風に揺られるため。双生児は事件を起動させるため。扉は開けられないため、またレンガとセメントで封印するため。タバコは煙を吐き出すため。窓ガラスは撃ち抜くため。机は人が寄りかかるため。酒は毒見させるため。柱は人が隠れるため。ナイフは逆手で握られている。柱は剣を立て掛けるため。手は掴めないため。暖炉は揺れる光を投射させるため。梨は投げ棄てるため。ステッキはドアを叩くため。ショールは落とすため、また人物を特定させるため。足はドアを蹴って開け閉めするため。格子は影を投射させるため。看板はシルエットを投射させるため(「吸血鬼」(1931)みたいに)。ショールは投げ置くため。椅子は傾けるため。羽帽子は風に揺られるため。肘掛けが足掛けに。背もたれが肘掛けに。暖炉は隠し扉に。光が帯に。体は人物を交代させるため(体のシルエットを撮って1人2役の人物を交代させる)。穴は人を落下させるため。弟は兄に入れ替わられるため。雨はしたたり落ちるため。雷は光るため、また鳴り響くため。ガラスが鏡に。インクは付いているため。サインは右手で書かせるため。書類は落とし置くため。チェスは正体をばらすため。背中を向けるのは殺されるため。ドアは人が隠れるため。ローソクは消すため。悲鳴は鳴り響くため。中尉が大佐と口論するのは罪を着せられるため。腕章は剥ぎ取られるため。口は滑らせるため。犬は鳴き響くため。帽子は振るため。花は投げるため。窓は人が出入りするため。帽子は脱ぐため。犬は右腕を使わせるため、また隠し扉を教えるため。地面は煙を撒き散らすため。馬車は人が飛び降りるため。ナイフは弟に持たせて死なせそこに兄を落下させるため。弟の腕が麻痺しているのは入れ替わった兄に右腕を使わせるため。
■「悪魔の人形」(1936) トッド・ブラウニング 78分8/15
カエルは鳴き響くため。ライトは光るため。木々は影を落とすため。人形が生物に。ガラスが鏡に。手摺は影を投射させるため。霧は立ち込めるため。地面は人が寝そべるため。友人が死ぬのは男が仕事を引き継ぐため。ブラインドは影を投射させるため。新聞は投げ置くため。タバコは煙を吐き出すため。格子は影を投射させるため。お湯は煙を吐き出すため。エンピツは投げ棄てるため。壁は人が寄りかかるため。地面は人が座るため。火かき棒は暖炉に投げ入れるため。壁は影を投射するため。積木、ハイヒールが踏み台に。引き出しは人がよじ登るため。窓は人が出入りするため。宝石は落とし置くため。シーツは人がよじ登るため。ナイフは逆手で握られている(三回とも)。木々は影を落とすため。ツタは伝い降りるため。新聞は落とし置くため。机が鏡に、またそこから人を落下させるため。包帯はちぎるため。人形を褒めるのは宝石を隠させるため。人形は揺れるため。紙は燃やすため。手摺は影を投射させるため。クリスマスツリーの飾りは揺れるため、また落とすため。ツリーは人が伝い降りるため。口笛は吹けないため。階段は人が隠れるため。紙切れは投げ棄てるため。ソファーがベッドに。階段は人がよじ登るため。椅子の下は人が隠れるため。時計は鳴り響くため。ショールは投げ置くため。カツラは暖炉に投げ棄てて燃やすため。手袋は叩き置くため。椅子は倒すため。爆発は炎と煙を吐き出すため、また証拠を消すため。車は人が寄りかかるため。
■「女ドラキュラ」(1936) ランバート・ヒルヤー 70分 10/28
懐中電灯は光るため。鉄棒は落とすため。メガネは拭くため。机は叩くため。炎は燃えるため。机は人が寄りかかるため。巡査は一人でいられないため。地面は盛り上がるため。指輪が催眠術に。狼はいななくため。霧は立ち込めるため。たき火は燃え盛るため。木片が十字架に。ローソクは風に揺られるため。呪いは溶けないため。タバコは影を落とすため。木々は風に揺られるため、また風に揺られるため。クラクションは鳴り響くため。襟巻は風に揺られるため。狩りはしないため。タバコは煙を吐き出すため。口は挟めないため。マントルピース、壁は人が寄りかかるため。ネクタイは結べないため。鏡は無いため。机は人が座るため。人は間違えるため。身は投げないため。目は光を放射するため。服は叩き置くため。辞表は破るため。手袋は叩き置くため。ブラインドは影を投射させるため。モデルは噛まれて医師を協力させるため。机は人が寄りかかるため。ハンドバッグは回すため。看護婦はネクタイを結べないため。居留守はばれるため。光はファンで遮り回転させるため。カーテンは風に揺られるため。雷は鳴り響くため。タバコは投げ棄てるため。色は間違えるため。ベルは揺れるため。娘の診察はその隙に秘書が連れ去られるため。手摺は影を投射させるため。ハンドバッグは人物を特定させるため。人は影を投射させるため。紙は叩き置くため。地面は煙を撒き散らすため。人はシルエットを投射させるため。城のライトは点けて結婚式を解散させるため。風は鳴り響くため。テーブルクロスは風に揺られるため。矢は地面に突き刺すため。銃声は吸血を邪魔するため。壁は影を投射するため。カーテンは人が隠れるため。地面は鳴り響くため。召使いとの約束を破るのは矢で心臓を射抜かれるため。
■「フランケンシュタインの復活」(1939) ローランド・V・リー 99分10/10
髪は風に揺られるため。石は投げられないため。やかんは煙を吐き出すため。机は叩くため。汽車は煙を撒き散らすため。椅子がベッドに。霧は立ち込めるため。雨は降り注ぐため。傘は上昇させるため。人々はいなくなるため。雷は鳴り響くため、また光るため。風は鳴り響くため。手摺は影を投射させるため。暖炉は揺れる光を投射させるため。壁は影を投射するため。紙は投げ置くため。雨は窓をしたたり落ちるため。石は投げつけるため。建物は歪んでいるため(表現主義的)。敬礼は右腕が動かないことを指示させるため。帽子は手袋を入れるため。暖炉は煙を吐き出すため。モノグルは拭くため。義手は腕を打ち鳴らすため。格子、鎖は影を投射させるため。物は杖で机から落とすため。缶は蹴るため。硫黄は煙を吐き出すため、また揺れる煙の影を落とすため。石は落下させて気づかれるため。首は叩くため。壁がドアに。地面は影を投射させるため。たいまつがペンに。階段は影を落とすため。熱線は光を点滅させるため。ローソクは風に揺られるため。唾は顔に吐き掛けるため。メスは叩き置くため。電気は煙と光を吐き出すため。コインは落とし置くため。諦めるのはその隙に蘇るため。子供は巨人に会うため。ナイフは逆手で握られている。巨人はシルエットを投射させるため。鏡は自分を知るため。壁は人が寄りかかるため。召使いとの会話は盗み聞きさせるため。グラスは投げ割るため。タンスは入り口を隠すため。唾を吐くのは殺されるため。木は巨人がしがみつくため。セリフは反復させるため。ドアは閉めて鳴り響くため。巨人には触れないため。ドアには印をつけるため。ベッドは銃を隠すため。倒木はどけ倒すため。タバコは煙を吐き出すため。マッチは投げ棄てるため。帽子。服は投げ飛ばし置くため。時計は人物を特定させるため。ココアは飲まないため。石は振り降ろさないため。農具が武器に。酒は飲まないため。ダーツは投げ置くため。柱は人が隠れるため。銃は煙を吐き出すため。機械、椅子、机は硫黄に投げ入れ泥しぶきと炎と煙を吐き出させるため。机はひっくり返すため。本は投げ棄てないため、また握りつぶすため。義手はダーツ庫に。子供は硫黄に投げ入れないため。壁は人がよじ登るため。義手はひきちぎるため。ローブは人がしがみついて巨人を蹴り落とすため。帽子は振るため。
■「狼男<未>」(1941)ジョージ・ワグナー 70分6/5
木々は影を落とすため。帽子は投げ置くため。肘掛けは人が座るため。肖像画は兄の死を指示させるため。望遠鏡は女を覗き見してめぐり会うため。指は鳴らすため。ステッキがパターに、またお守りに。机は人が寄りかかるため。霧は立ち込めるため。倒木はまたぐため。木は人が寄りかかるため。頭をかきむしるのはオデコのアザを見せるため。杖は殴るため。女に占いをさせるのは逃げところを襲われた女を助けた男を狼男にさせるため。杖の柄は間違えるため。机は人が座るため(3回)。壁、柱は人が隠れるため。犬は吠えるため。射的は狼を撃てないため。人はぶつかるため。テントを畳むのはキスを邪魔するため。墓標はマッチを擦るため。墓彫人は殺されるため。狼男はいななくため。袖が雑巾に。教会に行くのは祈れないため。落ち葉は罠を隠すため。倒木は人が座るため。石は窓に投げるため。椅子は人を縛るため。柵は飛び越えるため。息子を椅子に縛り付けて家をステッキで出るのは目を放した隙に狼男に変身させて女を襲わせ叩き殺すため。女が男を探しに行くのは襲われるため。
■「呪いの家」(1944) ルイス・アレン 99分
波は砕け散るため。リスは犬を挑発して兄妹を館に導くため。木々は影を落とすため(徹底している)。格子は影を投射させるため。暖炉はリスの逃走路に。手摺が洋服掛けに、また影を投射させるため。水面は地上に光を投射するため。ガラスが鏡に。タバコは煙を吐き出すため。花瓶が灰皿に。花はつぼむため。ベルトは風に揺られるため。マストは揺れるため。ネクタイは風に揺られるため。ハンカチは匂うため。船酔いはハンカチを貸してもらうため。マストは頭をぶつけるため。肘掛けは人が座るため。ローソクは風に揺られるため。すすり泣きは鳴り響くため。天井は影を投射させるため。カーテンは風に揺られるため。ローソクがマッチに。ドアは開いて人を驚かせるため。木々は風に揺られるため。車のシートは人が隠れるため。ローソクは消えかかるため。地面は影を投射させるため。スカートは風に揺られるため。壁は影を投射するため。椅子がベッドに。マッチがライトに。霧は立ち込めるため。机は人が座るため。ベルは鳴り響くため。ローソクは消えるため。帽子は投げ置くため。ページはめくれるため。机は人が寄りかかるため。花は影を投射させるため。鍵をかけ忘れるのは女を家の中へ入れるため。木の根は人がしがみつくため。燭台は投げつけるため。
■「JAWS/ジョーズ」(1975) スピルバーグ 123分8/11
波は水中に揺れる影を投射させるため。タバコは煙を吐き出すため。たき火は炎を吐き出すため、また揺れる光を投射させるため。お湯は煙を吐き出すため。柵が洋服掛けに。靴、服は投げ棄てるため。斜面は人が転げ落ちるため。人はシルエットを投射させるため。水面は水しぶきをあげるため(凄まじい)、また波紋を生じさせるため、また光るため(頻繁に)。泳ぐのはサメに食われるため。酔った青年は娘を海へ逃げさせてから眠るため。ブイはしがみついて鐘を鳴らすため。波はうちあげるため。発音はなまれないため。受話器は間違えて取るため。笛は鳴り響くため。地面は人が座るため。波は鳴り響くため。カニは死体に群がるため。タイプライターは鳴り響くため。秘書の話は聞かれないため。木々は風に揺られるため。苦情は聞かれないため。筆入れは倒すため。タバコは投げ棄てるため。車は人が寄りかかるため。少年の水泳訓練はみんなではしけに乗ってから引き返すため。木の棒は海へ投げるため。人はキャメラの前を横切るため。帽子がサメのヒレに。駐車違反の苦情はパンフォーカスを撮るため。じゃれ合いが悲鳴に。アイスケースは人が座るため。水面は叩くため。血と泡は吹き出すため。犬と子供はサメに食われるため、また子供の母親に署長を殴らせるため。破れた空気ボートは少年の死を指示させるため。プレートは頭をぶつけて揺らすため。机は人が寄りかかるため。騒ぐのは静められるため。黒板は爪を立てて鳴らすため。ブラインドは影を投射させるため。肘掛けは人が座るため。メガネは落とし置くため。お腹が枕に。ボートで遊ぶのは怒られるため。鎖は投げ置くため。口笛は鳴り響くため。肉は海に投げ入れ水しぶきをあげるため。メガネが鏡に。ページは鳴り響くため。タイヤが浮き輪に、また沈むため、また疾走して水しぶきをあげるため。鎖は巻き取られるため。鎖を桟橋に縛るのは桟橋を崩壊させて海に残骸を浮かせるため。桟橋の残骸、浮き輪はサメの進行方向の指標に。斜面は人を滑らせるため。2人組は肉をサメに食われるため。バッグは投げ渡すため、また落とし置くため。柱は人が寄りかかるため。菓子?は窓に投げつけるため。タバコは口から抜き取られるため。爆弾、ボートは水しぶきをあげるため。服はめがねを拭くため。壁は人が寄りかかるため。窓枠は人が座るため。タバコは吸えないため。旗は風に揺られるため。エンピツはサメの肌を刺すため、またくわえるため。ベールは風に揺られるため。仕草は真似られるため。夕食は客が食べるため。ワインの栓は落とし置くため。ワインは注ぎ過ぎるため。ボトルはいじるため。懐中電灯、ナイフは光るため。魚、空き缶、ナンバープレートは投げ置くため。プレートはサメの生息地を知らせるため。漁師がサメを殺すのはサメ退治の許可を出せなくさせるため。殺されたサメは人食いザメでないため。光が帯に(凄い)。霧は立ち込めるため。サメの歯はボートに付着するため。ライト、ナイフ、サメの歯は水中で落とすため。死体はダイバーを驚かせてサメの歯を落とさせ市長に信用させなくするため。帰るのは帰らないため。石は人が座るため。子供は騒げないため。机は人が座るため。服は投げ渡すため。タオルは投げるため。海水は撒き散らすため。空気ボートは人ごと沈めるため。段ボールがサメのヒレに。海に入るのはみんなで海から出るため。絵描きは入江でサメを発見するため。入江で遊ばせるのはサメに襲わせるため。ボートは転覆するため。男は殺されてサメ退治の許可を得させるため、また足を落とすため。欄干は人が乗り越えるため、また影を落とすため。ビニールシートは人に掛けるため。故郷へは帰らないため。階段は人が寄りかかるため。酒は吐き出すため。鍋は煙を吐き出すため。布は投げ置くため。荷物は投げ落とし渡すため。梁は人がもたれるため。ロープは投げ渡すため、また投げ棄てるため。水面は揺れる影を地上に投射させるため。モリ、ロープは投げ置くため。懐中電灯は投げ渡すため。サメの口がフレームに。餌は投げ入れるため。船は揺れるため。空き缶、紙コップは握り潰すため、また落とし棄てるため。檻は倒してボンベを転がすため。ローブは影を落とすため。「つめ結び」の成功はサメを出現させるため。リールは水をかけるため。ベルトは投げ置くため。船体は人が伝って渡るため。ピアノ線は切れて人を転ばせるため。天井は叩くため。船は水しぶきをあげるため。マストはシルエットを投射させるため。ようじは噛むため。トランプはそれを咎めた署長によそ見をさせてサメの出現に驚かせるため。サメが船の横を通過するのは大きさを測ってもらうため。サメから逃げるのはモリに驚いて逃げられないため。箱は放り置くため。樽はサメの居場所を知るため、また水面を疾走して水しぶきをあげるため、また沈んでから浮かび上がって水しぶきをあげるため。船はシルエットを投射させるため。電球は揺れるため。差し歯は抜くため。机は足を乗せて重ねるため。傷を見せ合うのは漁師の腕の刺青の話をさせるため。帽子は投げ置くため。クジラは鳴き響くため。探知機は光るため。机は叩くため。船体はぶつけ破り水しぶきをあげさせるため。唄はサメを呼ぶため。机は人が乗り越えるため。器具は落下するため。ランプは落下し炎と光を撒き散らすため。電燈は回転して点滅するため。エンジンは煙を吐き出すため。海面に接近してロープをたぐるのはサメの出現に驚くため。ローブは手を切って血を出させるため。サメは水しぶきを浴びせるため。無線機はバットで叩き壊し落として孤立するため。ロープは巻き取られるため。ガラスが鏡に。髪は風に揺られるため。船は樽にぶつけるため。煙突は煙を吐き出すため。人は船体とローブの間に挟まれるため。船はサメに引き回されて旋回し人をひっくり返すため。ライフルは落とし置くため。樽は窓を割るため、またメガネを振り落すため。フックはもぎ取られるため。ナタは使われないため、また船体に突き刺すため。水面が鏡に。樽は三つ付けて潜るため。ポンプは叩き置くため。岸へ戻るのは船を飛ばしてオーバーヒートさせ戻れなくなるため。忠告は聞かれないため。船室は爆破するため、また水浸しにするため。消火器は煙を撒き散らすため。救命道具は投げ渡すため、また投げつけるため。メガネははずすため、またくわえるため。モリは落とすため。檻はサメに食い壊されるため。息は泡を吐き出すため。ナイフは逆手で握られている。木片は流されるため。柱は船体に突き刺さるため。毒は使われないため。サメが船に乗り上げるのは船を傾かせて漁師を滑らせ食べるため、また傾いたマストからライフルを撃たせるため、また船を傾かせて鐘を鳴らすため。血は吐き出すため。ナタは逆手で握られている。モリは奪われるため。酸素ボンベが爆弾に。サメはバラバラになるため。マストは人がしがみつくため。カモメは飛び交うため。樽が浮輪に。
■「JAWS/ジョーズ2」(1978) ジュノー・シュウォーク 114分 11/2
息は泡を吹き出すため。魚群は流れるため。水面は水中に揺れる光を投射するため。フラッシュは光るため。キャメラは落下して光るため。ダイバーは殺されて写真を残すため。水面は揺れるため。クラクションは鳴り響くため。汽笛は鳴り響くため。草、旗は風に揺られるため。座るのは人にぶつかるため。おしゃべりはできないため。札が木に。パンチは飲まないため。提灯は揺れるため。木々は風に揺られるため。鳥は飛び立つため。水面は光るため。水は人にぶっかけるため。ボールは投げつけるため。本は投げ棄てるため。帆は風に揺られるため、また空中ブランコで水しぶきをあげるため。水上スキーは水しぶきをあげるため、また鮫に襲わせるため。ボートは鮫に突き破られるため、また爆発して煙を吐き出し残骸を撒き散らすため。柱は人が寄りかかるため。高圧線は釣り上げるため。マッチは投げ置くため。帽子を奪って逃げるのは鯨の死体を見つけるため。ズボンはメガネを挟むため。口は挟めないため。帽子、髪は風に揺られるため。机は人が寄りかかるため。市長は聞く耳を持たないため。波は水しぶきをあげるため。板は死体をくっつけるため。ローソクは煙を撒き散らすため。ブラインドは影を投射させるため。ライトは頭をぶつけるため。凧揚げは見張り台の署長にショットをつなげるため。人はキャメラの前を横切るため。鐘は鳴り響くため。銃は振り回すため。水面は撃って水しぶきをあげるため。アジの群れは影を落とすため、また鮫に、また署長に撃たせて首にさせるため。薬莢は息子と拾うため。現像は映像を炙り出すため。超クローズアップは鮫と分からないため。机は足を乗せるため。誘いは断らないため。ダイバーは海へ飛び込んで水しぶきをあげるため。足はドアを閉めるため。空き缶は蹴飛ばすため、またそこで酒を飲んだことを指示するため。カバンの中身は投げ出すため。鮫はヨットを押し人を引きずり水しぶきをあげるため。地面は鳴り響くため。車は通りを遮るため。負傷者はしゃべれないため。ロープはひきちぎるため。クラクションは鳴り響くため。ヨットで海に出るのは襲われるため。空気ボートはパンクするため。マストは人の頭をぶつけるため。ヨットは転覆するため、またヨットに衝突するため。ロープは投げ渡すため。灯台に人はいないため。ゲームはしないため。プロペラは帆を破り倒すため。ヘリは沈められるため。謝罪は聞き入れないため。無線は通じないため。転覆したヨットは人が乗るため。舵は人がしがみつくため。水は手でかけないため。ロープは噛み切るため。岩は船に衝突させるため。錨を降ろすのは高圧線を引き上げて鮫に噛ませ火花と炎と煙を吐き出させるため。高圧線は人がしがみつくため、またオールで叩き響かせるため。