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藤村隆史論文ヒッチコック・ホークス主義
D・W・グリフィス機能・運動連関表 年号の書いてない作品は2014年にデータを取っている。
■「國民の創生」(1915)151分 2013/12/18
猫は娘の足を見せるため。カーテンは娘の足だけ見せるため。荷馬車は人を振り落すため。お尻は叩かれるため。柱はその陰に隠れるため。帽子はからかわれて追いかけっこをさせるため。髪は掴むため。綿花を北部の男に渡すのはその隙に彼の持っている写真を奪うため。ふきんは投げるため。机は叩くため。帽子は落として拾うため。椅子が枕に。議員に混血家政婦を侮辱させるのは家政婦を怒らせて服を掻き毟らせて主人を誘惑させるため。生垣は飛び越えるため。ポーチはすがりつくため。旗は人の顔を包むため。帽子、ハンカチは振るため。胸元がポケットに。机は倒すため。置物は壊すため。屋根は落下するため。家は燃やすため。戦場で被弾するのは友を再会させて殺すため。段ボールがお皿に。大砲は煙を充満させるため。敵負傷兵は助けるため。旗は大砲に突き刺すため。男が負傷するのは病院で娘と巡り合うため。手紙は叩きつけるため。南軍兵が絞首刑の宣告をされるのはリンカーンに恩赦されるため。歩哨の前で恋人の母親と別れるのは歩哨に見つめられるため。劇場は暗殺されるため。ボディガードが持ち場を離れるのはリンカーンを暗殺させるため。鍵穴は覗くため。リンカーン暗殺は議員の時代にさせるため(これは機能的か)。杖は落とすため。扇は叩きつけるため。議員が病気なのは混血の弟子を南部に送るため。軒先で黒人兵とぶつかるのは白人に屈辱を与えるため。握手はしないため。犬は放り投げるため。木はその陰に隠れるため。逢引は混血議員に盗み見されるため。花はちぎるため、また握りつぶすため。ベッドの柄は頬ずりするため、またキスするため。娘に書類を探させるのはその姿を混血議員に盗み見させるため。使用人が忠実なのは鞭に撃たれるため。机は足を乗せるため。議会は酒を飲むため。娘たちが木陰で抱擁するのはその姿を黒人軍曹に盗み見させるため。草は噛むため。街で混血議員と娘が出会うのはその姿を娘の恋人に盗み見させるため。軍曹が紳士の家の軒先から立ち去らないのは紳士に恥をかかせて川べりに佇ませそこで子供の遊びを見せてKKKの発想を思いつかせるため。黒人たちが小屋を焼こうとするのはKKKに返り討ちさせるため。馬は人を落馬させるため。KKKは婚約を破棄させるため。背広はその中にマントを隠すため。娘が水汲みに行くのは黒人軍曹に結婚を申し込ませて娘を逃走させ崖の上から落下させるため。倒木は座るため、また黒人軍曹を引っかけて転ばせ軍服を落とさせて人物の特定をさせるため。水桶は人物の存在を知らせるため。木の枝は人がぶつかるため。崖は人が落下するため。エプロンは放り投げるため。バーのカウンターは人が隠れるため。樽は人にぶつけるため。椅子は人を殴るため。ビンは人を叩くため。ポーチが死体置き場に。白人議員が街を出るのはその娘に混血議員を頼らせて襲わせるため。口笛が合図に。椅子はマントを隠すため。長女が椅子の中にマントを隠すのはそれを黒人に盗み見させて連行させその途中で使用人に救出させたのち一軒家に立て籠もらせるため。ライフルはドアを叩くため。馬車が立ち往生するのは一軒家に乗組員を立て籠もらせるため。一軒家の持ち主が北軍の退役軍人なのは北と南を和解させるため。えんこした馬車は人物の特定に。川は馬で渡るため。杖はドアのノッカーに。娘を失神させるのはやってきた父親に娘の所在を知らせないため。窓ガラスは割るため。窓は人が出入りするため。不仲の恋人たちを一軒家に立て籠もらせるのはそこで和解させるため。机は重りに。父は銃を逆手に握って娘を撲殺しようとする。
■「イントレランス」(1916)122分 1/6
★現代アメリカ篇 光が帯に。ゆりかごは揺れるため(赤ん坊のショットは一度も入らずまさに揺れるためだけのために存在しているから)。アヒルはキスするため。女が老嬢なのは寄付させるため。コインは拾うため。妹の寄付を兄の工場主にさせるのは賃金をカットさせてストライキを起こさせ青年の父親を殺すため、また労働者を首にさせて街に行かせるため。地面、銃器類は埃を撒き散らすため。エプロンは物を包むため。木、木の葉は風に揺れるため。階段は座るため。酔っぱらいは財布を盗まれ青年を街のボスの子分にさせるため。タバコは煙を吐き出すため、また棄てるため。人はぶつかるため。愛らしい歩き方は可愛い娘を青年と出会わせるため。ローソクは風に揺れるため。青年が廊下でたばこを出して吸うのはその隙に可愛い娘を部屋の中へ逃がしてドア越しに会話させるため。キスをしているところを可愛い娘が父親に目撃されるのは男を部屋の中に入れないという約束をさせるため、また部屋の中に入れるためには結婚する必要があることにするため。椅子は逆さにされている(浄化運動で閑散とする酒場で)。窓は人が出入りするため。銃は投げるため。青年に足を洗わせるのはボスを殴らせて恨みを買わせて罠に陥らせ刑務所に入れさせるため、また生まれた子供を「罪人の子供」にさせて風紀運動で奪わせるため。またボスに銃を返させてその銃を証拠に絞首刑を宣告させるため。ほうきは埃を撒き散らすため。帽子は触られるため。可愛い娘が出産するのはその子供を奪れるため。可愛い娘に風邪をひかせるのはアルコール飲ませて風紀違反にせて子供を奪われるため。可愛い娘が階下の隣人に酒をもらいに部屋を開けるのはその隙に風紀委員たちを部屋に入れるため、また持ってきた酒を風紀違反で咎められるため。ほうきは人を叩きだすため。可愛い娘の部屋に隣人にビールを持ってこさせるのは部屋に男を入れた瞬間を風紀委員に目撃させるため。バスケットは落とすため。ソックスは握られるため。街のボスに可愛い娘を襲わせるのは孤独な娘に自分を殺させて青年に絞首刑の判決を受けさせるため。青年が釈放されるのは街のボス殺しの罪を着せるため。鍵穴がのぞき穴に。子分がアパートの階下の部屋を訪ねるのはやってきたボスを目撃して青年に知らせるため。タバコは煙を吐き出すため。壁は人が伝うため。ドアは蹴破るため。椅子は殴るため。青年を反失神にさせるのは真犯人を目撃させないため。孤独な娘が銃を部屋の中に投げ入れるのはそれを拾った青年に罪を着せるため。ハンカチは噛まれるため。手は握りしめるため。弁護士が初仕事なのは青年を絞首刑にさせるため。指は舐めるため。化粧は人をやり過ごすため。ベッドはずらすため。知事が刑事の言い分を聞かないのはサスペンスを醸し出すため。帽子は脱ぐため。孤独な娘がアパートにやってくるのは刑事と可愛い娘を尾行させて真相を告白させるため。階段は座るため。知事を出発させるのは時間のサスペンスを醸し出すため。知事が乗るのが汽車なのは自動車と汽車との追跡劇を撮るため。車は排気ガスを撒き散らすため。汽車は煙を吐き出すため。。車はしがみつくため。水溜りは水しぶきを上げさせるため。踏切は汽車を止めるため。電話による中止命令を無視させるのはサスペンスを増加させるため。
★ユダヤ篇 風は埃を撒き散らすため。労働、食事は中止させるため(祈りの最中)。炎は煙を撒き散らすため。婚礼は葡萄酒を切らせて奇跡を起こさせるため。姦通の罪は許されるため。石は落とすため。香は煙を撒き散らすため。
★中世フランス篇 帽子、ハンカチは振るため。リンゴは投げるため。鳶色の瞳が布を落とすのはそれを拾いに家を出たところで傭兵にプロポーズさせるため。地面は埃を撒き散らすため。人は突き落すため。像は叩き割るため。ローソクの炎は煙を撒き散らすため。机は叩くため。王の気が弱いのはユグノーを皆殺しにさせるため(反対者が怖いので)。ローソクの炎は揺れるため、また消して煙を出すため。たいまつは煙を撒き散らすため。マントは人を隠すため。屋根はそこから人を落下させるため。子供は逆さにするため。壺は人を殴るため。合言葉が通じないのは鳶色の瞳を殺すため。剣は放り投げるため。銃は煙を撒き散らすため。
★古代バビロン篇 石は投げるため。お香は煙を撒き散らすため。旗は風に揺れるため。たいまつは煙を撒き散らすため。花は頬ずりされるため。にんにくは食われないため。ローソクは煙を撒き散らすため。こぶしは握られるため。結婚市場は山の娘を王と出会わせるため。籠の紙はヤギに食べられるため。かまどは煙を撒き散らすため。階段は座るため。地面は煙を撒き散らすため。木々は風に揺られるため。煮え湯は落とされるため。大砲は煙を撒き散らすため。はしごは落下させるため。岩は落とすため。石は投げるため。丸太はやぐらを倒すため。剣は逆手で握られる(兵士が敵兵の背中を突き刺すとき)。首ははねられるため。巨砲は煙を撒き散らすため。やぐらは燃えるため。勝利は祝宴を開催するため、また女神の力を発揮させ祭祀を寝返らせるため。鳩は撫でられるため。人が盾に。ジャガーは撫でられるため。ヤギは飛び越えるため。詩人は合言葉を山の娘に教えるため。机はその上に乗るため。鳩が馬車に。壁はもたれかかるため。兵士が山の娘を誘惑するのは馬車を奪われるため。酔った兵は山の娘の報告を遅らせるため。王が山の娘の報告を信じないのは滅びるため。門の前に立ちはだかる兵士、王、寵姫のナイフ、剣は逆手で握られている。王と寵姫との結婚は祝宴で油断させるため。
★エピローグ 爆弾は煙を撒き散らすため。ライフルは落とすため。ドレスは風に揺らすため。壁は通り抜けるため。雲はその上に乗るため。
■「世界の心」(1918)117分 1/7
湯沸しは煙を吹き出すため。膝が椅子に。画用紙は破るため。お茶は飲まれないため。エプロンはアヒルを包み込むため。アヒルは青年と娘を出会わせるため。青年がアヒルに石を投げようとするのは娘に制止させてアヒルを優しくあやさせて娘の優しさを青年に焼き付けるため。青年がテーブルで詩を書き、娘がアヒルを追いかけているのは(両者とも他のことに「集中」させることで出会いを劇的にさせるため。風はあらゆるものを揺らすため。タバコは煙を撒き散らすため。ネクタイは掴むため。足はしがみつくため。娘に詩を読ませるのは青年に娘の脚を盗み見させるため。タンバリンが財布に、またその布が風に揺られるため。庭師が口論しているのは(他のことに「集中」しているのは)やってきたおてんば娘との出会いを劇的にさせるため。青年が本を読みながら歩いているのは(「集中」している。出会いのシーンではみな誰かが何かに「集中」している)おてんば娘との出会いを劇的にさせるため。青年がおてんば娘にコインを渡すのは返してもらうため。鼻は指で弾くため。草木、服は風に揺られるため。煙突は煙を吹き出すため。レンガの塀でのキスは後に思い出の場所で2人を再会させるため。窓は格子をを閉めて音を出すため。花は木戸の穴に差し込まれるため。香水の瓶は投げ棄てられるため。壁はもたれるため。紙は投げ棄てられるため。娘に街を歩かせるのは青年とおてんば娘との「浮気」を目撃させて喧嘩させるため。たんすはもたれるめ。詩編を返すのはまた返してもらうため。タンバリンは人を殴るため。揺り椅子は揺れるため。帽子は脱ぐため、また振るため。腕は振り回すため。椅子はその上に立つため。花は放るため。ハンカチは振るため。花は口の中に入れるため。道具箱はすがりつくため。塹壕を掘るのは埃を撒き散らすため。庭師は木の枝を揺らすため。爆弾は砂埃を撒き散らすため。水溜りに爆弾が被弾するのは水しぶきを噴き上げるため。毛糸巻は中止されるため。机は足で叩くため。椅子は蹴飛ばすため。椅子は逆さにされている(脱出する時の荷車の上)。娘の父親が逃げるのを嫌がるのは青年の父親もろとも爆死させるため。樽はその陰に隠れるため。ウェディングドレスは避難民にかけられるため。避難民の女が下着姿でもう一人が子供なのはウェディングドレスをかけられるため。火事は煙を吹き出すため。池に爆弾が被弾するのは水しぶきを噴き上げるため、また泳いでいるアヒルに向けて波紋を広げるため。町は爆破されて思い出の塀を倒壊させるため。大木は爆破されて倒れるため。青年が戦場で意識不明になるのはやってきた娘と結婚の夜を過ごさせるため。娘に青年を死んだと勘違いさせるのは後に再会させて驚かせるため。霧は白を吹き出すため。地面は煙を撒き散らすため。赤十字は青年を助けるため。時計はキスをするため。鉛筆は噛むため。麻袋はその上に座るため。宿屋の前の麻袋に座っているドイツ兵はのちに捕虜になり青年に宿屋の2人の娘は無事であることを伝えるため。車は排気ガスを撒き散らすため。娘に重い樽を持たせるのは鞭で打たせるため。テーブルクロスは涙を拭くため。おてんば娘によってビール瓶は逆手で握られている。お湯は煙を吹き出すため。写真はキスをするため。ねずみは頬を突つくため。母親の死は三兄弟を孤児にさせ兄嫁と再会させるため。部屋が墓場に。照明弾は煙を撒き散らすため。娘に食料を盗ませるのは敵将校に捕まえさせるため。敵将校が夜食に宿屋に戻るのは娘の盗みを咎めて捕まえさせるため。宿屋の表口が閉まっているのは将校を裏口から入らせて娘の盗みを目撃させるため。宿屋の夜椅子は逆さにされている。歩哨がたばこを吸うのはもぎ取られるため。足を人の通行を妨害するため。敵将校が上官に呼び出されるのは娘を襲わせないため、また一人娘を宿屋に残して青年との再会を劇的にさせるため。息は白く吐き出されるため。青年と再会する時娘のナイフは逆手で握られている。麻袋の山はその陰に隠れるため。宿屋で青年が疲れ果てて倒れるのはその後の敵兵との格闘を劣勢にさせ娘に敵兵を殺させるため。敵兵が娘に背を向けているのは娘にナイフで刺されるため。娘のナイフは逆手で握られている。火炎放射器、毒ガスは煙を撒き散らすため。塹壕は崩れ落ちるため。手榴弾は煙を撒き散らすため。背中を刺されたドイツ兵が死なないのは伝令となり青年たちを窮地に陥れるため。ヘルメットは投げ棄てるため。青年と娘が逃げた部屋が宿屋の二階の「使われていない部屋」なのは外の様子を見に行った娘に外側からは開かないドアを閉めさせて部屋の中の青年と外の娘を分断させるため(使われていないので娘は勝手を知らない)。ドイツ最後の猛反撃はスリルを増長させるため。マシンガンは煙を吐き出すため。ドアは手で叩くため、また吹き飛ばされるため。ライフルはドアを叩き破るため。ドイツ兵が宿屋の前で爆死するのは持っている手榴弾をおてんば娘に使わせるため。銃は棄てるため。おてんば娘が転ぶのは這って恋人と再会するため。家が崩れるのは末っ子を下敷きにして死んだように見せかけるため。クワ、バスケットは放り投げるため。菓子は耳に挟むため。窓は人が出入りするため。
■「スージーの真心」(1919) 83分2/11
木がノートに。柵は乗り越えるため。木々は風に揺られるため。牛が妹に。牛が下敷き(文房具)に。椅子は転げ落ちるため。ポーチは座るため。似非紳士は娘の隠れ蓑になるため。柵はその上に人が立つため。スプーンは水を人の顔にひっかけるため。手紙はキスをするため。帽子は振るため。侮辱されるのは決闘して勝つため。帽子は脱ぐため。アイスクリームパーティは青年と街の娘を知り合わせるため。机は人がもたれるため。ブラシは叩きつけるため。生垣は隠れるため。ストッキングを履かせるのは娘の脚を撮るため。コーンスターチがパウダーに。街の娘とその男友達との抱擁を娘に盗み見させるのは娘に青年の家へ行かせて青年と街の娘との抱擁を盗み見させるため。扇は顔を隠すため。ハンカチは振るため。皿は叩き割るため。椅子は足を乗せるため。帽子は投げ置くため。手紙は破るため。ドアは人がもたれるため。鍵穴が覗き穴に。胸元は鍵を入れるため。帽子箱は飛び越えるため。鍵は落として家に入れなくさせるため。暴風雨は街の女を病気にさせて殺すため。肘掛けは座るため。ピアノは座るため。タバコは煙を吐き出すため。ドアは押し開けるため。ジョーロは顔を隠すため、また投げ落とすため。窓に鉢植えが置いてあるのはジョーロを使わせるため。
■「散り往く花」(1919)74分 1/8
香は煙を吐き出すため。水兵の喧嘩は止めに入って巻き込まれるため。荷物が椅子に。うちわはパタパタやるため。布教に行くのは挫折して娘と巡り合うため。アヘン、タバコは煙を吐き出すため。殴り屋が家で酒を飲み、また女を入れるのはマネージャーに酒と女の小言を言わせて殴り屋を苛立たせ娘を虐待させるため。煙突、パイプ、洗濯は煙を吐き出すため。娼婦が手鏡を落とすのは娘に拾わせて会話をするため。机は叩くため。娘が涙を見せるのは殴り屋に「笑え!」と脅かさせて娘に手で笑顔を作らせるため。スプーンは投げるため。殴り屋が食事を残すのは娘に残り物を食べさせるため。柱は人がもたれるため。レンガは母からの贈り物を隠すため。手紙は頬ずりするため。道に落ちているすず箔は娘に拾わせたところを中国人に盗み見させるため。娘がショーウィンドウを眺めるのは娘を中国人に盗み見させるため。中国人が懐から紙を出して読むふりをするのは娘の視線をやり過ごすため。殴り屋が酒場へ行き女と戯れるのはマネージャに小言を言わせて殴り屋を苛立たせるため。悪意の眼が娘に絡むのは中国人に助けさせるため。娘を買い物に行かせるのは中国人に盗み見されるため、また殴り屋よりも遅く帰宅し苛立たせるため。殴り屋にパンを切らせるのは手を娘の持ってきた器にぶつけさせてスープを引っかけさせ娘を鞭で打たせて中国人の店の中で失神させて中国人に介抱させるため。手ぬぐいは絞るため。ベッドは鞭を隠すため。スカートは靴の埃を拭きとるため。鞭は投げ棄てるため。机の脚は人がしがみつくため。中国人をアヘンでふらふらにさせて帰宅させるのは店の中で倒れている娘を夢と勘違いさせるため。椅子がテーブルに。殴り屋の仲間を中国人の店に買い物に行かせるのは娘を目撃させて殴り屋に報告させるため。釣りがないのは中国人を両替に行かせた隙に二階を覗くため。娘が皿を落とすのは階下の男に自分の存在を知らせるため。中国人の店に二階があるのは二階から娘に皿を落とさせ階下の男に存在を知らせる演出をするため。殴り屋が外人嫌いなのは殴り屋の怒りを増大させるため。娘が帰宅を明日に伸ばすのは店に殴り屋を踏み込ませて家へ連れ戻させるため。殴り屋が外で紳士なのは娘に対する態度とのコントラストを際立たせるため。服はキスをするため。帽子は振るため。ガウンは脱ぎ捨てるため。中国人に花を買いに行かせるのはその隙に店の娘を家に連れ戻させて救出のサスペンスを撮るため。スカーフは叩きつけるため。霧は画面を白で覆うため。花飾り、服は叩きつけるため。テーブルは叩き壊すため。置物は叩き壊すため。テーブルは蹴飛ばすため。中国人が買って来た花は落とすため。服はしがみつくため。クローゼットは人が隠れるため。家のドアを開けっぱなしにして入ってくるのは殴り屋がドアを閉めた隙に娘をクローゼットの中に逃げさせるため。服はその中に銃を隠すため。ドアは叩き破るため。娘を鞭打った後殴り屋が家を出て行かずに奥の部屋に行くのは中国人に殺させるのを待たせるため。マッチ、帽子は叩きつけるため。窓は人が出入りするため。香は煙を吐き出すため。ローソクの炎は揺れるため。仲間に警官を呼びに行かせるのはサスペンスを醸し出すため。中国人のナイフは逆手で握られている。
■「大疑問」(1919)97分 1/9
木々はひたすら風に揺れるため。木箱は座るため、またテーブルに。水面は光るため、また石を投げて波紋を作るため。母の気分が悪いのは娘を散歩に行かせて殺人を目撃させるため。草がはたきに。木はその陰に隠れるため。両親が娘の言い分を信じないのは娘を孤立させるため。荷馬車に川を渡らせるのは馬車を揺らして母親の具合を悪化させるため、また水しぶきを噴き上げるため。青年に用事で家を出させるのは馬車の娘と出会わせるため。泉の水は蹴り上げて脚を見せて盗み見させるため、また石を投げてしぶきを噴出させるため。ボイラーは煙を吐き出すため。父の貧困への不満、兄の出兵、戦死は娘を疑惑の館へ働きに行かせるため。柵は人がもたれるため。新聞は投げつけるため。柵はその間を通り抜けるため。夫婦喧嘩は夫婦の対立を指示させるため。小麦粉を借りに行くのは後に倍にして返すため、またポーチで召使に怪談をさせるため。引き出しを開けるのは閉めるため。階段は座るため。脱走犯は幽霊に、また映画に霊的な力を宿らせるため。帽子はうちわに。綱は落とすため。潜水艦は沈めて兄を戦死させるため。兄を戦死させるのは聖堂で幽霊になって出てこさせて母親に霊的な力を授けるため。カーテンは風に揺られるため。編み物は落とすため。杖は床を叩くため。柵ははずすため。椅子は磨くため。板の穴は覗き穴に。青年の仕事が忙しいのは働き先の娘を孤立させるため。人形が恋人に。写真は握りしめるため。帽子は投げ置くため。ドアの隙間が覗き穴に。ベッドは銃を隠すため。一家が家を空けるのは詐欺師に土地を調べさせるため。皿を落として割るのは鞭に打たれるため。召使いのリューマチは青年を助けに行かせないため。鞭で打たれた娘が立ち上がれないのは主人に助けさせて妻に嫉妬をさせて喧嘩させその隙に娘を殺人の現場へ行かせて事件を想起させるため。娘の仕送りに家族を喜ばせるのはそれを盗み見した娘を疑惑の館へ舞い戻らせるため。父親が家を売る決心をするのはその後石油が出て売らないため。倒木は人をつまずかせて転ばせるため。娘を屋根裏部屋に逃げ込ませるのは積み重ねた箱が崩れた拍子に妻の持つ銃を手放させて家の外に放り出すため。木箱は踏み台に。柵は乗り越えるため。窓は人が出入りするため。青年が走るのは息切れして休むため。地面は埃を撒き散らすため。犬は足にすがりつくため。ホテルで食事をするのはお祈りをさせて殺人者たちを改心させるため。帽子は振るため。
■「東への道」(1920) 123分 2013/12/30
ホウキは弄ぶため。娘に叔母の家に借金に行かせるのは詐欺師に騙されて私生児を生ませるため。ベストは頬ずりするために。スカーは犬が噛むため。大きなドアとブザーは身分の違いを指示させるため。タバコは煙を撒き散らすため。娘が応接間に一人残されるのは詐欺師と対面させるため。手袋は吹き飛ばすため。鳩はその頭を撫でるため。青年が井戸で水を汲むのは物思いにふけるため。従妹の姉妹が大柄なのは娘の小ささを際立たせるため。叔母が娘を着飾るのは娘を詐欺師と結びつけるため。娘の来訪時パーティなのは娘をお披露目させるため。ソファーの肘掛は座るため。蓄音機は娘が集中した隙に詐欺師が抱きつくため。結婚を秘密にするのは娘を夫のいない母親にさせるため。登記所の介添人の人相が悪いのは結婚のいかがわしさを指示させるため。指輪が落ちるのは結婚の運命を指示するため。帽子はつばを下げて相手を挑発するため。新聞がうちわに。ポーチがベッドに。車輪は跨がるため。馬の尻尾は人間の顔を叩くため。母親の居眠りは娘との再会を劇的にさせるため。足音は人を起こすため。膝が椅子に。詐欺師が娘の家の前で馬車を待たせるのは詐欺師の不誠実を指示させるため。胸は紙をしまい込むため。妊娠は詐欺師に別れを切りださせるため。茶碗が聖杯に。夫のいない出産はアパートを追い出されて農場で働かせるため。椅子が帽子掛けに。卵は人の頭で割れるため。鍬はお尻に刺さるため。女主人が臼をひくのは息子に助けさせるため。帽子は風に飛ばされるため。蝶々が帽子にとまるのは頭ごと網で捕獲させるため。柱はもたれるため。青年が物思いにふけりながら仕事へ向かうのは仕事を探しにやってきた娘との出会いを劇的にさせるため。主人が厳格なピューリタンなのは娘を窮地に追い込むため。机はその上に座るため。お尻は叩くため。バケツは頭を叩くため。階段は座るため。女の靴紐がほどけるのは靴紐を結ぶために肌けた女の脚に見とれたあごひげ男がおしゃべり女に水をぶっかけられるため。女がスカートを直すのは脚を露出させて教授に盗み見させるため。女に娘と握手させるのはエプロンで手を拭いてから握手する娘の性格を指示させるため。女主人が井戸へ水汲みに行こうとするのは娘に代わらせ井戸で娘に鳩を肩に乗せて佇ませるため、また帰り際に青年と会わせるため。娘が臼を持つのは力のあることを指示させるため。水面が鏡に、また光り輝くため。せんべいは食べられないため。ススは吹き飛ばすため。娘にお菓子を買いにいかせるのは宿屋の女主人に娘を目撃させるため。裁縫教室は宿屋の女主人に娘を目撃させるため。娘に立ち止らせバスケットの中身を確認させるのはその間に宿屋の女主人に目撃させるため。青年と許嫁の手をつながせるのは娘に2人の仲を誤解させるため。薪がマッチに。ダンスパーティはおしゃべり女の密告を後れさせるため、また娘を屋敷に残して詐欺師や青年と対話させるため、また娘とは別の場所で密告させるため。裁縫は糸を針に通せないため。靴は履き捨てるため。牛の角は帽子掛けに。手摺は人がもたれるため。パーティは娘を告発して追い出すため。主人のコートは娘に脱がせないため。料理は主人に食わせないため。青年に牛の餌をやりに行かせるのはパーティへの青年の到着を遅らせその隙に主人に娘を告発させ終わるため。皿は叩き割るため。風は雪を舞い上げるため、また娘を吹き飛ばすため。青年が詐欺師に殴りかかるのはその隙に娘を家出させて青年が追いつけなくさせるため。ランプは壊れるため。馬車が倒れるのは詐欺師を飯場へ行かせて青年にKOさせ後に飯場で保護される娘に謝罪させるため。湯は煙を出すため。椅子はその上で格闘させるため。木は人がしがみつくため。ショールが落ちるのは人物を特定させるため。季節が冬なのは娘を流氷で流すため。流氷がいかだに。滝はサスペンスのために。手袋は落として男同士をキスさせるため。
■「嵐の孤児」(1921)123分 8/7
サーベルは叩きつけるため。貴族が娘の婿を殺すのは孫を孤児にして平民に育てさせるため。ペンダントは手紙を入れるため、また人物を特定するため。ローソクは煙を吐き出すため。階段は赤ん坊を棄てるため。赤ん坊を棄てるのはよの子を拾って姉妹にするため。足はドアを閉めるため。机は人が寄りかかるため。マスクを外すのはパウダーを顔にひっかけられるため。本は人をぶつため。地面は人が寝そべるため。木々は風に揺られるため。帽子は丸めて握り潰すため。借家人の父親を拷問するのは借家人に怨念を抱かせて革命時に復讐させるため。帽子は脱ぐため。ステッキは人を叩くため。地面が鏡に。髪はいじるため。帽子は窓枠をくぐり抜けるため、また風に揺られるため。壁は人が寄りかかるため。パン屋の行列は騎士と弁護士を懇意にさせるため。杖は地面を叩くため。スカーフは風に揺られるため。足は靴を磨くため。人は行ったり来たりするため。伝染病は姉妹の両親を殺して孤児にさせるため、また妹を失明させて治療のためパリに行かせ姉妹を生き別れにさせ革命の中へ放り込むため。馬車にぶら下がるのは物乞いに蹴られるため。木は画面の手前にナメルため。馬車の故障は姉と侯爵を引き合わせて姉を誘拐させるため。馬車が子供を轢き殺すのは侯爵の性質を指し示すため。地面は煙を撒き散らすため。出迎えは酔いつぶれるため。木々は風に揺られるため。肉、炎は煙を吐き出すため。服が目隠しに。妹が川に落下しそうになるのは物乞いの次男に妹を助けさせ妹を物乞いにさせため。手摺は人が座るため。足はグラスを持つため。噴水がワイン風呂に。膝が椅子に。階段は人が座るため。ベンチは人がその上に立つため。パーティの寸劇は現実と見間違わせるため。杖がバリアに、また投げ棄てるため。サーベルは放り投げるため。侯爵が姉を襲うのは騎士に救出させて二人を結びつけるため。物乞いの女はナイフを逆手に持ち替えている。籠は人が座るため。姉を革命家のアパートに住まわせるのは姉と革命家を敵対させるため。雨は傘を差させて顔を見えにくくさせ通行人を妹と勘違いさせるため。椅子は人がその上に立つため。弁護士がパーティで演説するのは彼を王党派に襲わせて姉のアパートに匿わせ懇意にさせてのちに弁護士に援護させるため。また革命家に密通と勘違いさせて姉を有罪にさせるため。石は投げるため。ごみを捨てに出るのはその隙に部屋に入って来た弁護士にびっくりするため。地面は人が座るため。燭台、傘が武器に。燭台は落とすため。椅子が枕に。革命家を追い返すのは疑われるため。かぎ穴がのぞき穴に。足音は人の退散を錯覚させるため。雪は降り注ぐため。帽子ははたいて雪を振り撒くため。指輪は返却されるため。椅子は人がすがりつくため。本は手を叩くため。歌声は人物を特定させるため。再会は引き離されるため。伯爵夫人が姉のアパートにやってくるのは妹が自分の娘だと知るため。妹が物乞いに捕らわれるのは歌を唄って姉に聞かせるため。縁談は騎士に断らせて伯爵に姉を逮捕させ売春婦として投獄させるため、また騎士を幽閉させたあとパリに戻らせるため。指は噛むため。太鼓は叩かれるため。武器は掲げるため。銃は煙を吐き出すため。樽は人がその上に立つため。お尻は叩くため。大砲は煙を吐き出すため。革命は姉を解放させるため、また騎士と姉を一緒に逮捕させてギロチン刑を宣告してから助け出すため。股は人がくぐり抜けるため。ショールは人物を特定するため、また赤ん坊に。輪踊りは姉を巻き込むため。服が盾に、また人に投げ掛けるため。お尻はぶつけ合うため。人は這いつくばるため。人が馬に。木の枝は人がくぐり抜けるため。リンゴは中に硬貨を入れるため。木の棒に掛けられた荷物は落とすため。騎士がパリに戻るのは姉と一緒に逮捕されるため。椅子は倒すため。ツバは吐き出すため。妹と次男が法廷の前を通過するのは群衆に押し流されては法廷に引きずり込まれ姉と再会するため。法廷がバーに。ライフルがバリアに。申し出は聞き入れられないため。屋根、窓枠は人が座るため。こぶし、布は振り回すため。帽子は振るため、また払い落とすため。弁護士が娘を残して法廷に入るのはその隙に娘をギロチン台に送るため。手は掲げるため。机は人がその上に立つため。酒は人の顔にぶっかけるため。剣は人形の首を刺して振り回すため。肩が枕に。キスはできないため。人々は馬で蹴散らすため。城門を閉めるのは開けるため。処刑人に切りかかる次男のナイフは逆手で握られている。ライフルは人を殴るため。塀は人が乗り越えるため。処刑はされないため。お尻はサーベルでつつくため。人は人にぶつけて倒すため。噴水は水しぶきをあげるため。
■「アメリカ」(1924)140分 2013/12/28
木がライフルに。階段は座るため。石が踏み台に。議会で弟が姉を残して立ち去るのは姉と青年を2人で再会させるため。扇は人を叩くため。かがり火、銃、大砲、火事は煙を噴出すため。斧は突き立てるため。膝が椅子に。鋤は座るため。机はもたれるため。石垣はもたれるため、また飛び越えるため。柵は飛び越えるため。魔女除けは青年を窓からみつけるため。馬が踏み台に。窓は人が出入りするため。窓枠は座るため。ひさしが踏み台に。杖は殴るため。木はその陰に隠れるため。倒木は飛び越えるため。水面が鏡に。池はそこに人が落下するため。ポーチの階段は落馬するため。決闘は中止されるため。ライフルが杖に。机はその下に隠れるため。石垣が盾に。斜面は人が転げるため。民兵が青年をせかすのは銃を暴発させて青年と娘を対立させるため。弾切れは娘の弟を戦死させるため。手紙は落とすため。椅子が帽子掛けに。父に息子の亡骸と対面させるのは息子の亡骸に英国の旗を掛けるため。民兵が廊下で待っているのは旗をしまわせるため。旗が布団に。杖が銃に。敵兵が王党派の家に踏み込むのは王党派に軍事会議を盗み聞きさせるため。カーテンは隠れるため。青年のナイフは逆手で握られる。マントは投げ棄てるため。モホーク族が戦いをせかすのはバトラーに女を襲わせないため。階段がベッドに。穀物馬車が逃走車に。家は燃やして煙を出すため。防壁はそこから人が落下するため。丸太はドアを破るため。ライフルはドアを抑えるため。銃は人を殴るため。煙突は人が隠れるため。武器は放棄させるため。帽子、ハンカチは振るため。
■「曲馬団のサリー」(1925)113分 2/22
道具箱は人が座るため。タバコは煙を吐き出すため。机は足を掛けるため。コーヒーかインク入れに。手紙は落とすため。人はぶつかるため。飛行機を見上げるのは財布をするため。象がスリに。帽子は玉入れに。瓶は頭を殴るため。机は人がもたれるため。馬車はその下に人が隠れるため。木片は人を殴るため。ストッキングは札を挟むため。お尻は蹴り上げるため。石は人を殴るため。馬車は人がもたれるため。ギャンブルは乱闘をひき起こすため。汽車は煙を撒き散らすため。靴は札を入れるため。草は風に揺られるため。帽子は風に吹き飛ばされるため。地面は煙を撒き散らすため。線路は人が歩くため。汽車は飛び乗るため。汽車の給水は2人に水をぶっかけて濡れた服をパン屋の炉の中で乾燥させるため。服、葉巻は絞るため。帽子は水を入れるため。帽子のつばは水を流し落とすため。化粧箱が枕に。炉はベッドに。帽子が枕に。パンがおっぱいに。帽子がうちわに。炉がサウナに。人がパンに。皿がうちわに。パイプは落とすため。帽子は抜くため。石垣は人が座るため。木々は風に揺られるため、また影を落とすため。無名の墓は娘を泣かせてそれを男に盗み見させるため。傘が杖に。ボールは子供に怪我をさせて男と女を巡り合わせるため。札が子供の治療に。草は落とすため。傘は人を吊るため。立ち入り禁止地帯に女が入るのは祖父を怒らせそれを見た育ての父親に娘の素性を内緒にさせるため。ジョーロは足に水をかけるため。犬は蹴飛ばすため。帽子は振るため。ギターは投げ置くため。パーティのあと娘が屋敷のソファーに身を埋めるのは祖母と意気投合させてダンスを踊るため。ギャンブルは娘を逮捕させるため、また逃げた育ての親と法廷とのサスペンスを醸し出すため。テントは壊すため。荷物は人をつまずかせるため、またインディアンに変装させるため。木は人が隠れるため。杖は振り回すため、また帽子掛けに。パイプが銃に。椅子はその上に人が立つため。渡した賄賂を抜き取るのは追いかけさせるため。足は人の足を引っかけるため。柵は車を盗まれるため。車は煙を吐き出すため。杖がエンジンに。車は押すため。机は人が立つため。窓は人が出入りするため。木は人が伝うため。塀は飛び越えるため。屋根は人が隠れるため。2人の男はクッションに。草村は人が隠れるため。壁、柵は車で突き破るため。凸凹は車を揺らすため。車が馬に(車に杖で鞭を入れている)。車は横転させるため。服は投げつけるため。膝が椅子に。机は人が座るため。
■「世界の英雄」(1930)92分 2/24
人は海に投げ捨てるため。水面は光るため。タバコは煙を吐き出すため(徹底している)。木々は風に揺られるため。樽は人が座るため。草はくわえるため、また本のしおりに。帽子は投げるため。カウンターは人が座るため。木材は人が座るため、またその上から人が転げ落ちるため。帽子は脱ぐため。風は風音を出すため。雷は鳴り響くため。帽子は紙切れを入れるため。たき火は煙を撒き散らすため。羽ペンはいじるため。椅子が枕に。壁は影を映すため。大砲は煙を撒き散らすため。ハンカチ、帽子は振るため。窓が開いているのは閉めて音を遮断するため。地面は煙を撒き散らすため。膝が椅子に。舟をこぐのはみんなで歌うため。水飲み場は人が座るため。布巾は投げ置くため。柵は壊して通過するため。紙は落とすため。帽子は投げ置くため。机は足を乗せるため。グラスは叩き割るため。タバコは吸わせないため。スリッパを脱ぐのは叱られるため。ナイフは逆手で握られる。劇場が暗殺の場所に。
■「苦闘」(1931)75分 2013/12/29
指揮棒はバウンドさせるため。酒は棄てるため。帽子が赤ん坊に。タバコは棄てるため。キスは値札を隠すため。友人の就職は夫が酒を飲むため。帽子は投げ棄てるため。鍵盤はその上に座るため。キスは酒の匂いを嗅がせるため。机はその上に座るため。ディナーは開かれないため。窓は人が出入りするため。パーティはぶち壊しにして夫を首にさせるため。椅子はその上に立つため。テープは絡みつくため。ソファーがベッドに、またそこから落ちるため。札は落とすため。電話は女の本性を指示するため。ダンスホールは詐欺に遭い一家を離散させるため。家具は運び出すため。本箱が椅子に。椅子は逆さにされている。ソケットが目印に。ガラスが鏡に。酒場は酒を飲まないため。労働は首になるため。娘が物売りをするのは父親を追いかけて襲われるため。人はぶつかるため。帽子は落とすため。酒瓶は投げるため。ドアノブは貼り紙をくっつけるため。父親の妄想は娘を襲わせるため。溶接炉は煙を出すため。