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クリント・イーストウッド機能・運動連関表

■「恐怖のメロディ」(1971) 2013/10/29

窓は鏡に。砦攻めゲームはストーカー女を男に近づけるため。男が暖炉に火をつけるのは男をしゃがませて女の脚を撮るため。早朝女が出てゆくのは隣人に苦情を言わせて女を逆切れさせてクラクションを鳴らさせ隣人を罵倒させるため。町で恋人と同じ服を着た女を見つけるのはその服の持ち主の居場所をその女から聞くため。女が車のキーを奪うのは男と揉めさせて通りがかりの男たちに声を掛けさせ逆に女に男たちを罵倒させるため。女が男の家の前で裸になるのは家の中に入るため。めいぐるみは男を監視するため。鏡がノートに。口紅がペンに。男と恋人のピクニックは女に盗み見させるため。男がござの上で首を垂れて笑うのは遠くから盗み見をしている女をフレームの中に入れるため。女が泣くのは顔を直したいと言わせて風呂場へ行かせ手首を切らせるため。ドアは押し破るため。ジャンパーは叩きつけるため。女が海で溺れる夢を見るのは男と抱き合うため。物置はその上に合鍵を隠すため。女のプロモーターが男に仕事を持ってくるのはストーカー女に罵倒されるため。木の枝は握り潰すため。部屋はめちゃくちゃに荒らされるため。女のナイフとハサミは大部分で逆手に握られている。詩のフレーズは人間を特定させるため。手首の切り傷は人間を特定させるため。男の恋人が郊外の寂しい場所に住んでいるのは用心のためにルームメイトと同居して殺されそうになるため。裸電球は踏み潰すため。男の家が海沿いに建っているのは女を断崖から海へ落下させるため。

■「荒野のストレンジャー」(1972) 2013/10/12

ガラスが鏡に。ひげは床屋で悪党を撃ち殺すため。あばずれが流れ者にぶつかるのは犯されるため。葉巻は叩き落とすため。馬小屋は女を犯すため。風呂はあばずれに撃たれても死なないため。町の用心棒の3人が床屋で殺されるのは流れ者を用心棒にするため。カウンターが椅子に。雑貨屋のインディアンは町の者たちの差別を際立たせ、また流れ者から施しを受けるため。屋根はその上を歩くため、またそこから落下するため。藁が人間に(藁人形)。ガラスは割れるため。柵がテーブルに。町の男が流れ者をナイフで襲おうとするのは流れ者の銃の腕を指し示すため。雑貨屋や酒場は流れ者の料金をタダにさせるため。パーティのテーブルを作るのは町の者の納屋を解体させるため。ホテル客を追い出すのは牧師の強欲を指し示すため、またホテルを爆破するため。3人のカウボーイは3人の悪党に殺されて馬を取られるため。小人が殴られるのは縁の下に隠れて保安官が鞭で打たれている回想シーンを撮るため。あばずれが流れ者を口説くのは町の者たちに流れ者を襲わせてホテルは爆破するため、また女の部屋だけが焼け残るのは流れ者を女と結ばせるため。窓は人が飛び込むため。人が盾に。ナイフは逆手に握られる。墓に墓標がないのは霊を彷徨わせるため。枝は人の喉を裂くため。酒瓶は投げ棄てられるため。流れ者が谷まで出向いて3人組を襲うのはそこから真っ赤な街に帰ってくるショットを劇的に見せるため。テーブルは倒すため。海が死体置き場に。鞭が絞首刑のロープに。ランタンは投げるため。

■「アウトロー」(1976) 2013/10/24

男が耕作をするのは家を空けてその隙に妻と息子を殺させるため。母親が子供を風呂に呼ぶのは子供と一緒に殺されるため。家は燃えるため。赤足が男の妻子を殺すのは男を「常習犯」にさせるため。柱が的に。次第に命中し始めるのは昔男がガンマンであったことを指し示すため。若者が仲介者を呼びに戻るのは撃たれてその後死ぬため。見晴らしのいい斜面は馬を倒して隠れるため。薬売りの白いスーツは男の唾で汚れるため。木は寄りかかるため。倒木はライフルを支えるため。渡し船はミズーリ流しされるため。男が若者を看病するのはその隙に賞金稼ぎに銃を突きつけられるため。少年が金の話をするのは賞金稼ぎを殺すため。雨は若者を葬るため。男が一度テントを出て偵察に行くのはその隙に若者の息を引き取らせるため。死体はその額に唾を吐くため。銃声は馬を走らせるため。死人を乗せた馬を走らせるのはその隙に男が逃亡するため。空馬はインディアンをはめるため。さそりは方角を指し示すため。男が眠るのはインディアンとの信頼を築くため。帽子とマントは燃やすため。インディアンの馬がいないのは男を交易所へ行かせて悪党を殺させインディアン女と馬を手に入れるため。ボトルを皿から落とすのは店主に叩かれるため。木片は人を殴るため。酒を飲むふりをするのは男に銃を突きつけるため。犬は唾を吐きつけるため。男がポーチに唾を吐くのは老婆に注意させるため。薬売りは男の正体を知らせるため。泥沼は薬売りが落ちて転ぶため。町の銃撃戦はインディアン女と別れてのちに合流させるため。虫は唾を吐きかけるため。インディアン女のナイフは逆手に握られる。河はインディアン女の脚を洗わせるため。服は裂くため。ピアノは倒すため。岩は転げ落ちて存在を知らせるため。老インディアンが滑り落ちるのは敵に捕まりその後救出されるため。商人が幌馬車を襲うのは男に救出させて女と老婆を仲間にさせるため。太陽は背中に背負うため。銀山の町は仲間を見つけるため。男2人が町へ行くのはインディアンに捕まって埋められ救出に来た男とインディアンを和解させるため。十字架が銃口に。血は誓いを立てるため。髪の毛が時計のチェーンに。女の小話は男とキスをさせるため。男が理想郷を後にするのは赤足と多勢に無勢の状態で鉢合わせさせるため。血は人の存在を知らせるため。赤足を刺すサーベルは逆手で握られている。目撃者は男を死人にさせるため。

■「ガントレット」(1977) 2013/10/26

酒瓶は落として割るため。朝までポーカーし飲んだくれでひげを剃らないのは男の性格を指し示すため。タクシー運転手のおしゃべりは無視する刑事の性格を指し示すため。女の名前を間違えるのは女だと分かった時の驚きを強めるため。カップはたばこを入れて飲むため。陪審員の引き渡しに書類が必要なのはそのあいだに刑事にバーに行かせ連行が賭けの対象になっていることを知らせるため。救急車が連行車に。担架は人を縛り付けるため。車を待機させるのは爆破させるために。売春婦が刑事に銃を突きつけるのは車を暴走させて売春婦の命を刑事に救わせるため。ドアは壊れるため。女の家に立ち寄り刑事が本部へ電話するのはのは警官たちに家を襲わせるため。橋は車に破壊されるため。売春婦がトイレに行くのはドアに鍵を掛けさせて刑事にドアを撃たせてそれを警官たちに抵抗と思わせて発砲させるため。囚人服は女の逃走を知らせるため。ドラム缶が地下道に。パトカーは乗っ取られるため。人質の警官が売春婦を侮辱するのは刑事を怒らせて女に共感させ、また売春婦に反論させて彼女がインテリであることを指し示すため。ネオンが照明に。広告の看板が違ったメッセージに。売春婦が刑事をからかうのは一発ずつ殴り合うため。洞窟がホテルに。ヤンキーはバイクを奪われるため、また貨物車で刑事を襲い女に刑事を助けさせるため。バイクは撃たれるため。電話ボックスは銃撃されるため。連行が州を越えるのは州境に警官を待機させて人質の警官を殺させ、また刑事と売春婦を洞窟で一晩明かさせたあと没収させたバイクをヘリで襲うため。ヘリは爆破するため。電線はヘリを爆破させるため。貨物車はヤンキーに襲われた二人の関係を深めるため。刑事が銃を落とすのは後に探してヤンキーをぶちのめすため。わらは銃を隠すため。売春婦が服を脱ぐのは刑事を助けるため。花は昔話を起動させるため。トイレが密談の場に。バスは乗っ取られるため。鉄板がバリケードに。刑事の親友が交渉にやってくるのは彼を殺させ刑事の決意を強めるため、また刑事の脚を撃たせて売春婦にバスを運転させるため。ペダルは手で押すため。銃撃が祝砲に。

■「ブロンコ・ビリー」(1980)  2013/10/19

帽子は投げるため。皿は投げて撃ち割るため。アシスタントの女の足にナイフが刺さるのは新たなアシスタントを必要とさせるため。クラクションは怒りを示すため。雨はずぶ濡れになるため。給料の要求は団員が団結するため。ボスが札を落とすのは女の脚を見るため。女の車がオーバーヒートするのは女をホテルに泊まらせボスのアシスタントにさせるため。子供たちがボスの車を覗くのはボスから招待券をもらうため。ウエイトレスはアシスタントになれないため。女が夫に背を向けているのは振り向いて顔パック姿を夫に見せるため。ボスが銀行に小切手を換金しに行くのは銀行強盗を早撃ちで撃退するため。夫がとんずらするのは女を無一文にさせてボスに電話をかける金を借りさせるため。ガソリンスタンドの男が女に電話代を貸さないのは女にボスから金を借りさせてアシスタントにさせるため。女の電話がつながらないのは女を一行と同行させるため。女がカウボーイを下品だというのはボスを怒らせてトラックから放り出されるため。女がアシスタントの時に言われたセリフを言わないのは女とポスとの関係を悪化させるため。新聞販売機にコインを入れる男は女に新聞を窃取させるため。

■「ファイヤーフォックス」(1982)  2013/12/5

ランニングはヘリコプターに追われるため。竹が檻に。少女は殺されて飛行士のトラウマにさせるため。竹は檻に。ラジオが誘導装置に。葉巻は吸わせた隙に殺すため。列車は音声をかき消すため。川は死体置き場に。タバコは吸われないため。トイレは隠れるため、また死体置き場に。タオルの柄は凶器に。KGBを殺すのは追われるため。検問の割り込みはサスペンスを醸し出すため。ドアは蹴破るため。車のトランクは人が隠れるため。検問はサスペンスのため。薪の山はその上に車が乗り上げるため。木は車がぶつかるため。外国タバコは信頼を得させるため。シャワールームは隠れるため。敵パイロットを殺さないのは後に二号機に追いかけられるため。爆発はその隙に戦闘機に乗り込むため。ボイスレコーダーはパイロットが言葉で状況を説明することを可能にするため。ヘルメットが鏡に。浮氷が滑走路に。給油隊が気象観測隊に。雲はその中に隠れるため。谷間は航空路に。

■「センチメンタル・アドベンチャー」(1982)  2013/10/22

洗濯物は風に揺れるため。柵・風車はなぎ倒されるため。歌手を車から引き出すのは残った少年に車の中を探検させるため。ギターケースは酒を入れるため。砂嵐は一家の家計を圧迫させ移動させるため。歌手がベッドで酒を飲むのは少年と親密になるため。歌手がタバコの灰を膝の上に落とすのは運転の信頼を喪失させ少年を運転手にさせるため。少年がベッドの歌手の顔をまじまじつ見つめるのは歌手を怒らせて少年を怒鳴らせ後に和解させるため。ギターが灰皿に。網は破るため。歌手が鶏をあと1羽取りたがるのはつまずいて転んで家主を起こし指名手配されるため。鶏泥棒は逮捕された後少年に脱獄の手助けをさせて親交を深めるため。車が鳥小屋に。牢屋の鉄格子は車で引っ張ってごみ箱をなぎ倒すため。ドラム缶が風呂に。シャツが闘牛の布に。風呂に入るのは牛に襲わせて少年に助けさせ信頼を深めるため。車の中で歌を歌うのは少年の作詞能力を示すため。カーラジオは人物を探すため。旧友が歌手に金を貸すことを申し出るのは歌手の哲学を指し示すため。人はぶつかるため。借金を取り立てるのは少年を売春宿で男にするため、また少女を同行させるため。ほうきは倒れるため。椅子は逆さに。グラスは落ちて割れるため。トランクは人が隠れるため。じいさんを連れてくるのはその隙に少女をトランクの中に隠すため。車のライトが片目なのはパトカーの検問に遭わせてトランクを開けさせ少女の存在を歌手に劇的に知らしめるため。歌手の運転が下手なのは警官に少年と運転を変われと言わせるため。みんなが居眠りするのはその間に少女にオシッコに行かせ、また少女が歌手を愛していることを知らせるため。歌手が少女にパンをあげないのは少女に歌わせるため。車の故障は一行を足止めにした後バスで少女を置き去りにするため。歌手がバスに乗り遅れるのは少女の妊娠を匂わせるため。黒人歌手の胸が枕に。オーディションのアルコールの歌もブギもだめなのは少年が作詞した失恋の歌を歌わせるため。窓は人が出入りするために。酸素ボンベが使われないのは歌手の哲学を指し示すため。カギは投げるため。

■「ダーティハリー4」(1983)  2013/12/6

カーセックスは男を殺すため。車が死体置き場に。エレベーターが脅迫の場所に。チンピラが釈放されるのは後に刑事に海中に沈められるため。刑事が新聞を読むのはその隙にウエイトレスにコーヒーに砂糖を入れさせたあと強盗を起動させてから刑事を帰ってこさせるため。結婚パーティは刑事にボスを心臓発作で殺させギャングたちに復讐させるため。紙切れが供述書に。車の中の女にチンピラが絡むのは女の性格を指示させるため。車は人を轢くため、また盾になるため。ドラム缶はその中に隠れるため。刑事が無茶をするのは地方の事件に飛ばさせて女と出会わせるため。女が回転木馬館の管理をするのは後に回転木馬の上でかくれんぼをさせるため。遊園地の絶叫がレイプされている女の悲鳴に。バットは車を壊すため。車は燃やすため、また海に落下させるため。人はぶつかり倒すため。銀行強盗は刑事に捕まるところを女に目撃されるため、また若い警官を刑事に助けさせて刑事の唯一の協力者にさせるため。駐車違反取り締まり警官はバイクを盗まれるため。老人たちは老人ホーム送迎車を盗まれるため。送迎車が追跡車両に。花屋はオートバイが突っ込むため。犬は人を驚かせて転ばせるため。自転車は転ぶため。刑事がバーに入るのは悪女と引き合わせるため。ダーツは悪女の性格を指し示すため。犬は刺客を嗅ぎ付けるため。魚は人の顔を埋めるため。犬を散歩させるのはレストランで女と再会するため。椅子はしょんべんをひっかけるため。ガレージは閉められるため。刑事が姉一人残して弟を連行するのは姉を女に殺させるため。鏡は割られるため。相棒が酒を持ってやってくるのは殺されるため。海は人が落下するため。魚屋がいないのは刑事を襲わせて44マグナムのリボルバーを海に落とさせオートマグを使わせるため。女が署長にホールドアップされるのはレイプ犯に女の落とした38口径で署長を殺させるため。所長の家に悪党が押し込むのは女の銃で署長を殺させるため。丸太は人を殴るため。メリーゴーランドはかくれんぼするため、また落下したレイプ犯を突き刺すため。銃、カンは硝子戸を叩き割るため。ジェットコースターの通路はそこから人を落下させるため。

■「ペイルライダー」(1985) 113分 2013/10/16

1回目

家は壊すために。机上の食器は倒して壊すため。犬は殺されて埋葬され娘に祈らせて牧師を呼び寄せるため。男が街に行くのはリンチされたところを助けた牧師を男の家に招き入れるため。麻袋は投げ棄てるため。クルミの木は人を殴るため。馬車はその下に人が隠れるため。悪漢が馬車に火をつけようとするのはそこに水をぶっかけた牧師の登場を劇的にさせるため。牧師が大きなコートを着ているのは牧師であることを知られないため。牧師の背中の6発の弾痕は牧師が不死身であることを示すため、また過去の因縁を知らせるため。大きな石は牧師と男を協働させるため、それを一発で割った大男を倒した牧師の実力を知らせるため。大男が牧師に襲い掛かるのはのちに娘や牧師を助けるため。男が金を発見するのは男を街に行かせて保安官に殺させ牧師をガンマンに回帰させるため。森の中で娘が牧師に愛の告白をするのは拒絶された娘を怒らせ牧師が家を出たとみなに勘違いさせて母親に男との結婚を決意させ、また馬で牧師を探しに行った娘を悪漢に襲わせたところを牧師が銃で助け牧師がガンマンであることを劇的に演出するため。母親が洗濯物を干すのは母親を男と面と向かって対峙させないため。弾丸は人を踊らせるため。採掘場は爆破されるため。牧師が悪漢に背中を向けるのは大男や峡谷の男に牧師を助けさせるため。ダイナマイトは落として男がそれを拾って処分している隙に男の馬を走らせ牧師が一人で街へ行くため。ガラスが鏡に。食器は割れるため。テーブルは倒れるため。牧師が戸口に背中を見せてコーヒーを飲むのは敵に銃撃させたところを反撃するため。喫茶店が死体置き場に。木箱は積み上げて隠れるため。水桶はその中に隠れるため。馬は絞首刑の執行者に。窓は割れ人が引っかかるため。

2回目  11/20(西暦のないのはすべて2014年に取られたデータ)

地面は鳴り響くため。煙突は煙を吐き出すため(全編通じて)。地面は煙を撒き散らすため。木箱と板は椅子にするため。川は水しぶきをあげるため。木はシルエットを投射させるため。倒木は人が乗るため。犬は鳴き響くため。稜線は人馬を出現させるため。斜面は人が転げ落ちるため。銃は煙を吐き出すため。小屋、テントは引きずり倒すため。食器は机ごと倒して壊すため。馬は人にぶつけ倒すため、また白い息を吐き出すため。スコップは人を殴るため。犬は殺されて埋葬され牧師を呼び寄せるため。牛は殺されるため。村は破壊されるため。たき火は煙を撒き散らすため。息は白を吐き出すため。霧は立ち込めるため。光が帯に。木の枝が墓標に。雷は鳴り響くため。草は噛むため。袋は投げ置くため。帽子は脱ぐため。農具が帽子掛けに。帳簿は投げ渡すため、また投げ置くため。馬車は人が寄りかかるため。バットは人を殴るため。男が街に買い出しに行くのはリンチされて助けた牧師を男の家に招き入れるため。人は消えるため。馬車はその下に人が隠れるため、またマッチを擦るため。水は人にぶっかけるため。バットは放り上げるため、また振り回すため、また叩き折るため、また投げ置くため。銃は放り上げるため。拍車は鳴り響くため。木々は風に揺られるため。家の中はシルエットを投射させるため。窓枠がフレームに。風は鳴り響くため。体を洗うのは背中の傷跡を見せるため。コートを着ているのは牧師の服を見せないため。布巾は叩きつけるため。口論するのは牧師の姿に驚くため。放水は水しぶきをあげるため。テントは中から大男を出現させるため。岩は叩いて鳴り響かせるため、また叩いて破片を撒き散らして煙を吐き出すため、また牧師にハンマーを持たせて大男を撃退させるため、また村人を団結させるため。また人が座るため。草は風に揺られるため。大男は撃退されて牧師に協力させるため。銃は抜かないため。唾は吐くため。汽車は煙を撒き散らすため。汽笛は鳴り響くため。木々は影を落とすため。金塊は放り上げてキャッチするため。石は叩きつけるため。鈴は鳴り響くため。髪は風に揺られるため。買収はされないため。紙は叩きつけるため。男が金を発見するのは町に借金を返しに行かせて牧師と事業主に立退料の交渉をさせてから断るため。たき火は炎を撒き散らすため、また揺れる炎を反射させるため。牧師が森を散歩するのは娘に愛を告白されて断り娘に嫌われて町を出るため(町を出たのかただ銀行に銃を取りに行っただけなのかよくわからない)。放水は鳴り響くため。木は倒すため。煙は地面に影を落とすため。列車は人を消すため。保安官事務所のノックが牧師の部屋のノックに。ガラスが鏡に。人はいないため。爆破は鳴り響くため、また煙を吐き出すため。テントは風に揺られるため。鍵、カラーは落とし置くため。ポーチは人が座るため。木片は投げ棄てるため。洗濯物は風に揺られるため。帽子は放り上げるため。娘が散歩に出るのは襲われてガンマンと化した牧師に助けられるため。服はちぎるため。銃声は鳴り響くため。銃を抜くのは銃を撃ち弾かれ手を撃ち抜かれるため。男が大きな金塊を発見するのは町へ行かせて保安官に殺させるため。ズボンは銃を挟むため。地面は撃って人を踊らせるため。帽子は落とすため。グラス、金塊は撃ち割るため。顔を上げるのは眉間を撃ち抜かれるため(2)。足はドアを開けるため。質問は答えないため。声は鳴り響くため。ドアは閉めるため。木の枝はかき分けて揺らすため。ダイナマイトは煙と砂塵を撒き散らし水しぶきをあげさせるため。銃は撃たせないため。牧師が敵に背中を向けるのは他の男に助けさせるため(二回)。採掘場、小屋は爆破されるため。ダイナマイトを落とすのは男がそれを拾って処分する隙に男の馬を逃がして牧師が一人で街へ行くため。ドアはきしみ揺れるため。家事をするのは娘の出現と出発に驚くため。馬はキャメラの前を横切るため。工具は落とし置くため。食器、ガラスは撃ち抜くため。机は倒すため。背中を見せてコーヒーを飲むのは敵に銃撃させたところを反撃するため。喫茶店が死体置き場に。帽子は地面に置かれるため。地面は影を投射させるため。住民は保安官を驚かせるため。ランプは揺れてきしむため。木箱は積み上げて人が隠れるため。水桶はその中に人が隠れるため。人馬はシルエットを投射させるため。馬は人を引きずり絞首刑を執行するため。銃は帽子を拭くため。家は人をキャメラから遮るため。人は窓を割り窓枠にしがみつくため。稜線は人馬を消すため。声はこだまするため。牧師はいないため。

■「ホワイトハンター ブラックハート」(1990) 2013/12/4

新聞は監督の出のショットを劇的にさせるため。ソファの背もたれはその上に座るため。銃器店でライフルを構えるのは女の出のショットを劇的にさせるため。テーブルは叩くため。机はその上に足を乗せるため。女がユダヤ人をけなすのは監督に醜い女と言わせるため、また監督の性向を指し示すため。黒人のウエイターがへまをするのは支配人に黒人を殴らせて監督と殴り合いをさせるため、また監督の性向を指し示すため。タバコの煙は人の顔に吹きかけるため。飛行士が地図を見るのは脇見運転をさせて丘に衝突しそうにさせるため。帽子は日よけに、また吹き飛ばすため。水面が鏡に。ジープは乗り損なって転ぶため。雨はグラスの中の酒を飛び散らすため。サルは台本を撒き散らすため。雨は撮影を中止させ監督を狩りに行かせるため。予定表は丸めるため。台本は投げるため。倒木はもたれかかるため。子供の象は牙像を怒らせて監督を襲わせ助けに入った黒人の案内人を殺させるため。

■「許されざる者」(1992) 126

1回目 2013/9/14

女の顔を切り刻むのはその男に賞金を懸けて町に賞金稼ぎを呼び寄せて銃規制をする保安官と対決させるため。豚は男が農耕に向かないために。泥は投げつけるため。空き缶は射撃の的に。キジは撃ち殺すため。机は座るため。作家がカバンの中から本を取り出すのはおしっこをちびらせるため。帽子は人を殴るため。馬上の男同士の女を買う云々の話は突然の銃撃を劇的にさせるため。遠距離からの少年の射撃は彼の臆病さと近眼を露呈させるため。倒木が馬止めに。賞金の三等分の話を少年にするのは少年が計算できないことを示すため。上空の鷹の話は少年の近眼を露呈させるため。水筒は射撃の的に。雨は降っているところいない所の距離を示すため、また男を発熱させるため。酒瓶は逆手で握られる。黒人と少年が娼婦を買うのは発熱した男を酒場に一人にさせて保安官に痛めつけさせて顔に傷を負わせるため。窓は人が出入りするため。一人目の賞金首がすぐに死なないのは賞金稼ぎたちに罪の意識を持たせるため、また遠距離の谷間の射撃は近視の少年が撃たないようにさせるため。材木は落とすために。トイレが離れにあるのは用を足している者が近距離から近視の少年に射撃されて少年に罪の意識を持たせるため。黒人が殺されるのは男を殺しの「常習犯」へ回帰させるため。酒瓶は投げ捨てるため。黒人が拷問されるのは男の正体を町の者たちに知らしめるため。酒場で保安官が明朝の賞金稼ぎ追跡の打ち合わせをするのは男の出現を劇的にさせるため。丸腰の店主を撃ち殺すのは男が殺しの「常習犯」へ回帰したことを指示するため。スペンサー銃は復讐のため。洗濯物は風に揺れるため。

2回目  8/12

人、木、家はシルエットを投射させるため。雷は鳴り響くため。すりガラスはシルエットを投射させるため。雨は降り注ぐため(凄まじく)。ベッドは揺らすため。水は顔にぶっかけるため。空き缶は投げ棄てるため。下着、くしは投げつけるため。女の顔を切り刻むのは賞金を懸けて町に賞金稼ぎを呼び寄せ保安官と対決させるため。壁、柱は人が寄りかかるため。募金の話は女を笑わせるため。柵は人がよじ登るため。風は鳴り響くため。豚は男が農民に向かないため。貧困、豚の発熱、賞金は男をガンマンにさせるため。泥は転んで泥まみれになるため。髪、洗濯物は風に揺られるため。泥は人に投げつけるため。銃は煙を吐き出すため。空き缶は射撃の的にされて吹き飛ばされるため。リボルバーで的を外すのはライフルで当てるため。木々は風に揺られるため。石は人が座るため。拍車は鳴り響くため。馬に乗れないのは男が「初犯」であることを指示させるため。帽子は転がるため。ニワトリは蹴散らすため。トンカチは自分の手を打って材木を落とすため。汽笛は鳴り響くため。トンカチ、材木は投げ置くため。川は渡って水しぶきをあげて光らせるため。黒人が仕事中なのは振り向いてガンマンに驚くため。ライフルは触るため。虫は鳴き響くため。椅子は足を乗せるため。ライフルは黒人の頭上に撮るため。馬の足音は鳴り響くため。人馬はシルエットを投射させるため。たき火は炎を燃えたぎらせるため、また光を反射させるため。地面は人が座るため。汽車は煙を撒き散らすため。キジは撃ち落とすため。ポーチは人が座るため。銃は没収できないため。ガラスの文字は影を投射させるため。机は人が座るため。弾は落とし置くため。コインは投げ置くため。床屋に入るのは出てくるため。旗、暖簾は風に揺られるため。カバンの中に手を入れるのはおしっこをちびらせるため。名前は間違えるため。ポーチは人を落下させるため。帽子は人を殴るため、また振るため。銃声は鳴り響くため。馬は人を落馬させるため。馬上のヨタ話は銃声に驚くため。くさむらは人が隠れるため。倒木は盾に、また馬留めに、また足を乗せるため。少年の射撃は近眼を露呈させるため。ライフルは触れないため。木々は影を落とすため。草は噛むため。賞金の話は少年が計算できないことを指示させるため。水筒は投げ落とすため、また撃ち抜くため。本は投げ置くため。地面は人が寝そべるため。雷は光るため。馬具が枕に。長椅子がベッドに。エンピツは噛むため。銃は投げ置くため。鍵は落とし置くため。弾は落とすため。酒は飲まないため。銃身はひん曲げるため。雨は男と町との距離を指し示すため。ガンマンは追放されるため。雨漏りは水面を揺らすため。鍋は雨漏りを受けとめるため。雨水は窓から投げ棄てるため。ブラインドは影を投射させるため。雨は揺れる影を投射させるため。客たちは帰るため。酒瓶は逆手で握られている。窓は人が出入りするため。屋根は人を落下させるため。人は這うため。黒人と少年が娼婦を買うのはガンマンを一人にさせて保安官に痛めつけさせるため。ローソクは揺れる光を投射するため。ナイフは投げ置くため、また地面に突き刺すため。息は「白」を吐き出すため。少年が手前に寝そべるのはパンフォーカスを撮るため。顔の傷の話は謝罪するため。手前の娘はパンフォーカスを撮るため。前払いさせないのは妻の話をするため。地面は煙を撒き散らすため。岩は人が隠れるため。賞金首がすぐに死なないのは止めを刺せない黒人を離脱させて敵に捕まらせるため、また水筒を渡すことをガンマンに許可させるため(皆が罪の意識を持つため)。小石は投げ棄てるため。遠距離の谷間の射撃は近視の少年が撃たないため。ライフルをもらうのは返すため。たいまつは揺れる光を投射させるため。石は窓ガラスを割るため。トランプは投げ落とすため。ライフルは投げ渡すため。格子は人を縛りつけるため。窓ガラスが鏡に。机は人が寄りかかるため。トランプは叩きつけるため。トイレへ行くのは殺されるため。窓ガラスは撃ち割るため。トイレに横たわる男はパンフォーカスを撮るため。トイレが離れなのは少年に賞金首を至近距離から撃たせるため(少年に殺人の恐怖を味あわせる)。木は人が寄りかかるため。帽子、酒瓶は落とし置くため。黒人が殺されるのはガンマンに酒を飲ませるため。少年が酒を飲むのはガンマンに飲み継がせるため。酒瓶は投げ棄てるため。足は壁に掛けるため。保安官が追跡の打ち合わせをするのはガンマンの出現に驚くため。酒場の前で黒人を見世物にするのは丸腰の店主を殺すため。ライフルは投げつけるため。カウンターは撃って穴を開けるため。机は乗り倒すため。人は人を下敷きにするため。撃鉄は音を出すため。机の足が枕に。ライフルは撃てないため。帽子は脱ぐため。

■「パーフェクト・ワールド」(1993) 2013/11/15

札は舞うために。少年の母がエホバの証人なのは少年の自由を束縛して脱獄男に解放させるため。通風孔が逃走路に。シーツはファンを止めるため、またロープに。窓は人が出入りするため。刑務所のスタッフが忘れ物をするのは脱獄囚に車を提供して殺されて脱獄男を凶悪犯にさせるため。車を交換するのは相棒男を少年の家に忍び込ませるため。相棒男が母親を襲うのは脱獄男に蹴られて銃を落とし少年に持ってこさせるため。老人が相棒の犯行を目撃するのはライフルを持ってこさせてのっぴきならない状況にさせ少年を人質にとらせて逃亡させるため。人が盾に。電話は引きちぎるため。犯罪学者が秘書に。給水塔は撃ち抜くため、また相棒のレベルを指し示すため。車の天井は撃ち抜くため。タバコは人を火傷させるため。パレード車が追跡者に。書類は落とすため。電話帳は引きちぎるため。男が雑貨屋に行くのはその隙に相棒に少年の一物を貧弱と言わせて少年を襲わせ男に殺されるため。少年の家の夜食は少年をパンツ一枚にさせて相棒に一物を見られるため、また洋服屋へ行かせるため。ガムは吹き飛ばすため。少年の一物が貧弱なのはその隙に少年の銃を奪うため、また脱獄男に貧弱ではないと言わせるため。畑が迷路に。畑で相棒を殺す隙に少年が逃げるのは少年の意志で男に同行させるため。机はその上に座るため。犯罪学者と警察署長の言い争いは脱獄男の知能の高さを指示させるため。ダッシュボードは栓抜きに。車はタイムマシンに。キーは投げ棄てるため。洗濯物は盗まれるため。車はしがみつくため。少年が小便するのは帰りを遅らせてサスペンスを醸し出すため。パールはトランクを開けるため。トランクが棺桶に。女の胸元が財布に。車はぶつけるために。ガレージは壊すため。窓ガラスは撃ち割るため。子供がハロウィン一式を盗むのは男と別行動させて再度少年の意志で同行させるため。シャツの中がかばんに。家はその陰に隠れるため。指が定規に。ハロウィンのお面が人物の特定に。キャンピングカーが銀色のくじらに。追跡の牽引車がスピードを出すのは被牽引車と分離させて並走させるため(「荒武者キートン」(1923)のパロディ)。手摺は座るため。ハロウィンが強盗に。電話線は引きちぎるため。ガムがバターナイフに。ダッシュボードがテーブルに。ブレーキがアクセルに。男が車を置いて偵察に出るのは車を暴走させてピクニックの家族の車を強奪するため。家族の車が新車なのは女の子にジュースをこぼさせて母親に虐待させるため。警察署長が空腹になるのは知事の食事を頂かせるため。車の天井は乗るため。机がベッドに。レストランは男とウエイトレスをセックスさせて少年に見せるため。畑は隠れるため。フィリップがバスに。黒人男はその息子を虐待させて脱獄男に「起源」を想起させ少年に撃たせるため。ガムテープは口をふさぐため、また人を縛るため。井戸がごみ箱に。柱はぶつかるため。少年に銃を井戸に捨てさせるのは脱獄男を凶悪犯にさせて射殺させるため。有刺鉄線は服をちぎって少年の足取りを指示させるため。木はよじ登るため、また背もたれに。帽子はキャンデー入れに。男がポケットから絵はがきを出すのは撃ち殺されるため。ボンネットは座るため。

■「マディソン郡の橋」(1995) 2013/10/21

州のお祭りは家族を不在にさせて妻を家に一人にさせるため。ドアは足で閉めるため。箪笥の戸が開かないのは夫を怒らせるため。柱は絨毯の埃をはたくため。男が道に迷うのは女とトラックで橋に行くため。男が車のダッシュボードに手を伸ばすのは女の脚に男の手を触れさせるため。女がトラックの荷台の飲み物を探すのはその隙に男が消えるため。男に花を摘ませるのは女に毒草と言わせて花を落とさせ二人でしゃがんで話をさせるため。男が庭で体を洗うのはそれを女に盗み見させるため。冷蔵庫はフィルムを冷やすため。男が流しでネギを取るのは女と体を接近させるため。男の離婚話は二人に喧嘩をさせるため。橋は手紙を貼り付けるため。缶詰が金庫に。町の不倫女は男と女を町の中で会わせないため、また二人の境遇を理解させるため。知人からの電話は男と女をダンスさせるため。町で夫が別の用で立ち去るのは女をトラックの中に一人にさせて男と再会させるため。雨は男をびしょ濡れにさせるため。信号は男がルームミラーにブレスレッドを掛けているところを女に見せ女に決意を迫るため。ペンダントが思い出に。ドレスは遺品に。

■「スペース・カウボーイ」(2000)  2013/12/3

サソリは投げるため。墜落は空軍のミッションを終了させて男たちの夢を奪い取るため。チンパンジーが宇宙飛行士に(ただしこれは機能的かも)。古い通信衛星を故障させるのは「老人」たちを宇宙へ行かせて夢を実現させるため。説明書は破るために。ガレージのシャッターの取り付け方がわからないのはキスをさせて妻に悲鳴をあげさせ外からシャッターを開けさせるため。ガレージのドアが開かないのは夫婦にキスをさせるため。契約書は設計士に老眼鏡をかけさせるため。誕生日のカップルは老飛行士の腕前を見せるため、またケロを吐くため。男の運転がのろいのは老飛行士に追い抜かせて先回りさせるため。スプリンクラーは人にかけるため。訓練の予定変更は女と老飛行士を結びつけるため。Gテストでの賭けは酒場でウエイトレスを口説いて客を怒らせたあと老人同士を殴り合わせるため。着陸訓練の失敗はその後成功させるため、また後々その方法を実践で役立たせるため。プールでの若い飛行士との口論は上層部が老人たちを宇宙へ送るつもりのないことを知らせるため。新聞記者に隠し撮りされるのは老人たちを有名にさせ宇宙へ連れていかざるを得なくさせるため。ジェット機はその機体の陰で老飛行士と女を抱擁させるため。通信衛星に自己防衛機能がついているのは老飛行士ともども月に飛ばさせるため。人形は機体の振動を露呈させるため。ヘルメットのマスクが鏡に。月が死体置き場に。

■「ミスティック・リバー」(2003)  2013/10/11

ヤンキース戦の話は時代を特定させるため。下水管はボールを落として少年たちを固まっていないセメントへ導いて名前を書かせ一人を男たちに連れ去らせてレイプさせるため。少年がレイプされるのは後に性的異常者と疑われるため。カウンターはその上で踊るため。男が強盗(実際は子供性愛者)に遭うのは娘を殺したと疑わせるため。少年の一人が刑事になるのは娘の殺人事件を担当させるため。高速道の事故は観客に物語を説明するため。車は人物を特定させるため。机は叩くため。刑事と男が握手するのは男の手の傷を刑事に知らせるため。娘の遺体に再度面会するのは父親に復讐の決意をさせるため。刑事が車の中に報告書を忘れたというのは男の妻に尋問するため。雨は影を部屋の壁に伝わせるため。酒屋強盗は凶器の銃を特定させるため。階段は座るため。男の車が盗まれるのは男が警察に連行されたことを父親に知らせるため、また盗難車の中から出た証拠を無効にさせて警察の捜査を妨害しその隙に父親に復讐をさせるため。男が妻に少年時代レイプされたことをそれまで打ち明けていなかったのは男に少年性愛者ではなく強盗を殺したと嘘をつかせて男の証言の信憑性を失わせるため。妻が父親に夫が娘を殺したと間違って打ち明けるのは父親に夫を殺させるため。酒場で酒を飲むのは近くの川べりで嘔吐している男を殺して川に沈めるため。歩道は座るため。

■「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)  2013/10/18

スピードバッグを持っていないのは貧困を指し示すため、またトレーナーのを借りた後返して自分で買うため。床がおっぱいに。服は叩きつけるため。レストランがジムに。トレーナーを変えるのは老トレーナーに女は「俺のボクサーだ」と言わせるため。机は脚を乗せるため。靴下の穴は貧困を指し示すため。1KO勝ちを続けるのは相手を不在にさせてランクを上げさせ女を危険にさらすため。手紙は届かずに返送されるため。靴の箱は手紙を入れるため。母親に家を買うのは女の家族の悪を際立たせるため。トイレの水が溢れ出すのはそれを黒人に修理させている隙に若者をリングの上でリンチにし帰ってきた黒人に相手をKOさせるため、また若者がジムから消えるため。女が相手の反則で殴られるのがゴング後なのは老トレーナーに丸椅子を入れさせそこに倒れる女の頭をぶつけさせて全身不随にさせるため。女が幾度も舌を噛むのは老トレーナーに女の安楽死を決意させるため。看護婦がコーヒーを買いに行くのはその隙に女を安楽死させるため。